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2022.04.27
IT業界での活躍を目標にしている人は、「システムエンジニアとプログラマーで仕事内容はどう違うのか? 年収はどちらが高いのか?」といった疑問を抱くことが多いのではないでしょうか。
ITシステムやソフトウェアを開発する「システムエンジニア」と「プログラマー」は、仕事領域も異なれば、求められる知識やスキルも異なります。
この記事では、システムエンジニアとプログラマーの仕事内容の違いや、平均年収、求められるスキルなどを比較しながら説明していきます。
目次
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昨今のIT業界は、目まぐるしく成長し続けている中で、慢性的なエンジニア・プログラマー不足に悩まされている状況です。
システムエンジニアとプログラマーは、どちらもシステム開発や運用に必要不可欠な職種で、求人サイトや転職エージェントで多くの企業から求められています。
活躍の場が広く用意されているシステムエンジニアやプログラマーを目指している方は、より自分に適性のある職種を選ぶことに重点をおきましょう。
IT業界には、それぞれ専門的な業務に携わるITエンジニアが存在しており、業務範囲によって呼び名が変わります。
システムエンジニアとプログラマーの違いを詳しく知りたい人は、まずは以下の特徴をまとめた一覧表をご覧ください。
システムエンジニア | プログラマー | |
主な仕事 | システムの設計書を担当 | システムの設計書に従った開発を担当 |
業務範囲 | ・顧客とのミーティング ・システム設計(仕様書作成) ・人員作成、予算、工程管理 ・動作テスト ・運用、保守 ・プロジェクト全体の指揮など |
・設計書に基づいた詳細設計 ・プログラミング(コーディング) ・動作テスト ・デバック ・結合テスト ・リリーステスト ・機能/仕様に関する資料作成など |
種類 | ・社内SE ・SE |
・汎用系プログラマー ・オープン系プログラマー ・Web系プログラマー ・組み込み系プログラマー ・ゲームプログラマー ・アプリケーションプログラマーなど |
上記のように、システム開発においてそれぞれ担当する業務が異なるため、なりたい職種に求められる専門知識やスキルを効率よく習得することが大事です。
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システム開発の工程において、上流となるシステムの設計書づくりを担当するのがシステムエンジニア(SE)で、下流となる設計書に基づいたシステム開発を行うのがプログラマー(PG)です。
上記のように、開発プロジェクトにおける工程は、システムエンジニアによる要件定義から始まり、詳細設計の段階で一度プログラマーにバトンタッチされます。システム導入後の運用・保守は、再びシステムエンジニアが役割を担います。
それぞれの工程で、具体的にどのような業務を行うのかを説明していくので、参考にしてください。
システムエンジニアの主な業務範囲は、システム開発の上流工程である要件定義〜システム設計と導入後の運用・保守です。
開発プロジェクトをスタートするにあたり、どちらも重要な工程で、プロジェクト全体を見渡して管理する広い視野が必要になります。
要件定義では、顧客との打ち合わせに参加して、「どのようなシステムにしたいのか」「どのような機能が必要なのか」「どのくらいの予算で考えているか」などをヒアリングしてまとめます。
顧客のニーズをしっかり捉え、実現が難しい場合は代替案を出すなどして、開発指針を決める重要な工程です。
基本設計では、負荷分散や冗長化などを考えながら、使用する機器の種類や台数を決め、システム外部・内部の構造を設計して、実際に開発するソフトウェアやシステムの画面構成や、データベース設計も行います。
システム設計の内容をまとめた仕様書・設計書は、プログラマーに渡され、システム開発の下流工程へと進むのが一般的な流れです。
詳細設計では、基本設計で決まった内容を実現するために必要な仕組みや数値を細かく決めていきます。
基本設計が顧客が利用する外部の環境を設計するのに対して、詳細設計はシステムを構築するうえで必要となる内部の環境を設計するという違いがあります。
詳細設計でまとめられた仕様書をもとにシステム開発を行っていくため、設計するためにはプログラミングの知識も必要となります。
下流工程でシステムが完成したあとは、運用SEがシステムを障害から守るため、異常がないかを日々監視します。
障害やバグが発生した場合は、速やかに原因の特定とシステム復旧します。いろいろな手段を使って、システムやサービスを正常に稼働させなければならないため、高度な知識と技術、そして実務経験が求められる工程です。
システムエンジニアは、主に社内システムの設計から運用まで担う「社内SE」と、顧客向けの開発を担う「SE」に分けられます。
社内SEの業務内容は多岐にわたり、要件定義〜システム設計の工程以外に、ITシステム導入の企画や顧客の窓口を担当することもあります。
顧客向けの開発を行うSEは、基本的に要件定義〜システム設計が業務範囲となり、場合によっては、プログラミングや動作テストも担当することがあると覚えておきましょう。
関連記事:IT業界の花形 システムエンジニア | 仕事内容から年収まで解説
プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書や設計書をもとにシステム開発〜動作テスト〜デバック〜導入までを担当します。システム開発の下流工程を担うのがプログラマーの主な役割です。
システム開発では、プログラミング言語を用いて、仕様書や設計書に書かれたとおり正しく動くプログラムを作成します。誰が見ても理解できるようにプログラミングする必要があるので、基本的なルールの理解や必要最低限のプログラミングスキルが求められます。
プログラミングには多くの人が関わるため、開発をスムーズに進行させるためのスケジューリングも重要です。
動作テストは、仕様書通りに正しく動くかをチェックする重要な工程です。プログラミングに少しでも打ち間違いがあれば不具合が生じてしまうため、一つ一つの機能に対して細かく何度もテストします。
システムのバグや欠陥を発見した場合は、仕様書通りに修正して、導入へと進みます。
上記の工程以外にも、機能仕様をまとめた資料の作成などを担当することもあります。
関連記事:プログラマーの仕事内容を徹底解説! | 具体的な業務から必要スキルまで
プログラマーの業務範囲はかなり広く、担当する業務によって、以下のような種類に分類されます。
上記の中でも、未経験者に需要が高いのが、Webサイト周りのプログラミングとシステム開発を担当するWeb系プログラマーです。
Web系プログラマーは、画面周りの機能を開発する「フロントエンド」と、データ操作周りや各種機能のロジックを開発する「バックエンド」に分けられます。
案件数が多く、未経験者でも歓迎されやすいのがWeb系プログラマーであるため、プログラマーを目指す場合の一つの選択肢に入れておきましょう。
関連記事:プログラマーとは|仕事内容や年収から向いている人や資格まとめ
システムエンジニアの種類を分かりやすく分類! 派生した職種も紹介
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職種が豊富なIT系職種に就職する際は、「やりがいのある仕事に就きたい」と考える人は多いでしょう。
システムエンジニアとプログラマーは、業務内容が明確に異なるため、それぞれ違った仕事の達成感を味わえます。
具体的にどのようなやりがいがあるのかを、それぞれ説明するので参考にしてください。
システム開発の上流に関わるシステムエンジニアは、責任がともなう職種であるとともに、顧客から直接期待を寄せられるやりがいのある仕事です。
顧客と信頼関係を構築して、理想とするシステムを納品できたときに、大きな達成感を味わえるでしょう。また、システムエンジニアの平均年収は556万円で、日本人の平均年収433万円よりも高い傾向にあることも、仕事のやりがいの一つです。
自分でプログラミングを行って、動作テスト〜導入まで関わるプログラマーは、「自分の手で作ったシステムが社会に役立っている」という仕事のやりがいを味わえます。
また、プログラマーは、習得したスキル次第で業務範囲の拡大や、システムエンジニアへのキャリアアップを目指せるため、高いモチベーションで仕事を継続できます。
将来的に大きな年収アップを目指せるのも、プログラマーのやりがいの一つです。
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ITエンジニアの平均年収は、職種によって大きく異なるため、できるだけ平均年収が高い職種を選びたいという人も多いでしょう。
平均年収を比較すると、以下のようになります。
それぞれの平均年収や年代別の平均年収について、さらに詳しく説明していきます。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で公開された、システムエンジニアの平均年収は「556万円」です。日本人の平均年収433万円より100万円以上高く、年収800万円を超えるシステムエンジニアもいます。
スキル・資格・実務経験などで平均年収は大きく変わるため、実力次第で高年収を目指せる職種です。
システムエンジニアの平均年収を年代別で見た場合は、以下のようになります。
平均年収 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
DODA | 422万円 | 366万円 | 486万円 | 548万円 | 591万円 |
マイナビAGNET | 443万円 | 395万円 | 505万円 | – | – |
マイナビ転職 | 445万円 | 393万円 | 483万円 | 551万円 | – |
転職会議 | 506万円 | 379~468万円 | 539万円 | 573万円 | – |
平均年収.jp | 550万円 | 314~391万円 | 429~490万円 | 550~616万円 | 655~660万円 |
求人ボックス | 508万円 | 339~445万円 | 533~573万円 | 621~651万円 | 652~666万円 |
給料BANK | 466~613万円 | 324万円 | 372万円 | 480万円 | – |
20歳〜24歳の平均年収は339万円で、月給に換算すると25.4万円です。30代で平均年収500万円以上を稼ぐ人も多く、ITエンジニアの中でも高い水準の平均年収となっています。
関連記事:システムエンジニアの平均年収は約569万円|年収を上げる方法とは
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で公開された、プログラマーの平均年収は「419万円」です。
システムエンジニアと比べると、平均年収は137万円以上低くなりますが、キャリアアップによる大きな伸びしろがあります。
800万円以上稼ぐプログラマーもいるため、システムエンジニアと同様に、実力次第で大きな年収アップを目指せる職種です。
プログラマーの平均年収は、日本人の平均年収を下回りますが、40代になると500万円以上稼ぐ人も多く見受けられます。
平均年収 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
DODA | 422万円 | 366万円 | 486万円 | 548万円 | 591万円 |
マイナビAGNET | 443万円 | 395万円 | 505万円 | – | – |
マイナビ転職 | 353万円 | 324万円 | 419万円 | 503万円 | – |
転職会議 | 402万円 | 342~390万円 | 456万円 | 483万円 | – |
求人ボックス | 437万円 | 314~386万円 | 434~493万円 | 508~517万円 | 553~588 |
給料BANK | 418~549万円 | 288万円 | 420万円 | 540万円 | – |
20歳〜24歳の平均年収は314万円で、月給に換算すると23.9万円です。データの平均値では、年収500万円を越えるのが40歳〜44歳となっています。
システムエンジニアと年収差があるプログラマーでも、キャリアアップに必要なスキルを身につけることで、大きく年収を上げることが可能です。
関連記事:プログラマーの平均年収は437万円|転職・独立で年収を上げる方法
IT市場は年々拡大し続けており、システムエンジニア、プログラマーともに高い需要があります。
現在は、少子高齢化による労働人口減少の問題もあり、IT以外の業界でもシステムエンジニアやプログラマーを求める企業が増えています。
これからシステムエンジニア、もしくはプログラマーを目指す場合は、「どちらの方がキャリアアップしやすいのか」「IT未経験で目指すやすいのはどちらか」を説明していきます。
関連記事:プログラミングの将来性は? 業界の動向から言語選択まで徹底解説
システムエンジニアからキャリアアップする職種としては、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントがあります。
プロジェクトマネージャーやITコンサルタントへキャリアアップするためには、上流工程で十分な実務経験を積み、マネジメント力を磨く必要があるため、プログラマーよりも継続的な努力と実績が求められるでしょう。
一方、プログラマーからのキャリアアップに挙げられる職種としは、システム開発の上流工程を担当するシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーがあります。
プログラミングスキル以外に、コミュニケーション能力やマネジメント力が求められるため、人間関係の構築が得意であればキャリアアップで有利になります。
プログラマーの方が、キャリアアップの選択肢が豊富なことからキャリアアップしやすい職種といえますが、活躍の場を広げるためのスキルアップを欠かすことはできません。
関連記事:システムエンジニアの明るい将来性|仕事内容から将来の展望まで解説
IT未経験者や大学生が、システムエンジニアとプログラマーのどちらかを目指す場合は、IT系職種の登竜門とされるプログラマーを目指すのが一般的です。
ITエンジニアのキャリアの多くは、システム開発の下流工程に関わるプログラマーから始まります。上流工程に関わるシステムエンジニアは、プログラミングスキルの習得に加えて、プロジェクト全体を指揮するマネジメント力が必要不可欠です。
プロジェクト開始から参加するシステムエンジニアよりも、仕様書や設計書がまとまったタイミングで参加するプログラマーの方が、IT未経験や大学生にはおすすめされます。
関連記事:未経験でシステムエンジニアになる方法|必要スキルや就活対策を解説
未経験からプログラマーになれる?|おすすめ言語や面接対策を紹介
主にシステムの設計書づくりを担当するシステムエンジニアは、論理的思考が得意で、大人数の中でもリーダーシップをとれる人に向いている職種です。
システムエンジニアに適性があるか判断したい人に向けて、要素をわかりやすく解説します。
「論理的思考」はロジカルシンキングとも呼ばれ、物事を論理的に捉え、分析・情報整理・構築する思考法のことです。顧客が抱える問題を洗い出して、相手が納得する回答を出すためには、論理的思考能力が必要とされます。
自分の提案を「相手がどう受け止めるのか」を配慮しつつ、顧客の立場に合わせて論理を展開しなければなりません。顧客の判断基準が何かを把握して、メリットをもたらす提案とリスクヘッジとなる代替案を用意するなどして説得します。
論理的思考能力はすぐに身につくものではありませんが、実務経験を積みながら養っていくことが大事です。
論理的思考が得意な人は、以下のような特徴をもっています。
上記に複数当てはまる場合は、論理的思考が役立つシステムエンジニアに適性があると判断できるでしょう。
プロジェクト全体の指揮を取るシステムエンジニアには、チームを先導して引っ張っていけるリーダーシップが必要不可欠です。
リーダーシップをとることが得意な人は、以下のような特徴をもっています。
人間関係の構築が苦手な人はシステムエンジニアは向いていないため、上記の要素をすべて満たす場合にシステムエンジニアに適性があるといえるでしょう。
IT系職種のキャリアスタートで選ばれやすいプログラマーは、ものづくりが好きで、学習を継続できる力がある人に向いている職種です。
「自分はシステムエンジニアに向いていないかも」と考えている人は、2つの要素からプログラマーの適性があるかを判断してみてください。
プログラマーは、機械を設計書通りに動かすためのコードを書いて、プログラムを構築します。
システム開発において、「ものをつくる作業」を担当するのがプログラマーであり、以下の特徴をもっている人に適性があります。
ものづくりに対する好奇心があり、長時間同じ作業を継続できる人であれば、プログラマーに適性があるといえるでしょう。
プログラマーの仕事に必要不可欠なプログラミング言語は、継続的な学習で身につきます。以下に複数当てはまる場合は、学習を継続できる力をもっているといえるでしょう。
プログラマーになってからも、プログラミング言語を新たに覚えなければならない機会があるため、スキル習得まで諦めずに努力できる人がプログラマーを目指すべきといえるでしょう。
ITエンジニアになるためには、大学や専門学校に通わなくても、独学で必要な知識やスキルを習得できます。
システムエンジニア、もしくはプログラマーを独学で目指したい人は、以下の方法を参考にしてください。
どのような段階を踏んで、独学から就職までたどり着けるかを具体的に説明していきます。
IT未経験者でも、インターネットの学習サイトやスクールなら、必要な知識やスキルを基礎から学ぶことができます。
学習サイトでは、利用者の知識レベルに合わせた学習プログラムが用意されており、学びたい言語を自由に選んで習得することができます。スクールの場合は、分からない部分を講師にリアルタイムで質問できるため、効率よく知識の穴を埋めることができます。
空いた時間を使って自由に学べる学習サイトやスクールもあるため、自分のペースで学習できるのがメリットです。
収入面でより好条件の仕事場に就きたい場合は、年収アップにつながる資格を取得することをおすすめします。
IT系資格の中で、とくに多くのエンジニアが取得しているのが「基本技術者情報試験」です。試験勉強の過程で、ITエンジニア全般における基礎知識の習得やスキルアップを図れるため、システムエンジニア、プログラマーのどちらを目指す場合でもおすすめされる資格です。
他にも、より高度な技術領域に関して問われる「応用情報技術者試験」や、ネットワークスキルを証明できる「シスコ技術者認定試験」などのベンダー資格が、就職や転職で役立ちます。
ポートフォリオとは、これまで作成してきた作品をまとめたもので、自身のスキル証明に役立つ資料となります。
IT未経験者の場合は、「ゼロから始めてどの程度の作品をつくれるか」「どの程度のプログラミングスキルをもっているか」を証明できるコンテンツをポートフォリオにまとめることで、就職の際に採用担当者へアピールできます。
IT経験者の場合は、「これまでに参加したプロジェクトの詳細」「実際に作成したシステムやサービス」をまとめることで、実務で活かせる知識とスキルが証明できます。
独学である程度のスキルを身に着けた後は、「自分がどのようなIT人材であるか」を客観的に評価してもらうために、ポートフォリオを作ることをおすすめします。
ポートフォリオを作成したあとは、求人サイトや転職エージェントを活用して、就職先・転職先を探しましょう。
求人サイトや転職エージェントは、多種多様な業種の求人情報をまとめたサイトから、特定の業種に特化したサイトまであります。システムエンジニアやプログラマーになりたい場合は、ITエンジニアに特化したサイトを使うことで、自分のスキルレベルに合った就職先・転職先を効率よく探せます。
独学で就職できるか不安な人は、就職サポート付きの学習スクールであれば、より高い確率で希望に沿った就職先を見つけることができるでしょう。
関連記事:システムエンジニアになるには|必要な知識から就活までを完全網羅
システム開発の上流工程を担うシステムエンジニアと、下流工程を担うプログラマーでは、求められるスキルが若干異なります。
実力主義のIT業界で活躍するためには、目指したい職種に求められるスキルを学ぶことが近道となります。
システムエンジニアとプログラマー、どちらを目指す場合でも必須となるスキルは「プログラミングスキル」「コミュニケーション能力」「学習意欲」の3つです。これらのスキルは、企業や顧客が優秀なIT人材かを判断する材料にもなります。
システムやサービスを仕様書通りに動かすために、プログラミング言語の習得は必須です。
プログラミング言語を使ってコーディングするプログラマーはもちろんのこと、仕様書をつくるシステムエンジニアもプログラミングスキルが求められます。
プログラミングスキルが向上すると、システム開発のスピードや品質が上がるため、実務や資格取得でスキルを磨いていくのが理想です。
システムエンジニアは、顧客の信頼関係の構築やプロジェクトの指揮において、高いコミュニケーション能力が必要とされます。
顧客が理想とするシステムやサービスを納品するために、必要事項をヒアリングするだけではなく、的確なアドバイスをしてシステム設計をしなければなりません。
設計書・仕様書がまとまった後から参加するプログラマーも、自分以外のプログラマーやチームメンバーと連携をとって作業を進める機会があります。システムエンジニアほどではありませんが、プログラマーでも最低限のコミュニケーション能力が求められることを覚えておきましょう。
プログラミング言語や必須スキルの習得は、システムエンジニアやプログラマーになったあとでも継続しなければなりません。
たとえば、プログラマーからシステムエンジニアにキャリアアップする場合は、要件定義やシステム設計に関する知識を身につける必要があります。社員教育や実務で補えない技術領域もあるため、独学で学ぶ意欲がなければキャリアアップは難しくなるでしょう。
また、資格取得で年収アップを狙う場合は、ネットワークの知識が証明できる「シスコ技術者認定資格」やデータベースの知識が証明できる「オラクルマスター」などのベンダー資格に励む必要があります。
学習意欲が高い人ほど、将来的にキャリアアップできるチャンスが広がると考えておきましょう。
システムエンジニアは、プロジェクト開始直後の要件定義から始まり、プロジェクト全体の管理業務まで担います。
プロジェクトを成功に導くために、システムエンジニアには「マネジメント力」「論理的思考能力」の2つのスキルが求められます。
多くの企業に求められる優秀なシステムエンジニアになるために必要な要素を、それぞれ詳しく解説します。
システムエンジニアにおけるマネジメント力とは、プロジェクトを円滑に進めるための「進捗管理」「タスク管理」「スケジュール管理」などに関わるものです。
プロジェクトの進捗状況を常に把握しつつ、重要な場面での意思決定や、アドバイスなどを的確に行う必要があります。
問題が発生した場合は、速やかに原因を追求して、正しい解決法を提案するのも、システムエンジニアの大事な役割です。
システムエンジニアは要件定義において顧客とやりとりをして本当に必要としているニーズを引き出す必要があるので、相手の話を汲み取るヒアリング力が重要になります。
要件定義の部分で顧客との認識に相違が生じてしまうと、完成したシステムが顧客が必要としていたものと異なるなどのトラブルが生じてしまい、修正作業や開発延期によって信頼を失ってしまうことにもつながってしまいます。
顧客に満足してもらえるシステムを提案するためにも、正確に相手の意図を理解できる傾聴力が必要です。
システムエンジニアは、以下のような資格取得を目指すことで、効率よくスキルを習得できます。
まずは、IT業界への就職において有効な「基本情報技術者試験」や、シスコ技術者認定試験を目指すのがおすすめです。十分な実務経験をもつ人は、キャリアアップを目的としたプロジェクトマネージャー試験なども選択肢になります。
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設計書・仕様書をもとにプログラミングを行うプログラマーは、問題解決や開発の効率向上に役立つ「情報収集スキル」「数学的な処理知識」のスキルが求められます。
ITエンジニアのキャリアをプログラマーから始めたいという人は、どのようなスキルを磨けばいいかを参考にしてください。
IT業界のトレンドは、時代とともに変化し続けているため、新たな開発手法が誕生することも珍しくありません。プログラマーは業界の最新情報を収集して、開発の効率向上につながる手法やフレームワークを取り入れるなどの努力が必要になります。
また、プログラミングの分野における情報は膨大なため、自分が求める適切な情報を、効率よく収集できるスキルの習得が重要です。情報収集スキルが乏しいと、プログラミングの工程で問題が起こったときに、原因の追求と解決に時間がかかってしまいます。
業務効率を向上させるためにも、ニュースサイトやIT系のブログを活用して、業界の最新情報を押さえることが大事です。
数学的な処理知識は、かならずしも必要とされるスキルではありませんが、身につけておくことで業務効率化を図れる場面があります。
たとえば、ゲーム系プログラマーの場合は、3Dフィールドや物理演算などで、高度な数学的知識が求められます。数学的な処理知識が乏しくても業務自体はこなせますが、ある程度の知識をもっている人であれば、効率よく作業をこなせるでしょう。
プログラマー全般に役立つスキルを習得したい場合は、以下のような資格取得が推奨されます。
資格名 | プログラミング言語 | 資格タイプ | 運営元 |
---|---|---|---|
情報処理技術者試験 | – | 国家資格 | 経済産業省 |
C言語プログラミング能力認定試験 | C言語 | 民間資格 | サーティファイ認定試験 |
Javaプログラミング能力認定試験 | Java | ||
Oracle Certified Java Programmer | ベンダー資格 | Oracle | |
PHP技術者認定初級試験 | PHP | 民間資格 | PHP技術者認定機構 |
Ruby技術者認定試験制度 | Ruby | Rubyアソシエーション | |
Python3エンジニア認定基礎試験 | Python | Pythonエンジニア育成推進協会 |
徐々にステップアップしたいという人は、ITの基盤やリテラシー全般を学べる「ITパスポート」や、一段階上の「基本情報技術者試験」を選択しましょう。
関連記事:ITパスポートの勉強時間はどのくらい?|効率的な勉強方法を解説
IT未経験者が、プログラミングスキルをゼロから磨きたいという場合は、ハードルが低めの民間試験「C言語プログラミング能力認定試験」がおすすめです。
資格取得の過程でスキルアップを図れるだけではなく、就職の際に能力をアピールできる材料にもなるため、自分のレベルに合った資格取得を目指していきましょう。
システムエンジニアとプログラマーは、どちらもシステム開発に携わる職種でありながら、業務範囲や求められるスキルは異なります。
システムエンジニアは、上流工程の要件定義からシステム設計までを担当して、プロジェクト全体の指揮をとります。顧客やチームメンバーとコミュニケーションを図る機会が多く、論理的思考力が得意な人や、リーダーシップをとれる人に適性のある職業です。
一方でプログラマーは、詳細設計やプログラミングを使ったシステム開発に携わり、動作テストや導入も担当します。ゼロからものをつくることが好きな人や、学習を継続できる人に適性のある職種で、IT系職種のキャリアスタートで多く選ばれています。
システムエンジニアとプログラマーのどちらを目指すか迷っている人は、紹介した業務内容や仕事のやりがい、適性のある人の特徴などを参考にしてください。
目指すべき職種が決まったあとは、就活サポート付きの学習スクールなどを活用して、企業に求められる優秀なIT人材へ成長していきましょう。
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飯塚 寛也
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