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システムエンジニアの明るい将来性|仕事内容から将来の展望まで解説

システムエンジニアの明るい将来性|仕事内容から将来の展望まで解説

IT技術の進歩は目覚ましく、私たちはスマートフォン端末などを利用することで便利な機能を24時間いつでも使うことができますが、それらのアプリケーションはIT業界で働くエンジニア達が作っています。

今回は、ソフトウェア制作に関わるシステムエンジニアの将来性を詳しく解説していきます。システムエンジニアの将来への不安を解消できるように、IT業界の今後の動きについても具体的な根拠を示しながら詳細に紹介しているので、これから業界を検討している人はぜひ確認してみてください。

目次

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システムエンジニアとは

システムエンジニアは、システムやソフトウェアの開発に関わるエンジニアで、IT業界の花形と言われるほど人気の職種です。優れた技術力を持ちながらメンバーと円滑なコミュニケーションを行う、とても楽しくやりがいがある仕事です。

ここでは、システムエンジニアがどのような仕事なのかを解説しているので、これからの就職活動などでIT業界を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

関連記事:IT業界の花形 システムエンジニア | 仕事内容から年収まで解説

システムエンジニアはソフトウェアを設計する仕事

システムエンジニアの主な仕事の一つは、ソフトウェア制作の過程のなかで「設計」することです。設計工程では、最終的に作り上げるソフトウェアの機能などをまとめ、具体的にどのように作っていくのか計画を立てることで、最終的には「仕様書」や「設計書」といった文書を作ります。

設計工程で制作された文書をもとに、プログラマーやそのほかの制作担当者が作業を進めて、ソフトウェアを作り上げていきます。

設計作業には、ソフトウェアを作る技術についての知識とともに、そのソフトウェアを使う業務についても深い理解が必要です。多くの分野への知識が必要となり勉強することも多いですが、さまざまな業界と関わるため、ソフトウェア制作という同じ仕事の中でも単調になりにくいという特徴があります。

関連記事:システムエンジニアとプログラマーの違いは?平均年収や将来性を比較

年収500万円以上稼げるエンジニア職!

システムエンジニアの平均年収は500万円〜600万円程度となっており、日本の平均年収よりも高い傾向にあります。IT業界のエンジニア職は、能力に応じて年収に開きがあるのも特徴で、システムエンジニアで能力の高い人になると、1000万円に届く年収を得ている人もいるほどです。

平均年収 20代 30代 40代 50代
DODA 422万円 366万円 486万円 548万円 591万円
マイナビAGNET 443万円 395万円 505万円
マイナビ転職 445万円 393万円 483万円 551万円
転職会議 506万円 379~468万円 539万円 573万円
平均年収.jp 550万円 314~391万円 429~490万円 550~616万円 655~660万円
給料BANK 466~613万円 324万円 372万円 480万円

顧客と開発担当者の間で窓口となり、責任重大な設計を担当するシステムエンジニアは大変な仕事でもありますが、能力に応じて高い報酬を得られます。経験を積むことで多くの業務や開発環境について詳しくなることで、さらに高い報酬を目指していけるため、非常に夢があって将来性が豊かな職種とも言えるでしょう。

関連記事:システムエンジニアの平均年収は約569万円|年収を上げる方法とは

システムエンジニアはやりがいがあって楽しい仕事

システムエンジニアの仕事は、大変な重圧と大きな達成感を得られるというイメージがあるかもしれませんが、「楽しい」ことが多くある仕事だということはネットなどでも話題になりにくく、あまり知られていないかもしれません。

人によって、仕事に対する考え方や楽しさの感じ方はさまざまですが、ソフトウェア制作に関わるほかのエンジニア職とは違って、技術と人とを繋いで形を作り上げていくシステムエンジニアだからこその楽しみがあります。

ここでは、システムエンジニアの仕事がどのように「楽しい」のかを具体的に紹介しています。

新しい技術や新サービスの知識を蓄えられる

プロジェクトのメンバーはプログラマーやそのほかのエンジニアも含め、皆同じ分野に関連した仕事をしますが、その中でもシステムエンジニアは最も技術的に中核をなす部分を扱います。

ソフトウェアの設計をするために、専門家や顧客などから新技術の仕様などを一番最初に知らされます。誰よりも早く最新技術と触れ合うときは、知的好奇心が満たされるとともに優越感もあり、とても楽しいと感じる瞬間でしょう。

プログラミングのような地道な作業はプログラマーなどが担当するため、システムエンジニアはその間にさらに詳しい情報や他のプロジェクトで新しい情報を得たりなど、次々に新しい知識を身に着けることができます。

通訳のように人を繋いでプロジェクトの中心人物に!

プロジェクトには、ソフトウェア開発を依頼している顧客のほかに、開発を担当するエンジニア職の人や、画像や音などの素材制作を担当する人など、さまざまな人が参加しています。システムエンジニアは、そういった人達すべてと意思疎通しながら、ソフトウェアの完成までの道順を設計書に描いていきます。

各担当者は専門分野が違うため意思疎通が難しいことは多く、両方の分野について理解があるシステムエンジニアは、彼らの主張を汲み取りつつ最善の決断をして、双方に納得してもらえるように説明をします。

ソフトウェアを適切な道に導くために、時には厳しい決断をしないといけませんが、メンバーの意図を解釈して橋渡しをする非常に重要な役目でもあり、仕事の中で相談を受けたり頼られていることに喜びや楽しみを感じられるでしょう。

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システムエンジニアの将来性は明るい

システムエンジニアの将来性について、ネットの情報などから不安に思う人もいるかと思うので、ここでは将来性が明るい根拠をいくつか紹介していきます。

IT系の国家資格を運営しているIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)がまとめている資料などから、社会的な動きやシステムエンジニアを取り巻く環境の将来について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

また、システムエンジニアからのキャリアパスとしてどのような職種があるのかも合わせて紹介しているので、すでにシステムエンジニアとして活躍されている方も、勉強の方向性を考えることなどに役立ててください。

IT業界の将来性が明るい

2021年にIPAが公開している「DX白書」では今後の社会におけるデジタル化の推進について、企業の考え方や人材の動向などを調査した結果がまとめてあります。

ITの世界では、AIの実用化など技術的に大きな動きがあり、企業は最新技術への対応を積極的に検討しています。また、社会的に新型コロナウィルスの蔓延にともないIT化を急速に進める必要性が生じていることも、企業のデジタル化を後押ししています。

以下の図表は、デジタル化を進める要因とそれに対する日米の企業の方針をまとめたものです。どの分野においても、企業の半数以上が対応を検討していることが分かります。

外部環境変化への機会としての認識

出典 : DX白書2021_第1部_総論 – DX戦略の策定と推進 (IPA)

デジタル化を推進することで、新たなソフトウェアやサービスが必要とされることになるので、ソフトウェアの設計するシステムエンジニアは、今後の社会にこそ必要になるでしょう。

需要が増えていて人手不足

今後も多くのソフトウェアが社会的に必要とされることは分かりましたが、すでに多くのシステムエンジニアが活躍していて、新しい人は需要がないのではないかと不安に思うこともあるかもしれません。

国内・事業会社のIT人材の「量」に対する過不足感と「質」に対する過不足感

出典 : DX白書2021_第3部_デジタル時代の人材 – デジタル時代の人材の環境変化 (IPA)

上記の表は人材の需給についてIPAが調査をしたものです。グラフの濃い緑は、IT人材が「大幅に不足している」と回答した企業で、企業の規模に依らず40%近くの割合で不足感が生じていることが分かります。「やや不足」まで含めると、90%ほどの企業が不足しているという認識で、需要が供給を大きく上回っていることが分かります。

今後IT業界のエンジニア職は、供給不足が深刻な問題の一つでもあり、未経験でも適性のある人を採用して育成しようという動きが高まっています。

AIに仕事を奪われる心配が少ない職種

IT企業のエンジニア職は、AIの実用化が進むと職を奪われるという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

確かにAIの研究や実用化が進むと、単純作業に近いような仕事から徐々に自動化が進み、さらに複雑なものへと活用が推し進められるでしょう。IT業界においても、単純なプログラミング作業から自動化が進められることは容易に想像できます。

しかし、システムエンジニアのような各方面のバランスを調整しながら最適に設計するという作業には、人同士のコミュニケーションが不可欠なので、AIを活用して自動化するには課題も多く、今後もしばらくは現場のシステムエンジニアに頼る形になることが見込まれます。

関連記事:IT業界の将来性はない?今後も需要のあるエンジニアとは?

将来的にキャリアアップできる職種の幅が広い

システムエンジニアはシステムの設計工程において、多くの専門的なエンジニアと協議します。その中で、求められている機能などを技術的にどのように実現するのが良いのか、リスクや開発期間などを踏まえながら最善の方法を模索します。

専門的なエンジニアと調整を続けていく中で、自然とそれらの分野についても知識が蓄えられていくため、それらの知識を生かしたキャリアアップの道が多くあるのも大きな特徴です。

システムエンジニアのキャリアパス例

ここではシステムエンジニアからキャリアアップする代表的な職種をいくつか紹介しています。

ネットワークエンジニア

IT時代と言われている現代のITシステムは、インターネットなどのネットワークを使うものが圧倒的に多いのが現状です。

システムエンジニアはシステム設計において、ネットワーク上での通信量やセキュリティなどを考慮する必要があります。これらの知識や経験を生かしてネットワークエンジニアという専門的な職種へキャリアアップすることも可能です。

ネットワークエンジニアは、システムの製造工程では設計や構築作業を行い、サービスがリリースされてからは運用サポートとして広い分野を担当する、IT社会でも需要の高い職種です。

関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容&必須スキルまとめ

サーバーエンジニア

私たちが使うスマートフォンはコンピューターとしては非常に小さいので、大きな計算や処理などをするには適していませんが、高い処理能力を持ったサーバーとネットワークを通じて接続することで、端末の能力以上のサービスをいつでも使えるようになっています。

サーバーを使ったシステムを構築することで、利用端末の種類に依らず、同じ機能を広く提供できるというメリットもあり、スマートフォン以外でも多く使われています。

サーバーエンジニアは、停止することが許されないサーバーを担当するため、深い知識とともに繊細で間違いのない厳密な作業が求められます。

関連記事:サーバーエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

データベースエンジニア

スマートフォンのアプリケーションやネットショップ(EC)のWebサイトなど、ソフトウェアやサービスなどで扱うデータは、データベースで管理されていることが一般的です。データベースを専門で扱うデータベースエンジニアは、効率的で安全性の高いデータベースを構築して、運用をサポートしています。

プログラマーなどからキャリアアップしているシステムエンジニアは、データベースを使う側の知識があることも多く、システムの設計構築の経験を積んでいく過程で、さらにデータベースサービスを提供する側についても知識を得る機会が多くあります。

データベースを扱うシステムは需要も多いので、開発現場で今後も活躍の場が多い職種の一つです。

関連記事:データベースエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

プロジェクトマネージャー

システムエンジニアはシステムの設計を担当するため、顧客と制作担当者の間を調整しながら最適なソフトウェアの道筋を決めていくことになり、プロジェクト全体に深く関わることになります。

プロジェクトマネージャーも技術的な調整だけでなく、人の配置や予算などまで調整する役目まで担うので、システムエンジニアからのキャリアアップとしてはとても自然な流れで、IT企業などで経験を積んだエンジニアにはよくあるケースです。

プロジェクトマネージャーは、設計工程で不足している人員を補充するなど柔軟な対応が可能で、より効率的なソフトウェア開発ができることもあるため、システムエンジニアの役目を兼任する場合も多い職種でもあります。

関連記事:プロジェクトマネージャー| 仕事・年収から役立つ資格まで解説!

ITコンサルタント

システムエンジニアとして顧客や制作担当者などから相談を受けて、それらを解決する役目を担っていると、多くの人から頼られるようになっていきます。

技術的な知識とともに柔軟なコミュニケーションなどを得意とするので、相談に対する解決方法を提示することに特化したITコンサルタントへとキャリアアップできる場合があります。

顧客から依頼されてキャリアアップする場合もあれば、独立起業して過去の取引先などに対してソフトウェア資産の運用についてのアドバイスや最新技術の提案など、IT技術の活用という視点から企業をさまざまな形でサポートします。

技術力など自分自身の能力とともに、良い人間関係に恵まれるなどの外的な要因も影響するため、ITコンサルタントになることは簡単ではありませんが、ビジネスに近いところで活躍する、とてもやりがいのある仕事です。

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システムエンジニアに求められる能力

システムエンジニアの将来性は明るく年収も高い水準で、職種として非常に魅力が溢れていますが、当然それに見合うだけの能力も求められます。ここでは、システムエンジニアの仕事で必要になる能力について、代表的なものを紹介します。

能力を新たに習得するのは大変なことですが、重要なのは「考え方」です。技術的な知識や経験を活かす取り組み方や、他者に配慮した行動をすることは、システムエンジニアとしての適性として非常に重要です。

システムエンジニアに求められる能力

システムエンジニアがどのような知識や考え方で仕事に取り組みしているのかを理解して、自身の改善点などを見つめ直してシステムエンジニアを目指しましょう。

技術的な知識

プログラミング能力が必要な場合もありますが、システムエンジニアに必要なのは「プログラミングで何ができるか」を理解しておくことです。技術的に正しく判断して、実現できるシステムを設計しないといけません。

設計する中で危険な技術を回避したり、採用した技術によって発生するリスクなどを正確に把握して、より安全な設計とするために、利用する技術だけでなく周辺の事情などについても詳しくなければなりません。

技術の組み合わせによるリスクなどは書籍などで学ぶことが難しいこともあるため、経験豊かなシステムエンジニアの業界での価値は高く、ノウハウの活用が期待されて高い報酬や契約につながることも多いでしょう。

コミュニケーション能力

設計作業では、顧客の実現したいシステムについて打ち合わせをして、具体的な作業計画を立てるため、技術と業務の両方の分野について理解したうえでの円滑なコミュニケーション能力が必要です。

自身の技術的な知識を振りかざすのではなく、相手が理解しやすい言葉を選んだり、相手が伝えたいことを引き出す会話術も必要です。資料を準備したり、専門エンジニアによる説明の場を設けるなどの臨機応変な対応も必要になるでしょう。

会話が得意という意味でのコミュニケーション能力だけでなく、円滑な情報整理の手段としてのコミュニケーションによる対応能力を身につけましょう。

論理的な思考力

システムエンジニアの仕事では、必ず何らかの結論にたどり着くことで、課題を解決していきます。プロジェクト内のさまざまな意見や技術的な事情などの膨大な情報を精査しながら何かを決定するためには、一つずつ積み上げて目標へと近づいていく論理的な思考能力が欠かせません。

ソフトウェア設計の中で何かを決定しようとすると、それにともなう問題や課題が浮き彫りになってくることも多いので、問題を一つずつ解決していく思考力が、システムエンジニアに求める能力として最も重要であると考える人も多くいます。

システムエンジニアは、システムの設計においてすべての問題を解決するために全力を尽くす必要があるので、技術力を習得し人脈を大事にしておくことは、その仕事を大いに助けることにつながるでしょう。

業界への興味と向上心

IT業界や技術の世界は現在も凄まじい速度で進化を続けており、知識が多いシステムエンジニアも情報収集を怠るとすぐに分からないことだらけになってしまいます。特に注目されている技術などは顧客からも頻繁に相談を受けることになるので、それらの情報に詳しいと高い信頼を得やすいでしょう。

業界すべてを網羅することは困難ですが、特に興味のある分野に対して意欲的に情報を収集するようにしておくと、その分野に詳しくなり、自然と関連した仕事の相談を受けることができるようになるでしょう。慣れてくると中核をなす技術やビジネスモデルなどを短時間で理解できるようになり、より広く多くの情報を収集できるようになるため、興味を失わずに向上心を持ち続ける考え方が重要です。

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エンジニアになるかどうか悩んでいる人は、まず「エンジニア診断ツール」を活用するのがおすすめです。

「エンジニア診断」を使うと、どのエンジニアに自分が向いているのか、簡単に理解することができます。約30秒で診断できるので、気軽に利用してみてください。

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システムエンジニアを目指す人へのアドバイス

現在はIT業界だけでなく、幅広い業界でシステムエンジニアが必要とされていることもあり、IT人材は不足し続けています。システムエンジニアを目指そうと考えている人は、まさにこれからのIT社会の救世主ともいえるでしょう。

ただ、IT人材が不足しているとはいっても、エンジニアになるためには適性があることを証明して採用試験に合格しないといけません。

ここでは、システムエンジニアになる際に注意すべき点など、簡単なアドバイスを紹介しています。普段の仕事や、採用試験に向けての対策などにぜひ活用してください。

関連記事:システムエンジニアになるには|必要な知識から就活までを完全網羅

採用試験では面接がすべてと考えよう

システムエンジニアに限らず、ITエンジニアの採用試験では筆記試験と面接試験の二段階の試験が実施されることが一般的です。特にシステムエンジニアの採用試験では、面接の適性判断に重点を置いていることが多いので、面接で自身の考えや経験などをしっかりとアピールすることが大事です。

「システムエンジニアに適性がある」事を示すためには、自分の考え方や経験の中での問題解決の例などを自信をもって発言しましょう。

システムエンジニアの面接試験では、特に次のようなことに気を付けましょう。

自分の考えを論理的にまとめて伝えよう

面接試験では、システムエンジニアとして適正があることをしっかりアピールすることが大事です。特に広い考えを問われるような質問をされた場合には、自分の考えを論理的にまとめながら回答しましょう。

「最終的なゴール」の認識を持ちながら、そのための「具体的な手法や考え」を述べるとともに、中間結果などの「評価と臨機応変な対応力」も示すことができれば効果的です。

問われた質問の意図は、システムエンジニアとして「最終的な目標に対して着実に積み上げてたどり着くことができるか」であることが多いので、自分の経験のないことでも焦らず、現時点でどのように考えるかを、論理的に組み立てて回答しましょう。

過去の経験を具体的にアピールしよう

他の業種やクラブ活動などでも、他の人と共同で何かを成し遂げたような実績があれば、積極的にアピールしましょう。

システムエンジニアは皆を導く役目を担うことになるため、違う業種や学校の活動の中で中心的な役目を経験している人は評価されやすい傾向にあります。IT関係の職種の面接で、関係なさそうな経験の話をすることに引け目を感じたりするかもしれませんが、引っ込み思案にならず、しっかりと自己アピールしましょう。

経験を話す場合には、長くなりすぎないように、相手に知ってもらいたい事項をまとめて簡潔に話すことも重要です。相手に経験を紹介する場合のことを考えて、ある程度自己分析の過程で整理しておくと良いでしょう。

初対面でも能力が証明できる資格取得を検討しよう

システムエンジニアとして適正のある考え方を持っていて、やる気も十分だと伝わったとしても、受験者が多い場合などには必ず合格できるとはいえません。

少しでも他の候補者との差をつけることができて、初対面の相手に対しても能力が証明できる「資格」は、採用試験などで絶大な効力を発揮します。同じくらい適性がある候補者が複数いるような状態では特に、能力が保証されている資格保持者の採用を優先することが多いでしょう。

SEおすすめ資格

エンジニア就職において資格取得は絶対条件ではありませんが、少しでも合格する確率を高めるためには有効な手段です。ここでは、システムエンジニアを目指す方にオススメの資格をいくつか紹介しているので、ぜひ取得を検討してみてください。

関連記事:システムエンジニアと資格の関係|おすすめ資格や勉強法も解説

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT業界の中でも信頼度が高い国家資格で、IPAの分類ではITパスポートに続いて難易度の低いレベル2に該当します。

IT系国家試験の一覧_基本情報

試験範囲には、IT業界で必要となる基本的な内容がすべて含まれていて、技術的にもプログラミング言語やデータベースなどについての基礎的な部分が出題されます。

システムエンジニアはプログラミングについても理解したうえで広くシステム開発についての知識が求められるため、それらすべてが含まれている基本情報技術者試験を取得していると高く評価してもらえるでしょう。

すべて選択形式で出題される試験でもあり、過去問などを徹底的に勉強すれば、在学中でも十分合格が狙える試験でもあります。

基本情報技術者試験について詳しい解説記事もあるので、ぜひそちらも参考にして取得を検討してみてください。

関連記事:基本情報技術者試験の攻略ガイド|日程から勉強方法まで完全網羅

CCNA

ほとんどのシステムエンジニアが扱うことになるネットワークについての資格には、国家資格の「ネットワークスペシャリスト」がありますが、IT業界で長く経験を積んだ人でも合格が難しいほどで、これからシステムエンジニアを目指すような人にはハードルが高いでしょう。

IT業界が未経験であっても、ネットワークの知識が証明できる優秀な資格としては、CISCOが実施している認定資格の「CCNA」があります。CISCOは他にもいくつかの認定資格がありますが、CCNAは基本レベルの資格です。

シスコシステムズ社認定資格

今後のIT業界において、ネットワークは必須レベルの知識でもあるので、CCNAはこれからシステムエンジニアを目指すような人には非常にオススメの資格です。

CCNAへの合格に向けてどのような勉強をすれば良いのかをまとめた以下の記事も参考にして、ぜひ取得を検討してみてください。

関連記事:CCNAとは|試験の難易度から合格するための勉強方法まで紹介

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、IT系国家資格の中で「基本情報技術者試験」の上位資格で、試験範囲も広がり内容も難しくなります。出題形式も、選択式に加えて記述式の午後の試験が加わり、技術的な内容に対して簡潔な文章で述べる能力も求められます。

ある程度ソフトウェア制作の現場を経験してからの方が有利ですが、頑張って勉強すれば学生時代に取得することも可能でしょう。

合格するのは簡単ではありませんが、この資格を持っているエンジニアは技術的な知識だけでなく幅広い分野の知識とそれを活用する能力があると判断されるので、採用試験では他の受験者に大きな差をつけることができるでしょう。

関連記事:応用情報技術者試験の攻略ガイド|難易度から勉強方法まで完全網羅

エンジニアからキャリアアップを狙うなら広い視野を養おう

システムエンジニアは、システム開発に関わる人すべてに影響する設計を担当します。そのため、個別の作業について深く考えすぎて全体のバランスが悪くならないように、常に周囲に気を配り、広い視野で物事を考えるように気を付ける必要があります。

全体のバランスをとり、システムを正しい道に導かないといけませんが、見落としがないように個別のことについても細かく精査する必要もあるので、システムエンジニアの仕事は時間がどれだけあっても足りません。足りない時間や、知識不足の技術についてなどは、他の人に頼って解決するなど、一人で抱え込まない進め方を身につけることも重要です。

キャリアアップしてシステムエンジニアを目指す場合は、技術などの能力とともに、臨機応変な対応が行えるように、柔軟で広い視野を養いましょう。

システムエンジニアに向けてのオススメ勉強方法3選

システムエンジニアとして就職するために、具体的にどのような勉強をするのが最適なのかは、人によってさまざまな意見がありますが、ここでは特にシステムエンジニア就職に成功することを考えた場合に有効な勉強方法を紹介します。

システムエンジニアに向けてのオススメ勉強方法3選

それぞれの勉強方法には特徴があり、身につくことも異なります。自分に合った勉強方法を選んで、着実に一歩ずつ前進していきましょう。

独学でプログラミングを学習して資格取得で武装する

システムエンジニアの仕事でプログラミングを実際に行う機会は少ないですが、プログラミングに関する知識は必要になるため、採用試験前にある程度のプログラミング能力を身につけておいたほうが良いでしょう。

プログラミングの勉強方法にはいろいろありますが、書籍やネットの情報などを調べながら独学で勉強し始めるのが、安価でお手軽です。

この方法で勉強を進める場合は、どこまで習得するべきなのか判断することが難しいため、最終的な目標をIT系の資格取得に設定するのがオススメです。資格の目標は試験範囲にプログラミングが含まれている基本情報技術者試験などにすると、採用試験での効果も期待できるため効率が良いでしょう。

採用試験においては、試験合格という「目標」に対して起こした具体的な「行動」が、システムエンジニアとして高く評価されます。

関連記事:プログラミングを独学で身につける方法とは|効率的な勉強方法を解説

プログラミングスクールを活用して就職までのレールに乗る

プログラミング言語には多くの種類があるので、自分の目標とする企業に就職するために、どの言語を習得すれば良いのか判断に困ったり、分からないところで行き詰まったりすることもあるでしょう。プログラミングスクールを使って人から教わる機会を得ると、それらの問題をすべて解決できます。

プログラミングスクールを使うことの最も大きなメリットは、時間効率が高い点でしょう。独学で勉強を進めると余計なことを勉強してしまったり、調べるのに時間がかかったりと、習得期間が長くなりがちですが、プログラミングスクールを使うと、就職に必要となる技術を一定期間で習得できます。

スクールによっては就職先の斡旋や、面接の指導も行ってくれるようなところもあるので、まずは自分に合ったプログラミングスクールを探してみましょう。

関連記事:【受講料0円!】現役スクール生に聞いてみた!ネットビジョンアカデミーの『ココ』がいい!

インターンやアルバイトなどで業界の仕事の経験を積む

新卒採用の場合でも、インターンシップやアルバイトなどでソフトウェア開発現場の経験を得ている人は、採用試験で非常に評価されます。

ソフトウェアの開発現場を体験する中で、指示を聞いて作業し報告するという基本的な業務の流れを身をもって理解することができます。ITに限らずアルバイト経験自体も有益ですが、システムエンジニアを目指すのであれば、IT企業で何らかのプロジェクトに参加できれば、非常に有利な経験になるでしょう。

自分の知識不足などに不安もあると思いますが、技術的な部分以上に身につくことが非常に多い勉強方法なので、ぜひ検討してみてください。

将来長く活躍するエンジニアであり続ける努力をしよう

システムエンジニアは非常に将来が明るい職種なので、普段通りに仕事をしていれば、経験や知識も増えていって、給与所得も上がっていくでしょう。

しかし、IT業界の技術革新は凄まじく、同じことに固執し続けてしまうと、時代に取り残されてしまう危険性もあるので、将来的にも最前線で皆に頼られるシステムエンジニアであり続けるためには、努力し続けることが重要です。

ここではどのようなことに努力しておけば、将来的に活躍し続けられるのかをまとめているので、ぜひ参考にして日々の仕事や勉強などに役立ててください。

プログラミング言語への興味を忘れないようにしよう

システムエンジニアは、現場でプログラミング作業をすることが少なくなり、人によっては完全にプログラミングから離れてしまうこともありますが、システムの設計をするうえでプログラミング作業の実態を把握しておくことはとても重要なので、興味を失って情報を得ることをやめてしまうと、数年のうちに正確な設計が行えなくなってしまうでしょう。

自分ですべてを組み立てるほどに習得するとなると大変ですが、開発環境がどのようなもので、プログラミング言語としてどこが優れているのかといった情報には、できるだけ興味を持ち続けましょう。

勉強の時間が取れない場合でも、プロジェクトメンバーのプログラマーから詳しい話を聞いたり、実際のプログラム作業を見て回る工夫などをすることで、システムエンジニアとして使える情報を収集しましょう。

人脈を大切にしよう

一人では対応ができない大きな問題でも、信頼関係を築いた人達と協力し合うことで解決して乗り越えられることもあります。社内だけでなく、顧客や関連企業の人たちも含めて、上司部下も関係なく、関わりあう人すべてと信頼しあえる関係が構築できるのが理想です。

システムエンジニアとして最終的なソフトウェアを良いものとするために、場合によっては無理難題を依頼しないといけないこともあるでしょう。顧客や制作担当者すべてにできる限り配慮することも重要ですが、配慮しすぎて完成が遅れてしまったり、完成したソフトウェアが条件に満たないのはエンジニアとして失格です。

最終的には信頼につながると信じて、時には信念をもって厳しくも正しい決断をすることも忘れず、じっくりと人とのつながりを育てていきましょう。

得意な分野を追求して誰にも負けないようになろう!

システムエンジニアは幅広い業種でさまざまなソフトウェア開発に携わるため、仕事や人生がすべて勉強のようになることも多い職種です。すべての分野で誰にも負けないくらいに詳しくなることは大変困難ですが、自分の得意な分野や好きな分野だけでもできる限り情報を集めて、他のエンジニアと差をつけていきましょう。

人より秀でた分野があると、その分野を活かした仕事につながりやすいだけでなく、システムエンジニアから将来的にキャリアアップする場合にもとても役立てることができます。プロジェクトのマネジメント役に抜擢されたり、企業からITコンサルタントとして招かれることもあるかもしれません。

すぐに効果がでることではありませんが、特定の分野を長く追い続けることも貴重な経験なので、焦らず将来の自分に投資していきましょう。

システムエンジニアについてのよくある質問

最近は新卒や他の業種からシステムエンジニアを目指すことも増えており、ネットなどでも非常に多くのシステムエンジニアに関する質問を目にするようになりました。

システムエンジニアは、IT業界のソフトウェア開発の中心的な役割を果たす職業としても人気が高いので、就職に向けての必須条件やスキルといった質問が多いように思います。ここでは特に代表的な質問について、回答と合わせてまとめて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

プログラミング能力は必須ですか?

システムエンジニアにプログラミング能力は必須ではありませんが、プログラミングのことをまったく知らない状態よりは、ある程度の経験があった方が良いでしょう。

プログラミング言語自体も次々に新しいものが産み出されていることもあり、すべてのプログラミング言語を習得することは不可能なので、現職のシステムエンジニアでも解らない言語についてはプログラマーなど担当者に相談しながら判断することになります。

プログラマーの説明の中にはプログラミングの専門用語なども頻出するため、一つでも得意なプログラミング言語があれば、それらの理解を大幅に助けることになり、システムエンジニアとしての信頼にもつながるため、ある程度の知識は勉強して身に着けておくのが良いでしょう。

35歳で定年って本当ですか?

本当に驚くべきことに、ネットなどでは「システムエンジニアは35歳で定年」といった記事や質問などを見かけます。誰が言い出したのかは分かりませんが、IT業界の中ではそのような話はほとんど聞くことがないでしょう。

システムエンジニアは経験が重要視されることもあり、むしろプロジェクトに参加しているシステムエンジニアは35歳よりも年上のことが多いほどなので、これからシステムエンジニアを目指す人は安心してください。

他の仕事でも同じですが、35歳になった頃にも多くの人に信頼されて活躍し続けるためにも、新しい技術を学び人との関係を大事にするといった社会人としての努力はしていきましょう。

女性でもなれますか?

システムエンジニアに限らず、IT業界の技術職に女性でもなれるか不安に思う人もいるようです。システムエンジニアは特別な力仕事もないので、間違いなく男女に関係なく誰でもなることができます。

特にWeb業界などでは、サイトの構成からデザインまでを統括するシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーという役目を女性が行っている場合も多く、制作を担当するスタッフにも女性が多く活躍しています。

長い期間運用しているシステムなどでは、古くから関わっている男性エンジニアも多くいる業界なので、男性社会のようなイメージがあるのかもしれませんが、性別に関係なく誰もが実力次第で活躍できる世界です。

関連記事:女性がネットワークエンジニアで働くメリットとデメリットを徹底解説

未経験でもなれますか?

もちろん未経験からシステムエンジニアになることは可能です。実際に就職・転職サイトなどの募集でも未経験可のシステムエンジニア採用している企業は多くあります。

システムエンジニアには経験が重要ですが、経験は実務をしながら徐々についていくものでもあるので、採用時点においては「適性」が重要視される傾向にあります。初期スキルが高い人は採用直後は有利ではありますが、それ以上に経験を力にして延びていく人材は長い目で見た場合の投資効果が高いと判断されます。

未経験でシステムエンジニアへ転職をする場合は、将来性のことを考えると若い方が有利なこともあるので、転職を決断したらできるだけ早く行動しましょう。

関連記事:未経験でシステムエンジニアになる方法|必要スキルや就活対策を解説

     IT業界への転職を徹底解説! 未経験から転職しやすい職種やポイントなど

プログラミング以外で勉強した方がいいことはありますか?

システムエンジニアには幅広い技術的な知識が必要ですが、その中でも特にITの現場で出会うことが多い「データベース」と「ネットワーク」については勉強しておくことをオススメします。

たとえば、顧客にAmazonのようなEC(ネットショップ)サイトを作りたいと相談された際に、どのように商品や売り上げの情報を管理すれば良いのか、データベースの構造を想像できないといけません。また、サーバーの構成をどのようにして、ネットワークのセキュリティはどのように確保していくのかという具体的な計画を立案できないといけません。

システム開発の仕事で関わることが多い分野であるデータベースとネットワークについては、システムエンジニアだけでなくITエンジニアにおいて非常に重要な知識なので、勉強しておいて損はないでしょう。

将来性が明るいシステムエンジニアを目指そう

これからの将来では、IT技術は人びとの生活に欠かすことはできず、IT技術を活用したソフトウェアを産み出すエンジニア職は特にオススメの職業です。

システムエンジニアは、ソフトウェア制作の中心に位置するやりがいのある仕事でもあり、仕事をしながら多くのことを学び、成長していくこともできます。

技術的な知識とともに多くのことに配慮する考え方は必要ですが、ぜひ必要な知識を身に着けて、自分なりのシステムエンジニアを目指していきましょう。

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記事の監修責任者

飯塚 寛也

エンジニアとして移行調整・NW更改作業・クラウドシステムの設計・構築等を手掛ける。 入社2年目でネットワーク最高資格であるCCIEの筆記試験に合格。 人材開発室にてCCNA/CCNPの勉強会を50回以上開催、100名以上の合格者を輩出し、スクール事業の礎となる。
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株式会社アプエンテ 職業紹介責任者(010-190717133-004) 情報処理技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験(第NW-2021-04-00112号) Cisco認定試験 CCNP Enterprise 認定/CCNA

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