
CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
「CCNAってネットワーク未経験でも合格できるの?」「CCNAを取得するにはどうすれば良いの?」などという疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。ネットワークと聞くととても難しそうと感じてしまい、自分にできるのか不安に思う人も多いでしょう。
ネットワークは、確かに専門的な知識が必要になりますが、基礎から学ぶことで未経験の人でもチャレンジしやすい環境でもあり、今後もエンジニアのニーズがますます高くなる成長産業のひとつです。
この記事では、CCNAとはどのような資格なのか、受験に必要な情報や勉強方法をわかりやすく紹介します。
目次
開くキャリアアドバイザー
杉田 早保
これまでの営業経験やキャリアコンサルタントの国家資格を活かし、効果的なコミュニケーションと問題解決力を培い、個々のキャリアの成長支援に情熱を注いでいます。「初志貫徹」をモットーに、自分らしく輝くキャリアパスを見つけるお手伝いをします。常に相手の立場に立ち、親身なサポートを提供できるよう努めています。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
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「IT業界に転職したいけど、何を勉強すればいいかわからない」という悩みを持っている人は、まずはネットワークエンジニアをめざしてみてください。ITサービスとは切っては切れないネットワークを支えるネットワークエンジニアは、今後も需要は増えていく魅力的な職種です。
ネットビジョンアカデミーなら知識0からでも、資格をとって優良企業へのエンジニア転職が可能です。ネットワークエンジニアの登竜門といわれる王道資格「CCNA」を取得してエンジニアデビューしましょう。
CCNAとは、アメリカのシスコシステムズ社が実施している世界基準の認定資格で、ネットワークエンジニアを目指す人の入門的な位置づけの資格です。
シスコシステムズ社は、ネットワークを提供するCiscoルーターやCatalystスイッチと呼ばれる通信機器において世界シェアの55%を占めている最大手です。
同社の認定資格であるCCNAは、基礎的な知識から実務に必要な機器の操作や実務に役立つ内容まで幅広く学ぶことができるため、ネットワークの知識を得るために最適な資格と言われています。
CCNAは、ネットワークエンジニアを目指している未経験者や、すでに仕事に就いたうえで理解を深めてスキルアップや給与アップを目指しているエンジニアが取得すると役に立つ資格です。
難易度は初級者向けの資格ですが、ルーターやスイッチに関する技術的な内容やネットワークの知識、通信の仕組みまで基礎的なことを幅広く学ぶことができます。
ネットワークの基礎とはいえ学ぶべき範囲が非常に多岐に渡るため、簡単に取得できる資格とは言えませんが、未経験の人も時間をかけて学ぶことで十分合格できる資格です。
CCNAは国が運営する国家資格ではなく、シスコシステムズ社が運営するベンダー資格です。ベンダー資格とは、ハードウェアやソフトウェアを販売しているメーカーが運営している資格を言います。
国家資格と違い、ベンダー資格の試験ではメーカーの製品に備わっている技術に関する問題が出題されます。そのためCCNAの試験に合格するためには、ネットワークの知識に加え、製品についての知識から設定方法や管理方法まで理解しておかなければなりません。
また試験の出題範囲や試験内容に関する改訂やバージョンアップもシスコシステムズ社の裁量によっておこなわれるため、受験を考えている人は最初は試験に関する最新情報を取得するためにメーカーの公式サイトで確認しておきましょう。
CCNAは、2020年2月に大幅に変更されました。以前は専門分野ごとに「CCNA Routing & Switching」、「CCNA Cloud」「CCNA Collaboration」「CCNA Data Center」「CCDA」「CCNA Industrial」、「CCNA Security」「CCNA Service Provider」「CCNA Wireless」の9つがあり、単にCCNAというとRouting & Switchingのことでした。
これらの9つの資格がCCNAに統合されたことで、セキュリティや無線のスキルも持っていると認定されるため、ネットワークのスキルを包括的に持っている技術者であると認定される大変お得な資格となりました。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
CCNAが改定された理由の1つにクラウドの需要増加があります。クラウドが登場する以前は、ネットワークの構築はルーターやスイッチにコマンドを投入して設定を行ってLANケーブルを接続するのが通常の方法でしたが、AWSなどのクラウドの登場によりウェブブラウザ上でクラウドサービスを使ってネットワークを構築するケースが増えてきています。
その他、ハードウェアやソフトウェアの設定情報などあらゆる情報を管理できる構成管理ツールを使って、ITインフラの構築や運用を自動化でおこなえるようになってきているのも大きな影響の1つです。
改定後のCCNAではネットワークの運用の自動化に関する問題が出題され、CCNPからはITインフラ構築の自動化のためにPythonのプログラミングに関する問題も出題されます。
CCNAの試験内容については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
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未経験からエンジニアになりたいならCCNAが有効
未経験からネットワークエンジニアを目指したいときに最適な資格であるCCNA。資格を持っていれば未経験でも「知識がある」という証明になります。
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CCNAを取得することのメリット
CCNAを取得することで、ネットワークに関する知識やスキルが証明できたり、企業によっては報奨金を支払ったりとメリットがいくつかあります。特に、未経験からネットワークエンジニアに転職を考えている人にとって採用担当者の人への良いアピールにもなります。
また、システムを作るためには必ず何かの製品を使って設定していくため、製品に関する知識が得られるベンダー資格ならではのメリットもあります。ここではCCNAを取得することで得られるメリットについていくつか紹介します。
CCNAを取得することでネットワークエンジニアとして必要な知識や技術が身につくため、取得後は即戦力のネットワークエンジニアとして評価されるでしょう。
そして、未経験から転職する場合は、企業や採用する人事の方にとっても、CCNAを持っているということはネットワークの仕事をするための必要な知識やスキルを持っている技術者であると判断され転職の際に有利に働きます。
履歴書や本人のアピールだけでは判断基準が明確ではないため、どのような知識と経験を持っているかは、第三者からすると判断しにくいことが多々あります。
たとえば、面接でネットワークエンジニアとして3年間仕事をしてきた経験をアピールした場合でも、高度なスキルで経験を積み重ねた人と基礎的な経験を積み重ねた人とでは、現在持っているスキルに大きな差があるでしょう。
そのため、エンジニア経験の長さだけでは評価を正確に判断することは難しく、企業側からすると市場価値がわかりにくい面があります。
一方で、CCNAやその上位資格であるCCNPなどを持っていると、エンジニアがどのレベルの知識やスキルを持っているかが明確になるため、自分自身の市場価値が上げやすく年収アップにもつなげることができるでしょう。
企業によってはCCNAを取得することで試験代を支払ってくれたり、報奨金を支払う企業もあります。さらに毎月の給与に手当として支給する企業も存在します。
企業が仕事を受注する場合は、顧客から必要なエンジニアのスキルとして資格を指定されることがあります。そのため、資格を持っている社員がいることで会社は新しい仕事を受注する機会にもなるため、社員に手当をつけてでも資格を取得してほしいと考える企業はたくさんあります。
CCNAの取得は市場価値や年収アップ以外にも会社にとっても利益があるため、社員と会社の両方にメリットがあります。
CCNAの試験ではCiscoのルーターやスイッチに関する問題が出題されるため、資格試験で得た知識は現場に入ってもそのまま使えます。
たとえば、ネットワークがCiscoのルーターやスイッチで構成されていた場合は当然、資格勉強で得たCiscoのルーターやスイッチに関する製品の知識はそのまま使えるので、即戦力として業務ができます。
また、IDC Japanの調査によると2021年度の統計では、国内のネットワーク機器のシェアは半分がCisco製品となっており、Cisco製品で導入している企業がたくさんあることがわかります。そのため、Cisco製品についての知識やスキルはネットワークの業務において幅広く活かすことができます。
参考サイト:2021年の国内ネットワーク機器市場シェア、1位はシスコで48.1%、2位はNEC、3位はアライドテレシス─IDC
完全無料でCCNAが取得できる!
未経験からネットワークエンジニアになりたいなら、CCNAの取得がおすすめ。CCNAはネットワークエンジニアに必要なスキルがあることの証明になり、就職がしやすくなるからです。
ネットビジョンアカデミーは受講料からテキスト代まで完全無料で、CCNA取得を全力でサポート。さらに、就職支援もおこなうため、未経験の方でも最短2カ月でネットワークエンジニアになることが可能です。
CCNAはネットワークに関する知識やスキルを得られる資格なので、ネットワークエンジニアを目指す人だけでなく営業やコールセンターなどさまざまな業務で活かすことができます。
IT業界では業務をするにあたってエンジニアでなくともネットワークの知識が必要になる場面はいくつかあります。ここではCCNAを取得することで具体的にどんな仕事に役立つのか紹介します。
CCNAはネットワークに関する資格なので、当然ネットワークの業務全般に活かすことができます。さらに、ネットワークの業務でCisco製品を使う機会があれば、なおさらCCNAで得た製品に関する知識は活かされます。そして、ネットワークエンジニアとして業務を続けていくためにはCCNAで得た知識はずっと使うことになります。
ネットワークエンジニアの業務はさまざまですが、ここではネットワークエンジニアとして具体的にどんな業務でCCNAが役立つか紹介します。ネットワークエンジニアを目指してCCNAの取得を考えている人は、CCNA取得後にどんな業務があるか参考にしてみてください。
ネットワークエンジニアが行う主な業務は、「要件定義」「設計」「構築」「運用・管理」「保守」「監視」の6つがあります。要件定義が最も高度な業務で、監視業務が比較的簡易な業務となります。
ネットワークエンジニアとして最初に配属されることが多いのは監視業務は、企業ネットワークが問題なく通信できているかを24時間体制でチェックをする業務で障害になれば保守担当者へ連絡したり、ユーザーへ周知をするのが主な業務です。
ネットワークは、安全かつ安定して通信できるように設計されており、基本的に障害が発生することは少ないので、監視業務はネットワークの知識を持っていない人でも、マニュアル通りに対応することで業務できます。
そして 、「運用・管理」「保守」は監視業務と違って、機器の設定変更作業があります。CCNAを持っているとネットワークの知識やルーター、スイッチの操作を理解していることになるので、上位業務である保守や運用・管理業務を最初から任せてもらえる可能性が高まるでしょう。
CCNAで得たネットワークの知識があれば社内SEの業務もできます。 社内SEの主な業務は会社内のITシステム全般の運用と管理なので、システムの運用や管理には当然ネットワークの知識は必要になってきます。
たとえば、ほかの部署から社内のサーバーに接続ができないと申告があればネットワークを調査する必要があるので、CCNAで得た知識を活かすことができます。そのほか、業務上サーバーを増やすことになればネットワークの構成変更やルーターやスイッチの設定変更が発生して、そこでもCCNAで得たネットワークの知識を活かせます。
さらに社内のシステム構築をベンダーに依頼する場合も、ベンダーから上がってきた設計資料を理解するためにもネットワークの知識は必要なので、CCNAの知識が役に立ちます。
ネットワーク機器の製品サポート業務でもCCNAで得た知識を活かすことができます。製品サポートの業務は、運用エンジニアからの問い合わせに対して製品の技術的な質問に対する回答や、製品仕様を確認するための検証などです。
特に製品仕様を確認するために検証をする場合は、環境構築のために最初はネットワークを作らなければならず、ここでもCCNAで得た知識が活かせます。検証のためにネットワークを作る場合は、Ciscoのスイッチをルーターの設定ができれば環境構築もスムーズにできます。
そのほか、運用エンジニアからの問い合わせに対して回答をする場合もどんなネットワーク環境で問題になっているかを把握するためにもネットワークの知識が必要になるため、ここでもCCNAで得た知識を活かせます。
CCNAが役に立つのはエンジニア業務だけではありません。通信キャリアやISPなどネットワークの障害対応の1次受付窓口のヘルプデスクやコールセンター、事務などでもCCNAで得た知識を活かせます。
障害対応の受付業務では、システムを管理しているエンジニアから障害の申告を受けてから調査や保守などをおこないます。運用エンジニアから障害の内容を説明された場合は、CCNAで得たネットワークの知識があればネットワークの専門用語を理解して障害対応もスムーズにできます。
また、障害の調査をする場合は、どんなネットワーク環境で障害が起こっているか理解する必要があるので、その場合もCCNAで得た知識を活かせます。
さらに信業界で事務をする場合も、業務上会話の中でネットワーク用語は普通に使われるためCCNAの勉強しておけば周囲で飛び交う専門用語を理解でき円滑にコミュニケーションが取れます。
ネットワークエンジニアだけでなく営業やマネジメント業務でもCCNAで得た知識を活かすことができます。
たとえば、ネットワーク機器を販売したり、SIerとしてネットワーク構築を受注する場合は、「営業やプロジェクトマネジメントは顧客のネットワーク環境を理解して何が問題になっているのか」「またはどんなネットワークを作って欲しいのか」を理解して要件定義を作らなければなりません。
そうなるとネットワークの知識は必須で、CCNAで得た知識があれば、エンジニア任せにならずに要件定義を作ったり、顧客とも技術的な会話ができたり、高度な折衝ができます。
また、システム開発の受注後も営業やマネジメントの立場でもネットワークの知識があれば、ネットワークの設計や構築するエンジニアと技術的なコミュニケーションが取れるので、プロジェクトを円滑に進められます。
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試験内容が改訂される前は9つの分野に細分化されていて、それぞれ別の資格として認定されていましたが、統合されたことでCCNAを取得すると9つの分野の知識とスキルを持っていることの証明になったので大変お得になりました。
その分、学ぶべき内容が多くなって試験範囲が広くなったため、試験問題数の増加にともない試験時間も増えましたが、出題形式に変更はなく回答方法も今までと変わらないので、回答に対する対策までは必要ありません。
CCNAの試験概要 | |
---|---|
資格種類 | ベンダー資格 |
受検方法 | 試験会場での受検もしくはオンライン |
前提資格 | 必要なし(13歳未満は受験不可、13歳から17歳までは保護者の同意が必要) |
試験範囲 | • ネットワークの基礎
• ネットワークアクセス • IPコネクティビティ • IPサービス • セキュリティの基礎 • 自動化とプログラマビリティ |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | CBT(パソコンの画面上で解答) |
試験会場 | CBTを運営する「ピアソンVUE」のテストセンター |
試験日 | 随時(テストセンターに連絡して自分が受験したい日を決める) |
合格発表日 | 試験直後(テストが終わった直後にパソコンの画面上に結果が出る) |
不合格後の再受験 | 受験日の翌日から5日間経過して再受験できる |
CCNAを初めて受験する人は、まず最初にピアソンVueでアカウントを作る必要があります。アカウントの作成方法については公式サイトで手順が公開されているので確認してみてください。
アカウントを作ったらどんな方法で受験するか決めましょう。CCNAの受検方法は「ピアソンvueのテストセンターで受検する方法」と「自宅からインターネットを使ってテストセンターにアクセスして受検する方法」の2通りあります。
ピアソン vue などのテストセンターで受験する場合は、 メールかまたは電話で直接テストセンターに問い合わせをして、試験日を決めて、テストセンターの指示に従って試験代の支払方法を決めます。
自宅からインターネットを使ってテストセンターにアクセスして受検する場合は、自宅の環境でテストが受けられるかオンラインテストに合格しなければなりません。オンラインテストの実施方法については Cisco の公式サイトで確認してみてください。
CCNAを受験するための前提資格や条件はないので、誰でも受験できますが、年齢制限で13歳未満は受験できず、13歳から17歳までの未成年者は保護者の同意を得て受験および資格を取得できます。
シスコシステムズは、受験を推奨する「1年以上のシスコソリューションの実装および管理経験」「基本的なIPアドレス指定の知識」「ネットワークの基礎に関する深い理解」の方向けの試験として案内しています。
ネットワークの実務経験や基礎知識を持っている人が受験する資格であるように見受けられますが、未経験者の人が取得するのが不可能なわけではありません。簡単ではないことは確かですが、しっかり学ぶことで合格できます。
CCNAを受験するための前提資格や条件はないので、誰でも受験することができます。ただし、年齢制限で13歳未満は受験できず、13歳から17歳までの未成年者は保護者の同意を得て受験および資格を取得することができます。
シスコシステムズは、受験を推奨するを「1年以上のシスコソリューションの実装および管理経験」、「基本的なIPアドレス指定の知識」、「ネットワークの基礎に関する深い理解」の方向けの試験として案内しています。
ネットワークの実務経験や基礎知識を持っている方が受験する資格であるように見受けられますが、未経験者の方が取得するのが不可能なわけではありません。簡単ではないことは確かですが、しっかり学ぶことで合格することができます。
改訂後のCCNAは「ネットワークの基礎(20%)」「ネットワークアクセス(20%)」「IPコネクティビティ(25%)」「IPサービス(10%)」「セキュリティの基礎(15%)」「自動化とプログラマビリティ(10%)」の6つの分野から出題されることとなりました。
※()内は出題の比率
ネットワークの階層モデルの各機能に対する理解が必要になる「ネットワークの基礎」やスイッチングやルーティングに対する理解が必要になる「ネットワークアクセス」「IPコネクティビティ」の3つで配点が全体の半分になり、合格のためにはこの3つの分野を最初に確実にマスターしておきましょう。
また、「自動化とプログラマビリティ」ではJSONやREST APIなどデータの取り決めや扱いに関する理解が必要なので、今までのCCNA試験とは違って少し開発系エンジニアの色が強い分野になります。
改定後のCCNA試験は、旧試験で9つあったアソシエイトの分野がすべて統合されているため範囲も広く難易度も上がっています。
CCNAで出題される問題については以下の記事で詳しく紹介しています。
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CCNAの時間試験は120分で100問程度が出題されます。1問1分ほどで回答しなければならないため、初めて受験する人の中には不安になる人もいるのではないでしょうか。
たとえば、ある問題で時間を使いすぎてしまい焦ってペースを乱してしまうと、冷静に回答できなかったり全問回答できなかったりする可能性があるので、あらかじめ時間配分を決めておくことが重要です。
改訂前の試験は、90分で50~60問だったので時間配分に少し余裕がありましたが、問題数が倍近くに増えているため、1問あたりに使える時間は相対的に減ってしまいました。
そこで、試験では問題文を読んだらすぐに回答していく必要があるので、苦手な分野を作らないように満遍なく勉強すること、感覚をつかむために回答の練習をしたうえで試験に臨むのが良いでしょう。
試験は紙でおこなう試験ではなく、PCを使って問題を表示し解答を入力するCBT(Computer-Based Testing)方式でおこなわれます。以下のさまざまな形式で試験問題が出題されます。改定前に出題されていたシナリオ問題とシミュレーション問題は、改定後には出題されていないようです。ただし、Ciscoのチュートリアルにはあるので再度出題されたときのために出題形式を把握しておきましょう。
CCNAの出題形式
これらの出題形式を確認できるチュートリアルがCiscoのWebサイトで公開されています。
参考サイト:Cisco Certification Exam Tutorial Videos
すべて英語ですが、動画を見ると非常に参考になるので試験前に一度見ておくと良いでしょう。
申込の期限は特にないので、随時試験の申し込みができるようになっているので、受験したいと思ったときに申し込むことができますが、試験会場が埋まってしまうこともあるので、ご自身の勉強スケジュールなどを把握しながら決定すると良いでしょう。
土日祝日でも受験できますが、テストセンターによって開催日が異なるので、申し込みたい会場は前もってチェックしておきましょう。日本全国に100以上あり希望の場所で受験できますが、土日は予約が埋まっていることが多いため、テストセンター一覧で希望会場を複数確認しつつ早めの予約を心掛けましょう。
また、試験日はキャンセル規定に則して取り消すこともできるので、人気の会場の場合は先に希望日時で抑えておいて、準備不足や都合が悪くなったらキャンセルするという方法も視野に入れて、臨機応変に対応していきましょう。
CCNAの試験日や申込方法は以下の記事で詳しく紹介しています。
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合格発表は、試験を最後まで回答した後すぐに結果がわかるようになっていて、画面上に合否が表示されます。合格者には、試験の約1ヶ月後くらいに登録した住所に合格証が届きます。
不合格となってしまった場合は、再受験ポリシーとして受験日の翌日から起算して5日間は同一の試験を受験できません。
再受験日は、試験終了後に受け取るスコアレポートと呼ばれる用紙に記載されています。たとえば、「再受験日:20-Aug-2021」と書いてあれば、2021年8月20日から受験できるという意味です。
CCNAの合格点は公表されていませんが、一般的には825点から850点を取れば合格できると言われています。また、合格率も同様に公表されていませんが、おおよそ55%から60%と言われています。
合格率を見ると比較的合格しやすい印象がありますが、改定されたCCNAは出題範囲が広くなり、以前と比べて難易度が上がったので、現在の合格率は少し下がっているかもしれません。
もちろん仕事をしながら勉強する方も多いと思いますが、試験対策に必要な勉強時間も多くなったことを意味しているので、資格取得までの長い期間をコツコツ取り組めるように計画的に進めていきましょう。
CCNAの難易度 | |
---|---|
ITスキルレベル | レベル2 |
ITスキル標準(ITSS) | レベル1 |
合格点の目安 | 825~850点 |
合格率の目安 | およそ25~30% |
勉強時間の目安 | 200時間以上 |
上位資格 | CCNP |
CCNAは、シスコ技術者認定試験における難易度区分としては下から2番目のITスキル標準レベル2に該当する試験です。
CCNAの一つ下の入門資格としてCCTがありますが、日本語化されておらず実質的に受験することができないため、ネットワークエンジニアになるための事実上の入門的な位置づけの試験がCCNAで、未経験者や初級エンジニアが取得すべき資格となっています。
ある程度のネットワークの知識と実務経験を積んでいる方が受験を推奨されている試験ではありますが、実務に役立つうえにネットワークについて幅広く知識とスキルを学ぶことができます。
広い試験範囲をカバーする必要がありますが、問われる内容は比較的浅いところなので、勉強して試験に臨むことで未経験者の方も合格できます。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
ITSSのレベル2はITに関する基本的な知識が身についているとしてみなされ、ネットワークの運用や監視業務にかかわることができます。監視業務ではネットワーク機器のアラームの監視をおこない、アラームが発生すれば重大度に応じて、ログを取得したり特定の部署や保守の窓口にメールやチャットなどで周知をおこないます。
運用業務ではネットワークを利用しているユーザーの業務環境に応じて設定変更をします。たとえばサーバーが新しく追加されれば通信ができるようにネットワークの設定をおこなったり、サーバーが撤去されると通信に不要な設定を削除したりします。
CCNAの難易度はこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
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CCNAの問題はランダムに出題されるため、仮に同じ会場で誰かと同時に受験していたとしても紙の試験のように出題内容が同じではなく合格点も変わります。受験する方にとっては、何点取れば合格できるのか目標が見えず戸惑ってしまう方もいると思います。
試験は1000点満点で最低点が300点となっていますが、合格点ラインは公開されていません。そのため、正確な合格点を把握することが難しいですが、IT系試験に役立つサイト「Ping-t」に投稿されている受験体験記の点数を見ると、おおむね825~850点くらいと考えられます。
また、1問何点と決まった点数ではなく、問題によって配点が異なっているので、8割ほど取れていたとしても、不合格になってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
CCNAの合格点や試験改定後の傾向については以下の記事で詳しく紹介しています。
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CCNAの合格率も公式に発表されていませんが、同じITスキル標準レベル2に該当する基本情報技術者試験の合格率が25%前後であることを考慮すると、だいたい25%から30%ほどの合格率でしょう。
数字を見ると高いように見えますが、CCNAはネットワークをはじめとしたITエンジニアを目指す方の登竜門的な資格であるため、試験対策用の書籍やWebサイト、ITスクールのカリキュラムが充実していて知識を積んで受験している方が多く高い合格率につながっています。
難易度は改訂するたびに試験内容が難しくなっており、出題範囲の変更なども随時行われていますので、CCNAの現在の難易度は、合格率の数字に見えるほど簡単な試験ではないと考えておいた方が良いでしょう。
CCNAの取得に必要な勉強時間は、200時間が一つの目安となっています。ネットワークの実務経験があれば、試験対策に重点を置くことで思ったほど時間がかからず取得することも可能ですが、未経験者は基礎知識から学ぶことになります。
基礎知識とはいえ簡単には理解しにくいという難しさがあるので、毎日数時間は勉強するという覚悟をもたないと取得までにかなりの時間がかかってしまうでしょう。
毎日2時間勉強したとして約4か月かかる見込みですが、個人によって勉強量は異なるので、計画的に勉強できる時間を確保することを意識しましょう。
改訂前のCCNA試験が約160時間だったので、セキュリティ分野など統合によって学ぶことが増えた分、合格のハードルが高くなってしまいましたが、あくまで基礎的な内容が問われるので繰り返し勉強して理解を深めていきましょう。
CCNAを取得後は、設計や構築など上流工程を担うエンジニアへとスキルアップを目指すためには、上位資格であるCCNPの資格を取得しましょう。CCNPは、ネットワークプロフェッショナル資格なので、CCNAと比べてより深い知識と実務経験が必要になります。
CCNAは3年で失効するので、その間に実務経験を積みながらCCNPの取得を目指すのがキャリアアップのためにも効果的です。
ネットワークエンジニアがスキルアップや年収アップを目指すうえでは、運用や保守業務よりも設計、構築に携わり経験を積むことが必要不可欠です。上流工程の実務経験とCCNPを取得してスキルを証明することで、プロジェクトリーダーやマネジメントはもとよりITコンサルタントなど経営戦略に関わるキャリアパスも歩むことができるでしょう。
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CCNAをはじめ多くのIT系の資格試験は、ピアソンVUE公認のテストセンターで受験します。はじめて受験する場合はピアソンVUEでユーザー登録をしアカウントの作成が必要になってアカウント作成後にWebから試験予約をします。アカウントの作成については公式サイトを確認してください。
試験はいつでも受験可能で、テストセンターによっては土日祝日も試験を受けることができます。試験会場となるテストセンターは日本全国にありますので、自分の都合の良い会場を選ぶことができます。
会場と日時が決まったら、受験料の支払い手続きを行い申し込みが完了します。
CCNAはベンダー資格と呼ばれる資格で、国が主催している国家資格と異なり受験料は33,600円(税別)とかなり高額になります。ベンダー資格とは、ベンダーと呼ばれるIT関連のハードウェアやソフトウェア製品の製造を提供している企業が、製品の操作方法や保守方法などの知識や技術スキルを持っていることを認定する資格です。
試験 | 金額(税抜) | 金額(税込) |
---|---|---|
CCNA | ¥33,600 | ¥36,960 |
申し込みは基本的にオンライン上で行い、試験日を決めた後で受講料の支払い方法を「クレジットカード」もしくは事前購入している「バウチャーチケット」など複数の支払い方法から選ぶことができます。「現金」で支払いたい場合は、テストセンターによって支払い方法が異なりますので事前に確認しましょう。
バウチャーチケットは、企業やITスクールのCCNA取得支援を行っているところで受験料の割引や無料で受験することができる専用チケットのことですので、一度確認してみると良いでしょう。
試験を申し込むためには、ピアソンVUEにユーザー登録する必要がありますので手順を解説します。
CCNAの申し込み手順
アカウントの登録が終わりましたら申し込みすることができます。
CCNA試験の申し込み方法については以下で詳しく紹介しています。
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CCNAの有効期間は3年で、更新しないと取得した資格が失効してしまい履歴書や職務経歴書に記載できなくなってしまうので、失効する前に更新するようにしましょう。
更新方法は、「アソシエイトレベル試験」、「プロフェッショナル コンセントレーション試験」、「テクノロジーコア試験」、「CCIEラボ試験」の4つのうち、いずれかひとつに合格することで更新できます。
CCNA試験を受験し合格するのも良いのですが、エンジニアとして実務をおこないスキルアップや給与アップを目指す場合は、「プロフェッショナル コンセントレーション試験」または「テクノロジーコア試験」に合格すると、CCNAの更新と併せて上位資格であるCCNPの取得要件も満たせるのでおすすめです。
「CCIEラボ試験」は、CCNPの上位資格であるだけでなく、試験難易度が格段に跳ね上がるので、CCNA更新のために受験するのは現実的とは言えません。
CCNAは技術の進化とともに試験内容が変わり、国家資格の試験と異なって変更が早く頻度も多いのが特徴です。
そのため、勉強をはじめる前に試験に変更点がないか確認すること、会場の受験できる上限に達する前に予約することを心掛けるとともに、試験当日は身分証明書を提示しなければ試験そのものを受けることができないので、Web試験ならなではのルールを忘れずに取り組みましょう。
CCNAの試験内容や試験の範囲は随時改訂されていて、大幅な変更の場合はシスコシステムズのWebサイトで周知されているので、受験前に試験情報が更新されていないかを確認してから申し込むようにしましょう。
比較的簡易な変更の場合はアナウンスされることはほとんどないので、公式サイトに情報がない場合は、Ping-tの受験体験記で試験内容の変更に関するレビューがないか、出題傾向に変化はないか、問題が追加されていないかなどもあわせて確認しておくと安心して受験することができるでしょう。
試験会場は全国に100以上あるので、いつでも受験できるという利便性の良さがありますが、土日祝など休日も対応している会場は遠い受験者からも申し込みが殺到しやすくなっています。そのため、自分が受けたい日に会場が満席で受けられなかったということが良くあります。
テストセンターで受けられる試験はCCNAだけではないので、多くの受験者が何らかの試験を受けていることに加え、学生向けのSPI試験なども行われているので、多くの学生によって当面席が確保されているということもあります。
試験の24時間前まではキャンセルが可能で、試験前日になるとメールによる通知が届く仕組みとなっています。
試験準備ができてから会場を予約しようとすると予約できなくなってしまう可能性があるので、事前に予約を入れておいて、都合がつかなくなったら早めにキャンセルするという方法も活用してみてはいかかでしょうか。
試験を受けるときは、受付で受験者本人で間違いないかどうかを証明する本人確認が行われます。本人確認に必要な書類として身分証明書が2種類必要となるので、事前に用意しておいて忘れずに持参するようにしましょう。
たとえば、運転免許証と健康保険証の組みあわせで提示するのがオーソドックスです。そのほか、本人確認に必要な書類は下記のサイトから確認することができます。
参考サイト:ピアソンVUE「本人確認書類について」
試験会場によって証明書として利用できるものが異なることがあるので、不安な場合は事前に会場に確認しておくと安心です。万が一、身分証明書を持っていかなかった場合は、試験を受けることができないので、試験当日は受験票とあわせて必ず携帯していることを確認しましょう。
CCNA試験は次の問題に進んでしまうと戻れないので、答えに迷ったりわからない問題があったときに、後で戻ってゆっくり回答を考えるということができない試験になっています。
紙の試験と異なり確実にわかる問題から解いていくという方法が使えないので、わからない問題が出てもその場で回答しなければならない点に注意しましょう。
ただし、戻れないからといって答えに迷う問題に固執してしまうのも1問に1分程度の回答時間を考えると現実的ではないでしょう。
次に進むと戻れないということを理解したうえで、選択問題は問題文を読んですぐに回答を導き出すことができるようにしておくことが合格のポイントとなるので、一度試験のシミュレーションをして回答方法を知っておくと安心できるでしょう。
CCNA試験の勉強方法としては「参考書と問題集を活用する方法」、「Webサービスを活用する方法」、「スクールを利用する方法」の3つの方法があります。
重視したい点によりますが、選ぶポイントとしては1人でコツコツ勉強するのが苦にならないかや、ネットを活用して勉強して自分で調べながら進めるのが良いか、用意されたカリキュラムや一緒に勉強する人と情報交換しながら学ぶのが良いかで考えると良いでしょう。
CCNAに合格できる勉強方法については以下で詳しく解説しています。
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数あるIT系の資格の中でも、ネットワークの分野で特に有名な資格がCCNAです。ネットワーク機器の製造、販売において圧倒的なシェア率...
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参考書と問題集を購入して独学で取得する方法です。コツコツと決まった時間を確保したうえで集中して勉強できて、わからないことは自分で調べて解決できるという方に向いています。
メリットは、費用を安く抑えられることで、自分のペースで自由にカリキュラムを組み立てて取り組むことができます。
独学の場合は、使用する参考書と問題集選びが非常に重要になるので、以下のおすすめの参考書と問題集を参考に選んでみてください。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
書籍は複数購入するのでなくCCNAの範囲を一通り網羅されてるものを一冊購入して、何度も繰り返しやるのがポイントです。
最初は難しい技術用語を覚えるよりも、書籍に記載されている図や表の意味を理解するところから始めましょう。ネットワークの勉強では、それぞれの技術がどんな関連性を持って結びついているのかを理解することが大事です。
どんな技術があり、何のために使われ、どんな使い方をされるのか、自分の頭の中でイメージできるようになるまで、繰り返し何度も読んで理解することで知識として定着していきます。
そして、身につけた知識を使って問題を解く場合も、正解できたかどうかよりも、問題の意味から解答まで完全に理解できるまで何度も繰り返し解いて身につけた知識を確実なものにしましょう。
1週間でCCNAの基礎が学べる本は、ネットワークの基礎を学ぶことができる参考書です。図解入りで説明されていて丁寧でわかりやすい解説がついているのが特徴で、ネットワーク未経験者が読むと参考になる本です。
こちらの書籍はCCNAの勉強を始めるための基礎的な部分が習得できるようになっています。 ネットワーク未経験者の人でこれからCCNAの勉強を始めようと考えている人で概要をつかんでみたいという人にはお勧めです。
ただし、未経験から一週間でCCNAの合格を目指すのはかなり難しいのでこちらの書籍で基礎的な部分を理解したら、ワンランク上の参考書や問題集を購入するのが良いでしょう。
CCNA 200-301 Official Cert Guide Libraryは、シスコシステムズ社から公式に発売されているCCNAの参考書です。内容はすべて英語で書かれています。英語での読解に抵抗がない人で、実務経験者である程度実機の設定ができる人であればこちらで学習をすすめるとよいでしょう。
本書は「Volume 1」と「Volume 2」の2冊でCCNAの範囲を網羅されており、かなりのボリュームです。「Volume 1」で「Networking fundamentals」という項目から始まり、ネットワークの基礎的な部分から解説されていますが、内容は未経験者向きではなく、ある程度ネットワークに関する知識があることが前提で書かれています。
また、こちらの書籍は技術解説がメインなので試験対策を考えている人は問題集を別に購入したほうが良いでしょう。
シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200 -301は、参考書と問題集が一つになっている本で、合格点を取るために必要な基礎知識を効率よく学ぶことができます。
シンプルな図を用いてポイントとなる言葉には太字でマーカーが記されており初心者にもわかりやすい内容になっています。難しい用語を簡単な言葉で説明されているのでまったくネットワークの知識がない人でも何度も繰り返し読むことで理解を深めることができます。
また、各章の解説の中に「ポイント」「参考」「注意点」などと学習を進めるにあたってマイルストーンが記されているため、復習や反復練習もやりやすくなっています。
徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応はCCNAの試験対策用問題集です。CCNAの勉強でネットワークの理解が深まったら問題を解いてみましょう。こちらの書籍は、問題に対する解答ではどんなところを理解しておくべきか、何を覚えておくべきか、各所にポイントも記載されており丁寧に解説もしてくれています。
試験に応用できる実践的な問題が収録されているので、問題集を繰り返し解いて間違ったところを参考書で確認して見直していくと効果的な学習ができるでしょう。
ネット上にはCCNA取得に役立つWebサイトがあるので、スマホやタブレットがあれば、すき間時間を有効活用して取り組むことができます。時間を有効に使えるので、勉強する習慣が自然に身に付くのがメリットです。
以下の3つの学習サイトは、参考書と同程度のクオリティで学習ができるのでおすすめです。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
無料サイトを利用する場合は、「誰が運営しているのか」「サイトの更新が行われているか」などを確認して、情報の信頼性を自分で判断する必要があります。個人の技術に関するメモ書きやブログなどのサイトは参考程度に閲覧するのが良いでしょう。
また、有料サイトを利用する場合は、メールやチャットなどでどこまでサポートを受けられるか確認しましょう。サイトによってはサポートが入会などの事務手続きだけで、学習内容に関するサポートがついていない場合もあります。
無料サイトは補助的な位置付けで知識の確認のために使い、有料サイトは納得できるサポートを受けられることを確認したものをメインに使うと良いでしょう。
CCNAイージスは、CCNAの試験範囲をすべて網羅した参考書のWeb版ともいえるサイトです。各章ごとに技術解説と練習問題がセットになっており効率的に学習が進められます。試験対策のための問題は各章10問ずつ用意されており、30章構成で全部で300問用意されています。
技術解説は、CCNAの合格に必要なネットワークの知識と技術力を身につけられるだけでなく実務で役立つ内容も記載されています。また、ネットワークエンジニアの仕事で必要な技術を確認する場合もこちらのサイトは有効です。
こちらのサイトはCCNAの上位資格であるCCNPやCCIEの情報も載っているため、エンジニアとしてスキルアップするためにブックマークしておきたいサイトの1つです。
3分間ネットワーキングは、先生と生徒という形で問答をやり取りしながら解説する形式でネットワークの知識を体系的に学ぶのに適した内容となっています。
かなり昔からある有名なサイトですが2010年以降、特に更新がされていません。現在のCCNA対策としては少し向いていませんが、未経験者がネットワークとは何かを基礎から学ぶうえでわかりやすいでしょう。
そのほか、CCNPの技術解説として「30分NetWorking」が準備されていますがこちらも少し情報が古くなっています。ただ、難しい技術解説をわかりやすく噛み砕いて解説しているので初めてネットワークの勉強をする人にとっては効率よくネットワークの知識が習得できます。
Ping-tは、Web上で試験と同じように問題を見て回答していくので、実戦さながらの対策に役立つサイトです。
解説を読めば、なぜその答えなのかどこが間違っていたのかがわかるので、総復習に向いていたり、問題もカテゴリごとに分類されているため、使い勝手が良いのが特徴です。
また、こちらのサイトは無料版と有料版があり、有料版に申し込むと1000問以上の Web 問題集に挑戦ができます。さらに有料版では簡易シミュレーターを使ってルーターやスイッチのコマンドを画面上で実行できます。
@network Ciscoは、ルーターやスイッチのコマンドや実行結果の確認に役立つサイトです。
CCNAに合格するためにはルーターやスイッチのコマンドや実行結果を理解する必要があります。こちらのサイトではルーターやスイッチの管理からネットワークの構築に関するコマンドと実行結果の情報が豊富に載っています。
CCNAの勉強をしていてコマンドの意味や実行結果についてわからなくなったらこちらのサイトを確認するのも良いでしょう。また、いろいろな設定パターンが載っているためCCNA取得後にネットワークエンジニアとして業務を始めた後でも非常に役立つ内容となっています。
スクールに通ってネットワークの知識を深く理解しているIT専門の講師のもとで勉強する方法です。
スクールで勉強するメリットは、専門家の作ったカリキュラムで効率的に勉強できて、専任の講師が個人に合わせてわかりやすく教えてくれるので安心して学ぶことができる点です。
わからないことはその場で直接講師に質問できるので、資格取得だけではなく取得後の実務に活かせる技術を学ぶことができるのも魅力です。一緒に勉強する仲間もいるので、情報を交換したり交流が持てるのもメリットになるでしょう。
また、勉強の内容だけでなく就職サポートをしてくれるスクールもあるので、エンジニアとしてのキャリアパスについても相談できるので高いモチベーションで勉強に集中することができます。
CCNAを取得するとさまざまなメリットがあり、実務でも非常に役に立ちます。資格を取得することで第三者に対して知識やスキルが証明できるので、市場価値を上げることにもつながります。
ネットワークをはじめとしたIT技術者は、その専門性の高さからこれからますます成長する仕事でありながら人材不足が続いているので、必要な知識を持っているエンジニアは、収入アップとともにキャリアアップも有利にできたりと高く評価されます。
難易度が高くなっているCCNAだからこそ、取得すると市場価値をアピールできる材料になるだけでなく、実務経験が加わることでより高いニーズに応えられるエンジニアとして重宝されるでしょう。
さらに、上位資格を取得していくと日本だけでなく外資系の企業で世界中で活躍することもできるので、ネットワークエンジニアへの最初の一歩としてCCNAを取得しましょう。
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未経験からネットワークエンジニアを目指したいときに最適な資格であるCCNA。資格を持っていれば未経験でも「知識がある」という証明になります。
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飯塚 寛也
2022.04.27
2022.01.24
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2020.06.19
2020.06.11
2020.06.04
キャリアアドバイザー
杉田 早保
Cisco製品はネットワークの構築で非常によく使われ、CCNAの資格勉強で取得できるCisco機器の設定方法や管理方法は実務で非常に役に立つためネットワークエンジニアの中では定番の資格となっています。 さらに、Cisco製品を使ったネットワークの構築方法だけでなく、ネットワークを構築するために必要な基礎知識から最適な構築方法まで習得できるメリットがあります。
Cisco社の資格は有効期間を定めているため、3年以内に資格の更新が必要になります。一般的には、上位資格を取得して更新することが多く、CCNAを取得したならばCCNPなどの上位取得のために勉強をおこなう必要があります。採用担当者からは資格の更新を続けているエンジニアは勉強を続けているという証になり、自己研鑽を続けることができるエンジニアとしての評価も得られ、採用可否を決める要素の1つとなっています。