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エンジニアに転職するためには|勉強方法から試験対策まで徹底解説

エンジニアに転職するためには|勉強方法から試験対策まで徹底解説

インターネットやスマートフォンの流通なども進み、ソフトウェアの世界は多くの人の人びとの生活にとってとても身近なものとなりました。IT業界で活躍するエンジニアに自分もなろうと転職を考える人も多くなっています。

今回は、特にIT業界が未経験な人を対象に、エンジニアの転職について役立つ情報をまとめています。エンジニアの種類や必要なスキルといった情報から、具体的な就職活動の流れまで分かりやすく解説しているので、ぜひ転職活動に役立ててください。

目次

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IT業界について知ろう

エンジニアに転職することを決めたら、まずはIT業界について正しく理解しておきましょう。自分がどのような環境で働くのかをしっかり理解して、エンジニアとして自分の役目を果たせるように準備しましょう。

現在はIT社会と言われるほどにソフトウェアの活用が進められており、エンジニアが活躍するIT業界は非常に将来性があってやりがいのある活気のある業界です

ここではIT業界がどのような世界なのかを簡単に紹介しています。

IT業界は実力社会

IT業界は、紛れもなく実力社会です。能力のある人はどんどん大きな仕事を担当するようになり、それに応じて給料も高くなっていく傾向にあります。

エンジニアの能力は仕事の経験で培われる部分も多いですが、個々の努力で更なる能力を習得してキャリアアップしていくこともできるため、とてもやりがいのある業界です

特にIT技術に興味のある人は、自分の好きな仕事を続けていく中で能力向上をしながら給与もアップできるので、長く続けやすい仕事でしょう。日々の仕事でも経験は増えていきますが、努力している人がいることも忘れずに、少しずつでも自分への投資も忘れずに続けることが大事です。

IT人材は不足していて将来性も高い

IT業界はとても注目されていて、多くのエンジニアが活躍していますが、日本のIT人材は不足傾向が続いており、この問題は少なくとも30年くらい解消の見込みが立っていません。

国内・事業会社のIT人材の「量」に対する過不足感と「質」に対する過不足感

出典:DX白書2021:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

特にITへの投資を進める企業では、未経験を含めて適性のあるエンジニア希望の人材を確保して、独自に育成を進める傾向にあるので、現在エンジニアの募集は多くあります。

IT業界のエンジニアへの転職は、今後ますます必要とされる職種に就いて社会に貢献できるうえ、社会のIT化の促進や技術力の発展とともに年収も伸びていくといえます

今の段階からエンジニアとして働きはじめ、技術の進歩とともに自分も高めていけば、さらに高度なエンジニアへのキャリアアップの道も多く拓けるでしょう。

もっと詳しくIT業界について知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

関連記事:みんなの憧れ!IT業界とは|職種や企業、年収までわかりやすく解説

自分の適性が分かる!今すぐエンジニア診断してみよう

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代表的なITエンジニアの種類を知ろう

IT業界という注目されている世界への転職を決意しても、IT業界のエンジニアにはたくさんの種類があるので、自分はどの職種を目指すのが良いのか悩む人も多いでしょう。

未経験でもなることができるエンジニアには、多くの人が思い浮かべるプログラマーのほかにもいろいろとあります

ここでは未経験の人を対象にした募集が比較的多くある代表的なITエンジニア職を紹介しています。各エンジニアがどのような仕事をする職種なのかを理解して、自分の目指す道を決めましょう。

代表的なITエンジニアの種類

それぞれのエンジニア職についてさらに詳しく紹介している記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:エンジニア全16種類の一覧|年収から適性までわかりやすく解説

プログラマー

プログラマーはIT業界のエンジニアとして非常に有名で、プログラミングに関する書籍やネットの情報なども多いため、知っている人も多いでしょう。

プログラマーは、プログラミング言語を使ってコンピューターへの命令を繋ぎ合わせて、目的の機能を果たすソフトウェアを作る職種です

作るソフトウェアについては、システムエンジニアなど上流工程を担当するエンジニアから指示を受けるのが通例で、基本的には指示されたソフトウェアを決められた期日で仕上げます。

プログラマーは、大規模なソフトウェアの製造には人数が必要な職種でもあり、比較的募集も多いため、最初に業界へ入る際に選びやすい職種といえるでしょう

プログラマーの仕事についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

関連記事:プログラマーとは|仕事内容や年収から向いている人や資格まとめ

システムエンジニア

システムエンジニアは、ソフトウェアを設計する職種です。ソフトウェアの設計は建築などの設計と同じように、どのようにソフトウェアを作っていくのかを決めていく作業で、最終的には仕様書や設計書という文書を作ります。

他のエンジニアは、システムエンジニアが作った設計書などを確認しながら、各自の作業を実施していく形となります。

ソフトウェアの設計は責任も重大ですが、大きなものを作り上げていくという実感を味わうことができるので、とてもやりがいのある仕事です

技術的な知識を広く求められ、関連するエンジニアや顧客とも頻繁にコミュニケーションすることになり、必要となるスキルは多くなります。一方で、採用において最も重視されるのは適性であることもあり、未経験を対象とした募集が比較的多くある職種です。

システムエンジニアについて興味がある方は、仕事内容や必要とされるスキルについて詳しく解説した以下の記事もぜひご覧ください。

関連記事:IT業界の花形 システムエンジニア | 仕事内容から年収まで解説

データベースエンジニア

ソフトウェアでは商品の値段や購買の履歴など多くの情報をデータとして扱います。データを取り扱うことに特化したソフトウェアをデータベースといい、多くのサービスやシステムの中で使われています。

データベースエンジニアは、ソフトウェアの製造段階ではデータベースシステムの設計や構築に携わり、リリース後には管理や運用まで担当します。大量のデータを扱う現在のIT社会ではとても重要な役目です。

データベースエンジニアの仕事では、設計や構築という経験や知識が多く求められる仕事と、決められた手順で管理作業や運用サポートをする比較的難易度の低い仕事があり、未経験でも管理・運用サポートから始めて徐々に上を目指すことができる職種でもあります

データベースエンジニアについてもっと知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

関連記事:データベースエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

ネットワークエンジニア

現在の社会では、スマートフォンなどを使っていつでもサービスが利用できますが、それらの多くはインターネットなどのネットワークを使っています。

ネットワークエンジニアは、インターネットを含めてソフトウェアで扱うネットワークすべてを専門に扱う技術職です

ソフトウェアが使うネットワークが正しく動くように設計して、安全にデータをやり取りできるようにセキュリティについても十分に考慮して構築します。ソフトウェアやサービスがリリースされた後には、通信の監視や不正アクセスの取り締まりといった管理や運用を担当する場合もあります。

ネットワークは、インターネットが一般的となった現在の社会では欠かすことのできない技術なので、専門的な技術を有したエンジニアは多くの企業で必要とされています

仕事内容や必須スキルについて詳しく解説した以下の記事もぜひご覧ください。

関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容&必須スキルまとめ

サーバーエンジニア

私たちがスマートフォンのような小さな端末で大規模なサービスやアプリを利用できているのは、24時間動き続けているサーバーで大きな処理がおこなわれているおかげです。

インターネットを介して利用者の要求がサーバーに伝えられ、サーバーで処理された結果だけが端末に返却されるというソフトウェア構造は、現在とても一般的となっています。

サーバーエンジニアは、サーバーに関して専門的に扱う技術職で、サービス開始前には設計や構築を担当して、リリース後にはサーバーの管理・運用を担当します

サーバーは24時間止まることが許されない場合も多いので、几帳面で正確な仕事が必要ですが、ソフトウェア業界の中では技術の変革が比較的緩やかで、習得したスキルを長い期間活かしやすい特徴があります

サーバーエンジニアについて未経験の方向けに詳しく解説した以下の記事もぜひご覧ください。

関連記事:サーバーエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

30秒で結果がわかる! エンジニア診断を無料で受けよう

エンジニア診断ツール」を使うと、12の質問に答えるだけで、8種類のエンジニアの中から一番自分に向いているエンジニアがわかります。

さらに、「エンジニア診断」は無料で受けられて、診断結果には向いているエンジニアの仕事内容が記載されているので、自分の適性をその場で理解することが可能です。

「エンジニア診断」を活用して、エンジニア就職に一歩近づきましょう。

エンジニア転職は実力とやる気が大事!

エンジニア職への転職では、個人の技術力も重要ですが、やる気があることは何よりも大事です

何となく流行っている業界だからという曖昧な意識ではなく、IT業界に興味があって誰にも負けないエンジニアになるくらいの気持ちで臨むのがよいでしょう。採用する企業側も、その人がどのような気持ちでエンジニアへの転職しようとしているのかを見極めようとしています。

ここではエンジニア転職に向けて必要となる心構えとともに、具体的にどのような対策が有効かを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

未経験でのエンジニア転職はスキルを証明する資格が有利

IT業界が未経験な人がエンジニアへの転職を目指す場合は、技術を習得したり面接でIT業界への熱意などを伝えることも重要ですが、最も効率が良いのはIT系の資格を取得してしまうことです。

IT関連の資格を取得することで、技術力が一定以上あることが証明できるとともに、本気でIT業界へ取り組む姿勢を示すこともできるので、採用する企業側が必要とする「実力とやる気」の両方を書類選考(履歴書)の段階で伝えることができます

IT系の資格を取得する以外では、以下に紹介しているような転職支援をしているインターネットサービス(転職サイト)などを活用することで、自分にあった企業を選ぶのも有効な手段です。

主な就職サイト 特徴
マイナビIT AGENT 独占求人が多くサポートも充実
リクルートエージェント 約8割の求人が年収600万円以上
レバテックキャリア 年収アップ率が60%以上

他業界からの転職では経験をアピールしよう

IT業界以外である程度社会人経験を積んだ人がエンジニアへ転職する場合は、前職での仕事で培った経験などをしっかりアピールしていきましょう。

ITに関係がなさそうであっても、人をまとめたり、大きな仕事を調整しながら乗り切るといった業務への取り組みなどは、業界に関係なく共通です。前職の仕事の中でそれらの経験がある人は積極的にアピールすることでエンジニアへの適性を示すことができます。特に人をまとめることが多いシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーへの転職では大きな効果が期待できます

新卒と同じ土俵に立って謙虚に挑む姿勢も素晴らしいですが、自分の実力を過小評価せず自信をもってしっかりアピールして、正しく評価してもらいましょう。

エンジニア診断を受けて最初の1歩を踏み出そう!

エンジニアになるかどうか悩んでいる人は、まず「エンジニア診断ツール」を活用するのがおすすめです。

「エンジニア診断」を使うと、どのエンジニアに自分が向いているのか、簡単に理解することができます。約30秒で診断できるので、気軽に利用してみてください。

エンジニア診断ツールでわかること

  • 8種類のエンジニアの中で最も自分に適性があるもの
  • 向いていると診断されたエンジニアの仕事内容
  • 向いているエンジニアで活躍するために必要な知識や資格
  • 向いているエンジニアの年収の目安

エンジニア職に必要とされる能力

エンジニアにはさまざまな種類がありますが、共通して必要となる能力があります。エンジニアは技術職なので専門的な知識はもちろんですが、ソフトウェアを共同で作る仲間や顧客と円滑な情報交換できるコミュニケーション能力なども必要になります。

エンジニア職に必要とされる能力

ここではエンジニアに共通して必要とされる能力の中から代表的なものを解説しているので、転職に向けて自分の適性を判断する参考にしてみてください。これらの能力がある人は、よりいっそうエンジニアの仕事に楽しく取り組むことができるでしょう。

専門的な技術力

エンジニアとは自分の技術力を売るビジネスでもあり、普段の生活では使わないようなソフトウェアに関する専門的な知識が欠かせません。

エンジニアによって必要となる専門知識は少しずつ異なります。IT技術が一般的になりつつある最近では、書籍やネットの情報などでも多くの情報を入手することが可能なので、未経験の場合でも勉強の材料には困らないでしょう。自分の目指すエンジニアや企業などをしっかりと分析して、その分野に関連した専門知識を身に付けましょう。

専門性のあるエンジニアを目指す場合でも、ある程度プログラミングの知識はあった方が便利です。また独学で勉強を続けるだけでなく、他のエンジニアとの交流で知識の正しい活用方法を学んだり、効率の良い方法を学ぶのも有効です。

コミュニケーション能力

エンジニア職であれば、黙々と自分の作業に没頭できると勘違いされることもありますが、実際にはかなり人とのコミュニケーションが必要となる職種です。

一般的なソフトウェアは多人数で協力して作っていくことが多いので、目的意識の共有から具体的な作業分担、進捗の報告と調整など、さまざまなことを話し合います。エンジニアには、それらの話し合いの中で円滑なコミュニケーションを取りながら必要な情報を整理していく能力が求められます

ただ単に会話が得意という意味ではなく、相手に合わせて専門的な内容を分かりやすく説明したり、他のエンジニアが理解しやすいように例を挙げるといった工夫ができる必要があるので、技術に詳しくない人に覚えた専門知識を説明するなどして練習するのがよいでしょう。

論理的な思考力

物事について分析して、正しい道を導き出すという論理的な思考は、エンジニアの適性として非常に重要です。

ソフトウェアの相手はパソコンやサーバーなどの機械であり、曖昧な指示は通用しません。また、制作の過程においても、必要な機能を決められた期間内で仕上げるために、最も効率がよく確実な方法を選ぶ必要があります。

仕事の進め方から具体的な作業内容まで論理的にすべてを進めることになるので、目的意識をしっかり持って、一つ一つ着実に積み上げてゴールにたどり着く考え方が必要です

試験に合格するために勉強したり、試合に勝つために相手の研究をすることに似ているところもあるので、目的に対する最適な方法を検討する習慣をつけて、論理的な思考力を養いましょう。

業界や技術に関する興味

技術力やコミュニケーションといった仕事の中で必要となる能力はエンジニアには必須ですが、長くエンジニアとして活躍して、成長していくことを考えるのであれば、IT技術や業界について興味があったほうがよいでしょう。

IT技術の進歩は早いため、IT業界に入った後に最新技術を追いかけることを止めていると、時代においていかれて仕事に支障が出ることがあるほどで、新しい技術や注目のサービスなどには注意を払い、興味を持って触れ合える人は有利です

顧客からエンジニアに直接最新技術について問い合わせされることもあるので、そういった際に自分の見解を述べることができれば、顧客や社内からの信用も高まり、結果的には更なるキャリアアップや給与アップにつながっていくことにもなります。

未経験者がエンジニア転職するための3つの方法

未経験者も対象としたエンジニア募集も多くありますが、経験のある人と比較して技術力では敵わないので、特に応募が多い人気の企業への就職試験では、合格率を高めるためにいろいろな工夫や努力も必要です

ここでは、エンジニア転職を成功させるために有効な手段を3つ紹介しています。未経験でエンジニア転職を目指している人は、ぜひ参考にして普段の勉強や転職活動の計画に活用してください。

①独学で勉強する場合は資格取得を目標にしよう

独学で勉強をしていくと、目標があいまいで時間ばかりかかってダラダラと長い期間勉強を続けてしまい、なかなか本来の目的である転職に踏み切ることができないこともあります。

資格取得をしてから本格的に転職活動する場合は、資格の日程などから逆算して計画を立てていくことができ、同時に国や有名なITベンダーが認める技術力を身に付けていくことができるため、非常におススメです。

資格を取得していると就職試験でも有利で、勉強する過程で習得した知識は転職後の実務でも役に立つため、まったく無駄がありません

ここでは、自分のスキルに合わせてどのような資格に対してどのような勉強をしていくのがよいのかを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

IT業界未経験なら最初は広い知識を身に付けよう

IT業界に初めて転職する場合は、まずはITについての広い知識を身に付けることが大事です。ソフトウェア制作がどのように進められ、各エンジニアがどのような役割を果たすのかをしっかり理解しましょう。

IT系国家試験の一覧_ITパスポート

IPAの実施しているIT系の国家資格で、ITに関する基礎知識を理解していることが証明できる「ITパスポート」という資格があります。過去問などをしっかり解いて暗記すれば、難易度も高くなくない試験で、未経験の人にはオススメの資格です

関連記事:ITパスポートの勉強時間はどのくらい?|効率的な勉強方法を解説

もう少し専門的な内容を含んだ「基本情報技術者試験」は、少し難易度は高くなりますが、古くからあるIT系資格で認知度も高いので、就職試験などで高く評価される傾向にあり、ITパスポート以上の効果を期待できます。

関連記事:基本情報技術者試験の攻略ガイド|日程から勉強方法まで完全網羅

自信が付いてきたら少し難しい資格にも挑戦しよう

ITパスポートや基本情報技術者試験よりも高難易度の情報技術者試験に、「応用情報技術者試験」という国家資格があります。IPAの実施しているIT系国家資格の中では上から2番目のレベル3に分類されていて、合格するのは簡単ではありません。

記述式の試験が含まれるこの試験では、問題文の意味を読み解き、自分の言葉で技術に関する内容を簡潔に説明できなければなりません。転職の時点でこの資格を所持していると、企業に対してIT業界で働く硬い意志を示すことができるので、非常に強力な効果が見込まれます

実務をある程度経験した人を対象とした試験ですが、しっかりと過去問などで勉強して実力を付ければ、業界未経験でも合格が狙える資格です。

試験に合格するための勉強方法などを詳しく解説した以下の記事もぜひご覧ください。

関連記事:応用情報技術者試験の攻略ガイド|難易度から勉強方法まで完全網羅

専門分野に特化した技術で得意分野をアピールしよう

専門的なエンジニアへの転職を考えている場合は、その分野に特化した資格を取得して、自分の得意分野をアピールすることも有効です。

データベースやネットワークの国家資格は高度情報処理技術者試験と呼ばれ、経験者でも取得が難しいためIT業界未経験者の受験はオススメできません。未経験の場合は、IT業界で認知度の高いベンダー資格がオススメです

データベースに関連したエンジニアを目指す場合は、Oracle社が認定するOracle Masterという資格があります。ネットワークに関連したエンジニアには、CISCO社の認定資格であるCCNAなどがオススメです。

IT技術と触れ合ううちに、興味が湧いてくる分野もきっとあるでしょう。好きなことを仕事にすることを目標として、その分野に特化した資格を取得して技術力をアピールしましょう。

関連記事:Cisco技術者認定資格とは? 種類・難易度と受験方法を解説

②アルバイトやインターンシップなどで業界の経験を積もう

IT企業の中には、未経験者も対象としたアルバイトやインターンシップの受け入れをしている企業があります。IT業界で働いた経験がない場合は尻込みしてしまいそうですが、未経験も対象としている募集の場合は、教育制度などある程度の配慮もあることも多いので、恐れず第一歩を踏み出しましょう。

この方法を選ぶと他では得難い業界内の仕事の経験が得られるため、その中で得られるさまざまな仕事の機会を大事にしましょう。社員への登用がおこなわれることもあるので、アルバイトだからといって手抜きせず真剣に取り組むことが大事です

少し時間はかかってしまいますが、貴重な業界の経験を積みながら技術力を高めることができるとともに、ある程度の報酬を受け取りながら進めることができます。

③ITスクールを利用して就職までサポートしてもらおう

未経験の状態からIT企業への転職を本気で考えているのであれば、ITスクールを利用することは非常におススメです。ITスクールではプロに指導してもらいながら資格の取得をサポートしてもらえることが多いので、独学での勉強と比較しても圧倒的に時間効率が高いのが最大の特徴です

なりたいエンジニア職や就職したい企業といった目標が明確なのであれば、必要なスキルなども明確となり、さらに時間や勉強の効率も高めることができます。

ITスクールを使うのであれば、スキル習得だけを目標にするのではなく、最終的な就職を目標にしましょう。スクールによっては面接の練習や就職先の斡旋までおこなってくれる場合もあるので、まずは自分にあったスクールを探してみましょう。

転職に向けてしっかり準備しよう

エンジニアに転職することを決めたら、具体的な準備を進めていきましょう。

ここでは未経験の人がどのようにエンジニア転職に向けて進めていけば良いのかを、具体的に解説しています。一つ一つ確認しながら進め、目標とする企業への転職を成功させましょう。

転職を成功させるまでの5つのSTEP

転職活動という一つの目的に対して必要なことを実施していく過程は、エンジニアとして必要な論理的な思考力を育てる教材でもあります。自分に合った方法を考え、それぞれの方法で工夫して転職活動を進めていきましょう。

STEP① 自分が転職して成し遂げたいことを自己分析で明確にしよう

自分がエンジニアに転職して、どのような仕事をしたいのか、改めて自分のやりたいことをしっかりと自己分析して考えてみましょう。

エンジニアはクリエイティブな仕事で、夢を形にできる職業です。他の製造業と異なり材料はほとんど必要ないので、頭の中の知識をコンピューターの中に書き出すことで、社会に有用となるさまざまな資産を生み出すことができます。

「大きなショッピングサイトを作ってみたい」「たくさんのユーザーを抱えるゲームを作りたい」など、自分の夢をできるだけ具体的に考えましょう

エンジニアとして仲間とともにソフトウェアを作る自分を想像して、その中で自分が成す役割を本気で考え、エンジニアへの転職を夢ではなく現実のこととして向き合いましょう。

STEP② 働きたい企業や職種を明確にして目標設定しよう

自分がエンジニアとしてどのような仕事をしたいのかを考え、希望職種を明確にしましょう。

特に未経験から挑戦する場合は、チームで作業する運用監視からスタートすると、仕事の中でIT業界の仕事の流れを学ぶことができるのでオススメです。IT業界で仕事をしながら目標とする職種へのキャリアアップを目指していきましょう。

企業によって得意な分野は異なっているもので、自分の目標に近いサービスを扱っている会社などを調べて、転職先を選んでいきましょう。取引先の企業を調べることでも、得意な分野や扱っているサービスの傾向を知ることができるので、企業のホームページなどを活用して入念にチェックしましょう。

STEP③ 必要なスキルを習得しよう

目標が明確になれば、必要となるスキルも明確になってきます。自分の目指す職種に合わせて、まずは技術的な知識を深めましょう。勉強の方法はさまざまありますが、まずは書店で専門書を眺めてみたり、ネットの情報などでどのような分野なのかを知るところから始めるのがよいでしょう。

技術情報を勉強するうえで重要なのは、必ず自分でやってみることです。実際にプログラミングなどをしてみると、書籍などの説明通りにいかないことも多くあります。その失敗を解決することで理解が深まり、技術の活用能力が習得できます。

技術以外の必要なスキルは、日々の生活や習慣を工夫して、考え方や人との接し方などを身に付けていきましょう。メールの書き方や報告書の書き方なども、論理的に整理しながら書くことで、エンジニアの適性を育てていくことができます。

STEP④ 筆記試験に向けて基礎学力は身に着けよう

就職試験では、筆記試験と面接試験がおこなわれることが多いので、社会人の転職であっても筆記試験のために基礎学力が必要になります。学生時代の勉強を再びするのは大変ですが、企業によっては筆記試験の結果によって足きり不合格となってしまうこともあるので、頑張って復習しておきましょう。

よく勘違いされるのですが、エンジニアだからといって理数系の教科が特別重要ということはありません。一般教養としての基礎学力テストと考え、広く全体的に復習することを忘れないようにしましょう

就職試験には社会的な時事の問題や、流行のIT技術についても出題される可能性もあるので、面接試験の対策も兼ねてニュースなどのチェックもしておくのがオススメです。

STEP⑤ エンジニア試験では面接対策を徹底しよう

IT企業でのエンジニア就職試験では、面接試験が非常に重要です。IT技術への関心や技術力の高さ、職種への適性といった部分は、筆記試験で測ることは難しいので、企業側も面接の中でそれらを明らかにしようとさまざまな質問をしてきます。企業によっては、筆記試験の結果は参考程度にとどめ、面接の結果で合否を決定してしまう場合もあるほどです。

面接試験で問われる質問については予想できないので、回答をあらかじめ準備しておくことは難しいですが、ここではエンジニアとしてどのような方向性で回答するのがよいのかを解説しています。面接対策の基本として参考にして、転職の成功率を高めるために役立ててください。

面接に向けての対策方法

エンジニアの面接で、企業側が知りたいことはいろいろありますが、主に「現在の技術力」「将来性」「適性」といった部分を回答の中から推し量ります

「現在の技術力」として自分の作った作品や、関連したIT資格があると、とても理解されて評価されます。

「将来性」の部分では、IT業界や技術情報についての興味などから判断されることが多いので、最近注目されている技術(たとえばAIの活用など)の具体的な話ができるとよいでしょう。キャリアアップのビジョンを明確に提示して、それを実現する意思や計画を伝えることも有効な場合があります。

「適性」については、職種ごとに異なります。どの職種でも人との円滑なコミュニケーションは必須なので、会話の中でも頭を整理しながら相手に分かりやすいように話ができるように注意しましょう。

面接で注意するポイント

未経験者がエンジニアの面接試験を受けると、必ず「わからない事」を聞かれるでしょう。技術的に知らないことに関する質問などをされると、頭がパニックになったり、わかったふりをして回答することもあるかもしれませんが、それは必ず企業側に見抜かれます。

わからないことについては、素直に自分の不勉強を伝えましょう。そのうえで自分の知る範囲で補足をしたり、今後の勉強内容に加えるといった前向きな回答をすれば、相手の理解も得られます。これはエンジニアとして仕事をしている中でもよくあることで、回答からその際の対応能力(適性)を判断されています。

ただし、わからないこともあるものだという「開き直りは絶対に厳禁」です。基本的にはあらかじめ知っておくべきで、そのことに対する努力が足りなかったと真摯に反省する気持ちが大事です。

エンジニアに転職するための4つのポイント

エンジニアへの転職において、面接試験は最大の難関ですが、企業に自分をアピールできる貴重な場でもあります。限られた時間を積極的に使って、自分という人間を最大限表現して伝えましょう

ここでは自己アピールするときに効果的なポイントを4つ紹介しています。面接の中で機会を伺いながらポイントを抑えたアピールができれば合格率を高められるので、ぜひ参考にしてみてください。

自分の技術力を証明しよう

エンジニアとして転職するのであれば、技術力に関することは企業側にとっても大事な情報なので、遠慮なく自分の持っている技術力を披露しましょう。技術力の証明にはIT系の資格が便利ですが、それ以外でも仲間と何かソフトウェアを作ったりといった実績は、行動力も含めて評価されます

技術面の話をする際は、面接相手の役職にも注意しましょう。エンジニアの方が面接官の場合は専門用語を含めた話でも問題ないですが、人事関連の方や社長面接などで細かな技術分野の話をしても効果がほとんどありません。逆に、相手のことを考慮しない会話をしてしまうと、適性がないと判断されることもあるので気を付けましょう。

前職で経験したことをアピールしよう

20代や30代のときにエンジニアへ転職する場合は、新卒よりも優れた部分である社会人としての経験をアピールすることが大事です。

前職の中で得た社会人としてのさまざまな経験や、企業利益を追求する考え方など、一人の会社員としての行動ができることを伝えましょう。企業側にとっては、未熟な人は新卒で採用して、中途採用は技術力や経験値を重視する傾向にあるため、自分はまだ若いので分からないことも多いと開き直ってしまうのは逆効果です。

前職の中で何かリーダーシップを発揮した経験があればとても有利です。歯車としての一人ではなく、集団をまとめて大きな力を発揮する人はどの企業からも喜ばれ、それはエンジニアでも同じです。

IT業界への関心や興味を示そう

IT企業へエンジニアとして転職する場合は、面接では必ず転職理由を聞かれるでしょう。転職理由の回答の中から、企業側はその人のIT業界への関心度を測っています。

自分がITに興味があり、エンジニアになってソフトウェアを作るという熱意を回答しましょう。特に専門的な技術力が必要になるサーバー・データベース・ネットワークといったエンジニアを目指す場合は、自分がその分野に魅せられた経緯や、おもしろいと感じる部分を伝えると、専門にしている企業側にも喜ばれ、関心を持たれるでしょう。

面接官によっては、受験している企業がリリースしている製品や、競合製品についての分析の話なども効果が見込まれるので、いくつか話題を準備しておくと万全です。

最も大事なのは仕事に対する姿勢

会社の一員として採用してもらうためには、エンジニア職に限らず社会人として仕事に真面目に取り組む姿勢や、キャリアや経験について前向きな考え方を示さなければなりません。

新卒と同じように新人気分での就職ではなく、しっかり企業全体の利益へ貢献することを考える社会人であることを示して、他企業からの転職であることをメリットとして活かしましょう

自分が企業に就職したら、短期的にはエンジニアとしての仕事をこなしていく日々になりますが、長期的に自分がどのように成長して、企業に対してどのように貢献していくのかを、できるだけ明確に行動指針を示すのがよいでしょう。

ただ単に自分のやりたいことを実現する努力目標ではなく、結果として企業にも利益がもたらされるところまで言及できれば絶大な効果が期待できます。

エンジニア転職によくある質問

未経験でエンジニアに転職することを考えると、仕事に必要な知識や資格などさまざまな疑問が湧いてくるでしょう。技術職への転職に関する疑問は人に聞いて解決することもなかなか難しいので、最近はネットなどで有識者を頼ったさまざまな質問を見かけます。

ここではエンジニア転職に関する代表的な質問について回答を記載しています。分からない部分を解消して、全力で転職活動を進めていきましょう

プログラミング能力は必須ですか?

エンジニアに転職する場合でも、職種によってはプログラミング能力はそれほど必要とされないこともありますが、プログラミングに関して少しは理解できた方が仕事に役立てることができます。

ソフトウェアの制作プロジェクトには、ほとんどの場合プログラマーが参加しているため、その人たちと技術的な会話をする中でプログラミングに関する話題が出ることもあります。プログラミングのことを考慮した仕事ができると、チーム全体の作業効率向上に役立つこともあり、プログラミングの知識はあるに越したことはありません

プログラミングを勉強するのであればJavaがオススメです。現在主流となっている言語構造を学ぶことができて応用しやすく、多くの業務や分野で活用されているので、仕事で役立つ場面も多いでしょう。

30代でエンジニア転職は遅すぎますか?

エンジニア転職に遅すぎるということはないので、何歳であっても適性がある人は採用される可能性は十分にあります。

新卒や準新卒といった若い人たちと比べて、将来性の点では不利になることもありますが、逆に30代までに経験してきたことなどを面接などで伝えれば、とても強力な武器にもなるので、しっかりと自己分析をしてアピールしていきましょう

中途採用の場合は即戦力を期待される場合も多く、現在の自分の技術力が証明できるIT系の資格も有利になりやすいので、転職活動の中の一つの目標に資格取得を加えることも検討しましょう。合格できなかったとしても、その論理的な思考や行動力は評価され、勉強の過程で得た知識は合格後に必ず役に立ちます。

資格なしでもエンジニアになれますか?

ITエンジニアへの就職や転職では、技術力が証明できるIT資格が有利になるのは事実ですが、資格はエンジニアの仕事の必須条件ではありません。

IT業界で働いているエンジニアには、IT系の資格をまったく持っていない人も多くいます。プロジェクトの人選や、新しい顧客へ技術力を証明するといった場面では資格は変わらず有利に働きますが、実際の業務の中で資格による制限はほとんどないので、無資格でも業務に支障はほとんどありません

一部専門的な仕事や、高度な情報技術者の募集では、資格保有者のみを対象としていることもあるので、応募資格などをしっかり確認して転職する企業を選びましょう。

プログラミング以外で勉強した方がいい技術は何ですか?

ITエンジニアにはプログラミングが必要とよく言われますが、エンジニアが使う技術はそれぞれ密接につながっているので、プログラミングだけでなく全体的に知識を深めるのが望ましいです。これから業界に入る人に向けてあえて分野を絞るのであれば、ネットワークとデータベースに関して勉強するのがオススメです。

現在のソフトウェア開発では、インターネットを使って多くのデータを扱うものが非常に多いので、これらの分野の知識は多くの仕事で必要とされます。プログラミングの勉強をする際にも、Javaなどの業務で活用されることが多い言語を選んで、ネットワークとデータベースを絡めたプログラムを勉強すると、実務ですぐに役立つ知識を身に付けることができるでしょう。

業界未経験の場合はどのエンジニア職がオススメですか?

IT業界が未経験の状態でエンジニアに転職する場合は、まずは運用保守案件で業界に入るのがよいでしょう。ネットワークやサーバーの運用保守は、人数が必要なため非常に多くの募集があり、実務をこなしながら知識や経験を得ていくことが比較的簡単な職種です。

運用保守案件では、手順書と呼ばれる作業手順が書かれた文書に従って作業をしていくため、未経験で知識が少ない状況でも仕事をすることができます。また、基本的にチームで作業をするため、分からないことがあった場合は先輩社員に確認することができるので、作業内容を覚えていく点でも最適でしょう。

運用保守としてIT業界で働きながら、先輩や他のメンバーの仕事を見ながら、IT業界の仕事の流れや作業で注意すべき点など、さまざまなことを覚えていきましょう。その分野に関する勉強を続けていけば、キャリアアップの道も拓けてきます。

スキルを習得してエンジニアへ転職しよう

エンジニアへの転職は必要なスキルなども多く大変なこともありますが、IT業界は将来性の高い業界で、実力次第で年収も高めていくことができる非常にやりがいのある世界です。動きの速いIT業界は、日々新しい発見や出会いもあり、とても楽しい世界でもあります

自分のなりたいエンジニアを見すえて自己分析をしっかりとおこない、必要なスキルを身に付けて転職を実現して、人びとに喜ばれるソフトウェアを産み出すエンジニアになりましょう。

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記事の監修責任者

飯塚 寛也

エンジニアとして移行調整・NW更改作業・クラウドシステムの設計・構築等を手掛ける。 入社2年目でネットワーク最高資格であるCCIEの筆記試験に合格。 人材開発室にてCCNA/CCNPの勉強会を50回以上開催、100名以上の合格者を輩出し、スクール事業の礎となる。
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株式会社アプエンテ 職業紹介責任者(010-190717133-004) 情報処理技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験(第NW-2021-04-00112号) Cisco認定試験 CCNP Enterprise 認定/CCNA

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