IT資格

応用情報技術者試験の攻略ガイド|難易度から勉強方法まで完全網羅

近年におけるデジタルトランスフォーメンションの急速な拡大、IT人材不足などの背景から、高度なスキルを持つITエンジニアの市場価値は非常に高いといえます。

ITキャリアのスタートであれば、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」は目標となる資格かもしれませんが、実務経験を重ねるにつれて現状の技術やスキルはいつまでも通用しなくなります。応用情報技術者試験は、そのようなエンジニアのワンランク上へのレベルアップに欠かせない資格です。

基本情報技術者試験はITスキル標準においてレベル2であるのに対し、応用情報処理技術者試験はレベル3であり、合格することでレベル4にあたる高度情報処理技術者試験の一部が免除されるというメリットがあります。

今回の記事ではワンランク上へのレベルアップに欠かせない「応用情報処理技術者試験」について徹底的に解説します。

応用情報技術者(AP)とは:ITエンジニアとしての実力が証明できる資格

応用情報技術者試験(=AP:Applied Information Technology Engineer Examination)は、IT資格レベル3に位置するIT業界の中級国家資格です。「高度IT人材となるために必要な応用的知識、技能をもち、高度 IT人材としての方向性を確立した者」を対象としています。

基本情報技術者(ITスキル標準レベル2)は上位者の指導の下に業務行うことを想定している試験であるのに対し、応用情報技術者(ITスキル標準レベル3)は上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決することを想定した問題構成になっています。まさに応用的知識、技能を証明できる国家試験なのです。

年間10万人が受ける人気の国家資格

応用処理技術者試験は、法律に基づき経済産業省が認定し、IPAが主催、運営する国家試験です。春期、秋期と年2回開催されます。年間の受験者は年間約7万人程度です。

年間10万人以上が受験する基本情報技術者試験と比較すると受験者数は少ないですが、社会人の受験者割合が多いことが特徴といえるでしょう。合格することで高度試験(レベル4)の一部試験のほか、弁理士試験、中小企業診断士試験などの一部試験が免除されることから、ワンランク上を目指す人に人気のある資格です。

また基本情報処理試験同様、一度取得すれば失効する事はありませんので、IT分野における実力を証明できる資格として中堅クラスのITエンジニアに大変人気のある資格です。

ITエンジニアとしての経験がある人が受ける

令和3年度春期の統計情報によると応用情報技術者試験受験者の経験年数で最も多いのが、2年以上4年未満、2番目に多いのが4年以上6年未満という結果です。

応用情報技術者受験者の経験年数

参考:令和 3 年度 情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料

入社後経験を積み、業務を習熟するといわれる3年から5年ほどのITエンジニア層が初心者エンジニアから中堅エンジニアへシフトしていく過程として、自分の実力を証明するために取得に挑む傾向が推測されます。まさに今までの経験を証明しながらワンランク上へレベルアップするために有効な資格であるといえるでしょう。

また応用と聞くとITエンジニアとしての経験が無いと合格は難しいのでは無いかと考えがちですが、必ずしも専門職としてのITエンジニアである必要はありません。IT分野を取り扱う職種、役割、環境であれば十分に対応できる試験内容です。

レベル3の情報処理技術者試験

応用情報技術者試験は、ITスキル標準4つのレベルの中でレベル3に該当します。レベル1がIPパスポート試験、レベル2が基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験となります。また上位に各分野の高度試験区分(レベル4)が存在します。

IT系国家試験の一覧_応用情報

令和2年度より、レベル1、レベル2の試験がCBTと呼ばれるComputer Based Testing方式に対応しました。解答方法がCBTである場合、多肢選択問題中心の試験となります。就職前の学生であっても一定の知識があれば合格の可能性は高いといえるでしょう。

しかし、レベル3以降は試験会場での現地受験となります。これは解答方式に記述式が含まれるためです。ITパスポート、基本情報技術者試験と比較すると、記述式に必要な論理的な思考、言語力、文章力が求められるため難易度は高いといえるでしょう。

合格率は22%

応用情報技術者の合格率は平均的に22%程度です。これは基本情報技術者(25%前後)と比べると若干低い合格率です。基本情報技術者と同じく午前、午後ともに6割の正解率が基準です。受験者の前提知識にもよりますが、点数を取るテクニックだけで合格できる試験ではありませんのでしっかりとした準備が必要です。

平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度
受験者 63,293 65,036 64,367 63,555 29,024
合格者 13,312 13,659 14,865 14,160 6,807
合格率 21.0% 21.0% 23.1% 22.3% 23.5%

参考:令和 3 年度 情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料

基本情報技術者は学生と社会人の受験割合が半々であるのに対し、応用情報技術者は8割以上が社会人の受験者です。また、基本情報技術者ではCBT方式が解禁され、受験環境が整理されたのに対し、応用情報技術者は従来通り試験会場による受験のみとなります。このように基本情報技術者とは合格率の算出要件が異なるので、基本情報技術者と比較した合格率よりも実際の難易度は高いといえるでしょう。

基本情報技術者試験との違い

四肢択一問題については、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の基本知識はほとんど変わりません。特に四肢択一となる午前問題は出題分野が広いため、各スキルフレームワークの重点ポイントを80問に納めると、応用であっても「浅く広く」の出題傾向となり、基本情報技術者試験との差はほとんどないといえるでしょう。

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の大きな違いは、記述式にあるといえるでしょう。基本知識を使い設問の中で求められる問題を如何にして解決していくかという「問題解決力」が求められると同時に、簡潔に解答するための言語力、文章力も必要です。

基本情報技術者と違って記述問題がある

応用情報技術者には、少ないもので20文字、多くても30文字で解答する記述問題があります。数文字の語句、用語、事象を問うもの、特定のキーワード用いた説明、原因、理由の説明、解決策の提示などが出題されます。

この記述式問題を解くためには基本的な知識を持ちながら、まずは設問のシナリオを正しく読み取り、理解する力が求められます。その上で正しいキーワードを導き出し、根拠を持って解答する必要があります。

また論述ではないので限られた文字数で簡潔に解答するための言語力、文章力も求められます。これらを限られた時間の中で適切にアウトプットすることが試されている応用力といえるでしょう。

より上のレベルの高度試験にある、合計2000字程度の論述式問題に比べると記述式の負担は少ないですが、いかにして簡潔にまとめるかという理解度が重要です。

ITエンジニアとしての基礎を習得できる

応用情報技術者は学ぶべき技術力は応用範囲ですが、学ぶべき知識量は基本情報技術者とほぼ同等の範囲なので、基本情報技術者と同じくITエンジニアの基礎的な知識が幅広く習得できます。

基本情報技術者試験の合格者や社会人の受験者が多いため、自分の得意なジャンルを持っている人が多いと思います。得意なジャンルは改めて学び直すことで、午後問題へのステップとしていただき、苦手なジャンルは復習して、午前試験の突破と知識の底上げなどのきっかけにしていただきたいと思います。

任される業務内容

応用情報技術者はIT業界やIT関連業務など様々なで場面で活かすことができます。基本情報技術者は上位者の指導の下に業務遂行すること前提の技術水準ですが、応用情報技術者は上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できることを前提の技術水準としています。

そのため、より上流工程に携わる可能性が広がります。また技術知識に加え、経営ストラテジ、評価、分析、プロジェクト管理、品質管理などの要素もあり、サービス企画、開発や将来的にマネジメントを目指す人も取得する価値のある資格といえるでしょう。

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応用情報技術者はこんな人におすすめ!

応用情報技術者は、IT業界で2,3年働いている初級エンジニアの方のステップアップとしておすすめです。応用情報技術者に受験資格の制限はなく誰でも受験できるので、すでに業務経験がある方は基本情報技術者ではなく応用情報技術者を受験することも視野に入れてみましょう。

高度試験(レベル4)の一部免除もあり、キャリアアップに大変有効な資格です。転職のアピールにも有効なので、時間をかけてしっかり取り組みたいと考えている人には最適な資格といえるでしょう。

応用情報技術者はこんな人におすすめ

ITエンジニアとしてレベルアップをしたい人

応用情報技術者には記述式の設問があり、選択した分野についての深い知識と業務経験を求められます。そのため、応用情報技術者は自身の得意分野の確立が必要な資格です。

この得意分野の確立と記述式で養われるアウトプットが高度試験(レベル4)にも活きてきます。まさにITエンジニアとしてのレベルアップに最適な通過点となる資格といえるでしょう。

昇給や昇格をしたい人

金額は企業にもよりますが、国家資格であることから手当や報奨金を支給する企業は多いです。そのため年収アップにつなげることができます。また、初級以上の技術力を証明することができるためチームリーダーなどを任されることも期待できます。

さらなる昇給や昇格を目的とするのであれば、高度試験(レベル4)の取得を目指しましょう。

より上級の高度試験を受験する予定のある人

高度情報処理技術者試験には午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱと4つの試験区分があります。応用情報技術者試験に合格することで、2年後の同時期試験、例えば春期の場合は2年後の春期、秋期の場合は2年後の秋期まで、何度でも午前Ⅰが免除されます。

この制度は高度試験の受験においては大変有利な制度ですので、ぜひ活用して高度試験に挑戦することをおすすめします。

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どんな職種に役立つ? 身につくスキルも解説!

応用情報技術者試験で身につくスキルは、さまざまエンジニアの業務でも役に立ちます。具体的に以下の職種でどのように役立つのかイメージしてみてください。

応用情報技術者試験が役に立つ職種

システムエンジニア

設計業務においては、システム要件に応じた要求事項を整理、調査する能力を身についけることができます。また運用業務においても安定稼働を目的とした品質管理能力を身につけることができます。

経営者の方針を理解たうえで、外部環境の動向や事例収集、モニタリングに基づく再分析などができる幅広い視野を持つことができたり、コミュニケーション能力が求められるヒアリング、技術的問題を自らが主導し解決する場面において、資格で得た知識が役立つでしょう。

関連記事:IT業界の花形 システムエンジニア | 仕事内容から年収まで解説

プログラマー

テクノロジ系の出題範囲におけるアルゴリズムや開発技術など基本知識を習得することができます。ネットワーク、データベースといった他分野の知識も習得して、システム全体を見る幅広い視野を持つことで、開発能力だけではなく品質管理、問題解決能力も身につけることができます。

また近年では大変注目されている情報セキュリティ分野の基本知識を習得することで、情報セキュリティのリスクに対する正しい理解と分析を行う能力を身につけることができます。セキュリティ分野にも対応できるワンランク上のプログラマーとして活躍できるでしょう。

関連記事:プログラマーとは|仕事内容や年収から向いている人や資格まとめ

ネットワークエンジニア

テクノロジ系の出題範囲におけるネットワークの知識はインターネットがなぜ繋がるのかという実務的な面において最も基本的な知識です。IT分野に携わるすべてのエンジニアに必要となるネットワーク知識を身につけることができます。

またネットワークの稼働はサービス運用の可用性に直接的に関わるため、サービスマネジメントや品質管理の基本的な知識を習得することでオペレーション、サービスデスクの安定稼働に役立つ知識を身につけることができます。

ネットワークはインフラなのでセキュリティとの親和性も高いです。セキュリティの基本知識やセキュリティ対策、管理、関連法案についての知識を習得することで、セキュリティに強いネットワークエンジニアとして活躍できるでしょう。

関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容&必須スキルまとめ

セキュリティエンジニア

近年大変注目されているセキュリティエンジニアですが、セキュリティエンジニアに求められる知識は広く浅く、時々深くあることが大切です。そのため、応用情報技術者試験の出題範囲はセキュリティエンジニアを目指す人にとって最適な出題範囲といえます。

リスクに対する対策や管理に必要な知識は、どの分野のエンジニアにも共通する内容です。その中でも自身の得意分野や現在携わっている業務においては踏み込んだ知識を追求する必要があり、同時に横断的なコミュニケーション能力も求められます。

以上のようなことから、応用情報技術者を取得することで、網羅性の高いセキュリティエンジニアとして活躍できるでしょう。

関連記事:セキュリティエンジニアとは|仕事内容と年収から必須資格まとめ

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーに必要な知識はセキュリティエンジニアと同様、すべての分野のエンジニアにまたがっています。応用情報技術者試験の出題範囲は幅広いので、広い視野が要求されるプロジェクトマネージャにとって役立つ能力を身につけることができるでしょう。

プロジェクト進行に必要なスキルは技術要素だけではありません。要件定義から予算、スケジュール、対応範囲、品質、プロセス管理など様々です。また近年働き方の多様性が広がる中で、労働に関すること、企業としてのコンプライアンスを意識した動きが注目されています。

関連記事:プロジェクトマネージャー| 仕事・年収から役立つ資格まで解説!

試験を受けるには|試験日や申し込み方法

応用情報技術者試験は年に2回、例年であれば春期は4月の第3日曜日、秋期は110 月の第3日曜日、試験会場で現地受験となります。新型コロナウィルス感染防止策の影響もあり実施時期や会場への入場方法が変更される場合があります。

現在、早期の受験を迫られていない方に対する受験の自粛が呼びかけられています。検温結果表の提出やマスク着用や密を回避するレイアウトなど、ニューノーマルなルールに今後も変更される可能性がありますので、IPAのニュースメールに登録して最新の情報を確認してください。

試験は春秋の2回

応用情報技術者試験は年に2回、例年であれば春期は4月の第3日曜日、秋期は10月の第3日曜日に実施されます。新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては、試験を中止する場合があるので注意が必要です。

会場は47都道府県62都市

応用情報技術者試験会場は全国47都道府県62都市で受験が可能です。基本的にはお住まいの地域から最寄りのセンターが割り振られます。試験会場の指定はできません。試験会場の収容能力を超えた場合には、都道府県内の他会場が割り振られます。

新型コロナウイルス感染症の感染状況によっても、遠方に変更される場合があるので注意が必要です。また令和3年度春期試験では会場に入場する際に検温結果提出用紙の提出が義務付けられました。37.5℃以上あった場合、入場できませんのでご注意ください。

受験料は5,700円(税込)

受験料は5,700円(税込)です。クレジットカード(VISAもしくはMasterCardのいずれか)、ペイジー、コンビニ利用による払込みの3種類から選択できます。ペイジーまたはコンビニ支払いの場合は、手数料183円(税込)がかかります。手数料は払込人の負担となります。

受験料 支払い方法 手数料
クレジットカード 5,700円(税込)
ペイジー(Pay-easy) 183円(税込)
コンビニ

対象となるコンビニはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートで、北海道、関東地区のみセイコーマート対応です。払込で渡されるレシートや払込受領書などは受験票が届くまで大切に保管してください。原則、IPA側での判断による延期や中止でない限り、受理した受験手数料は返金されません。

申し込み方法

応用情報技術者試験の申込方法は、インターネット申込のみとなりました。申込手続きには電子メールアドレスが必要となります。団体経由申込は廃止になりましたのでご注意ください。申込方法は以下の手順となります。

 1.IPAの公式サイト(https://www.jitec.ipa.go.jp/)にアクセス
 2.申込画面で必要情報を入力する
 3.支払い方法を選択

申込の受付は試験日約3ヶ月前より開始されます。申込期限を過ぎてしまうと申し込むことができないので、ご注意ください。申込内容の変更は変更申請期間内であれば可能です。受験者の変更はできません。

合格発表は受験約2ヶ月後

応用情報技術者試験の合格発表は、基本情報技術者試験よりやや遅く約2ヶ月後です。IPAの公式サイトで合格者の受験番号を閲覧することができます。また官報のホームページでも30日間閲覧が可能です。

応用情報技術者試験の申込みから合格発表までの流れ

試験結果の通知はありませんが、合格者には合格証書が約2週間後に送付されます。また結果だけでなく成績照会も可能です。受験票に記載されている情報で参照可能です。

試験の概要を知って対策を立てよう

ここからは具体的に応用情報技術者試験の内容や勉強方法についてご紹介していきたいと思います。まず応用情報技術者試験の概要として抑えるポイントは以下の通りです。

・午前は多肢選択式、午後は記述式
・午前2時間30分、午後2時間30分の計5時間の試験
・試験会場での現地受験

試験の内容についてはIPAが公開している試験要綱とシラバスを必ず確認しましょう。特にシラバスは目を通してみましょう。用語一つ一つの意味を理解できなくてもOKです。

また過去問題もIPAで公開されています。まずは直近のものを確認して、この問題を解けるようになる自分をしっかりイメージしながら学習計画を立てていきましょう。

午前は選択式で午後は長文記述式

応用情報技術者試験は午前多肢選択式、午後記述式です。特に午後試験においてはITパスポート、基本情報技術者試験と比べると応用力と長文読解力が求められる問題が設定されています。

午前、午後ともに出題傾向や解き方について解説していきます。

午前:テクノロジ系が6割占める

「テクノロジ系」、「マネジメント系」、「ストラテジ系」の各分野から全80問出題されます。ほぼ毎回の試験でテクノロジ系が50問、マネジメント系が10問、ストラテジ系が20問の合計80問の割合となっています。

テクノロジ系の割合が6割を占めることから、技術知識においては各分野における重要な用語と仕組みはしっかりと押さえましょう。午前問題の出題傾向は毎年ほぼ同じですので、過去問題を繰り返し解くことで問題から理解する学習方法が最適です。

また技術革新があった部分については注意が必要ですので、直近の過去問と最新の教科書やインターネットの情報でしっかり知識を補完しましょう。

午後:長文読解力も求められる

全11問の問題が用意されており、その中から5問選択して解答します。問1の情報セキュリティ問題が必須解答問題となっているので、問2から問11の中から4問を選択することになります。

問題文はシナリオ形式の長文で出題されます。また問題文の中には図や表などを参照する構成になっている問題もあります。問題を読むのにも時間がかかるので、あらかじめ自身が選択する問題を決めておき、試験の時間配分も意識することがポイントです。

午後の出題ジャンルは以下の通りです。

出題ジャンル 選択
問1 情報セキュリティ 必須選択
問2 経営戦略 このうち4問選択
問3 プログラミング
問4 システムアーキテクチャ
問5 ネットワーク
問6 データベース
問7 組み込みシステム開発
問8 情報システム開発
問9 プロジェクトマネジメント
問10 サービスマネジメント
問11 システム監査

基本情報と異なり午前免除はできない

応用情報技術者試験に対する午前の免除はありません。午前、午後共にしっかり受験する必要があります。ただ応用情報技術者試験に合格することで、高度試験の午前Ⅰ試験が免除される制度があるので、応用情報技術者試験を突破して高度試験に挑戦しましょう。

時間:5時間

応用情報技術者の試験時間は、午前試験が9:30から12:00の2時間30分、午後試験が13:00から15:30の2時間30分、計5時間の試験となります。

また新型コロナウィルス感染防止策の観点から会場では検温チェックシートの提出も求められます。食事、睡眠などしっかり体調を整え万全のコンディションで臨みましょう。

出題形式:マークシート選択式、記述式

応用情報技術者試験の出題形式は午前が多肢選択式でマークシートによる解答、午後が記述式です。午前は全80問なので1問あたりおよそ110秒使えます。ストップウォッチで測ってみるとわかると思いますが、多肢選択の出題形式で110秒は結構時間があります。

しっかり問題を読み、マークする。この行動を繰り返し、午前は必ず全問解答を目指しましょう。マークシートは問題番号と解答番号がずれるミスや、マークが薄い、はみ出るなど、基本的なマークミスに注意してください。

午後の記述式ですが1問あたりおよそ30分使えます。問題に対する設問は問題ごとに異なりますが、すべてが文章記述ではありません。穴埋め問題、選択問題、用語のみを記述する問題もあります。およそ10問の設問が用意されているとすると、1問あたり3分ですが、問題文を読む時間を差し引くと限られた時間で解答していく必要があります。

問題文をしっかり読まない。図や表の参照で焦ってしまうなどで、得点できる設問を逃してしまうケースがあります。解答時間よりも問題を読む時間をしっかり取るべきでしょう。

まず設問の問題文を読みどの辺が問われているかのあたりをつけてから、その後問題本文のシナリオを読むことをお勧めします。まずは問題を理解できれば記述式であっても短時間での解答は可能です。正解率も上がると思います。

出題数:91問、解答数|85問

応用情報技術者試験の出題数は午前、午後合わせて91問です。91問の中から午後は選択式となりますので、実際の解答数は85問です。内訳は以下の通りです。午前80問。午後11問出題、問1の情報セキュリティ問題は必須、問2から問11までの問題から4問選択して解答します。

午前 午後
試験時間 150分 150分
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
解答数 / 出題数 80問 / 全80問 5問 / 全11問

各問題の配点

応用情報技術者試験の配点は100点満点の素点方式です。午前は1問につき1.25点、午後は1問につき20点の配点です。午後問題の設問ごとの配点内訳は公開されていません。

午前 午後
基準点 / 配点 60点 / 100点満点 60点 / 100点満点
解答数 80問 5問
配点割合 各 1.25 点 20点×5問

午前の合格点

午前の合格基準は60点です。全80問中48問以上の正解が目安となります。

午後の合格点

午後の合格基準も60点です。設問ごとの配点は公開されていません。記述ではない穴埋めや語句選択だけをとっても60点には満たない配点であると推測されます。記述問題を解答できる理解度と応用力を求められる試験であることを改めて認識しましょう。

受験の注意事項

応用情報技術者試験は試験会場での現地受験となることから、IPAのニュースメール、申込から支払いを済ませた後に送付される受験票及び案内事項は必ず確認してください。

特に新型コロナウィルス感染症の予防対策の観点から普段と違う会場になったり、検温結果提出用紙への記入が必要であったり、また状況に応じて急な変更も発生する可能性があります。試験直前までしっかり情報を確認することをおすすめします。

これで完璧! 勉強方法

応用情報技術者試験の具体的な勉強方法についてご紹介します。毎年7万人近くの人が受験する国家資格ですので、勉強に費やす時間はしっかり確保することが重要になります。勉強方法は人によって合う、合わないがあると思いますので、ぜひ一つの参考として活用してみてください。

勉強時間は150時間~200時間が必要

時々直前対策だけ、一夜漬けだけなどといった短時間で合格できましたというサイトの記事を見かけますが、特殊な能力を持っているか、すでに高度試験などを受けている経験と知識を持っている人なのかと思います。

これから応用情報技術者を目指すのであれば、150時間から200時間の勉強時間は必要となるでしょう。ちなみに高度試験は200時間から250時間程度が目安になります。

応用情報技術者資格は、ワンランク上を目指すための通過点として有効であるため、覚えたことを知識として定着させるには継続的な時間の積み重ねが必要です。

時間の確保手段は人それぞれですが、年に2回の試験ですので、半年前から勉強をはじめたとして1ヶ月30時間、1週間7時間程度、1日1時間程度が目安となります。

また1ヶ月前には時間をとって必ず模擬試験を行なってください。

まずは過去問題を解く

過去問題を解くことは必須です。いきなり教本を読んでも挫折するので、まずは午前対策として過去問に着手しましょう。最初はわからない用語や仕組みも出てくると思いますが、まずは一通り解いてみましょう。

解説を読みまた繰り返す。何度か繰り返すことで自分の苦手なところ、分からないところがわかるようになります。その状態で該当する部分を教本で補完することをお勧めします。特に午前問題は過去問中心に問題から理解する学習方法が最適です。

また、過去問については、直近4回分程度が良いでしょう。教本の例題には古い過去問を参考にしているものもあります。当時から変わらない技術もありますので差ほど問題はないのですが、最新の情報をキャッチアップするためには教本だけでなくインターネットでの情報収集も行い知識を補完しましょう。

午後試験の分野を選択しよう

ここまで過去問を使い、自分の苦手なところと得意なところが分かってきたと思います。午前対策として取り組んだ過去問の正解状況や、自分の理解度と照らし合わせて午後試験の分野を選択しましょう。

本番の試験で選択する問題は4問ですが、試験対策段階では4つに絞らず予備として5つ目、6つ目のジャンルも頭に入れておきましょう。この時、記述問題に解答できるか否かを選択の基準に考えてみてください。

配点は公開されていませんが、長文記述問題の配点が高いことは明らかです。ヤマカンではなく、しっかり理解できそうな分野を選びましょう。その上で、選択しなかった分野は必要以上に追いかけないことを心に決めることも重要です。

問題集を繰り返し解く

あとは問題集を繰り返し解くことです。問題を繰り返し、間違えた部分については教本で理解を深めてください。基本的にはこの繰り返しで知識を身につけ、スコアアップを目指します。

この学習方法で飽きてしまう方には、予算都合ではありますが、民間企業が実施する公開模試の受験をお勧めします。実際の会場とは異なりますが、外部で試験を受けてみるというのは本番対策にも有効です。

また、配点の公表されていない午後問題の対策として、自己採点するではなく第三者に正しく採点してもらうことで、自分の理解度を正確に把握しておくことをお勧めします。

学習の過程でも、応用情報技術者の知識習得を目的とした講義、試験対策にフォーカスした直前対策講義もあります。教本を読むというのも良いのですが、講義を聴く、耳と目で学ぶというのも、違った角度で理解が深まりますので大変効果があります。これらの講義はEラーニングでの受講も可能です。Eラーニングは勉強時間の管理もしやすいので大変お勧めです。

おすすめ参考書・問題集

以下におすすめの参考書と問題集を紹介します。

令和03年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
令和03年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

過去の応用情報技術者試験に出てきた問題をまとめた問題集です。午前問題などは過去問から出てくるものも一定数あるので、過去問をしっかりと予習できていることが重要になります。

令和03年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本
令和03年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本

応用情報に出てくる内容が網羅的に説明されている参考書です。理解が難しい分野などを深く掘り下げて勉強したいときにおすすめです。

2021 応用情報技術者 午後問題の重点対策
2021 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)

午後問題に特化した問題集です。午前の対策がある程度完了している人におすすめです。

学習サイトも活用する

学習サイトの利用もお勧めします。今は午前問題など、スマホのアプリなどでも手軽に問題に取り組める環境が整っています。メインの学習方法は上記でお勧めした過去問や教本、IPAの情報を使い、学習サイトはあくまで補完的な位置付けとして利用するのが良いでしょう。

学習サイトの中には良いものもあれば良くないものもあります。情報の信憑性も不明なサイトもあることは確かです。貴重な学習時間を確保して取り組んでいるので、しっかりとした情報ソースから学びを得るということが重要です。IPAのみではなく、民間企業が提供する有料のコンテンツも検討してみてはいかがでしょうか。

ハイレベルなITエンジニアを目指して応用情報技術者試験を受けよう

ここまで応用情報技術者についての様々な情報をご紹介させていただきました。今までの業務経験を知識として学び直しができる資格であり、高度試験を目指す上で、一部試験の免除などメリットを享受できる資格でもあります。まさに応用情報技術者はワンランク上を目指すエンジニアにとって最適な資格といえます。

いますぐ就職する人、いますぐ転職する人、など急なキャリアアピールには価値を見出しにくい面があるかもしれませんが、中長期的なキャリアを考える上では重要な資格です。ハイレベルなITエンジニアへの扉を開いてくれる心強い資格です。

取得を目的とするのではなく、キャリア形成を想像しながら勉強に取り組みましょう。

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記事の監修責任者

飯塚 寛也
エンジニアとして移行調整・NW更改作業・クラウドシステムの設計・構築等を手掛ける。 入社2年目でネットワーク最高資格であるCCIEの筆記試験に合格。 人材開発室にてCCNA/CCNPの勉強会を50回以上開催、100名以上の合格者を輩出し、スクール事業の礎となる。
株式会社アプエンテ 職業紹介責任者(010-190717133-004)
情報処理技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験(第NW-2021-04-00112号)
Cisco認定試験 CCNP Enterprise 認定/CCNA
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