CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
システムエンジニアは、経験を積むことで高い報酬や高度なエンジニアへのキャリアアップができる、将来性の高い人気の職種の一つです。
今回は、特にIT業界が未経験の新卒や第二新卒といった方々がシステムエンジニアを目指す場合に、どのようなことを勉強して、採用試験でどのようなことに注意する必要があるのかといったことを中心に解説しているので、就職活動での勉強や試験対策に役立ててください。
目次
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システムエンジニアを目指すのであれば、まずはシステムエンジニアがどんな環境でどのような仕事をする職業なのかを正しく理解しておきましょう。
システムエンジニアは、ITシステムを使う側の人たちとコミュニケーションをとりながら、業務に最適なIT技術の活用方法を示すという、システム開発の中心的な役目を担う職種で、多くの人に頼られるやりがいのある仕事です。
システムエンジニアはIT業界の中で、ソフトウェア開発に携わる職種の一つです。現代のソフトウェア開発はさまざまな手法で行われますが、一般的には以下のような流れです。
実際には、営業担当者が顧客とさまざまな交渉をしてソフトウェア制作するか決める前段階や、作ったソフトウェアを納品する後処理がありますが、上図はソフトウェア製造に直接的に関連する部分だけを抜粋しています。
システムエンジニアは、営業や納品といったフェーズに関わることも多いので、営業やプロジェクトマネージャーを兼任することもありますが、ここではその中でもソフトウェア製造の各工程について、少し詳しく紹介します。
設計工程では、建築などと同じように「具体的にどのように作るのか」という計画を立てて、最終的にはソフトウェアの設計図となる設計書や仕様書といった文書を作ります。
システムエンジニアは、必要な機能を実現するためにどの技術を用いるのが最適なのかを検討して、それらを組み合わせていきます。機能や技術のほかにも、スケジュールや予算についても考慮する必要があり、運用後のシステムにかかるコストや安定性、セキュリティといった幅広い分野についても気を配りながら、最も良い解決方法を導き出します。
実現する機能は顧客と、スケジュールや予算などはプロジェクトマネージャーと、技術的な解決方法については各制作担当者と打ち合わせしながら判断していきます。
ソフトウェアの開発業務では、設計工程で作った設計書に沿って、各制作担当者がソフトウェアを実際に作っていきます。
プログラマーがプログラミングする作業だけではなく、必要となるサーバーなどの機器の調達と構築といった作業や、画像や音声などの制作作業もこの工程で行われ、最終的にはそれらを結合して一つのソフトウェアやサービスを作り上げます。
システムエンジニアは、開発工程が円滑に進行するように技術的なサポートをして、小規模なプロジェクトにおいてはプログラミングに参加することもあります。プログラマーが技術的に困っている場合には解決方法を示す必要があるので、高い技術レベルだけでなく、臨機応変な問題解決能力が問われます。
テスト工程は設計工程と対になる業務で、設計したとおりにソフトウェアが作られているかを確認します。テストの方法にもさまざまな形式があり、プロジェクトマネージャーや顧客とも相談しながら、最適なテスト方法を立案します。
一般的には、末端の機能から順次テストを実施していきます。徐々に結合しながら大規模なテストをしていって、最終的にはすべてが揃った状態でテストして想定通りの状態であることを確認します。
想定外の動作や異常に低速な挙動などの不具合を「バグ」と呼ぶため、このテスト工程の作業を「バグ出し」と呼ぶこともあります。発見された不具合はテスト結果として制作担当者に伝えられ、それぞれ修正作業してから再度テストを実施します。問題が完全になくなるまで、この流れを繰り返してソフトウェアを完成させます。
システムエンジニアの主な仕事は、ソフトウェア製造における「設計」をすることです。プログラマーはプログラミング技術を使って、ソフトウェアを実際に「製造」する職種で、システムエンジニアが作った設計書に従って作業します。
プログラマーの作業に直接関係する設計書を作成するには、プログラミングの知識が不可欠なので、プログラマーからキャリアアップしてシステムエンジニアになっている人も多くいます。
プログラミングの知識については、プログラマーが細かな文法などを把握しておく必要があるのに対して、システムエンジニアはその言語で実現できることや苦手なことを把握しておく必要があるという違いがあります。
もっと詳しくプログラマーとの違いを比較している以下の記事もぜひご覧ください。
関連記事:システムエンジニアとプログラマーの違いは?平均年収や将来性を比較
システムエンジニアの平均年収は、500万円ほどから1000万円に届くような人まで幅広く、一般的な日本人の平均年収より高水準な傾向にあります。年収には大きな開きがありますが、これはIT業界のエンジニアに共通している特徴でもあり、スキルや経験が高まると、能力に応じた高い報酬や契約につながるという実力社会であることを現しているとも言えます。
平均年収 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
DODA | 422万円 | 366万円 | 486万円 | 548万円 | 591万円 |
マイナビAGNET | 443万円 | 395万円 | 505万円 | – | – |
マイナビ転職 | 445万円 | 393万円 | 483万円 | 551万円 | – |
転職会議 | 506万円 | 379~468万円 | 539万円 | 573万円 | – |
平均年収.jp | 550万円 | 314~391万円 | 429~490万円 | 550~616万円 | 655~660万円 |
給料BANK | 466~613万円 | 324万円 | 372万円 | 480万円 | – |
特に設計業務は、現場のさまざまな問題への対応経験といった書籍などで学ぶことが難しい知識が必要となるので、多くの実務経験がある人は高収入や好条件での契約に結びつきやすいという傾向にあります。
関連記事:システムエンジニアの平均年収は約569万円|年収を上げる方法とは
システムエンジニアの平均年収は非常に高い水準ですが、未経験者が多い20代の平均年収は約350万円程度となっています。
経験の多さがシステムエンジニアの評価にもつながることもあり、未経験の状態では特別高収入な職種ということもありませんが、採用された後にさまざまな経験を積んでいくことで評価も高まり、高収入を狙っていけます。
システムエンジニアとして開発経験を積んでいけば、より高度なエンジニア職にキャリアアップをしたり、他のIT企業などに好待遇で転職するなど、収入を高めていく手段も多くなっていくので、焦らずじっくり自身を高めていく努力をしましょう。
IT業界やエンジニア職の将来については、AIの活用が進むことで将来を危ぶむ噂が聞こえてきたりします。確かにプログラミングによるソフトウェア製造は、比較的単純な作業でもあるので、AIによる自動化も検討しやすく、今後部分的にはAIにより自動化する可能性もあるでしょう。
しかし、システムエンジニアの仕事は、人と話し合いながら最適な方法を模索して決断するという特性上、AIによる自動化には課題も多く、将来においても多くの部分をシステムエンジニアが人の手によって行う必要があるので、エンジニア職の中でも将来性の部分で安定している職種です。
システムエンジニアは仕事をしながらさまざまな知識を蓄えやすく、経験を積むことでキャリアアップできる職種も多いため、将来を考えてもオススメの職種です。
関連記事:システムエンジニアの明るい将来性|仕事内容から将来の展望まで解説
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エンジニア診断ツールの特徴
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システムエンジニアの仕事は、ソフトウェアの設計という責任重大な仕事を行い高い報酬を得るので、多くの人が厳しく大変な仕事なのだと思ってしまいがちですが、それ以上に楽しくやりがいがある仕事でもあります。
ここでは、システムエンジニアの楽しい部分と厳しい部分について、それぞれ紹介していくので、これからシステムエンジニアを目指そうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
システムエンジニアは、顧客や制作担当者といったさまざまな人達から頼られ、問題を解決することで感謝される仕事なので、とてもやりがいを感じることができて、日々楽しく仕事できます。
また、技術的な分野においては、誰よりも早く最新技術に触れあう機会が多く、仕事をしながら新しい知識を次々と蓄えることができる、とても恵まれた職種でもあります。プログラミングなどの製造作業は制作担当者が行うので、その間に新しい知識を得る機会もあり、ITに関して興味のある人にとっては夢のような環境でしょう。
システムエンジニアは、ソフトウェア制作の過程で発生する技術的な問題をすべて解決に導かないといけません。時には解決が非常に困難な場合もあり、納期が迫っている場合などは、開発担当者とともに徹夜で作業しなければならないなど、体力的にもきついうえに、追い詰められて精神的に辛い状態となることもあります。
自分ですべてを抱え込まず、有識者に相談するなど臨機応変な対応をしながら、最も解決が早く確実な方法を模索しないといけません。追い詰められた際に落ち着いて対応が行えるように、日々の技術力向上の努力とともに、信頼し合える人脈をしっかりと構築していきましょう。
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さらに、「エンジニア診断」は無料で受けられて、診断結果には向いているエンジニアの仕事内容が記載されているので、自分の適性をその場で理解することが可能です。
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楽しみながら長くシステムエンジニアを続けていくには、自分に向いている仕事であることが重要です。ここでは、システムエンジニアに適性がある人はどのような人なのかを解説していきます。
就活の面接ではいろいろな質問をされますが、それらの質問は以下の各項目について、どのような考え方をする人であるかを見極めようとしている場合がほとんどです。システムエンジニアとして適性があることを示すためにも、十分に理解しておきましょう。
ソフトウェアを設計するためには、技術的な判断をする必要があるので、プログラミングに関する能力はあったほうが良いでしょう。
また、プロジェクト内のプログラマーが困っているときなどに、適切なアドバイスができると、円滑にプロジェクトを進行するのに役立てることができます。
システムエンジニアはプログラミングする機会が少ないから学習をしないというのではなく、自分がプログラマーを牽引していくくらいの気持ちで、新しいプログラミング言語やソフトウェアが動くOS(オペレーティングシステム)などの技術について、興味を持って学習していく意欲が必要です。
限られた時間の中でも、工夫して学習していくことができれば、将来的にも多くの人に信頼されるシステムエンジニアになれるでしょう。
コミュニケーション能力というと、人と会話をするのが得意という意味合いでも使われますが、システムエンジニアに必要なコミュニケーション能力は、「相手が理解できるように伝える能力」です。
顧客はIT技術について詳しくないことも多く、ソフトウェア制作側は顧客の業務について詳しくない場合がほとんどなので、両方を理解できるシステムエンジニアが架け橋となって、両者の通訳のように必要なことをまとめながら伝えることで、意思疎通を円滑に取れるようにしないといけません。
自分本位に発言するのではなく、相手に寄り添った形で理解しやすい言葉を選んで伝える能力が、システムエンジニアには必要です。
ソフトウェアの設計作業は、小さなことから徐々に積み上げていって、最終的に一つの大きなものへまとめていく作業です。そのためには、大きな目標に対して確実にたどり着くため、段階を追って組み立てる論理的な思考力と、目的にたどり着く方法を考えて実行する行動力も必要です。
面接では、IT業界に入る目標やシステムエンジニアになる目標に対してどのような行動を起こしてきたのかという質問で、論理的な思考力が試されることも多いので、しっかりと考えたうえで行動をすることで、論理的な思考力をアピールしましょう。結果に対して自己評価などの反省を付け加えると、さらに評価も高まるでしょう。
システムエンジニアには、IT技術や業界についての興味や向上心が必要です。IT技術の進歩は早いので、興味や向上心がないと、あっという間に知識が古いものになってしまい、最先端の技術を扱うシステムエンジニアとしては、通常業務に支障が出ることもあります。
また、最新技術に興味がある顧客から相談されることも多いので、相談に答えられないと信頼を失ってしまう場合もあります。
面接での最新技術についての質問では、興味や向上心といったシステムエンジニアとしての適性があるかを確認している場合が多いので、あらかじめニュースなどで話題に上がっているような技術やサービスなどについてチェックしておくと良いでしょう。
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エンジニア診断ツールでわかること
システムエンジニアの適性があったとしても、採用試験に合格しないとシステムエンジニアになれません。
近年はIT人材が不足している傾向で、新卒を含めて多くの求人があるので、自分の目指している業種などに近い企業や待遇が自分に合っている企業から選びましょう。
ここでは、採用試験に向けてどのように対策するべきで、実際の試験ではどのようなことが必要なのかを解説しているので、参考にして勉強や試験対策に活用してください。
エンジニアなら理系で数学が得意でないといけないという話を聞くことがあるかもしれませんが、実際にはそれほど数学の知識は必要ありません。
しかし、採用試験では理数系科目の筆記試験が含まれていることもあり、点数が一定未満だと、次のステップに進めないかもしれません。
企業によっては、筆記試験の結果を参考程度にとどめ、応募者全員を面接してくれるような場合もありますが、応募人数が多い場合などは、筆記試験の点数が一定以下の応募者を不採用としてしまうことも考えられます。
基礎学力が証明できるように、学校で習った内容については、最低限復習して解答できるように準備しましょう。
一般的な面接のマナーや社会人としての常識については、書籍やネットの情報などから簡単に学べるので、しっかりと準備しておきましょう。
システムエンジニアの試験では、面接がすべてといえるほど重要です。採用する企業側としても、システムエンジニアの適性について筆記試験で確認することが難しいため、面接で会話をしていく中でその人の適性を判断します。
面接でされる志望動機を含めたさまざまなことを質問に対して、システムエンジニアの適性があることを示すために、どのような回答をするべきなのかを具体的に解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:システムエンジニアになるには|必要な知識から就活までを完全網羅
システムエンジニアは、「考え方」がとても重要です。ソフトウェアを完成させるという最終的な目標にたどり着くために、細部まで漏らさず確実に積み上げて、無駄を極力省くといった論理的な考え方が必要です。
企業側も、論理的な思考ができる人か判断するために、さまざまな質問をしてきます。志望動機などの一般的な面接試験の質問でも、回答の中でどのように自分の論理的な思考をアピールするかが重要です。
志望する理由とともに、その目標に対してインターンシップやアルバイトといった行動を示したり、資格取得という中間目標をクリアしたといった結果を添えることができれば、とても評価が高まるでしょう。
関連記事:ネットワークエンジニアの志望動機とは|面接のポイントから例文まで紹介
IT業界に限らずどのような分野であっても、リーダーシップを発揮した経験のある人は評価されます。顧客や制作担当者の中心に立って皆をまとめていくために、リーダーシップが必要な場面が多いため、類似した経験がある人には企業側も興味を惹かれます。
クラブ活動での部長経験や、何かの行事の幹事や委員長といったITとは関係なさそうなものでも、自信をもって積極的にアピールしていきましょう。企業側が不要な情報を延々と紹介することを避けるためには、自己分析の過程で「リーダーシップ」に関する部分をしっかりとまとめておくのが良いでしょう。
システムエンジニアになるためにIT資格が必須というわけではありませんが、資格を持っていると他の応募者との明確な差をつけることができるため、とても役に立ちます。
資格を取得すると、採用試験に合格するための手段として「資格取得という行動」を起こしていることになるので、システムエンジニアへの適性があることも証明できます。
ここでは、数あるIT関連の資格の中で、特にシステムエンジニアに有効なものについて紹介しているので、ぜひ取得を検討してみてください。
「基本情報技術者試験」は、システム開発の中で必要となる基本的な知識がすべて含まれていて、資格としても歴史が古く、IT業界の認知度が非常に高いのが特徴です。システムエンジニアに限らず、IT企業への就職でも評価されます。
基本情報技術者試験は、IPAが実施しているIT関連の国家資格の中で下から2番目の難易度なので、それほど難関資格というわけでもありません。試験の出題範囲は広いですが、すべてが選択形式の出題なので、しっかりと勉強すれば在学中でも十分に合格を狙えます。
勉強する過程で、ソフトウェア制作に関する法的な知識や業界の常識も学ぶことができて、プログラミングやデータベースなどの基本的な知識も習得できます。
基本情報技術者試験に合格するために必要な情報を網羅している以下の記事も参考にして、ぜひ取得を目指してみてください。
関連記事:基本情報技術者試験の攻略ガイド|日程から勉強方法まで完全網羅
現在のソフトウェアでは、インターネットを中心としたネットワークを活用したものが多く、システムエンジニアもネットワークの知識が求められることが多くなっています。
ネットワークに関する国家資格である「ネットワークスペシャリスト」は、システムエンジニアとして十分な経験があったとしても合格するのが難しいほどの高難度資格なので、現役の方でも取得している人は多くありません。
ネットワークの知識が証明できる資格としては、Cisco認定資格が業界の認知度も高く就職活動でも有利に働くのでオススメです。
Ciscoの認定資格にはいくつかの段階がありますが、まずはネットワークの基本知識が証明できるCCNAの取得を目指しましょう。
関連記事:CCNAとは|試験の難易度から合格するための勉強方法まで紹介
ソフトウェアやサービスでデータを扱う場合は、データベースを活用することがよくあります。特に多くの人が使うEC(ネットショップ)や動画サイトのようなサービスでは、ほぼ間違いなくデータベースを使っています。
より安全で高速なシステムを構築するためにも、システムエンジニアにはデータベースに関する知識や経験が必要です。
データベースに特化した国家資格である「データベーススペシャリスト」は高難易度資格で、IT業界未経験で取得するのはとても難しいですが、ベンダー資格のOracle Masterにはいくつかの段階があるため、勉強しながら徐々に上を目指していくことができます。
Oracle限定の資格なので汎用性に欠けるように思えるかもしれませんが、データベースに関する基本知識が証明できて、IT業界ではとても信頼されています。
基本情報技術者試験の上位資格である応用情報技術者試験では、選択式の問題に加えて、記述式の午後の試験が行われ、合格するためには、技術的な質問に対して簡潔な文章で説明できる能力が必要です。
IT系国家資格の中でも、上から2番目のレベルに位置づけされており、合格するのは容易ではありませんが、採用試験の段階でこの資格を取得していると強力な武器になります。
IT業界未経験で取得することは簡単ではありませんが、出題される内容について過去問などでしっかりと勉強すれば、在学中での取得も不可能ではありません。
合格を本気で目指す人は、ぜひ以下の攻略ガイドを参考にして勉強して、他の人と差をつけていきましょう。
関連記事:応用情報技術者試験の攻略ガイド|難易度から勉強方法まで完全網羅
システムエンジニアにはさまざまな能力が求められるため、勉強することや勉強方法もさまざまです。勉強方法によって、効率や習得できる能力が異なるので、自分に合った方法を選びましょう。
ここでは代表的な勉強方法について、特徴や習得できる能力などの情報に加えて、システムエンジニアを目指すうえでどのようなことに注意するべきかを紹介しているので、ぜひ参考にして普段の勉強に役立ててください。
システムエンジニアに必要な技術力には明確な定義がないので、漠然と独学で学習し続けてもゴールがなく、徐々にモチベーションの低下につながったりすることはよくあります。
モチベーションを保つためには、資格取得を最終目標に設定するのがオススメです。試験日を目指して具体的な勉強の計画を立てることができ、試験勉強の過程でプログラミングやさまざまな技術的な知識を習得できます。
資格を取得できれば、採用試験において「技術力」が証明できるだけでなく、「計画性」「行動力」といったシステムエンジニアとしての適性も示すことができます。
プログラミング学習を支援してくれるスクールを使うことで、決められた期間で無駄のない学習をすることができて時間効率が高いため、システムエンジニアになるという目標が明確なのであれば非常にオススメの学習方法です。
独学での勉強と違って、実際の仕事で役立つ知識を身に着けながら資格取得をサポートしてもらえるうえに、解決できない疑問などもアドバイスをもらって確実に解決できるので、時間を無駄にすることがないのが特徴です。
スクールによっては、就職先の斡旋や面接試験の練習まで行ってくれるようなところもあるので、まずは自分にあったスクールを探してみましょう。
関連記事:【受講料0円!】現役スクール生に聞いてみた!ネットビジョンアカデミーの『ココ』がいい!
エンジニアを目指すのであれば、インターンシップやアルバイトでIT業界を体験してみることもオススメの学習方法です。
実際の開発現場の中で、指示を受けて作業したあとに成果を報告するという流れを体験することで得られた貴重な知識や経験は、就職した後の仕事でも役立つとても有益なものとなるでしょう。
また、就職活動においても、システムエンジニアを目指すという目標に対して、「開発現場を体験する」という具体的な行動力や問題解決能力は、必ず高く評価されます。
技術的な能力に不安があったとしても、一生懸命取り組む姿勢さえあればサポートしてもらえるので、恐れずに最初の一歩を踏み出してみましょう。
プログラミングなどのイメージしやすい作業をする職種と違って、システムエンジニアの仕事内容は少しわかりにくいようで、ネットでもさまざまな質問を目にします。
ここでは、システムエンジニアに関する代表的な質問に対しての回答を紹介しているので、ぜひ参考にしてシステムエンジニアの仕事や採用試験への不安を解消するのに役立ててください。
企業や顧客の業種やプロジェクトによって、使うプログラミング言語は異なりますが、これからプログラミング言語を勉強し始めるというのであれば、広く使われているという点から、Javaがオススメです。
Javaは、Webやスマートフォンのアプリなどを始め、とても広いソフトウェアの開発で使われているプログラミング言語で、現在主流となっているオブジェクト指向の構造を理解するための最適な教材にもなります。利用している企業も多いため、採用においても選択肢が多くなり、面接などでも有利になるでしょう。
専門的な分野に就職を検討しているのであれば、その分野で使われているプログラミング言語に合わせて学習するのも良いでしょう。
関連記事:プログラミングを独学で身につける方法とは|効率的な勉強方法を解説
システムエンジニアの定年は35歳と言われることがありますが、実際現場で働いているシステムエンジニアの多くは、むしろそれ以上の30代や40代の人の方が多いくらいです。
ただし、IT業界の技術の進歩は早いので、新卒で就職した後に勉強を怠っていると、35歳になったころには使われる技術が完全に入れ替わってしまい、自分の知識が活かせなくなることもあるかもしれません。
どの職業も同じですが、業界の流れなどにしっかりと注意を払い、日々自分を高める努力をしていかなければ、システムエンジニアに限らず活躍し続けるのは難しいでしょう。仕事をしながら勉強するのは大変ですが、工夫して自分なりの努力を続けていきましょう。
IT業界は新卒や第二新卒の就職先として人気があり、システムエンジニアは未経験可の募集も多くあるので、適性さえあれば問題なくなれます。エンジニアには技術的な知識も必要ですが、将来的に成長して活躍するためには適性があることが不可欠です。
現在のIT業界では、特に人材不足が深刻なので、経験や初期スキルがない人でも、適性がある人を採用して、教育や経験を通じてエンジニアを育成していく動きが活発になっています。新卒でも適性をしっかりと示すことができれば合格できる可能性は十分にあるので、必要な考え方をしっかり学び、挑戦していきましょう。
システムエンジニアは技術職でもあり、他の業種から転職することに不安を感じる人もいるかもしれませんが、技術的なことを扱う以上にリーダーシップや論理的な思考能力といった適性があることが重要なので、他の業種からでも適性がある人は十分採用される可能性があります。
他の業種の仕事の中で、スタッフをまとめて一つの目標を達成したような経験があれば、皆をまとめるシステムエンジニアとして活躍してくれることを期待されるので、面接でしっかりと自己アピールしていきましょう。
違う業種からの転職の場合は、「なぜIT業界を選んだのか」という質問に対して、自身の考えを述べられるように自己分析して、IT業界や技術的な分野についての興味や向上心といったシステムエンジニアとしての適性があることを回答できるように準備しましょう。
システムエンジニアに必要な知識は多いですが、現在のソフトウェアではデータベースやネットワークを扱うことが非常に多いため、可能であれば勉強しておきましょう。
データベースやネットワークの勉強について、何から始めて良いのか分からないという人は、資格取得を目指してみるのがオススメです。データベース資格のOracle Masterやネットワーク資格のCCNAといった資格は、ベンダー資格でありながら業界の認知度も高く、勉強する過程で必要な知識が習得できて、面接などでも知識があることを証明するのに役立てることができます。
「勉強しています」という過程ではなく、「資格を取得しました」という結果だと、大きく評価が変わるので、せっかく勉強するなら分かりやすい結果につながる資格取得を目標にしましょう。
企業やプロジェクトにもよりますが、想定していなかったことが同時に起こったりすると、事態を速やかに収拾することがシステムエンジニアとしての責任でもあり、他のプロジェクトメンバーとともに残業や徹夜作業になってしまうことも、十分にありえます。
特にネットなどの情報では苦労した話などは話題になりやすいので、システムエンジニアの苦労話は山ほど見つかるでしょう。そのため、システムエンジニアは常に大変な仕事だとよく勘違いされがちですが、実際にはシステムエンジニアの設計や采配によるところも大きく、結局は自分次第なので、他の職種や業種の普通の仕事と変わりません。
しっかりとリスク管理をして、細かなことにも注意を払う進め方をすることで厳しい状態にならないようにするのも、システムエンジニアの役目です。
システムエンジニアは将来性も高く、頑張り次第でキャリアアップ先も多く、高収入を目指していける仕事です。
最初は未経験であっても、仕事をしながら徐々に知識や経験を積んでいって、徐々に多くの人から信頼されていくやりがいがあります。
適性がある人は未経験でも就職できる職種でもあるので、必要な能力についてしっかり確認をして、自分なりの勉強を進めることで、システムエンジニアを目指していきましょう。
あなたにはどれが向いてる? 今すぐエンジニア診断してみよう
「エンジニアになってIT業界で働きたい」
「エンジニアに興味はあるけど、種類が多すぎて自分に向いてる職種がわからない」
そんな悩みを解決するのが、「エンジニア診断ツール」です。
「エンジニア診断」はたった12の質問に答えるだけで、あなたに向いているエンジニアを診断。
診断結果には仕事内容の概要も掲載しているので、自分に合ったエンジニアについて詳しく知って、エンジニア就職に一歩近づきましょう。
飯塚 寛也
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