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プロジェクトマネージャー試験を徹底解説|難易度や過去問まで紹介

プロジェクトマネージャー試験を徹底解説|難易度や過去問まで紹介

ソフトウェア開発の現場では、制作するソフトウェアごとにプロジェクトとしてまとめて管理します。そのプロジェクトを立ち上げてから完了まで導くのがプロジェクトマネージャーの仕事です。

今回は、プロジェクトマネージャーの仕事内容の紹介から国家資格としてのプロジェクトマネージャー試験までについて詳しく解説しています。特に重要視される午後IIの試験については、過去問を実際に紹介しながら詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてプロジェクトマネージャー試験の勉強に役立ててください。

目次

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プロジェクトマネージャーとは|プロジェクトの責任者

プロジェクトマネージャーは、ITソフトウェア開発が予定通り完了するように管理する職種です。

まずは顧客と設計担当者を交えて作成するソフトウェアについて話し合って、具体的な計画を立てることから始まります。プログラマーなどと作業進捗を管理しながら、その間に発生するさまざまな問題を解決しつつ、予定した日程ですべての作業が完了するようにプロジェクトを導きます。

技術的な知識だけでなく顧客の業務に関する知識や、調整するための交渉術や人脈など総合的な能力が必要になる職種です。

プロジェクトマネージャーは楽しくてやりがいのある仕事

プロジェクトマネージャーの仕事はソフトウェア開発の全体に関わり、いろいろな役割の人たちと話し合いながら困難を乗り越えて、大きな成果物を生み出すという非常にやりがいのある仕事です。技術的におもしろいものを世の中の誰よりも早く体験して、最先端技術に関する経験を積むことができます。

プロジェクト進行の間は関係者から相談され頼られる存在で、プロジェクトをこなしていくことで、更なる信頼が獲得できます。顧客の感謝する声を最初に聴くことができるポジションでもあるので、大きな達成感が得られるのが魅力です。

並行して複数のプロジェクトを管理することもあり、他の職種と比較にならないほど多くの人と関わることになるため、とても大きな人脈を形成できるのも特徴の一つです。

責任重大だけど意外と楽な一面もある

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト内で発生するさまざまな困難な課題に対して、すべてを解決に導かないといけません。製造過程だけでなく設計段階や運用に入ってからも、常に忙しく周囲に気を配って円滑なプロジェクト進行に注力しないといけないので、大変な重圧と戦い続ける過酷な職種のようですが、キャリアアップしてプロジェクトマネージャーになった場合などは、楽になることも多くあります。

「決定権」があるのが何よりも最大の強みで、興味のある最新技術を取り入れてみたり、仲の良い人員をプロジェクトに配置したりなど、責任を負う代わりに自由に環境の構築が可能なので、作業担当者として苦手な仕事を担当するといった苦しさからはほとんど解放されます。

平均給与は600万円から1000万円と高水準!

プロジェクトマネージャーの平均年収の相場は600万円から1000万円ほどとなっており、日本の平均年収を大幅に超えた水準となっています。この年収は、IT技術者として専門的な知識をもったエンジニアにも負けない金額です。

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転職会議 平均年収.jp 求人ボックス
プロジェクト
マネージャー
664万円 569万円 591万円 657万円 1076万円
(IBM)
601万円

プロジェクトマネージャーも含めてIT業界の技術に関する職種の年収は、人によって大きな開きがあるのが特徴です。その人の技術的な知識の広さや、担当できる業務の分野の多さなどに応じて金額が上昇する傾向があり、一般的には経験が豊富な人ほど高い金額での契約になります。

プロジェクトマネージャーにキャリアアップした後でも、業務を行いながら経験を積むことで自身のスキルを磨き続ければ、さらに高額な契約に繋げていくことができる可能性に満ちた職種でもあります。

IT業界は人材不足で優秀なリーダーが必要

プロジェクトのマネジメントをできる経験豊富なIT人材は不足している傾向が続いており、どこの企業でもそういった人員の確保に苦労しています。

プロジェクトマネジメントに必要な能力は、一朝一夕で身につく知識でもなく、ある程度業界で経験を積んだ人が求められるため、なかなか人材の育成が捗らないのも要因の一つです。

これからの時代は、AIなどIT技術を応用した社会を作っていくために多くのソフトウェア開発が進められると見込まれているので、プロジェクトマネージャーを目指して勉強することで、今後のIT社会で活躍できるでしょう。

プロジェクトマネージャーになるには経験が重要

IT業界未経験の状態でプロジェクトマネージャーになるのは難しく、一般的にはある程度ソフトウェア開発の経験がある人が担当します。

プロジェクトマネージャーになる典型的な例は、プログラマーからシステムエンジニアなどにキャリアアップしてから、さらに業務などの理解を深めてプロジェクトマネージャーへとキャリアアップするという流れです。

ほかにも業務に関連した資格などを取得することでキャリアアップを進める方法もあり、特にIT業界で使われることが多いデータベース資格の「Oracle Master」やネットワーク関連の「CCNA」などは認知度も高く、企業によっては有効な手段です。

プロジェクトマネージャーを目指す道のりは簡単ではありませんが、目的意識がしっかりとしていれば必ず達成できるので、諦めず一歩ずつ確実に進めていきましょう。

関連記事:プロジェクトマネージャー| 仕事・年収から役立つ資格まで解説!

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プロジェクトマネージャー試験(PM)とは

プロジェクトマネージャー関連の資格には、IPAが実施している「プロジェクトマネージャー試験」といわれる国家資格があります。

IT関連の国家資格の分類の中では、レベル4の高度情報技術者試験に分類されていて、専門的で高度な知識が求められるため、取得は簡単ではありません。

IT系国家試験の一覧_PM

出展 : IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:プロジェクトマネージャ試験

ここでは、プロジェクトマネージャー試験がどのような試験なのかを分かりやすく紹介しています。試験の難易度や取得することによるメリットなどについても解説しているので、ぜひ参考にして取得を検討してみてください。

試験概要

プロジェクトマネージャー試験は、プロジェクト全体の意思決定をして品質や納期などに責任を負い、プロジェクトを成功に導きながら、プロジェクト関係者の成長させる管理者に最適とされており、「ITプロジェクトの成功請負人」と銘打たれています。

受講料は7500円 (税込)で、受験するための前提条件はないので、誰でも受験できます。少し前までは春期に試験が実施されていましたが、現在は秋期区分に変更になっているので、再受験を検討されている方は特にご注意ください。

受験料 7500円 (税込)
受験資格 制限なく誰でも受験可能
時期 平成31年以降は秋期 (10月頃)

応用情報技術者試験や、一部高度情報技術者試験に合格してから2年間は、午前Iの試験区分が免除になる特典があるので、忘れずに申請するようにしましょう。

合格することで午前I試験を免除される試験 (2年間)
・応用情報技術者試験
・ITストラテジスト
・システムアーキテクト
・ネットワークスペシャリスト
・データベーススペシャリスト
・エンベデッドシステムスペシャリスト
・ITサービスマネージャ
・システム監査技術者
・情報処理安全確保支援士

試験構成

プロジェクトマネージャー試験では、4つの試験が行われます。他の高度情報技術者試験などと同様に、選択式で回答する午前の試験が2つと、記述式・論述式で回答する午後の試験が2つという構成になっています。

午前Ⅰ 午前Ⅱ 午後Ⅰ 午後Ⅱ
試験時間 9:30~10:20
(50分)
10:50~11:30
(40分)
12:30~14:00
(90分)
14:30~16:30
(120分)
出題形式 多肢選択式
(四肢択一)
多肢選択式
(四肢択一)
記述式 論述式
出題数
解答数
出題数:30問
解答数:30問
出題数:25問
解答数:25問
出題数:3問
解答数:2問
出題数:2問
解答数:1問

いずれの試験でも合格点の基準値は60点とされていて、それぞれの試験すべてで基準値を超える点数を獲得しないといけません。各試験それぞれに対して、過去問を解いたり文章を書く練習をするなど平均的に試験対策するようにしましょう。

試験時間は午前の試験は一時間未満と短いですが、出題数は多いため素早く的確な回答を選ぶ必要があります。午後の試験は一時間以上かけて長い文章を読解して記述式・論述式で回答するため、文章の理解や構成力といった能力も必要です。

プロジェクトマネージャー試験で問われる5つの能力

プロジェクトマネージャー試験には非常に幅広い内容が含まれますが、全体を通して適性が問われるのは、主に以下の能力について十分な能力があるかです。いずれもプロジェクトのマネジメント業務の中において必要になる能力で、実務経験のある人であれば、ある程度は経験があるものが多いでしょう。

プロジェクトマネージャ試験で問われる5つの能力

ここでは、これらが具体的にどのような能力なのかを改めて確認します。受験を検討している人は、自分自身の考え方や、日々の業務の中でこれらの能力を十分発揮できているか改めて見つめ直して、不足している点については知識や考え方を補うようにしましょう。

①組織やシステムに関する基本的な理解

ソフトウェア開発の中では、プロジェクトのマネジメントにおいて適正な判断をするために、システムなどの技術的な知識が必ず必要です。

それと同時に、コスト計算などの判断を正しく行うためにも、人員や予算などについての知識も必要になります。エンジニア職からキャリアアップを考えている場合には、こういった知識を得られるように、上司やプロジェクトマネージャーの考えから学ぶように心掛けましょう。

すでにプロジェクトマネージャーとして活躍している方は、自分の所属する企業だけではなく、他の企業で働くプロジェクトマネージャーにコスト計算や組織の状況など、できる限り情報を集めて、広い知識や視野を養うようにするのが良いでしょう。

②計画の立案

スケジュールの立案は、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーの仕事の中で、最も多くの人が影響を受けることになる非常に重要な業務です。

プロジェクトマネージャーには、ただ日程を考慮しただけのスケジュールの組み立てだけでなく、そのスケジュールに対して必要な人員や物資の調達といったことについても具体的な計画を立てる能力が必要です。

計画を立てるためには、その分野における知識や人脈などが必要になるため、多くの人と密接な関係を構築していかないといけません。不得意な分野などのリスクについては、問題を回避したり解決するための最終手段をあらかじめ準備するなどの予防策を立てるといった工夫も必要になるでしょう。

③計画の実行と変化への対応

プロジェクトを進行していくと、想定していなかったさまざまな出来事が起こります。プロジェクトマネージャーは、そういった不測の事態に臨機応変に対応する能力が必要です。最小限のコストで解決できる知恵をすぐに引きだすためには、経験とともに決断する勇気とやり遂げる実行力も必要です。

時には自分の知識や経験だけでは解決が困難な問題に直面することもあるでしょう。そういった場合に自分の能力だけに頼らず、他の人の意見を参考にするなど、臨機応変な対応が必要です。重要なのは自分の能力の誇示ではなく、プロジェクトを円滑に進めるという本質を正しく理解しておきましょう。

④人員や予算・スケジュールなどの管理

プロジェクトを完了まで導くために、予定通りに物事が進んでいることを確認して、細かな調整をする管理はプロジェクトマネージャーの日常的な業務の一つです。メンバーが予定通りに作業を進めていることを確認して、予定が遅れそうな場合には先回りして影響のある作業を調整したり、遅れないようにする対策が打てるように情報を整理します。

プロジェクトの遅延を避けるための調整であっても、予算が計画から外れてしまう方法は使えません。予算計画内に収めるために他のコストを圧縮するのか、他の方法を選ぶのかといった難しい判断が必要です。物理的な物の移動や他社への依頼を含む場合などは、期間の調整が難しい場合もあり、優先事項を的確に判断する能力も必要です。

⑤結果の評価と活用

プロジェクトが完了してもプロジェクトマネージャーの仕事は終わりではありません。そのプロジェクトで行ったさまざまな対応が、どのような結果に結びついたのかを正しく評価して、次回以降に活かしていかないといけません。

問題の解決に行った対応が、逆に他の問題を発生させて大幅な遅れを生じさせることもあり、対応の反省と改善点を考えることで、将来のマネジメントを改善していきます。新しい人員や技術を使った場合のプロジェクト進行に与えた影響についても正しく分析して、次回以降のプロジェクトで採用するかを検討する材料とします。

プロジェクトマネージャーには、現時点だけでなく、将来に向けてより良いプロジェクト進行ができるように成長する能力も求められています。

合格率は約14%の高難易度資格

プロジェクトマネージャー試験は高度情報技術者試験の一つで難易度が高く、合格率も14%から15%程度となっています。過去3年分の受験者と合格者の人数と合格率については以下の表のように推移しています。

年度 受験者数 (人) 合格数 (人) 合格率 (%)
平成31年 (2019年) 10,909 1,541 14.1%
令和2年 (2020年) 6,276 948 15.1%
令和3年 (2021年) 6,680 959 14.4%

これよりも以前は合格率が12%程度だったこともありますが、ここ最近は少し合格率が高くなっている傾向にあります。

他の情報技術者試験と比較すると、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験が30%程度の合格率で、高度情報技術者試験はおおむね13%から15%程度なので難関資格といえます。

合格するためには、プロジェクトマネージャーとしての十分な能力を身につけるとともに、実際の試験で実力を十分に発揮するために、しっかりとした試験対策が必要です。

取得するメリットは多い

プロジェクトマネージャー試験に合格するのは簡単ではありませんが、合格するとさまざまなメリットがあります。

他のIT系の資格と同様、自身の能力が証明できることが最も大きなメリットです。エンジニアの技術力を証明するほかの情報技術者試験とは少し異なり、プロジェクト進行という現場経験が必要な能力を有していることの証明は、ITだけでなく多くの業種で有効です。

ここでは資格取得によってどのようなメリットがあるのか、代表的なものを3つ紹介しています。受験するか迷っている人は、以下に紹介しているメリットを参考にして受験を検討してみてください。

リーダーの資質が証明できる

プロジェクトマネージャー試験には、プロジェクトの運営・管理に関する分野がすべて含まれており、この試験に合格することで、プロジェクトを牽引するリーダーとしての資質があることが証明できます。

実際のプロジェクト運営では、肩書よりも実際の手腕によって信頼度が決まるものですが、初対面の顧客との打ち合わせや採用などでは、資格が強力な効果を発揮します。難易度の高い試験に合格するだけの知識や見識を持っていると判断され、初対面であってもある程度の信頼を得ることができるでしょう。

また、資格取得のために努力した行動力も評価されることも多く、特に転職の面接などでは資格所有の事実だけでなく、行動して結果に繋げている事実もあわせて評価対象になるでしょう。

昇給や転職時に有利になる

プロジェクトマネージャーの資格を持っている人は少ないので、企業などでは貴重な人材でもあり、資格所有者に対する手当などの優遇措置により給与面で好待遇となる場合があります。

資格所有者を抱えている企業は、案件受注前の書類選考などで圧倒的に有利となることが多く、場合によっては資格所有者を担当に立てることを条件に成約することもあるでしょう。特に大きな案件などでは、案件を出している企業側としても国の認めた技術者を充てる体制は関係者に納得させやすいこともあり、効果が高い傾向にあります。

資格によって能力が保証されている人とは安心して交渉できることもあるので、転職の際には契約条件が具体的で好待遇なものになりやすいでしょう。

他の資格受験で免除になる試験区分がある

IT関連の国家資格では、合格することで他の資格を受験する際に、一部の試験を免除される場合があります。

有名なのは「応用情報技術者試験」による「高度情報技術者試験の午前I」の試験免除で、これは試験内容が同一なので、合格してから2年間は申請することで免除されます。これと同様に、プロジェクトマネージャー試験にも合格することで他の情報技術者試験の午前Iの試験が免除されます。

技術的な専門分野を持っていてエンジニアも兼任するプロジェクトマネージャーは特に、この資格の取得をしてから2年間の間は免除の優遇措置があるので、その間に他の資格取得を目指してみるのも良いでしょう。

30秒で結果がわかる! エンジニア診断を無料で受けよう

エンジニア診断ツール」を使うと、12の質問に答えるだけで、8種類のエンジニアの中から一番自分に向いているエンジニアがわかります。

さらに、「エンジニア診断」は無料で受けられて、診断結果には向いているエンジニアの仕事内容が記載されているので、自分の適性をその場で理解することが可能です。

「エンジニア診断」を活用して、エンジニア就職に一歩近づきましょう。

各試験区分での出題内容を確認しよう

プロジェクトマネージャー試験は、他の情報技術者試験と同じく広範囲から出題される問題に選択式で回答する午前の試験と、プロジェクトマネジメントに関して専門的な知識や考え方などを問われる午後の試験に分かれています。

それぞれの出題内容を理解して、各試験区分に対してそれぞれ試験対策しましょう。

プロジェクトマネージャー試験の試験内容

ここでは各試験区分で出題される内容について、具体的に分かりやすく解説しているので、参考にして自身の勉強方法などに活用してください。

IPAは過去の試験問題や資料などを一般公開していて、インターネット上で誰でも閲覧が可能です。

出典 : IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2021、令和3年)

午前I

プロジェクトマネージャー試験の午前Iの試験は、他の高度情報技術者試験と同じく「応用情報技術者試験の午前の問題」から抽出した問題が出題されます。出題される選択形式の30問の問題を50分の時間内で回答します。

出題内容はある程度傾向が決まっていて、おおよそ以下のような出題数になっています。

出題内容 出題数 (問)
テクノロジ系 17
マネジメント系 5
ストラテジ系 8

情報技術者に共通して必要となる基本的な知識が問われます。技術的な内容だけにとどまらず、ソフトウェア開発ビジネスを取り巻く経営や法務関係に関してなど、広い分野の知識を身に付けましょう。

午前II

プロジェクトマネージャー試験の午前IIは、午前Iの出題範囲でもある下表の中から、プロジェクトマネジメントに重点をおいた出題が行われます。選択形式の問題が25問出題され、40分で回答します。

分野 大分類 中分類 出題数 (問)
テクノロジ系 基礎理論 基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステム コンピュータ構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素 ヒューマンインターフェース
マルチメディア
データベース
ネットワーク
セキュリティ 1~2
開発技術 システム開発技術 1~2
ソフトウェア開発管理技術 1~2
マネジメント系 プロジェクトマネジメント プロジェクトマネジメント 15
サービスマネジメント サービスマネジメント 1~2
システム監査
ストラテジ系 システム戦略 システム戦略
システム企画 1~2
経営戦略 経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
企業と法務 企業活動
法務 1~2

出題されるのは「プロジェクトマネジメント」に関するものが最も多く15問ほどで、そのほかは「セキュリティ」「システム開発技術」「ソフトウェア開発管理技術」「サービスマネジメント」「システム企画」「法務」といった分野からそれぞれ1~2問が出題されて、計25問の構成となっています。

過去に出題された問題が再度出題されることもあるため、過去問を解いて覚えてしまうのも効果的ですが、流用率は高くはないので、合格点を確保するためには実力を付けて臨む必要があるでしょう。

午後I

午前の試験と形式が異なり、午後Iは記述式での回答する試験が行われます。3問の出題から2問を選んで、90分で回答します。

問題では、「プロジェクトの立上げ」「実行・コントロール」「終結」といったプロジェクトマネジメントの業務においてのさまざまな状況が提示されます。状況の説明のために問題用紙の3枚から5枚程度の文章と図表などを読み解いて理解する必要があります。

設問では、その状況説明の中において、プロジェクトマネージャーが決断した考え方や実施方法などについて簡潔に述べるような内容が出題されます。文字数に20から30文字程度の制限があり、物事を端的かつ的確に相手に伝える能力が問われます。

午後I試験の対策として、過去問に目を通すことはとても役に立ちます。過去問についてはIPAが公開していて、インターネット上で簡単に閲覧できます。令和3年度秋期に行われたプロジェクトマネージャー試験の午後I試験問題は以下になるので、ぜひ一度ご覧ください。

出典 : 令和3年度秋期 プロジェクトマネージャー試験 午後I 問題

午後II

高度情報技術者試験では午後IIの試験が非常に重要で、プロジェクトマネージャー試験ではプロジェクトマネジメントの能力について専門的な内容が出題されます。出題される2つの問いから1つを選んで、120分の時間の中で論述形式で回答します。

プロジェクトマネジメント業務の具体的な状況が示され、その状況の中で設問で問われる考え方や具体的な対策などについて、指定された文字数で回答します。文章の読解力だけでなく、マネジメント業務の進め方についての理解と、具体的な経験を文章にする能力も必要です。

回答する内容は実際に体験したことに限定されているわけではないため、創作や他人の経験などでも問題ありませんが、ある程度実務での経験があることが望ましいでしょう。

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合格するための基本的な対策

プロジェクトマネージャー試験に合格するためには、いろいろな試験対策があります。試験の形式や出題傾向などをしっかり理解して対策すれば、より効果的に勉強を進めることができるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験に合格するための基本的な対策

ここでは、試験で行われる各区分について、それぞれ個別に効果的な勉強方法を紹介しています。

全体としては、午前の選択問題は過去問を中心とした反復練習して、午後の記述式・論述式の問題については過去問で傾向を把握したうえで、文章の読解や構成の練習するというのが基本的な対策方針として良いでしょう。

午前I|過去問をひたすら解いて叩き込もう

プロジェクトマネージャー試験の午前Iの出題範囲は応用情報技術者試験と同じで、情報産業で必要となる基本的な分野に関して選択形式で答える方式となっています。プロジェクトマネージャーとして現場の経験を積んだ人であれば、ほとんどの問題に対して即答で回答できるようなものが多いとは思いますが、業務的に関係が薄い分野などでは回答に苦労することもあるかもしれません。

自分の苦手な分野の分析などを細かく行う方法も有効ですが、選択式の問題で覚えてしまえば良いだけなので、あまり深く考えすぎずにとにかく過去問をひたすら練習で解いて慣れてしまうのが良いでしょう。移動時間やすきま時間を使って少しずつでも解いて確認して、間違えたところを覚え直して補完するといった作業を延々と繰り返すことで苦手分野を克服して、午前Iの試験へ備えましょう。

午前II|選択式だからと侮らずしっかり確認しよう

午前Iと同じく午前IIの試験も選択形式ですが、こちらの試験区分で出題される内容には、システム開発のプロジェクトマネジメントにおいて必要となることが出題されてきます。

過去問を解いて出題傾向をつかみながら、プロジェクトマネジメントの過程で必要となる技術的な知識から、スケジュールの立案や調整、考慮すべき法律など幅広い知識に対してしっかりと理解を深めていきましょう。

選択式なので簡単だろうと侮っていると、自分の業務で関りのない分野が多く出題されてしまって回答に困ることもあるので、出題範囲を確認して、経験の少ない分野についてなどは重点的に書籍や過去問などで補って対策しましょう。

午後I|文章を短時間で理解する訓練をしよう

午後Iの試験は、与えられた問題文を読み、問われた設問に対して30文字程度で回答をする記述形式で行われます。

問題文といっても数行程度の簡単なものではなく、場合によっては図表なども含めてA4用紙3枚から5枚ほどに渡って長々と状況を説明しているようなものもあるので、まずは文章を短時間で読解して、提示された状況を正しく理解する練習をしっかりと行いましょう。

設問に対する回答は30文字と少ないので、一見すると簡単そうに思えるかもしれませんが、短い文字数で問われている内容に簡潔に回答することは逆に難しく、冗長な文章を書いてしまいがちな人は特にしっかりと練習しましょう。

長い問題文を読む前に設問で問われる内容に一度目を通すなど、読解するために掛かる時間を短縮する工夫も検討しましょう。

午後II|論述文の対策に時間を使おう

高度情報技術者試験の午後IIの試験は最も重要で、プロジェクトマネージャー試験でも同様です。長い問題文を読み、問われる設問に対して800字程度の長い文章で回答するといった論述形式で行われ、プロジェクトマネジメントに関する知識だけでなく、文章を正確に理解して、自分の考えや経験などを他者に文章で分かりやすく伝える能力も必要です。

文章の読解速度の向上や、論述の技法については、書籍などで対策方法を学ぶことができるので、受験前にできるだけ対策しましょう。

午後IIの試験に関しては、他の試験区分の対策以上に時間を使って、自分のマネジメント能力や経験を十分に発揮できる状態にしてから試験に望みましょう。

設問の形式を把握しておこう

午後IIの試験では、2つの問いが提示され、どちらかを選んで回答します。2つの問いは状況が異なっており、自分の経験に近いものや得意なものが選択できます。選んだ問いの問題文を読みながらどのようなことを考えておけば良いのかは、設問の内容で決まるので、設問の形式を把握しておくことで時間短縮などに役立てましょう。

ここ数年間の午後IIの各問いには3つの設問があり、それらの内容は問いによって異なりますが、基本的には以下の形式になっています。

設問 設問内容 字数
設問 ア 状況などの概要を述べる 800字以内
設問 イ 行った対応などを具体的に示す 800~1600字
設問 ウ 事後の評価や今後の課題を述べる 600~1200字

特に設問イで問われる内容が重要で、アは状況説明でウは事後の評価と、イを中心に設問が展開される傾向となっているので、問いや設問の中でまずは設問イに目を通すと、問いの全体の流れを把握しやすいでしょう。

マネジメント経験を十分に発揮させることができるように、限られた試験時間を有効活用する工夫や練習をしっかりと行いましょう。

午後II試験の過去問を徹底分析!

プロジェクトマネージャー試験の対策の中で、長い文章を読み、問われる内容に対して適切な文章で回答しないといけない午後IIの論述文への対策は特に重要です。

ここでは過去に実際に出題された問いについて、3年分(計6問)紹介しています。他の高度情報技術者試験とは異なり、時代の流れにあまり影響されず、一般的なプロジェクトマネジメントに関する出題傾向となっています。

実際の受験の際に自分の経験を活かした回答ができるように、過去問の傾向を参考に自身の経験などを振り返って整理しておきましょう。

IPAが公開している過去問について、以下にリンクも置いておくので、実際の問題を確認する際にご利用ください。

出典 : 平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午後II 問題

   令和2年度 プロジェクトマネージャ試験 午後II 問題

   令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後II 問題

出題年度 問い
平成31年 コスト超過の防止について
迅速な問題解決への経験や知恵の活用について
令和2年 未経験技術やサービスの利用について
リスクマネージメントについて
令和3年 プロジェクト内での対立の解消について
スケジュールの管理について

平成31年 (2019年度) 設問1 – コスト超過の防止について

プロジェクトマネージャーには、プロジェクトの計画を立てて運用する業務の中で、それぞれのコストを積算して、超過が予想される場合には予備費などの対策をあらかじめ取るといった予防策などが必要です。

設問ではコスト超過が発生すると判断した兆候や、その考えに至った根拠が出題され、プロジェクトマネージャーとしてのコストに関する考え方や実践能力が問われました。

実際のソフトウェア開発の現場では、納期遅れの解消のための施策や急遽外注で調達しないといけないデータやソフトウェア部品など、想定外のコストが発生します。そういった経験があれば、回答する方針を決定することは難しくない問題ですが、限られた文字数でその経験や考え方を表現するための文章を構成する能力は必要になるでしょう。

平成31年 (2019年度) 設問2 – 迅速な問題解決への経験や知恵の活用について

プロジェクトの運用の中では、品質が原因となる問題や納期の遅れなど、さまざまな問題が発生します。プロジェクトマネージャーは、それらを解決して健全な状態へと導く責任があります。できるだけ早く問題を解決するためには、自身の過去の経験や、他者のアドバイスなどに知恵を借りるなど、最大限の努力が必要です。

設問では、解決するための手段として、有識者や他のプロジェクトなどを特定するための分析や、その方法で見出した手法をどのように活用したのかといった内容が問われました。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの流れの中で問題を解決するのが通常業務なので、設問で問われるように他者に説明するほどの理由が思いつかない場合もあるかもしれませんが、自身の判断の根拠を改めて考えて文章にする必要があります。習慣になっている判断基準について数値化するなどの工夫をすると、類似した問題が出題された際に回答しやすくなるでしょう。

令和2年 (2020年度) 設問1 – 未経験技術やサービスの利用について

令和2年の試験では未経験の技術やサービスをプロジェクトで使うか検討する場合の事前検証や、その検証結果の活用についての問題が出題されました。

設問では検証の具体的な方法やその検証結果の活用だけでなく、顧客(設問中ではステークホルダ)の理解をどのように得たのかといった、一連の仕事を具体的に問われています。

未経験の技術に限らず、事前検証のような確認業務は日常的に行う場合も多いので、類似した状況を提示することは難しくないでしょう。また、顧客や上司などに自分の考えている進め方を理解してもらう必要もあることから、問われていることも理解しやすいでしょう。

未経験の技術導入といった狭い範囲に縛られず、自身の経験とある程度創作も交えて回答することも視野に入れると、人によっては回答しやすい場合もあるでしょう。

令和2年 (2020年度) 設問2 – リスクマネジメントについて

プロジェクトのマネジメント業務の中では、発生することが懸念されるリスクについてあらかじめ対応を検討しておくことは非常に重要で、迅速なリスク対応に備えないといけません。リスクにはプロジェクトの作業担当者だけではなく顧客などの外的要因も含まれ、プロジェクトを完了に導くためにプロジェクト全体とその周辺について正しく評価する必要があります。

設問では最初に「計画時に想定したリスク」を提示して、続いて「リスクの監視」などについての具体的な措置や対応を問われました。

プロジェクト完了のための優先順位付けなども問いの文中で触れられており、対応策などを検討する中で判断した経緯や関連した事項などを具体的に提示する必要があるので、短い時間内で文章に起こすのが非常に難しい問題といえるでしょう。

令和3年 (2021年度) 設問1 – プロジェクト内での対立の解消について

プロジェクトのチームは多くの人で編成されていて、その中で意見が対立することも珍しくありません。対立した意見によってプロジェクトの推進に悪影響が出ることもあり、プロジェクトマネージャーはそれらを解消する必要があります。

設問では、作業の進め方に関して発生した対立を具体的に示して、実際に行った解消策などが問われました。対立の解消はプロジェクトマネージャー業務の一環ですが、喧嘩の仲裁方法を問われるようなこの問題は、ここ数年の中でも少し異色です。

実際の業務の中でも、開発担当者が使う開発環境など些細なことで対立がありますが、問われているのはプロジェクトの進行に悪影響があるほどの対立なので、よほど意思統一されていないメンバーと仕事した経験がある人以外は、少し誇張して文章を書かなければ回答が難しい問題といえるかもしれません。

令和3年 (2021年度) 設問2 – スケジュールの管理について

プロジェクト内の対立仲裁という異色の問い1とセットになって出題されたのは、プロジェクトマネージャー業務として中心的な仕事でもあるスケジュールの管理についてでした。プロジェクトマネージャーは、立案したスケジュールについて日々の進捗を確認して、所定の期日内に作業を完了できるようにさまざまな調整をします。

設問では、遅延を生じさせると判断した進捗の差異の状況など、細かなスケジュール管理の実情が問われています。

ガントチャートなどで進捗管理をしているような場合では、その中の進捗を示す数値や折れ線などの視覚的な判断要素を、文章で相手に伝える必要があります。回答しやすい問題ですが、普段の考え方や評価方法などを具体的に数値化するなどの工夫がないと、誰もが納得する根拠として伝えることは意外と難しい問題といえるでしょう。

試験合格のためのオススメの勉強法4選

プロジェクトマネージャー試験のような難関資格に合格するためには、関連した業務の経験があるだけでは難しく、試験に対しての対策が欠かせません。現在は書籍やインターネットなどに情報が溢れていることもあり、どの方法が良いのか選択に悩むほどです。

ここでは、数ある勉強方法の中から、特にプロジェクトマネージャー試験に合格するために効果的な方法についていくつか紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

プロジェクトマネージャ試験合格のためのオススメの勉強法 4選

①書籍などを活用して勉強する

試験合格のための勉強として最もお手軽なのが独学で行う方法です。IT系の資格を取得するための解説書籍は多くあり、容易に入手できるでしょう。そういった書籍やネットの情報などを活用して、自分の不得意な分野などに絞って知識を補い、過去問を解いて時間感覚を養う資格試験への対策は、今でも有効な対策方法です。

この方法で勉強すると、自分の都合の良い時間に少しずつ進められるというメリットがありますが、仕事が忙しい時期などは後回しにもなりがちなので、明確な目標意識を持ち続けることがとても大切です。忙しい時期にも勉強に時間を割くように、自分が他のことに逃げてしまわないような工夫をすると効果的でしょう。

②他のIT関連の資格を取得する

プロジェクトマネージャー試験に合格するためには、試験範囲をしっかりと勉強して知識を身に付けなければなりませんが、知識や経験があっても限られた時間内で実力を発揮できなければ試験に合格できません。

他のIT関連の資格を取得することで試験に慣れるだけでなく、資格の取得に向けての勉強過程でプロジェクトマネージャー試験でも活用できる知識も身につけることができます。身についた知識などは、普段の業務や就職・転職などにも有効なので、勉強の過程から結果まで多くのメリットがあります。

ここでは特に取得をオススメするIT系の資格をいくつか紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IPAの実施するIT関連の情報技術者試験の中で、レベル2に該当する比較的合格率も高い資格です。IT業界において必要となる分野について多く出題されるので、技術者としての基本的な資質が証明できる資格試験です。レベル1のITパスポートと比較しても、プログラミング言語やSQLなどのデータベースに関する知識など、技術的にも少し高度な問題が出題されます。

この資格は歴史も古く、IT分野に限らず企業での認知度や信頼度が非常に高く、情報技術に対する基本的な理解があることを初対面の人にも証明できるため、IT資格の取得を検討する人すべてにオススメできる資格です。

関連記事:基本情報技術者試験の攻略ガイド|日程から勉強方法まで完全網羅

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、IPAの実施するIT系の国家資格試験の中でレベル3に分類され、試験難易度は基本情報技術者試験よりも難しくなります。記述式の午後の試験が追加され、出題範囲もより専門的で広い分野になります。

ある程度ソフトウェア開発の経験を積んだエンジニアを対象とした試験でもあり、合格するのは簡単ではありませんが、取得によって得られる信用などのメリットは非常に多い資格でもあります。

試験形式として選択形式と記述式の2種類が含まれていて、プロジェクトマネージャー試験の予行演習になるだけでなく、合格することでプロジェクトマネージャー試験の午前Iの試験が免除されるという特典があるのも見逃せません。有効なのは2年間だけなので、プロジェクトマネージャー試験を受験する時期を決めたら、その前に取得に挑戦すると効率が良いでしょう。

関連記事:応用情報技術者試験の攻略ガイド|難易度から勉強方法まで完全網羅

③ITスクールを活用する

IT系の資格の取得を目標とするのであれば、プログラミングスクールなどを使うことは非常に無駄がなく、オススメです。

スクールは資格取得のサポートに特化していることが多く、プロの指導に従うことは素人考えでいろいろとやるのに比べて正確で効率的です。IT資格を取得して業界に入ろうと考えているような人から、高度情報技術者レベルの難関資格を目指している人まで、効果的な勉強の流れを指導してもらえるのでとても役に立つでしょう。

またスクールによっては、資格取得だけでなくその先の就職活動もサポートしてくれる場合もあります。試験合格後に関連した企業への就職を考えている場合は就職先を斡旋してもらえるスクールを選ぶなど、まずは自分に合ったスクールを探してみましょう。

関連記事:【受講料0円!】現役スクール生に聞いてみた!ネットビジョンアカデミーの『ココ』がいい!

④プロジェクトマネージャーとして経験を積む

資格を取得してからプロジェクトマネージャーにキャリアアップを目指す場合には使えないですが、プロジェクトマネージャー試験に合格するためには、やはり現場でいろいろな経験を積むことは最短の近道でもあります。

特に午後IIの試験で問われる内容は、プロジェクトマネジメントの現場で体験するような苦労や工夫といったことを文章で説明しなければならず、未経験で創作や想像だけで対応するのは非常に困難です。

業務でさまざまな経験を積んだ上で試験対策してから受験するのが、時間はかかってしまいますが最も確実な方法でしょう。急がば回れと思いながら焦らずしっかりと実力をつけてから挑戦するくらいの気持ちで、じっくりと取り組みしていきましょう。

万全の態勢でプロジェクトマネージャー試験に挑戦しよう!

プロジェクトマネージャー試験に合格することは簡単ではありませんが、しっかりと対策して万全の態勢で挑戦すれば、乗り越えられないことはありません。絶対に不可能だと思えるさまざまな問題を乗り越えることを仕事にしているプロジェクトマネージャーにとっては、この試験の難易度も大きな問題ではないでしょう。

ただし、普段の業務とは違う時間配分で長い文章を読み解く必要があるなど、試験特有の能力が求められることになるので、自分の能力を過信して受験するのではなく、しっかりとした試験対策も忘れずに実施して、確実な試験合格を目指していきましょう。

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記事の監修責任者

飯塚 寛也

エンジニアとして移行調整・NW更改作業・クラウドシステムの設計・構築等を手掛ける。 入社2年目でネットワーク最高資格であるCCIEの筆記試験に合格。 人材開発室にてCCNA/CCNPの勉強会を50回以上開催、100名以上の合格者を輩出し、スクール事業の礎となる。
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株式会社アプエンテ 職業紹介責任者(010-190717133-004) 情報処理技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験(第NW-2021-04-00112号) Cisco認定試験 CCNP Enterprise 認定/CCNA

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