
CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
ITエンジニアへ転職を考えている人や、すでにエンジニアとして活躍されている人の中にはスキルアップの手段の一つとして資格取得を考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、IT業界にはたくさんの資格があり、プログラミング系、ネットワーク系、サーバー系、情報処理系など、どんな資格を取得したらいいか迷っている人も多いでしょう。
この記事では、エンジニアの種類ごとにスキルアップに有効な資格を紹介していくので、自分のキャリアパスに合った資格を探してみましょう。
目次
開くキャリアアドバイザー
石川 未雪
企業の特性や受講生の要望を汲み取り、企業にとっても受講生にとっても良いマッチングができるよう就職活動をサポートしています。「誠実」をモットーに受講生が安心して就活に専念できるよう尽力しています!前職の精神科で培った「傾聴力」を活かし何でも相談できる存在になれるよう日々求職者に寄り添っています!
キャリアアドバイザー
杉田 早保
これまでの営業経験やキャリアコンサルタントの国家資格を活かし、効果的なコミュニケーションと問題解決力を培い、個々のキャリアの成長支援に情熱を注いでいます。「初志貫徹」をモットーに、自分らしく輝くキャリアパスを見つけるお手伝いをします。常に相手の立場に立ち、親身なサポートを提供できるよう努めています。
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IT関連の現場では「IT資格はいらない」「資格がなくても業務に支障がない」といった声も聞かれますが、IT資格を取得することでさまざまなメリットを得られます。IT資格の取得は時間・労力が掛かるものなので、取得のメリットについて事前に把握することは重要です。IT資格取得のメリットは、主に3つあります。
ITに関してどれだけの知識を持っているのかは、その分野の質問を何度かしない限り把握できないでしょう。客観的にすぐ判断するのは困難だといえますが、資格を取得していれば、その人が資格にかかわる分野の知識やスキルをどの程度のレベルで持っているかがすぐにわかります。
IT資格にはさまざまな種類がありますが、どの資格においても合格点を取得するにはそれ相応の知識や努力が求められます。採用する立場からすると、1回の面接でその人のすべてを判断することは難しいのが現状です。そのため、その人の能力やスキルが証明できるIT資格は、企業への就職・転職の際に大切なポイントの1つだといえるでしょう。
IT資格は国家資格やベンダー資格などさまざまですが、合格するための勉強を通して専門的な知識が身につくように設計されています。専門的な知識を体系的に学ぶことで、現場で活躍できるエンジニアに近づけるでしょう。
また、IT関連の資格は、受験生の実力を正確に図るために、まったく知識がない状態でイチかバチかで受検して受かるのは不可能です。専門的な知識がなければ合格できない試験になっているため、勉強を継続して合格点にふさわしい知識を身につけているという証明になります。
今お伝えしたようにIT資格は一朝一夕で取得するのは難しいので、継続して勉強して知識を身につけない限り合格できません。
資格取得の難しさは採用側も承知しているため、就職や転職の際にその資格に関する知識を持っていることや学習を継続できる忍耐力、学習意欲の高さなどをアピールできるでしょう。特に実務経験がない場合は、IT資格を取得していればそれだけで良いアピールポイントになります。
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資格取得の目的は、転職のためだったり、さらなるスキルアップのためだったり人それぞれです。最初は自分の現状を分析して、将来の方向性を明確にするところからはじめてみましょう。
「どんなエンジニアになりたいのか?」「そのためにはどんな知識や技術を習得したら良いか?」など一つ一つを明確にすることで、取得するべき資格が見えてきます。
特に未経験者や転職者の人は、最初の方向性を曖昧にしたまま資格を取得すると、エンジニアの種類によっては就職に役に立たなくなってしまうこともあるので注意しましょう。資格を選ぶにはエンジニアの種類を理解することが必要です。以下の記事を参考にしてみてください。
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未経験からITエンジニアになるためには、コンピューターに関する基本的な知識が必要です。特に国家資格の「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」は未経験者の人が最初に幅広くIT知識を身につけるために最適な資格です。
また、平成27年度に労働政策研究・研修機構がおこなった調査では、情報通信業の人材採用において「基本情報技術者試験」などの合格者を重視すると回答した企業が半数以上になっていることからも、IT未経験の人にとって国家資格の取得は就職や転職の際にプラスに働くでしょう。
資格名 | 情報通信業(%) |
---|---|
ITパスポート | 22.4 |
基本情報技術者 | 63.3 |
応用情報技術者 | 53.1 |
JAVAプログラミング能力認定 | 12.2 |
オラクルマスター | 30.6 |
シスコ技術者認定 | 22.4 |
マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト | 16.3 |
参考サイト:労働政策研究・研修機構「業種別に見た各資格・検定を重視する傾向」
また、令和2年の経済産業省による「情報処理技術者試験等の活用に関する調査」でも、30%以上の企業が内定者に対して基本情報技術者試験の取得を推奨していることからも、国家資格の必要性がわかります。
参考サイト:経済産業省「情報処理技術者試験等の活用に関する調査」
難易度の高い資格は基本的な知識を前提としているため、まったくの知識ゼロから勉強を始めると用語の意味や解説内容さえも理解できず、勉強が思うように進まないケースも出てきます。
特に未経験からエンジニアに転職を考えている人は、早く就職したほうが良いので、最初から難易度の高い資格を取得するために長い勉強時間を確保するよりも、基礎レベルの資格を取得して就職活動をするほうが良いでしょう。
ベンダーとはIT機器を製造・販売する企業のことで、ベンダー資格とはユーザーがとあるベンダーの製品を操作するのに適切な技術や知識を有していることを認証するものです。
実際にITエンジニアとして働くとネットワークやサーバー、データベースなどさまざまな製品を設定してシステムを作っていくので、各製品のベンダー資格を取得していると即戦力があると認めてもらえます。未経験からどのタイプのエンジニアになりたいのか、明確に決まっている人はベンダー資格の取得がおすすめです。
たとえば、ネットワークの構築にはアメリカのネットワーク機器メーカーであるCiscoのルーターやスイッチがよく使われているので、Cisco認定資格の「CCNA」を取得すれば基本的な設定ができるという証明になり、資格で得た知識や技術もそのまま実務で使えます。
ネットワーク機器以外にも、サーバーやデータベースなど現場で使われる製品はたくさんあるので、自分が目指す方向性と一致する製品のベンダー資格を取得することで、就職や転職で即戦力になれるアピールをしましょう。
今後のキャリアのイメージやなりたいポジションが明確に決まっていてスキルアップを目指したい人には、一歩先の資格取得にチャレンジしましょう。たとえば、将来的に専門技術に特化したスペシャリスト的なポジションではなく、マネジメントの業務を担っていきたいと考えている場合は、「PMP」や「プロジェクトマネージャー試験」などの資格取得にチャレンジする形です。
自分が今現在おこなっている業務の実務経験を積み重ねるのも大切ですが、なりたいポジションが明確に決まっている場合は、そのポジションで必要な資格の取得にチャレンジしていきましょう。資格取得の勉強は自身のスキルアップにもつながります。
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ITの基礎知識を証明できる資格
今後どのタイプのエンジニアを目指すにしても、ITに関する基礎知識は必須です。基礎知識が身についていれば、現場での業務をスムーズに覚えられたり、新しい技術に対してすぐに理解できたり、さまざまなメリットを得られるでしょう。
下記の資格は、基礎知識の証明として取得したい資格です。それぞれの試験の難易度、試験情報などについて解説していきます。
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル1 | 約180時間 (IT未経験の場合) |
50%台 | これからIT系の 仕事を始めたい人 |
春期(4月)と秋期(10月) の2回 |
ITパスポート試験は、IT業界の入門的な国家資格で、IT活用の基本的な能力をはかる資格として広く知られています。 IT知識だけでなく、経営戦略からマネジメント能力、財務、法務までと幅広く、社会人として身につけておくべき基礎知識が身につきます。
情報処理技術者試験のなかでも、難易度の易しいレベル1に指定され、合格率は50%前後です。 ITパスポート試験の学習は、IT未経験の場合は約180時間の勉強が必要になります。これからIT系の仕事を始めたい人やまずはITに関する基本知識を身につけたい人におすすめです。
ITパスポートについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル2 | 約200時間 (IT未経験の場合) |
20~30%台 | 本格的に ITエンジニアを 目指したい人 |
上期(4-5月)と下期(10-11月) での実施 |
基本情報技術者試験は、プログラミングやシステムの構築から運用など、技術者としての専門的なスキルが問われる国家資格です。おもにプログラマーやシステムエンジニア向けの試験で、ITパスポートより上位のレベル2に位置付けられ、合格率は20〜30%です。受験者数は10万人を超え、毎年増加傾向にあります。
基本情報技術者試験の学習は、IT未経験の場合は約200時間の勉強が必要になります。これから本格的にITエンジニアを目指したい人におすすめの試験です。試験日は、上期(4-5月)と下期(10-11月)でそれぞれ実施されています。
ITパスポートと異なり、プログラミングに関する問題や、情報処理に必要な論理的な考え方などが試される問題が出題されます。また経営や管理についてもある程度の知識が問われるため、試験勉強を通して全般的なIT力が向上できるでしょう。
基本情報技術者試験の受験を目指す人はこちらも読んでおきましょう。
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ネットワークエンジニアに役立つIT資格
ネットワークエンジニアを目指すためには、ネットワークの基本的な知識を習得してルーターやスイッチを設定できるようになる必要があります。
特に、「OSI参照モデル」や「TCP/IP」の理解と、進数計算は一番最初に理解しておくべき必須項目です。また、ルーターやスイッチは、最初は広く使われるCisco製品を設定できるようになりましょう。
ここでは、これからネットワークエンジニアを目指す人や、ネットワークのスキルアップに役立つ資格について一部を紹介します。
このほか、もっと多くネットワークエンジニアに役立つ資格を知りたいという人はこちらの記事も読んでみてください。
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル2 | 約200時間 | 非公開 | ネットワークエンジニアを 目指している人 |
随時(各テストセンターの 営業日による) |
アメリカの大手ネットワーク機器メーカー「Ciscoシステムズ(Cisco Systems,Inc)」の認定資格で、資格のうちの一つである「CCNA」は、ネットワークエンジニアで知らない人はいない登竜門的な資格となっています。Ciscoシステムズのルーターやスイッチは世界一位のシェアで広く使われているので、未経験者の人は一番最初に取得したい資格です。
CCNAを取得するために必要な学習時間は約200時間といわれています。試験は全国各地のテストセンターにて営業日の中から任意の日を選択できるため、自分の勉強度合いに応じて受験できます。
試験内容は、ネットワークの基本的な知識に加えて、ルーターやスイッチの設定に関する問題も出題されます。ネットワークエンジニアとしてさらにスキルアップを目指している人は上位の資格の「CCNP」にも挑戦してみましょう。
また、最長3年間の有効期間が設けられており、更新するためには新たに受験するか、上位の資格を取得する必要があります。 ほかの資格と異なって取ったら終わりではなく、常にスキルアップしないといけないところも特徴です。
まずCisco認定資格については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
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そのうち、もっとも有名で未経験者でもチャレンジしやすいCCNAについてはこちらの記事で解説しています。
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル1 (2級の場合) |
3ヶ月 (2級の場合) |
非公開 | 無線のネットワーク技術を 身につけたい人 |
4月~6月と 10月~12月の期間内 |
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの日本の3大通信キャリアとNECや日立などの各電機メーカーでつくるMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)による携帯電話技術の認定資格です。MCPCは無線ネットワークの技術を身につけたい人におすすめで、モバイル技術が進歩してきた昨今では、無線のネットワーク技術も習得しておきたい技術の一つです。
試験内容は、携帯電話の歴史から最新のスマホ技術、無線ネットワークや電波に関する問題まで幅広く出題されます。携帯電話に関する難しい技術用語もたくさん出てくるので、MCPC公式の参考書で繰り返し勉強すると良いでしょう。
MCPCを取得するために必要な学習時間は約3ヶ月といわれており、合格率は公開されていません。試験は2級、1級の順にグレードが上がっていきます。1級の受験には2級の合格が必要になるため、最初は2級の合格を目指しましょう。
参考サイト:モバイルシステム技術1・2級検定
キャリアアドバイザー
杉田 早保
ネットワークエンジニアを目指すうえでおすすめの資格は「CCNA」です。ネットワークにかかわっている仕事をしている人の中では知名度が圧倒的に高く、評価されやすいのが大きな理由です。
CCNAはおすすめの資格とはいえ、合格率が20%~30%となっており、難易度は比較的高いといえるでしょう。また、試験内容も「サブネットマスクの計算」や「自動化とプログラマビリティ」に関する問題など、一般的にはあまり馴染みがない単語や内容も多く含まれています。必要な学習時間は約200時間と言われていますが、場合によってはさらに多くの学習時間が必要になる可能性があるため、取得を目指すからには覚悟をもって勉強しましょう。
サーバーエンジニア目指すなら取得したい資格
サーバーエンジニアを目指すには、Linuxのオペレーション能力を身につけてサーバー構築できるようになりましょう。Linuxは、コンピューターのOS(オペレーティングシステム)で、オープンソースのソフトウェアとして世界では圧倒的なシェアを誇っています。
また、サーバーは「ハイパーバイザー」と呼ばれる仮想化OSのうえに構築されることが通常なので、仮想化技術の知識や、ネットワークに接続して使うためネットワークの知識も必要です。
サーバーエンジニアについて詳しく知りたい人はまずこちらの記事を読むところから始めましょう。
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ここではサーバーエンジニアを目指す人や、サーバーの構築や運用で役立つ資格について紹介します。
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル1~3 | 約2ヶ月 | 非公開 | サーバー構築の技術を 身につけたい人 |
自身で選択可能 |
Linuxの普及を目指すLPI(Linux Professional Institute)の認定資格なので、公正なLinuxスキルの判断基準として国際的に認められており、200か国以上の技術者が受験しています。 グレードランクはLevel-1、level-2、level-3の順で上がっていき、上位試験を受けるためには下位試験に受かっている必要があります。
LPICのLevel-1に合格するために必要な学習時間は約2ヶ月といわれており、合格率は公開されていません。サーバー構築の技術を身につけたい人におすすめの試験なので、自身のタイミングで好きな日に受験できます。
Level-1はLinuxの基本的な操作に関する問題で、Linuxコマンドを実行できるレベルなら未経験者の人でも合格できます。Level-2からはサーバー構築に出題され、範囲も広くなるので難易度も上がります。
Level-3になるとセキュリティ、仮想化、Windowsサーバーとの連携など、より実用的な内容の問題が出題されます。サーバーエンジニアを究める人は、ぜひLevel-3まで合格を目指しましょう。
LPICについてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
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LPIC(エルピック)はLinux技術者の認定資格の一つで世界標準の資格です。IT業界に転職を考えている方、経験者でもスキルアップ...
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル1~3 | 約2ヶ月 | 非公開 | サーバー構築の技術を 身につけたい人 |
いつでも受検可能 |
LPI認定のLPICが世界標準のLinuxの資格なのに対して、LPI-Japanが運営するLinuCは国内向けのLinuxの認定資格です。LPI-Japanという名前がついていますが、カナダのLPIとは関係なく日本独自の団体です。
LPIC同様に、グレードランクはLevel-1、level-2、level-3の順で上がっていきますが、問題の内容や難易度はLPICとほとんど変わりません。そのため、必要な勉強時間や難易度、受験できる費などはLPICの試験と同じ形です。また、LinuCはNECや富士通など国内企業がスポンサーとなっており、会社によってはLPICよりもLinuCの取得を奨める企業もあるので、それぞれの環境に合わせてどちらの資格を取得するか選びましょう。
LPI-Japanは不定期でLinuxの技術解説無料セミナーもやっているので、無料講義に参加してLinuxのスキルアップに役立てるのも良いでしょう。
参考サイト:LPI-Japan公式サイト
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル0~4 | 50時間程度 (VCAP、VCDXの場合) |
非公開 | 業務でVMware製品を 取り扱う人 |
自身で選択可能 |
仮想化製品メーカーとして知られる「VMware」のベンダー資格です。ベンダー資格なので、VMware製品全般についての問題が出題されます。業務でVMware製品を取り扱う人におすすめの試験です。
ハイパーバイザーOSとしては、マイクロソフトの「Hyper-V」とVMwareの「ESXi」が有名ですが、Linuxサーバーを仮想上で構築する場合はESXiがよく使われるため、仮想化技術の知識を増やすためにも取得しておきたい資格です。
資格のグレードはVCTA、VCP、VCAP、VCDXの順に上がっていきます。上位の資格の認定には、下位の資格の合格が必須になり、VCP以上はメーカー認定のトレーニングを有料で受講しなければなりません。さらに50時間程度の勉強も必要です。
入門レベルのVCTAは誰でも受験できるので、サーバーエンジニアとして仮想化技術の知識アップのために最初はVCTAを目指しましょう。
参考サイト:VMware Certification
セキュリティエンジニアを目指すときに取得したい資格
セキュリティエンジニアは、ネットワークの知識に加えて、「ファイアウォール(FW)」や「UTM」といったセキュリティ製品でシステムを守るための設計や構築のスキルが必要になります。
セキュリティの設計には、システムを安定して管理するためのマネジメントも必要なので、技術とマネジメントの両方の知識を身につけましょう。
セキュリティは年々需要が増している領域で、情報セキュリティの専門知識を要する人材の需要が拡大しています。未経験者からセキュリティエンジニアへの転職は難易度は高いですが、将来的なキャリアパスとして考えている人は、ここで紹介する資格取得を目指しましょう。
セキュリティエンジニアがどんなエンジニアか興味がある人はまずこちらの記事を読んでみてください。
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「セキュリティエンジニアって何をしているの」「セキュリティエンジニアになるためにはどうすればいい」などという疑問を持っている人は多...
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル1 | 約200時間 | 50%前後 | セキュリティについて 知識を深めたい人 |
4月と10月の年2回 |
セキュリティ入門レベルの国家資格なので、未経験者は最初に取得しておきたい資格の一つです。この数年の合格率も50%前後となっており、セキュリティエンジニア志望の人だけでなく、これからセキュリティについて知識を深めたいと考えている人でも取得しやすい資格です。ITスキル標準はレベル1となっており、合格するには約200時間の勉強時間が必要です。また、試験は4月と10月の年2回と実施回数は少なめです。
試験内容は、基本的なネットワークの知識問題に加えて、セキュリティの技術とマネジメントに関する基本的な問題がほとんどです。
令和2年からはCBTで受験できます。従来の筆記試験は、身体の不自由などによりCBT方式を受験できない方限定で実施されます。
参考サイト:IPA「情報セキュリティマネジメント試験とは」
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
NSE4~NSE7 | NSE4のレベルは、 セキュリティ研修などを 受けた経験がある人は 勉強なしでも受験できる |
非公開 | 「Fotigate」を 業務で使う人 |
自身で選択可能 |
アメリカに本社を置く世界最大のファイアウォールメーカーの「Fortinet社」のベンダー資格です。資格のグレードはNSE4、NSE5、NSE6、NSE7の順で上がっていきます。上位の資格を取得するには下位の資格に合格している必要があります。
ベンダー資格なので、Fortinet認定資格は「Fotigate」を業務でよく使う人におすすめの資格です。試験ではFortinet製品についての問題が出題され、特徴としては製品の持つ技術分野ごとに試験のランクが分かれている点が挙げられます。Fortinetのファイアウォール「Fotigate」は実際の運用でも非常によく使われるので、まずはNSE4を目指しましょう。
レベル | 対応製品 | 試験概要 |
---|---|---|
NSE4 | FortiGate | ファイアウォールの設定と管理 |
NSE5 | FortiAnalyzer FortiManager FortiClient/EMS |
ネットワークセキュリティの分析と管理 |
NSE6 | FortiMail FortiWeb Integrated and Cloud Wireless FortiAuthenticator FortiWLC FortiADC |
ファイアウォールと連携する製品の実装、管理 |
NSE7 | FortiGate FortiSandbox |
クラウドを使ったFortinet製品全般のソリューションの実装 |
参考サイト:NSE認定資格試験
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
PCNSEは実機操作の 知識も必要 |
非公開 | 非公開 | セキュリティエンジニアとしての 技術を高めたい人 |
自身で選択可能 |
Fortinetと同じくアメリカに本社を置くファイアウォールメーカー「Paloalto」のベンダー資格です。「設計・構築」「運用」「入門」の3つのレベルに資格の種類が分かれています。ファイアウォールの設計・構築などの知識が求められるため、セキュリティエンジニアとしての技術を高めたい人におすすめの資格です。
キャリアアップを考えている人は、実装スキルが証明できる「PCNSE」や「PCSAE」を目指すと良いでしょう。
資格の種類 | 対象業務 | 試験概要 |
---|---|---|
PCCSE | 設計・構築 | クラウドを使ったセキュリティの実装、管理 |
PCNSE | ファイアウォールの実装 | |
PCSAE | セキュリティの分析と自動化 | |
PCNSA | 運用 | ファイアウォールの運用、管理 |
PCDRA | セキュリティの検証 | |
PCCET | 入門 | セキュリティの基礎 |
参考サイト:Palo Alto Networks Certifications and Micro‑Credentials
Paloaltoのファイアウォールは独自の通信識別機能を持っており、どのようなアプリケーションの通信がおこなわれたかGUI上でリアルタイムで確認できるため、セキュリティの管理が簡単にできるという特徴があります。
2019年に日経クロステックがおこなった調査でも、国内ファイアウォールのシェアはFortinetとPaloaltoで半分以上を占めています。セキュリティエンジニアとして業務していくためには、どちらかの製品の実装スキルは身につけておきたいでしょう。
参考サイト:日経クロステック「ネットワーク機器 利用実態調査 2019」
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル4 | 約200時間 | 非公開 | 世界でも通用するセキュリティ 資格を取得したい人/td> | 年間10回程度開催 (1~3月、6~12月) 第3または第4日曜日 |
安心なサイバー世界の実現に向けて活動する「International Information Systems Security Certification Consortium」による、実務経験者向け認定資格です。米国規格協会(ANSI)からも認証を受けているので、世界に通用します。
試験に合格したうえで、指定されたCBK8ドメイン(8種類のセキュリティ関連の業務)のうちCBK2ドメインで、5年以上の業務経験がないと認定されない高難易度なので、2022年1月1日の時点では、日本で取得している人は3300人ほどしかいません。
国籍 | 取得者数 |
---|---|
世界のCISSP | 152,632人 |
日本 | 3,339人 |
アメリカ | 94,320人 |
中国 | 3.866人 |
韓国 | 2,122人 |
香港 | 1,960人 |
シンガポール | 2,804人 |
オーストラリア | 3,169人 |
※2022年1月1日 現在
参考サイト:International Information Systems Security Certification Consortium
参考サイト:CISSPとは
CISSPに合格するために必要な学習時間は約200時間といわれており、合格率は公開されていません。試験は1~3月、6~12月の第3または第4日曜日、年間で合計10回程度開催されているため、頻度としては比較的挑戦しやすいでしょう。
セキュリティの設計はシステム構築において必須なので、セキュリティエンジニアの需要は今後ますます増えるでしょう。セキュリティエンジニアとしてスキルアップを考えている人は、世界に通用するセキュリティの資格を目指しましょう。
クラウドエンジニアになるためには、クラウド環境でシステム構築や開発できるようになる必要があります。
「Synergy Research」という調査会社が、2021年に発表した統計結果によると、クラウドの世界シェアはAmazonが運営する「AWS」、マイクロソフトが運営する「Azure」、グーグルが運営する「GCP」の3つで全体の半分以上になっています。ここでは、これら3つのクラウドの資格について紹介します。
クラウドを構築し運用するのはクラウドエンジニアです。興味のある人はぜひこちらも併せて読んでみてください。
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
非公開 | IT未経験者で 約20~50時間程度の学習で 合格できたという報告が多い |
約50% | AWSでのシステム構築や 開発技術を身につけたい人 |
自身で選択できる |
クラウドエンジニアを目指す人は、最初はクラウドシェア第1位のAWSの資格取得を目指しましょう。クラウドの需要とともにAWSでシステムを開発する企業も年々増えてきているため、AWSでシステム構築や開発できるスキルを一番最初に身につけておきたいところです。
また、日経クロステックが2021年に実施した取得したいIT資格の調査でも1位に選ばれているように、ITエンジニアの中でも特に注目されている資格の一つといえます。
AWSに合格するために必要な学習時間は受験生によってバラつきがあり、IT未経験者で約20〜50時間程度の学習で合格できたという声が多く聞かれます。基礎コースの合格率は約50%、難易度は数ある資格の中では低めのほうなので、AWSでのシステム構築や開発技術を身につけたい人におすすめの資格です。
参考サイト:AWS認定資格
資格のレベルは「基礎コース」、「アソシエイト」、「プロフェッショナル」の順で上がっていき、これらとは別に専門知識という枠が設けられています。最初は基礎コースの「クラウドプラクティショナー」を取得して、その後はそれぞれのキャリアパスに合った分野の取得を目指すと良いでしょう。
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
非公開 | Azureサービスに慣れて いない人で約1ヶ月 |
非公開 | 普段の業務で Azureの技術をよく使う人 |
自身で選択できる |
マイクロソフトが運営するAzureの資格は「Fundamentals 認定資格」「ロールベースの認定資格」と専門分野ごとの「Additional certifications」の3つに分かれています。最初は「Fundamentals 認定資格」を目指しましょう。
公式サイトでは、9個の業務ポジション別にどの資格を取得したらいいか紹介されているので、それぞれのキャリアパスに合った資格を確認できます。
参考サイト:Microsoft の認定資格
マイクロソフト認定資格で扱われるITインフラに関する問題は、Azureクラウドの技術がベースとなっているため、Windowsサーバーのスキルを習得する場合はAzureの知識が必須です。
Fundamentals 認定資格に合格するために必要な学習時間は、Azureサービスに慣れていない人で約1ヶ月だと言われています。普段の業務でAzureの技術を使う人におすすめの資格です。
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
基礎レベルの 「Cloud Digital Leader」は 推奨される実務経験の 記載はなし |
各個人の実務経験や 英語力によって 大きく変動する |
非公開 | Googleクラウドの知識を 習得したい人 |
自身で選択可能 |
Googleクラウドの認定資格は、「基礎レベル」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の順にレベルが上がっていきます。最初は基礎レベルの「Cloud Digital Leader」の取得から始めると良いでしょう。
参考サイト:Google Cloud 認定資格の概要
また、ほかのクラウド関連の資格と違ってGoogleではクラウド初学者のために「Google Cloud Learn」という無料の講義動画が公開されていて、アカウントを登録すれば誰でも視聴できます。
初心者向けの「Cloud Digital Leader」の資格向けの講義以外にも、Googleクラウドの活用のヒントなど、クラウドのスキルアップに役立つ講義が多数用意されています。資格取得目的の勉強以外に、総合的にGoogleクラウドの知識習得のために講義を役立てるのも良いでしょう。
基礎レベルの「Cloud Digital Leader」に関しては推奨される実務経験についての条件はありませんが、必要な勉強時間は各個人の実務経験や英語力によって大きく変わるでしょう。試験日は自分で好きな日を選択できるため、合格への自信がついたタイミングでの受検ができます。
参考サイト:Google Cloud Learn
分析系エンジニアを目指すなら取得したいIT資格
データサイエンティスト、AIエンジニア、機械学習エンジニアなどの分析系エンジニアには、Pythonのプログラミングスキルやデータベースの知識と、分析するための統計や数学の知識が必要です。
未経験から分析系エンジニアに転職するためには、資格取得以外にも分析結果をまとめたポートフォリオを作ったり、Kaggleなど分析関連のコンペで実績を積みましょう。
参考サイト:Kaggle Competitions
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
非公開 | 約30時間(基礎試験・ データ分析試験それぞれ) |
約86%(2021年) | Pythonを実務で使う 機会が多い人 |
自身で選択可能 |
分析系のプログラミング言語として業界標準になっている「Python」の認定資格なので、Pythonを実務で使うために必要最低限の知識が習得できます。
試験は、Pythonの文法に関する試験の「基礎試験」と、データ分析のための「データ分析試験」の2種類あります。特に、データ分析試験ではNumPy(ナムパイ)、pandas(パンダス)、Matplotlib(マットプロットリブ)、scikit-learn(サイキットラーン)といったデータ分析で、必ず使われるPythonライブラリに関する問題が出題されるため、分析の基礎固めに非常に役立てられます。
「基礎試験」と「データ分析試験」のそれぞれに合格するために必要な学習時間は、約30時間と言われています。2021年の合格率は約86%と発表されたため、難易度はそこまで高くはないでしょう。Pythonを実務で使う機会が多い人ならぜひ受けておきたい資格です。
参考サイト:Pythonエンジニア育成推進協会「Python 3 エンジニア認定基礎試験」
また、Cisco認定資格のCCNAの上位資格であるCCNPでもPythonが試験範囲になっています。ネットワークエンジニアとしてさらにスキルアップしたい人にとっても役立つ資格です。
Pythonを含むプログラミング言語は非常に難解です。独学での勉強方法をこちらの記事で紹介しています。
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
非公開 | 各検定によって変わるが 難易度は高い |
非公開 | AIの開発をしたいと 考えている人 |
特にG検定の試験は 年に3回 (3月・7月・11月の土曜日) |
AI開発のための知識が習得できる資格です。機械学習は大きく「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」の3つに分かれ、近年では強化学習の考え方を応用した「ディープラーニング(深層学習)」が注目されています。機械学習では人間が特徴量を選びますが、ディープラーニングでは特徴量もコンピューターに選ばせてしまうという考え方が基本です。
試験は、機械学習の基礎知識を中心に200問以上出題されます。幅広い知識が求められる試験で難易度は高いですが、AIの開発をしたいと考えている人は、ぜひ最初に挑戦したい資格です。G検定の試験は年に3回おこなわれており、3月・7月・11月のいずれも土曜日)が設定されています。
参考サイト:日本ディープラーニング協会「G検定とは」
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル1~4 | 約20~40時間 (Bronzeの場合) |
非公開 | データベースに関する スキルを身につけたい人 |
自身で選択可能 |
ORACLEデータペースを開発している「オラクル社」のベンダー資格で、データベースの即戦力スキルを身につけたい人におすすめです。
資格のグレードランクは「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の順で上がっていきます。上位の資格を受けるには、下位の資格が必須なので、最初は「Bronze」から挑戦しましょう。
Bronzeの資格の場合は、勉強時間は約20〜40時間とされており少しハードルが低そうに感じるかもしれません。しかし最上位のPlatinumは、ネットワーク関連のベンダー資格として知られるCisco認定資格の最上位「CCIE」と並んで実技試験がある最難関の資格として知られています。
参考サイト:ORACLE MASTER とは
また、日本オラクルの発表によると、2020年1月の時点で国内の資格取得者数は 27万人を越えており、日経クロステックが2021年におこなった調査でも、IT業界の中ではもっとも保有者数の多いベンダー資格となっています。
参考サイト:ORACLE MASTER「ORACLE MASTER 資格取得者数 27万人突破!」
日経クロステック「ベンダー資格の保有者数トップはOracle、差を詰めた2位が2022年は逆転か」
プロジェクトマネージャーを目指すなら取得したい資格
プロジェクトマネージャーの資格は、プロジェクトにおけるさまざまな課題解決を目的とした問題が出題されるのが特徴です。
未経験からプロジェクトマネージャーになるのは非常に難しいですが、プロジェクトマネージャーとして業務を始めると多忙になり、資格勉強に時間が取れなくなってしまうので、未経験のうちから勉強をはじめておいて、時間に余裕をもって合格を目指しましょう。
プロジェクトマネージャーとはどんな役割を果たすのか、仕事についてこちらで詳しく解説しています。
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル3 | 約100時間 (Bronzeの場合) |
非公開 | マネージャー業務を したいと考えている人 |
自身で選択可能 |
アメリカのプロジェクトマネジメント協会である「PMI(Project Management Institute)」認定の世界標準の資格です。PMIからプロジェクトマネジメントを学問として体系化した書籍である「PMBOK(ピンボック)」が出版されており、問題もこちらから出題されます。
PMBOKは辞書並みのボリュームですが、合格のためにも少しずつ読み進めておきましょう。プロジェクト遂行のために、「品質(quality)」「費用(cost)」「納期(deadline)」の3つの管理を目的としており、書籍で得られるマネジメントの知識はIT業界だけでなく、ほかの業界のマネジメントの業務にも役立つ内容になっています。PMIに合格するために必要な学習時間は、個人差はありますが約100時間と言われています。しっかり準備の時間を費やすことが欠かせません。
プロジェクトマネジメント全般のスキルアップに役立つ資格なので、将来はIT業界という枠にとどまらず幅広くマネージャー業務をしたいと考えている人にもおすすめです。
参考サイト:一般社団法人PMI日本支部
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル4 | 最低でも 50時間以上 |
14.4%(令和3年度秋期) | 将来プロジェクトの マネジメントを 担いたいと考えている人 |
年1回 (10月の第2日曜日) |
プロジェクトマネージャーの国家資格の最高峰で、認定されるためには午前と午後4回の試験すべてで合格する必要があります。プロジェクトマネージャーは、常に現状を正しく把握して顧客やチームメンバーに説明する能力が求められるので、出題される問題も実務に必要なスキルを問う内容となっています。
特に午後の試験では、プロジェクトの状況について説明した長文が与えられるので、解答するためには読解力が必要です。プロジェクトにおける改善策や対応策などを数百文字程度で記述させるなど、文章での説明能力も必要です。
プロジェクトマネージャー試験の令和3年度秋期の合格率は14.4%と発表されているため、非常に難易度が高い試験だといえます。最低でも50時間以上の勉強が必要ですが、各個人の基礎知識や実務経験などによって必要な勉強時間は変わってきます。将来的にプロジェクトのマネジメント業務を担いたいと考えている人におすすめの資格です。
プロジェクトマネージャー試験の受験を検討する人はこちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。
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キャリアアップやスキルアップに役立つIT資格
エンジニアでもプロジェクトマネージャーでも、業務を続けていくために常に勉強を続けていかないといけません。IT技術の進歩は早いので、いかにキャッチアップして知識や技術が習得できるかがスキルアップのポイントです。
キャリアアップ・スキルアップをより早く実現するためには、資格取得も一つの手です。たとえば、ネットワークエンジニアとして働いている人が「ネットワークスペシャリスト試験」に合格することで、ネットワーク技術とマネジメントの両方の知識が証明できて、上流工程の設計・構築などの現場に参画できる可能性が高くなるでしょう。
ここでは、IT業界の進歩とともに今後の業務に役立つ資格を紹介します。
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル3 | 20%前後 | 14.4%(令和3年度秋期) | 就職・転職活動を 有利に進めたい人 |
年2回(4月・10月) |
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格に位置づけられます。
基本情報技術者試験が、ITの基本的知識や技能を問う、学生や新人を対象にした試験であることに対して、応用情報技術者試験は、ある程度の業務経験を積んで、IT技術や企業活動に対するに関する深い知識を備えている者を対象としています。受検者の平均年齢が29〜30才であることからも、業務経験5〜6年ほどの中堅のプログラマーやシステムエンジニアが受検者の中心といえます。
応用情報技術者試験は難易度が非常に高く、合格率は20%前後です。未経験の場合は500時間程度の勉強が必要なので、実務経験者であっても200時間程度の勉強時間が必要だと言われています。
もちろん、現役エンジニアではない人も受験できるので、ITエンジニアとして就職、転職する前に取得しておけば、就職活動を有利に進められるでしょう。
応用情報技術者試験についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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近年におけるデジタルトランスフォーメンションの急速な拡大、IT人材不足などの背景から、高度なスキルを持つITエンジニアの市場価値は...
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル4 | 半年~1年程度 | 12.8% (令和 3 年度春期) |
高度なネットワーク技術を 身につけたい人 |
年1回 (4月の第3日曜日) |
ネットワークにおける国家資格の最高峰で、ネットワークエンジニアを究めるならぜひ取得したい資格です。情報処理技術者試験のなかでも、難易度は非常に高いですが、この10年の最年少合格者は10代なので、未経験者の人でもしっかりと勉強すれば合格できるでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験の令和3年度春期の合格率は12.8%でした。半年~1年程度の長期に渡る勉強時間の確保が必要です。また、試験は年1回のみなので、きちんと合格への自信がついたタイミングで受検するのが良いでしょう。
試験内容は、ネットワーク全般から出題されます。ネットワークの知識に関する問題に加えて、実際の実務に沿った形式で課題解決に関する問題も出題されるので、技術とマネジメントの両方の知識が必要です。また、認定のためには1日におこなわれる4回の試験にすべて合格する必要もあり体力も必要です。
ネットワークスペシャリスト試験について、詳しい試験内容や勉強法までをこちらで解説しています。
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難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル4 | 約200時間 | 19.2%(2022年度春期) | 高度なセキュリティの知識を 身につけたいと考えている人 |
4月と10月の年2回 |
セキュリティ関連の最高峰の国家資格で、2017年までの旧情報セキュリティスペシャリスト試験(セキスペ)が新しく更新されました。
高度情報処理技高度情報処理技術者試験の一つとされていますが最年少合格者が毎年10代なので、未経験者の人でもしっかりと準備して受験すれば合格できるでしょう。ちなみに情報処理安全確保支援士試験の2022 年度春期の合格率は19.2%。かなりの難関資格であることには間違いありません。合格には約200時間の勉強時間が必要になります。この時間を目安に勉強に臨んでみてください。
試験は午前2回、午後2回の合計4回すべての試験で合格する必要があり、高度情報処理技術者試験の中では唯一、年に2回試験が実施されます。合格者は「情報処理安全確保支援士」として登録できます。
試験内容はセキュリティ全般から出題されます。特に午後の試験では、ネットワーク、データベース、アプリケーションなどほぼすべてのIT技術の基本的な知識が問われ、いかにセキュリティの要件を実現したり、課題を解決するかが問われます。
また、ITセキュリティはサイバー攻撃などによる情報資産の損失をいかに防ぐかが重要なので、トラブル解決に関する問題も出題されます。
参考サイト:IPA「情報処理安全確保支援士試験(SC)」
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル4 | 200時間以上 | 15% (2022年度春期) |
データベースに関する 高度な技術・知識を 身につけたい人 |
年1回(10月の第2日曜日) |
データベースの最高峰の国家資格で、1日4回の試験すべてに合格することで認定されます。
問題内容は午前が知識の問題、午後が課題解決の問題です。特に、午後の問題はSQL文とリレーショナルデータベースに関する深い知識が必要で、設計、実装、移行など通常の業務で直面する課題をベースに問題が作られています。
ネットワークスペシャリストと同じく技術の知識だけでは解答することが難しく、技術をいかに使って課題を解決するかが問われます。実際にデータベーススペシャリスト試験の合格率は15%ほどとなっており、合格するためには最低200時間以上の勉強時間が必要です。合格を目指すなら入念に準備しましょう。
データベーススペシャリスト試験が活きるデータベースエンジニアについてはこちらの記事で解説しています。気になる人はぜひ読んでみてください。
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参考サイト:IPA「データベーススペシャリスト試験」
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
レベル4 | 150~200時間 | 15.3% (令和3年度春期) |
ITコンサルタントを 目指している人 |
年2回(4月・10月) |
高度情報処理技術者試験の一つで、ITコンサルタントのための国家資格です。プロジェクトマネージャー試験と同じく、午後の試験では数百文字以上で記述する筆記の問題が出題されます。
プロジェクトマネージャー試験は、プロジェクトの課題解決が問われますが、ITストラテジスト試験では、企業の経営課題を解決するための問題が出題されます。出題される長文の中には、IT業界全体で使われる専門用語がたくさん使われているので、問題内容を理解するためには業界の動向を理解した幅広いIT知識が必要です。ちなみに令和3年度春期のITストラテジスト試験の合格率は15.3%ほどとなっており、合格するためには150~200時間以上の勉強時間が必要になります。
エンジニアやマネジメントという枠にとらわれず、プロジェクトを生みだして業界の発展に貢献したいと考えている人は取得を目指すのも良いでしょう。
参考サイト:IPA「ITストラテジスト試験(ST)」
汎用性が高いIT資格
近年、さまざまな業界で需要がある「IoT」や「プログラミング」に関する資格試験も存在します。直接的にキャリアアップにつながるわけではありませんが、自身の基礎知識を確実に増やせるでしょう。どちらも今後さらに需要が高まる分野でもあるため、取得することで将来的に大きく役に立つ可能性があります。
ここでは、IoT検定とHTML5プロフェッショナル認定試験のそれぞれの試験内容について解説します。
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
非公開 | 約60時間 (レベル1の試験) |
58.3% (レベル1の試験) |
IoTの知識を 体系的に学びたい人 |
2022年は 6/20~7/29に実施 |
IoTの知識が習得できる、IoT検定制度委員会の認定資格です。資格レベルは「パワー・ユーザー」「プロフェッショナル・コーディネータ」「プロフェッショナル・エンジニア」「プロフェッショナル・アーキテクト」の順で上がっていきます。
ただし、まだできて間もない資格なので、2022年1月時点では、「プロフェッショナル・エンジニア」と「プロフェッショナル・アーキテクト」の試験は準備中となっています。2018年6月までの合格率は58.3%となっており、レベル1の試験に合格するためには約60時間以上の勉強をする必要があります。IoTの知識を体系的に学びたい人におすすめの資格です。
参考サイト:IoT検定
平成28年に内閣府が発表した「第5期科学技術基本計画(Society 5.0)」の4つの柱の1つがIoTです。今後、ITエンジニアとしてスキルアップするためにIoTの知識はますます必要になるので、まずは「パワー・ユーザー」の試験から初めてIoTの基礎知識を習得しましょう。
参考サイト:内閣府「Society 5.0とは」
難易度 | 勉強時間 | 合格率 | おすすめの人 | 試験日 |
非公開 | 40時間以上 | 非公開 | Webの基礎知識を習得したい人 | 自身で選択可能 |
LinuCの運営で知られる「LPI-Japan」が認定する、Webの基礎知識が習得できる資格です。資格のグレードランクはLevel-1、Level-2の順で上がっていきます。
Level-1では、HTMLやCSSなどのWebコーディングと、HTTP/HTTPSやAPIなどのWeb通信の内容が出題され、Level-2からは、Javascriptを中心としたWebプログラミングに関する問題が出題されます。
また、UTMやロードバランサー(LB)を設定するためには、Web通信の知識が必要になるので、ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアのスキルアップにも役立てられます。
HTML5プロフェッショナル認定試験の難易度や合格率は公開されていませんが、難易度としてはそこまで高くはなく40時間以上の勉強で合格できるといわれています。Webの基礎知識を習得したい人におすすめの資格です。
参考サイト:HTML5プロフェッショナル認定とは
IT資格を取得するためには、中長期的に集中して勉強を継続する必要があります。しかし、継続するのは非常に難しいため、個人個人で無理なくできる勉強方法を選んでいきましょう。代表的な勉強方法は、以下の3つです。それぞれの勉強方法について詳しく解説します。
問題集や参考書を使って学習する方法は、専門的な知識をより深く学べるメリットがあります。参考書には1冊の中に基本的な知識から専門的な知識の解説まで網羅されており、内容が充実しているのが特徴です。また、自分のタイミングで繰り返し学べるのもメリットだといえます。
しかし、参考書や問題集はある程度の重さがある分、持ち運びの負担が大きくなるデメリットがあります。また、ページ数が多い参考書の場合は、自分が知りたい内容を探すのに苦労するといったデメリットがあります。
IT資格の問題集・参考書は下記のものが挙げられます。
・基本情報技術者試験「(PDF・スマホ単語帳付)かんたん合格 基本情報技術者教科書 令和2年度」
・応用情報技術者試験「2022春 応用情報技術者 総仕上げ問題集 (総仕上げ問題集シリーズ)」
・CCNA「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301」
・LPIC level1「Linux教科書 LPICレベル1 Version4.0対応」
・ITパスポート「よくわかるマスター 令和4-5年度版 ITパスポート試験 対策テキスト」
・AWS認定「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」
Webサイトを使う方法でもIT資格の勉強はできます。IT資格を取得するための学習サイトは充実しているため、自分が取りたい資格の試験対策ができる学習サイトを探すのはそれほど難しくはないでしょう。
パソコンやスマートフォンなどさまざまなデバイスで学習できるのがメリットなので、自分の好きな場所で学習を進めていけるでしょう。Webサイトでの学習をするためには安定した通信環境が必要なので、電波が悪い場所だと勉強しにくい、読み込みが遅くなるといったデメリットがあります。
資格試験が対策できるWebサイトは下記のものが挙げられます。
基本情報技術者試験「基本情報技術者試験.com」
応用情報技術者試験「応用情報技術者試験.com」
CCNA・CCNP、LinuC/LPIC、AWSなど「Ping-t」
ITパスポート「ITパスポート試験.com」
IT資格を短期間で集中的に取得したい、わからないときにサポートを受けたい人におすすめなのがITスクールに通う選択肢です。ITスクールであれば決められたカリキュラムの下で集中的に学習できます。講師陣のサポートも充実しているため、わからない箇所があったとしてもスピーディーに学習を進められるでしょう。
ITスクールの場合は、一般的に費用が大きく掛かるイメージがありますが、割引のイベントやキャンペーンなどを実施しているケースが多く見受けられます。費用面のデメリットを感じずに受講できる可能性もあるため、まずは問い合わせや無料相談などをしていきましょう。
自分の取得したい資格が決まったら、効率的な勉強方法を見つけて試験に備えましょう。資格勉強の基本は、知識の定着のために理解して覚えることの繰り返しです。
ただ、ITエンジニアの場合は実務ではプログラムを書いたり、サーバーやネットワーク機器などのコマンドを実行する作業もあるので、場合によっては勉強のためにプログラムの実行や実機を設定できる環境も必要です。
ここでは、合格のために基本的な勉強方法と対策について紹介します。
試験勉強を始める前に、まずは試験の出題範囲を把握しましょう。資格の公式サイトにあるシラバスで出題範囲が記載されているので、最初はどのような内容の試験か確認して、出題の傾向を確認するために過去問があれば手に入れましょう。
資格勉強をおこなう際には、先に試験内容の情報収集と試験の傾向をつかんだうえで勉強に臨むことが大事です。事前に試験情報を把握しておけば、出題される確率の高い項目から学習を進めていけます。効率的かつ高得点が狙える勉強をおこなえるでしょう。
また、合格するためにはピンポイントで効率よく勉強する必要があるので、公式で推奨されている参考書などがあれば必ず購入しましょう。推奨書籍には合格に必要な知識だけでなく、試験によってはその参考書から問題が作られることもあるので、公式サイトが推奨している内容はよくチェックしておきましょう。
資格勉強は高校や大学の受験勉強と同じで、基本は理解して覚えることの繰り返しです。試験では理解したことを使って応用力を試す問題も出題されますが、とにかく基礎的なことを確実に理解するようにしましょう。
また、IT関連の資格試験では聞いたことがない用語もたくさん出てきます。ひたすら用語の暗記を繰り返すよりも、まずは参考書を見ながら全体像と用語を関連付けて覚えていきましょう。何度も繰り返し理解していくうちに、参考書を見なくても自然と知識として定着していくでしょう。
未経験者の人が独学で勉強する場合は、わからないことが出てきた場合に問題解決に時間がかかってしまったり、インターネットで調べてもなかなか解決できなくて勉強が進まないことが一番の不安でしょう。
そういった場合は、ITスクールを使うのも一つの手段です。スクールは費用はかかりますが、わからないことがあった場合に講師に質問して素早く解決できるので、勉強の効率は独学よりも良いです。
また、講師がエンジニアの経験者だと、資格勉強以外にも現場のノウハウなども教えてくれるので、これからITエンジニアを目指そうと思っている人にとっては、有益な業界情報を得る機会にもなります。
未経験者の人にとって一番ハードルが高いのが、プログラミングやコマンド操作を確認できる実行環境を準備することでしょう。ネットワークの勉強ではルーターやスイッチのコマンドを確認する練習が必要になるため、サーバーの勉強ではLinuxを実行できる環境を準備しないといけません。
実行環境の準備の方法に特に決まった方法はありませんが、手っ取り早く実行環境を手に入れるためには、ITスクールを使うのが一番です。
そのほかの方法としては、インターネットで合格体験記などを投稿している掲示板や合格者のブログを閲覧して、どのような環境を作って勉強したのか確認するのも良いでしょう。また、実行環境の構築方法を解説した書籍を購入するのも一つの手段です。
特にネットワークの勉強方法についてはこちらの記事で解説しています。ぜひ役立ててください。
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初心者からできるネットワークの効率的な勉強方法|サイトや本も紹介
これからネットワークの勉強を始めようと思っている方の中には、何から始めたらいいかわからないという方もいるでしょう。また、参考書を買...
記事を読む
勉強を効率よくすすめていくためにも、いつ試験を受けるか決めて計画的に勉強しましょう。
IT関連の資格には、高校や大学の入試のように「会場に集まって筆記でおこなう試験」と、ピアソンビューやプロメトリックなどの「テストセンターでCBT(Computer Based Testing)と呼ばれるPC上でおこなう試験」の2つあります。
「自分が受験する試験はどのようなタイプの試験か」「申し込み方法や受験料の支払いはどうしたらいいか」など受験方法をあらかじめ調べておきましょう。特に日程が決まっている国家資格の場合は、期間内に申し込まないと受験できなくなるので、しっかりと確認しておきましょう。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
この中でも未経験者に特に重視してもらいたい点は「試験の出題範囲を把握する」ことです。大体の試験範囲は公表されているとはいえ、隅から隅まで勉強していてはキリがありません。過去問の取得以外でおすすめなのが、受験生の「合格体験記」などを読むことです。実際に試験を受けた人の体験談を読めば、よく出る問題や出題傾向が把握でき、試験に必要な内容を効率よく学習できるようになりますよ。
ITエンジニアにとって資格はキャリアパスを成功させるための一つの手段です。資格を取得することで新しい知識が得られ、それらを業務に活かすことで仕事の幅も広がりキャリアアップにつながります。
また、未経験者にとっては資格を取得することで、ITエンジニアとしての一歩を踏み出せるでしょう。苦労して取得した資格はエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるうえでの大きな自信にもなります。
特に未経験からIT業界に転職を考えている人にとっては、資格取得が成功のための大きな鍵になるでしょう。自分のキャリアパスに必要な資格を取得して、スキルアップと年収アップを勝ち取りましょう。
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「未経験からエンジニアに転職したいけど、何を勉強すればいいかわからない」という悩みを持っている人は、まずは資格取得をめざしてみてください。資格を持っていれば未経験でも「知識がある」という証明になります。
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飯塚 寛也
2022.04.27
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2020.06.04
キャリアアドバイザー
石川 未雪
どの資格を取得するとしても、労力や時間、受験費用が発生します。目的に合っていない資格を取得した資格を場合、貴重な時間を無駄にしかねません。きちんと切り分けをして資格を選べば、自身の労力・時間を目的達成のために有効に使えるようになるメリットがあります。
エンジニアとして働ける時間は長いようで非常に短いです。自身の目的を達成するためには「どの資格が最適なのか、どのように役に立つのかを慎重に考えるようにしましょう。