CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
これからネットワークの勉強を始めようと思っている方の中には、何から始めたらいいかわからないという方もいるでしょう。また、参考書を買って読んではみたけど知識が身についたか実感できないという方もいるのではないでしょうか。
情報処理系の大学や専門学校などでネットワークを学ばなかった社会人の方でも、ネットワークの知識を習得することは十分可能です。この記事では、初心者からでも挫折せずに効率的にネットワークの勉強をするための方法について解説します。
目次
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ネットワークの勉強方法には決まったパターンがあるので、基本的なことから始めれば誰でも効率的に勉強をすすめることができます。また、ネットワークはIT技術のなかでも習得するのにプログラミング言語を覚える必要がないというのも特徴です。
まず最初はリラックスした気持ちでネットワークの勉強を始められるように、まずはネットワークの勉強は難しいというイメージを払拭しましょう。
勉強を続けていくためには何でも決まったパターンがあり、ネットワークの勉強においても同じです。
最初は基本的な用語を理解して、アウトプットとして実機で設定したり、誰かに説明できるレベルになるまで理解を深めるという繰り返しです。そして、理解したことを起点に新しいことを覚えたり、または理解したことをさらに詳細に調べたりして知識の幅と深さを少しずつ広げていきましょう。
ネットワークの勉強では、理解したことを使ってルーターやスイッチを設定することが重要ですが、基本的なことから始めれば誰でも設定をできるようになります。
ネットワークの勉強ではプログラミング言語を覚える必要はありませんが、ルーターやスイッチを設定するためのコマンドは覚える必要があります。
ただ、コマンドはプログラミング言語のような複雑な文字列を入力する必要はなく、決まった文字列を入力するだけで正しく動くので、初心者の方でも何度もコマンドを入力すれば自然と覚えられるようになります。
また、クラウドを使ってネットワーク環境を実装する場合は、プログラミングで構築することもありますが、ネットワークの基本的な知識があればそれほど難しい作業ではありません。
ネットワークの勉強では初めて聞く用語がたくさん出てきますが、まずはそれらの用語を覚えるよりもイメージをつかんで理解しましょう。
用語を単に覚えるのではなく、自分の中で印象に残る方法で記憶すれば、知識の定着率や理解度も各段に上がるでしょう。参考書の解説などで難しい単語が出たきた場合は、一つ一つ覚えるのではなく、ある程度の全体像をつかんでから、もう一度難しい単語を振り返ってみると理解を深めることができます。
先に全体像のイメージをつかんでから少しずつ掘り下げていく方法を使うと、難しい用語も関連性が見えてきて理解しやすくなります。覚えるよりも理解する方法で効率的にネットワークの知識を習得しましょう。
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ここではネットワークを効率的に勉強にするためのパターンについて紹介します。基本的には「知識の習得」し、「知識を使って機器を設定」して、仕上げに「勉強の成果の証明のために資格取得」する3つのステップです。
特に最初の「知識の習得」でうまくいかないと、ネットワークの勉強そのものが止まってしまいます。効率的に勉強を続けていくために、最初は知識を習得してネットワークの基礎をしっかりと固めましょう。
ネットワークの勉強では初めて聞く用語がたくさん出てきます。ただの暗記作業になってしまうと勉強もおもしろくなくなってしまうので、最初は覚えるよりも理解することを目指しましょう。
また、ネットワークでは図や表がたくさん出てきます。難しい用語よりも、図や表を何度も見直して理解する方向で勉強してみましょう。何度も繰り返しているうちに意識して覚えようとしなくても、いつの間にか知識として定着していたということもあるでしょう。
ネットワークの勉強を続けていくために、最初に理解しておかなければならないことが3つあります。最初はここで紹介する3つを確実に身につけましょう。
「OSI参照モデル」は、コンピューターの通信機能を理解しやすくするために、7つの階層に分けた標準のモデルです。それに対して、TCP/IPは実際のインターネット通信で使われている階層モデルです。
ここで押さえておくべきことは「通信は同じ階層同士で行う」ということです。通信の階層モデルを理解しておくことで、参考書の解説でどの通信についての説明がされているか理解しやすくなります。
また、階層モデルのことを「プロトコルスタック」や「プロトコルスイート」などと呼ぶこともあります。ネットワークでは同じ意味でも、違った言い方をする用語がたくさんあるということも理解しておきましょう。
実務においては「レイヤー3の通信」「L1の通信」などといって階層モデルを理解していることが前提で会話が飛び交うため、ネットワークでは階層モデルの理解は非常に重要です。
「プロトコル」とは決まりやルールのことで、階層モデルの各層には「プロトコル」が定義されています。まず最初はプロトコルの通信フローを理解しましょう。
プロトコルはネットワーク以外の分野でも定義されており、技術要件から開発や実装条件などさまざまなことが決められています。詳細なことまで調べようとすると膨大な量になってしまいますが、ネットワークの勉強範囲ではプロトコルがどのような順番で通信するかが大事です。
ネットワークの勉強ではたくさんのプロトコルが出てきて、場合によっては複数のプロトコルがセットで動くものもあります。それぞれのプロトコルが一つ一つどんな順番で通信をするか理解していきましょう。
ネットワークの勉強では2進数、8進数、16進数の計算をできるようになりましょう。ネットワーク技術として使われている「IPアドレス」や「MACアドレス」は進数を理解しておくことが大事です。
たとえば2進数はIPアドレスの計算で使い、8進数はIPアドレスを10進数で表示する過程で使います。またMACアドレスは16進数で表示されます。
コンピューターをネットワークに接続する場合はアドレスが必要になります。「コンピューターをたくさん接続する場合は、いくつアドレスが必要か」という問題は実務でも絶対に直面する内容なので、進数の計算はできるだけ早くできるようになっておきましょう。
「①OSI参照モデルとTCP/IPの考え方」や「②プロトコルの動作」はネットワークが使えないようなトラブル時に必要な知識です。ネットワークを使った通信ができなくなった場合の原因を特定するために、階層モデルの物理層は問題ないか、その上の階層では異常が起きていないか、プロトコルの動きは正しいかなどを確認していきます。
トラブル対応はネットワークエンジニアとして初めに取り組みやすい業務ですが、この知識がないと通信が復旧できるまでに時間がかかり顧客に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。
「③進数の計算」はIPアドレスを用意するために必要な知識です。ネットワークで使えるIPアドレスは有限のため、必要なIPアドレスの個数に応じて効率よく決めなければなりません。
たとえばIPアドレスが10個必要な場合、IPアドレスの個数は2進数で計算するため「2の3乗(8)<10<2の4乗(16)」となり、16個分のIPアドレスを払い出します。このようにIPアドレスと進数は密接にかかわっているため、「③進数の計算」はしっかりと身につけましょう。
ネットワークの知識を習得したら、実際にルーターやスイッチを設定してみましょう。実機を設定してみることでネットワークで得た知識を使えた実感を得ることができ、複雑そうに見えていた通信フローを確認することもできます。
ルーターやスイッチの設定はCUI(キャラクター・ユーザー・インターフェース)と呼ばれる文字列を入力していく作業です。タイピングが苦手な方は少し大変かもしれませんが、焦らず何度も反復練習をして実機操作に慣れるようにしましょう。
また、コマンドをすべて覚えるのは大変なため、必要に応じてコマンドをあらかじめメモ帳に書いておき、コピー&ペーストするという方法でも良いでしょう。
自分の手を動かして実機を設定することで、より知識の定着化を図れます。
知識を身につけたと思っても実際に自分の手を動かしたら思い通りに機器が動かず、知識が身についていなかったと感じる人は多いものです。また、実際の業務でも自分の意図したとおりに実機を設定しなければなりません。そんな時に実際に手を動かして実機を設定した経験がなければ、実際きちんと設定されるのだろうかと少し不安も覚えるのではないでしょうか。
そのため、知識が身についたら実機を設定して、覚えた知識を自分のものとして使えるようになりましょう。知識の定着というメリットもあるほか、機器操作に慣れることで即戦力として活躍が期待できるというメリットもあります。
ネットワークの知識を習得して実機を設定できるようになったら、「CCNA」の取得を目指しましょう。CCNAは、ネットワークのスキルが証明できる資格として非常に人気があります。ネットワークのスキルアップには非常に有効なので、ネットワークエンジニアの登竜門的な資格になっています。
試験ではネットワークの知識を問う問題のほかに、ルーターやスイッチのコマンドを投入する問題も出題されるため、Step1とStep2の勉強の成果が証明できます。
ネットワークの勉強を始めたら最初の目標としてCCNAを目指しましょう。
CCNAの効率的な勉強方法以下の記事で詳しく解説しています。
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CCNAの合格を目指す場合は、実機の設定を練習できる環境が必須になるため、実機を操作できる環境をどのように手にいれるかが問題です。
実機を操作できる環境を作るのはハードルが高いように見えるかもしれませんが、ここでは未経験者の方でもできる方法を3つ紹介します。自分自身の環境と相談して選んでみてください。
「パケットトレーサー」はシスコシステムズが開発したソフトで、PC上で疑似的なネットワークを作って画面上だけでルーターやスイッチを設定できるソフトです。
ソフトを入手する前にCiscoのアカウントを作る手間があったり、入力できるコマンドはすべてをサポートしていないというデメリットがありますが、CCNAで必要となるコマンド入力はサポートしているので、ネットワークを作ってルーターやスイッチの簡単なコマンドを実行してみたい方にはオススメです。
操作は非常にシンプルです。ドラッグ&ドロップでルーターやスイッチを配置してネットワークを作れるので初心者の方でも何度か触ればすぐに使えるようになります。
パケットトレーサーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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オークションサイトやフリーマーケットでルーターやスイッチを購入して環境を作る方法もありますが、どのような状態で商品が売られているかわからないというデメリットがあります。
実機によってはライセンスが入ってなかったり、ルーターのOSが古くて参考書のコマンドと違うため勉強が思うように進まなかったりするケースが出てくるかもしれないので、購入前には確認が必要です。
また、ルーターを1台購入しておけば、ルーターのOSをPCに転送して、PC上で「GNS」というエニュミレーターソフトを使って、パケットトレーサーと同様に疑似的なネットワークを作ってルーターを動かすことができます。パケットトレーサーで実行できるコマンドは機能に制限がありますが、GNSで動くルーターは本物のOSなので、実機と同じコマンドを実行できます。
参考サイト:GNSをはじめから
未経験者の方にオススメなのがスクールに通う方法です。スクールに行けばルーターやスイッチはすべてそろっています。スクールには講師もいるので、勉強でわからないことがあった場合は、その場で質問をして問題解決ができ、勉強の効率もアップします。
ただし、スクールは費用がかかるため、実機を中古で購入するよりも高額になるデメリットがあります。自分の環境と相談して、どの方法で実機操作できるようになるか検討してみましょう。
ネットワークの勉強するためにどんな方法で行うかも重要です。主に「Webサイトで勉強する」「書籍で勉強する」「スクールに通って勉強する」の3つの方法があり、それらを複数組み合わせるという方法もあります。
ネットワークを勉強する環境は人それぞれです。自分の環境に合った方法を選んで勉強の効率アップを図りましょう。
Webサイトを使って勉強する利点は、たくさんの情報量を得られることです。中には無料にもかかわらずかなり勉強に役立つサイトもあります。ネットワークの基本的な知識をメインに習得することが目的であればWebサイトだけで充分でしょう。
しかし、インターネットで「ネットワーク 勉強」と検索すればたくさんの情報が拾える反面、勉強以外のサイトもヒットして、始めて勉強をする方にとってはどのサイトを見たらいか選択が難しくなるというデメリットもあります。
ネットワークの基本的なことを理解している方や、実務などで経験がある方であればWebサイトだけで勉強は充分可能ですが、未経験から勉強を始める場合は、Webサイトは補助的な位置づけで、部分的にわからないことが出た場合に使うのが良いでしょう。
書籍を使って勉強する場合の利点は、情報の信頼性が高い点です。Webサイトの場合、検索でヒットしたサイトが勉強に役立つかは、未経験者の方にとっては判断が難しくなりますが、書籍の場合は専門的でクオリティが高いのものが手に入ります。
逆に書籍は完全に独学なので、書いている内容でわからないことがあったらインターネットで調べてWebサイトと併用して勉強をすすめる必要があります。また、問題点はすべて自己解決を行う必要があったり、書籍代がかかるというデメリットがあります。
書籍で勉強する場合は、自分の知識に合った1冊を選べるかがポイントでしょう。ネットワークの勉強では、ルーターやスイッチの設定も勉強しなければなりないので、Webサイトを使って勉強する場合も含めて、実機を操作できる環境を手にいれましょう。
ネットワークエンジニアが読むべき本についてはこちらの記事でも紹介しています。
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独学が苦手な未経験者の方オススメなのがスクールに通う方法です。スクールに通えば教材や実機はすべて揃っていますし、わからないことがあったら教えてくれる専門の講師も常駐しています。勉強の効率アップのために必要な材料は揃っているので、後は自分の努力次第です。
しかし、スクールはWebサイトや書籍を使って勉強する場合と比べると、費用が高くなりがちです。また、スクールの開講日に合わせて自分のスケジュール調整も必要になってきます。平日に仕事をしている人は、仕事終わりや土日の時間をスクールの日程と調整しなければなりません。
スクールによっては、無料で利用できるものや、オンラインで利用できるものもあるので、自分のスケジュールや費用と相談してどのスクールにするか決めましょう。
一人で勉強を進められる自信がない場合はITスクールに通うのがもっとも効率的です。専門の講師に教えてもらえるためつまずきから挫折してしまうことも少なく、仲間がいるためお互いを励まし合いながら学べます。
書籍は専門家によって書かれているため正確な情報が載っているうえ、解説も丁寧で理解が進みやすい特徴があります。これから初めてネットワークを勉強するという人はまず書籍から勉強を始めると良いでしょう。
Webサイトはスマートフォンから見られるため、手軽でなおかつ書籍のようにかさばりません。楽さからWebサイトでの勉強でいいやと思う人もいるかもしれませんが、説明が簡素なことが多く、ネットワークの知識がない人には難しく感じられる場合があります。また信頼性に欠けるサイトも存在するため、情報の正誤を見抜く必要があります。
Webサイトを使って勉強する場合は、一定ネットワークの知識をつけてからにすることをおすすめします。ネットワークの知識があり、この個所に入力するコマンドを知りたい、などという場合であれば、手間をかけずに調べて学べるため効果が大きいです。
ネットワークの知識を習得する目的だけであれば、無料のWebサイトだけでも充分なボリュームがあり、役立つサイトもたくさんあります。
また、勉強に役立つサイトは一度調べたら終わりでなく、今後実務に入って調べものをしたり、スキルアップのために勉強をする場合も役立つ可能性もあるので、ブックマークをして復習のために何度も見れるようにしておきましょう。
ここでは勉強のためだけなく、ネットワークのスキルアップのためにも役立つサイトを4つ紹介します。
ネットワークの勉強に役立つサイト
関連リンク:ITBOOK すべてのエンジニアのためのネットワーク解説サイト
初心者のネットワークエンジニアスキル向上のためのサイトで、TCP/IP技術全般の基本的なことについてを図をたくさん使ってわかりやすく解説しています。技術だけでなくネットワークの運用業務などについても記載されており、ネットワークエンジニアを目指す方向けに業務で使える技術も学べます。
仮想化技術やPythonなど今後のネットワークエンジニアに必要なスキルについても解説されているので、ネットワークエンジニアの業務経験者にとっても役立つ内容となっています。
未経験から実務を始めた方を対象とした内容となっていますが、実務を始めた後も基本的な技術について忘れたときなどたまに閲覧して確認してみるのも良いでしょう。
関連リンク:Ping-t
インフラエンジニア向けの資格取得のための問題集サイトです。各問題の解答の解説が丁寧でわかりやすく、初心者の方が練習問題に挑戦してもわかりやすくなっています。CCNA以外にも「LPIC」、「ITパスポート」、オラクルデータベースの資格である「Oracle Master」などのITインフラに関する資格の練習問題が無料で公開されています。
また、有料版のプレミアムコンテンツを申し込めば各資格の上位資格の問題集にもチャレンジすることできて、CCNAの実機の演習問題にも挑戦できます。CCNAの勉強でルーターやスイッチのコマンドを実行する環境がない方はこちらを申し込むのも良いでしょう。
関連リンク:ネットワークエンジニアとして
Cisco機器を中心としたネットワークエンジニアのために技術サイトです。ルーターやスイッチのほかにもファイアウォール(FW)やロードバランサー(LB)などの高度なネットワーク機器の設定についても解説されているので、初心者だけでなくネットワークエンジニアとして経験を積んでスキルアップを考えている方にもオススメできるサイトです。
また、こちらのサイトはCCNAイージス、CCNPイージス、CCIEイージスとCCNAからCCIEまでシスコシステムズ認定資格の技術解説サイトも準備されているので、資格勉強にも役立てることができます。
関連リンク:CCNAイージス
Linuxについても解説されているので、ネットワークエンジニアとしての業務でも役立つでしょう。
関連リンク:ネットワークチェンジニアとして
「ネットワークエンジニアとして」のサイトをリスペクトして作られたサイトで、ネットワークの運用業務からCCIEを取得することで、キャリアアップに成功した方が書いている勉強実績のサイトです。
Cisco機器の基本的な設定から高度な設定まで、設定例と確認方法がたくさんのっています。これからネットワークエンジニアを目指す方以外にも、キャリアアップを考えている方にもオススメの内容です。
そのほかにも、ネットワークだけでなくサーバーやデータベースなどインフラ全般についての設定方法ものっているので、インフラエンジニアとしてキャリアパスを考えている方にも役立つ内容になっています。
インフラエンジニアについてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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インターネットが世の中に出始めた2000年頃からCCIEを取得して、ネットワーク技術の講師として活動しているベテランの人気講師のサイトです。現役で長く活躍しているネットワークエンジニアの中には、未経験の頃からこちらのサイトで勉強をしたエンジニアも多数います。
内容は主にCisco機器の設定を中心としたネットワーク技術について解説されています。そのほかの特徴として、日本では珍しく日本語で勉強できるCCIEの教材を販売しています。
無料でネットワークの練習問題をメールマガジンで配信をしていおり、Cisco機器の設定と確認例が記載されているので、定期的にネットワークの練習問題をこなしてスキルアップに役立てるのも良いでしょう。
勉強をしただけでは具体的にどれだけの知識や技術が身についたかわからないため、勉強が一通り終わったら、勉強の成果を証明するために資格取得を目指してみましょう。
自分自身のスキルの確認と今後のスキルアップのためには、資格取得も大事な要素の一つです。ネットワークの資格はたくさんありますが、ここではネットワークのスキルアップのために初心者の方に役に立つ資格を紹介します。
ネットワークのスキルアップに役に立つ資格
「CCNA」は、アメリカのネットワークの機器メーカーのシスコシステムズの認定資格です。ネットワークの知識だけでなく、Ciscoルーターやスイッチを使ったネットワーク構築のスキルも身につけることができます。
ネットワークエンジニアの登竜門的な資格となっており、経験者や未経験問わずネットワークの業務をするための必要な知識を習得するために役立つ資格です。
ネットワークの勉強を始めたら一つの目標として最初はCCNAの合格を目指しましょう。
CCNAを提供するシスコ社はネットワーク機器の販売会社です。そしてシスコ社のネットワーク機器は全世界で一番多く使われているため、企業に入社してもシスコ社の製品に触れる可能性はかなり高いといえるでしょう。
CCNAでも、シスコ機器の操作方法やシスコ機器の知識を問う問題が出題されます。つまり資格取得の勉強がそのまま業務に活かせるわけです。
これらの特徴からCCNAはネットワークにかかわる仕事をおこなう人は必ずといっていいほど受験している人気の資格です。ぜひネットワークエンジニアとして活躍するためにCCNAを受けることを検討してみてください。
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NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの日本の3大通信キャリアとNECや日立などの各電機メーカーでつくるMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)による携帯電話技術の認定資格です。
CCNAが有線のネットワーク技術中心の資格なのに対して、こちらは無線のネットワーク技術に特化した内容になっています。2級はエンジニア経験4年以上を想定した内容となっており難易度はやや高めですが、MCPCから販売されている教科書で勉強すれば未経験でも合格は可能です。
これからのネットワークエンジニアには、スマートフォンを中心とした携帯電話技術の知識も必要になってきます。最新の無線ネットワーク技術を習得したい方はぜひ目指しましょう。
参考サイト:モバイルシステム技術1・2級検定申込サイトTOP
ネットワークの国家資格の最高峰で、ネットワークエンジニアとしてスキルアップを考えている方はぜひ取得したい資格です。
難易度の高い資格ですが、毎年の最年少合格者が10代と、未経験でも合格できる資格といえます。また、1日に4回行われるテストですべて合格をしないと認定されないため、体力と忍耐力も必要な試験です。
内容はネットワーク技術だけでなく、マネジメント関連の内容も含まれ、ネットワーク業務全般から出題されます。また、過去問が流用して出題される場合もあるため、試験対策のために過去問を一通り解いて傾向をつかむと良いでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験については、こちらの記事で解説しています。
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Linuxの普及を目指しているカナダの非営利組織のLPI認定の資格です。LinuxサーバーはCUI(キャラクター・ユーザー・インターフェース)でのコマンド操作が必要になります。
ネットワークの業務ではサーバーの操作をする機会もあり、ネットワークエンジニアでもLinuxのオペレーション能力が必要です。最初はlevel-1を目指してLinuxの基礎を固めましょう。
LPIC Level-1はLinuxの基本的なことを理解してオペレーションができれば充分合格できますが、Linuxを触ったことがない人にとっては難易度の高い資格になります。
下記の記事で未経験からLPICに合格にするための勉強方法について記載しているので、未経験の方は確認してみてください。
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LPIC(エルピック)はLinux技術者の認定資格の一つで世界標準の資格です。IT業界に転職を考えている方、経験者でもスキルアップ...
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AWSクラウドを運営するアマゾンの認定資格です。クラウドプラクティショナーは入門的な位置づけですが、クラウドを触ったことがない人には難易度の高い資格です。まずはAWSでコンソールを操作できるようにアカウントを作ってから、参考書や問題集とセットで勉強を始めましょう。
クラウドの需要は年々増加傾向にあり、ネットワークエンジニアにもクラウドの知識は必要になるため、キャリアパスの一つとしてクラウド技術の習得も必須といえます。
また、クラウドエンジニアはネットワークエンジニアより年収が高い傾向にあるので、AWS認定の上位資格を取得してネットワークエンジニアで培った経験とスキルのセットで、キャリアチェンジをして年収アップをする方法もあります。
クラウドエンジニアとして活躍したい人は、こちらの記事で資格についても確認してみてください。
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さまざまな種類の資格がありどれを選んだらいいかわからない人は、自分がどの分野で活躍したいかという基準で選んでみることをおすすめします。
たとえば、将来クラウドを中心としたネットワークエンジニアを目指したい場合はクラウドの基礎知識が習得できる「AWSクラウドプラクティショナー」の資格が良いでしょう。「モバイルシステム技術検定試験 2級」であれば無線分野で活躍したい人、「ネットワークスペシャリスト」はネットワークの知識やスキルを尖らせたい人に、「LPIC Level-1」はLinuxなどのサーバー分野で活躍したい人におすすめです。
とりあえず何かの資格取得をしようという考えで学習をおこなってしまうと、身につけた知識を活用する場面がなく無駄な時間だったと後悔してしまう可能性があります。知識は実際の業務で利用してこそです。実務で活かせる知識を効率よく増やせるように、自分のやりたいことや目指す姿に合った資格を取得するようにしましょう。
ネットワークの勉強を始めるためには、どの書籍を選ぶかも重要です。未経験者の場合は、前提となる知識がないため、理解ができなくなるような難易度の高い書籍は避けるべきです。基本的なことから確実に習得できる書籍を選びましょう。
ここでは、未経験からでもネットワークの基礎固めのために、読み進めていける書籍について紹介します。
ネットワークの勉強に役立つ書籍
ネットワーク技術の解説書の定番の入門書籍で、ネットワークの勉強で必須となるTCP/IPを理解するためにネットワークの勉強を始めたら最初に読んでおきたい1冊です。
ネットワークとコンピューターの時代背景から始まり、未経験者の方でもネットワークとは何かというイメージをつかみやすい構成になっています。
ネットワークの難しい用語の解説から入らず、基本的なことから理解できるように解説されているので読みやすく、ネットワークの基礎知識を確実に固めるための内容です。
「マスタリング TCP/IP 入門編」で基礎知識を固めたら、応用編で理解を深めましょう。入門編と応用編を完全に理解できれば、ネットワークにおけるTCP/IPのレイヤー4までの知識はほぼ一通り身に付きます。
応用編では、ルーティング技術や各プロトコルのパケットフォーマットまで詳細に解説されており、ネットワークの業務ででよく使われるアプリケーション層の技術まで理解できます。
ネットワークエンジニアとして業務を始めたばかりの方にとっても、実務で何か調べたいことあった場合の1冊としても役立ちます。ネットワークエンジニアとしてスキルアップを目指す方は、入門編と応用編で得られる知識を完全にマスターするつもりで読みましょう。
ネットワークでもセキュリティ知識は必須です。ネットワークセキュリティの通信の勉強は、最初はHTTPを暗号化してHTTPSの通信をするための技術である「SSL/TLS」について理解するところから始めましょう。
こちらの書籍は暗号化の基本的な考えから、さまざまな暗号アルゴリズムの原理まで解説されており、SSL/TLSとどのように結びついているか詳細に書かれています。
ネットワークセキュリティを理解するために、HTTPの暗号化は一番最初に理解しておきたいところです。ネットワークのセキュリティをより強くするためには、ルーターやスイッチ以外にもFWやLBのようなアプリケーションの通信を制御できるネットワーク機器を使う必要があり、HTTPの通信の知識が必要です。
Linux初心者の方向けの書籍です。こちらの書籍は「RedHat系」と「Debian系」の両方に対応して書かれており、Linuxのインストール方法についても記載されているため、初心者の方でもこの本のだけでLinuxコマンドの練習ができます。
ネットワークの勉強で得た知識をさらに広げるためには、サーバーの知識も必要になってきます。サーバーのオペレーションにはLinuxコマンドの操作は必須です。実務においても、ネットワークエンジニアがサーバーにログインして確認コマンドを実行するケースはあります。
最初はLinuxの操作に慣れるためにも、実行環境を作ってLinuxコマンドを練習してみましょう。
Linuxについて、基礎から知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。
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未経験から短時間で効率よくネットワーク技術を習得するためには、ある程度の決まった学習パターンや勉強のポイントをあらかじめ知っておきましょう。また、ネットワークの勉強にはルーターやスイッチを設定できる環境を整える必要もあります。
未経験者の方はここで紹介した勉強方法を参考にして、効率よくネットワーク技術を習得してネットワークエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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ネットワーク機器を操作する際にはコマンドを入力する必要があります。とはいえコマンドは複雑なものではないため、プログラミング言語に比べると覚えることは少ないです。たとえば、ネットワーク機器へ「インターフェイスfa0/1に192.168.0.1/24(255.255.255.0)を設定」する場合、以下のコマンドを入力するだけで完了です。
interface fa0/1
ip address 192.168.0.1 255.255.255.0
見てわかる通り、設定したい情報と設定するコマンドはおおよそ同じで、シンプルに考えられるといえます。
しかし、プログラミング言語の場合は関数を入力したり書き方に制約があったりして、コマンドをが複雑な場合が多くあります。たとえば、C言語で「Hello world」を出力する場合は以下のコマンドを入力します。
include
int main(void){
printf(“Hello world\n”);
return 0;
}
このようにプログラミング言語のほうが複雑であることがよくわかるのではないでしょうか。ネットワークのコマンドはシンプルなものが多く覚えるものも少ないため、プログラミング言語よりも楽に扱えるといえるでしょう。