CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
ネットワークエンジニアを目指したいけいど、インターネットで言われているマイナスイメージが気になる方もいるのではないでしょうか。たとえば、「ネットワークエンジニアやめとけと聞くとそれが本当なのか?」「なぜそういわれるのか?」など疑問に抱く方もいるでしょう。
この記事では、ネットワークエンジニアがやめとけといわれる理由や、マイナスイメージとの上手な付き合い方、エンジニアを目指すために事前に知っておきたいことについても紹介します。
目次
開く完全無料で最短1か月で資格をとれる!
将来性の高いネットワークエンジニアになろう
「IT業界に転職したいけど、何を勉強すればいいかわからない」という悩みを持っている人は、まずはネットワークエンジニアをめざしてみてください。ITサービスとは切っては切れないネットワークを支えるネットワークエンジニアは、今後も需要は増えていく魅力的な職種です。
ネットビジョンアカデミーなら知識0からでも、資格をとって優良企業へのエンジニア転職が可能です。ネットワークエンジニアの登竜門といわれる王道資格「CCNA」を取得してエンジニアデビューしましょう。
ネットワークエンジニアに限らず「やめとけ」といわれてしまう理由は、その職業の持つマイナスイメージから来ることが多いでしょう。まずはネットワークエンジニアについてマイナスイメージをもってしまう業務内容や現状について理解しましょう。
ネットワークエンジニアを目指す方がメリットとデメリットを判断するために、やめとけといわれる理由になっているデメリットについて紹介します。
すでに動いているネットワークの増設や設定変更作業など業務に影響があるような作業は、業務影響を少なくするために、基本的にはネットワークがあまり使われていない業務時間外など夜間で行われることが多くなります。
また、新しいネットワークを作る際や、新しいネットワーク機器を動いているネットワークに接続する場合は、機器の物理的な設置作業が必要になり肉体労働もあります。
そのほか、ネットワークの運用・監視の業務では仕事によっては24時間のシフト勤務もあり夜勤業務もあります。
ネットワークが停止するとサーバーが通信できなくなり、サーバーで動いているアプリケーションも使えなくなってしまうので、障害が起こるとすぐに対応する必要があります。
たとえ土日などの休日であっても、就寝時間であっても関係なく障害が発生したらすぐに担当のネットワークエンジニアに連絡が入り、連絡を受けたエンジニアはすぐにリモートでネットワーク機器にログインして障害対応します。
ただ、ネットワークは基本的には止まらないように作られており、障害が発生してもすぐにバックアップの経路に切り替わるようになっているので、突発的な時間に対応が必要になることは少ないですが、それでもどのような状況で突然ネットワークが使えなくなるかわかりません。
まったく通信ができない状況になると、勤務時間と関係なく突発的な時間に作業します。
ネットワークが停止すると、ネットワーク上で動いているサーバーやアプリケーションも使えなくなって業務が停止してしまうので、障害対応には必ずスピードを求められます。
ネットワークが停止すると企業はビジネスの機会を失い大きな損失になり、障害時間が長く続くと業務として使っていた人だけでなく、サービスを使っていた一般人にも大きな影響が出てしまいます。場合によっては社会問題に発展して行政指導まで及ぶということもあります。
参考サイト:docomo「2021年10月14日の通信サービス障害に関する報告書を提出」
ネットワークの障害対応中は状況報告から改善の目途について頻繁に報告を求められるなど、常にプレッシャーとの戦いです。障害対応は、常にスピードをもって問題解決を行わないといけない厳しさがあるでしょう。
現場の業務をこなすのは重要ですが、それだけを完全にこなして給料が上がる保証はありません。エンジニアの給与は一般的に1時間当たり、または1ヶ月あたりいくらという時間単価で決められます。
たとえば、正社員であれば会社間の契約に従って、1ヶ月あたりの単価が顧客から会社に支払われ、諸経費や会社の利益を差し引いた金額が給料として支払われます。派遣であれば1時間あたりの単価に1ヶ月に働いた総時間分を掛けた額が給料として支払われます。
単価の見直しは頻繁に行われるわけではなく、契約が延長をされても単価が上がる保証がないため、業務だけをこなしても給料があがる可能性は低くなります。
こういう状況を回避するために、現場経験で得られるネットワーク機器の実装スキルと、資格取得による技術知識のアップの両方を利用して、エンジニアとしての市場価値を高め続けていく大変さがあります。
ネットワークエンジニアが扱う機器は、ルーター、スイッチ、ファイアウォール(FW)、ロードバランサー(LB)などさまざまあります。ネットワークエンジニアとしてこれらの機器の実装スキルを高めていくためには現場での作業経験が必須になります。
ネットワークエンジニアが扱う主な機器
しかし、ネットワーク機器の中には何千万も何億もするものもあり、そういった機器を導入する企業は限られているため、高価なネットワーク機器の実装スキルを積むための機会を得られるエンジニアは多くいません。
そのため、エンジニアとして実装スキルを上げるためにはどの仕事を選ぶかタイミングも必要になります。場合によっては自分が実装スキルをアップしたいと考えてるネットワーク機器に携われる仕事になかなかチャレンジできないこともあるため、ネットワーク機器の実装スキルを上げるために時間がかかりスキルアップが難しくなるケースもあります。
総務省のクラウドサービスの利用動向の調査でも、クラウドを利用する企業は年々増加傾向にあります。それにともなって、ネットワークをクラウドを使って構築するケースも増えていくでしょう。
参考サイト:総務省「企業におけるクラウドサービスの利用動向」
ネットワークエンジニアにはデータセンターに機器を設置してネットワークを構築するオンプレミスに加えて、クラウドを使ってネットワークを構築するスキルが求められるでしょう。
クラウド上でのネットワーク構築はオンプレミスに比べて非常にシンプルにできるという利点もあり、小規模なものになるとクラウド上のネットワークを含めてITインフラ全般をバックエンドエンジニアが兼任して行うということもあります。
新たに他の専門のエンジニアを必要とされない可能性もあるので、ネットワークエンジニアとしてクラウド技術のスキルとどう関わっていくか難しいところもあるでしょう。
最短1か月で将来性の高いネットワークエンジニアになろう
「未経験からネットワークエンジニアになりたい」と思っている人は、資格の取得がおすすめ。なぜなら、資格があるとスキルの証明になり、就職への近道になるからです。
ネットビジョンアカデミーは完全無料で受講ができて、ネットワークエンジニアの就職に役立つCCNAの資格取得率は99%。就職率も98%となっており短期間で優良企業へのエンジニア転職の実現が可能です。
将来性の高いネットワークエンジニアに興味がある人は、無料カウンセリングで詳しく話を聞いてみましょう。
夜間業務や障害対応などネットワークエンジニアならでは大変さもありますが、もちろんプラス要素もたくさんあります。ネットワークエンジニアになることで得られるメリットについても理解しておきましょう。
また、ネットワークエンジニアとしてのマイナス要素が逆に人によってはプラス要素になるということもあります。ネットワークエンジニアを目指す方は、今の自分の環境と比べてプラスのステップアップになるかも考えてみましょう。
IT業界に存在するたくさんの種類のエンジニアの中でも、ネットワークエンジニアは他のエンジニアと比べて資格取得をきっかに未経験者から転職に成功しやすいという利点があります。
さまざまな求人情報で「ネットワークエンジニア」と検索をすると応募条件や必要なスキルの項目などに「CCNA」などの資格が指定されていることに気づくと思います。逆にいえば資格取得をしていると企業から採用されやすくなるということになります。
企業求人の応募要項で指定されるCCNAはネットワークエンジニアの登竜門的な資格です。未経験からネットワークエンジニアへの転職を考えている方は、まずはネットワークの基礎知識を身につけるためにCCNAの合格を目指しましょう。
未経験からネットワークエンジニアになる方法や必要な資格のCCNAについては以下の記事で解説しています。
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企業経営者や人事担当者のためのポータルサイトの「日本の人事部」が行った調査では、資格を取得した社員に対して「資手当」や「奨励金」を支払う企業は3社に1社の割合となっています。
そのほか、資格取得を昇進や昇格の条件にする企業も20%以上となっています。
参考サイト:日本の人事部「会社は社員の「資格取得」をどこまでサポートしてくれる?」
ネットワークエンジニアの資格にはCCNAのほかにも、上位資格であるCCNPやネットワークスペシャリストなどがあり、希少価値が高い資格を取得するほど手当も大きくなります。また、転職で給料アップを狙う場合においても資格を取得していると有利です。
ネットワークエンジニアに役立つCCNPとネットワークスペシャリストの資格については以下の記事で詳しく紹介しています。
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何千万も何億もするような高価なネットワーク機器の実装経験を積む機会があるのもネットワークエンジニアのメリットです。
特に、ファイアウォールやUTM、ロードバランサーなどのアプリケーションの通信を制御するネットワーク機器の実装スキルは、希少価値が高くエンジニアとしての単価アップも狙えます。
ルーターやスイッチでネットワークの構築ができるようになったら、さらなるステップアップとして上位のネットワーク機器の実装スキルの経験をつめる仕事を選びましょう。
ネットワークの監視・保守などの業務は、システムが安定して動いていれば、定期的な機器のアラートチェックなどほぼ同じことの繰り返しになります。
運用業務においても、ネットワークを使うユーザーの業務に変更がなくシステムが安定して動いていれば、待機状態であったり、社内の何かしらの定期業務だけになります。
また、設計や構築においてもネットワーク環境が異なっても、IPアドレスの設計、障害、拡張、負荷分散、アクセス制御などベースとなる技術の設計はどれも同じです。
一通りのフェーズを経験をすれば仕事の要領がつかめて、ルーティーンワークとして自分の中で効率的で楽な仕事ができるようになるのもネットワークエンジニアのメリットです。
夜間業務はデメリットだけでなくメリットもあります。シフト勤務で夜間業務の場合の出社時間は、ほとんどの場合は昼過ぎや夕方なので、早起きをして朝の通勤ラッシュの時間帯に電車に乗らなくても良いというメリットがあります。
そのほか、午後10時から翌朝の5時までの夜間業務の場合は「深夜割増賃金」が労働基準法で定められているため、昼の勤務よりも25%アップで支払われます。また、会社によっては別に夜勤手当を支給する場合もあります。
昼だけの勤務と比べて出勤時間に余裕が出たり、給料の割り増しなど夜間業務ならではのメリットといえるでしょう。
最短1か月で将来性の高いネットワークエンジニアになろう
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ネットワークエンジニアの業務を続けていくためには、夜間業務といかに向き合っていくか考える必要があります。特に夜の仕事は昼の仕事と違うため、生活のリズムを崩しやすく体調管理が非常に大事になってきます。
ここでは、夜間業務を行うための体調管理方法や夜間業務の上手な時間の使い方について紹介します。また、夜の勤務を避ける方法についても紹介します。
ネットワークエンジニアの夜勤勤務についてはこちらで詳しく解説しています。
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24時間シフトの夜間業務は眠気との戦いになります。勤務前には仮眠を取ることも大事ですが、生活リズムや体調管理の観点から仮眠の取りすぎにも注意しましょう。また、夜間業務中には仮眠をとるための休憩時間も確保されているので、疲労回復のために睡眠をうまくコントロールすることも必要になります。
日本看護協会の調査によると、疲労回復のために勤務前の理想的な仮眠時間は2時間と言われています。また、夜間の休憩時間に1時間の仮眠を取ることは3時間の疲労回復と同等という結果もあります。
参考サイト:日本看護協会「夜勤中の仮眠を取りましょう」
体調管理のために、勤務前の仮眠、夜間業務の休憩で取得できる仮眠時間、勤務後の仮眠の3つのバランスを考えて体調管理に努めましょう。
夜間業務は障害が発生しない限りは昼の業務と比べて仕事量が比較的少なく、勤務中に空き時間ができます。空き時間には参考書などを持ち込んで勉強したり、ネットで技術サイトを閲覧して知識を深めるなどして自己研鑽に努めましょう。
持ち込んだ参考書は勉強のためだけでなく、業務上で何かわからないことができたときに技術的なことを調べる場合にも役に立ちます。エンジニアとして業務していくために技術知識を深めることは大事です。
また、場合によってはセキュリティ上の観点からインターネットの閲覧を禁止している現場もあるので、業務に役立つ参考書を1冊でもカバンに入れておくと何か調べものをしたいときに助かります。
夜間業務がないネットワークエンジニアの仕事もあり、運用しているネットワークを業務で直接触る必要がない業務だと昼の勤務がほとんどです。たとえば、要件定義や設計などをメインに行う上流工程の業務や、製品の技術サポートの問い合わせ対応などを行う業務などたくさんあります。
運用しているネットワークの業務経験がないエンジニアは、ネットワークがどのような使われ方をしているかわからないので、要件定義や設計などの業務を任せてもらえません。上流工程に携わるためにはまず、運用経験を積みましょう。
また、製品の技術サポートなどネットワーク構築の補助的な位置付けの業務は、検証業務でサーバー構築やアプリケーションの通信環境の構築などネットワーク以外の知識も必要とされるため、高いスキルが必要になります。将来のキャリアパスの1つとしてこれらの業務を考えてみるのもいいでしょう。
ネットワークエンジニアのキャリアパスについてはこちらで詳しく解説しています。
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そのほかにも運用は昼だけ行って、夜に障害が発生したときだけ連絡をもらって対応するという業務もあります。比較的、夜間業務が少ない仕事を選ぶことも考えてみましょう。
絶対に壊れないシステムが存在しないように、永久に通信できるネットワークもありません。
ほとんどのネットワークは通信ができなくなったらバックアップのネットワークに切り替えられるようになっていますが、それでもネットワークが使えなくなるということは起こります。万が一障害が発生した場合は、迅速な対応が必要になります。
ここでは、ネットワーク業務において一番のスピードと正確性が求められる障害対応との付き合い方について紹介します。
障害対応は何よりもスピードが命です。その中でも、最初は障害の状況を関係各所にできるだけ早く連絡する必要があります。障害対応を行う場合、最初はコミュニケーションスキルが必要になります。
業務に入ったらまずは、障害が発生したらどこに連絡する必要があるか把握しておいて、迅速な対応ができるように備えておきましょう。
大規模なネットワークになると障害の内容によって連絡先が異なったり、いろんな種類の連絡系統があったり複雑な場合もあります。そういう場合も、障害が起こったときに慌てないために業務の空き時間などを使って、自分なりのメモを取ってまとめておくなどして障害が起こったときに準備しておきましょう。
障害発生時は電話、メール、チャットが主な連絡手段になります。メールやチャットは電話と違って連絡をするのに時間がかかります。また、メールやチャットのツールの使い方がわからないと連絡そのものが遅れてしまいます。
現場に入ったら、今まで使ったことがないツールを使わなければならないということもあります。まずは、焦らず確実にコミュニケーションツールを使いこなせるようになりましょう。
また、メールやチャットは文章で連絡するため、タイピングの速度や文章をまとめる能力も必要になります。特にタイピングが苦手な方はネット上のタイピング練習ツールを使って練習をしておきましょう。
参考サイト:タイピング練習 (日本語編)
障害対応を迅速に行うためには、自分が関わっているシステムを理解しておく必要があります。
たとえば、「物理的にどの機器とどの機器がつながっているか」「論理的にはどのIPアドレスとどのIPアドレスが通信しているか」「どんなアプリケーションの通信が発生しているか」など、ネットワークが安定して動いているときに正常な通信を把握しておく必要があります。
複雑なネットワークになると、アプリケーションの通信状況まで把握するのは難しいですが、最低でも物理的にどこどどこがつながっていてどんなアドレス構成になっているかはある程度把握しておきましょう。
そして、障害が起こったときにネットワークの構成や機器の設定がすぐ確認できるように「どんな構成になっているか」「どんな設定になっているか」などの資料を準備しておきましょう。
ネットワークの障害は接続しているケーブルが切れたり、機器が故障をするといったような物理的な障害だけではありません。機器も正常に動いていてケーブルも正常に接続されているのに通信ができないということもあります。
こういったケースの場合は単に機器のバージョンを変更して交換しただけは復旧はできないことが多く、アプリケーションの通信の調査が必要になります。
大規模なアプリケーションの通信障害となると、サーバー担当者や開発エンジニアとコミュニケーションをとって障害対応していく必要があり、そのためにもアプリケーションの通信フローを理解しておく必要があります。
ネットワークエンジニアとして業務を始めたら、どのようなキャリアパスを実現するかも大事です。エンジニアとして自身の市場価値を高めるためには日々、自己研鑽を行って知識や技術スキルをアップすることが成功への第一歩になります。
ここでは、ネットワークエンジニアとしてキャリアパスを実現するために必要最低限、身につけておきたいスキルを紹介します。
ネットワークエンジニアとして、ルーターやスイッチを使ったネットワークを構築できるようになったら、アプリケーションの通信の制御できる、ファイアウォールやUTM、ロードバランサーなどのネットワーク機器を実装できる仕事にチャレンジしてみましょう。
新しいアプリケーションは日々世界中で無数に作られていて、ネットワークの通信環境は日々複雑化しています。通信の複雑化によりセキュリティの観点からも、アプリケーションの通信を制御するネットワーク機器が実装できるようなネットワークエンジニアは非常に重宝されます。
実装スキルは実務経験でしか習得できませんが、新しいプロジェクトに参加する場合は新しいことにチャレンジして、ネットワーク機器を実装できる種類を増やすことも考えて仕事を選びましょう。
ネットワークとサーバーは切っても切り離せない関係にあるので、ネットワークがあればほぼ必ずサーバーが存在します。運用で障害が起こればサーバーの通信確認が必要になり、構築においても通信制御にはサーバーの通信フローを理解する必要があります。
ネットワークエンジニアがサーバーを構築することはほとんどありませんが、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニア両方のスキルをもっていると、インフラエンジニアとして市場価値は大きく上がります。
また、サーバーを触るためにはLinuxの操作スキルが必要になります。Linuxを触ったことがない人は、ぜひLPIC Level-1の取得から始めてみましょう。
Linuxの概要や勉強方法については以下の記事で詳しく解説しています。
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クラウドを導入する企業は年々増えているので、ネットワークエンジニアとしてもクラウドで構築できるスキルは今後ますます必要になってきます。
企業がクラウドを利用する場合は、社内のネットワークとクラウドをVPNで構築するケースも増えてきており、ネットワークセキュリティの実装スキルも必要です。
参考記事:Canalys「Global cloud services market Q1 2021」
企業が使うクラウドには「AWS」「Azure」「GCP」などがあります。アメリカの調査会社によると2021年第1四半期のクラウドシェアはAWSが全体の3割を占めているので、最初はAWSクラウドの勉強から始めるのがおすすめです。
プログラミングができると業務を効率化できるので、日々の業務のパフォーマンスが上がります。
たとえば、運用業務で毎日同じ機器にログインして、同じコマンドを実施するような単純な定型業務はプログラムで自動化しておくことで時間の節約になり、空いた時間で他の業務ができます。他にも、ローカルPCで決まって行う単純なファイル操作なども個々の環境に合わせて自動化することで仕事も楽になります。
ネットワークエンジニアに限らずどんな職種であっても、プログラムで自動化して業務を効率化することは必ず役に立ちます。仕事を楽に効率的に正確にこなすためにプログラミングのスキルを積極的に身につけましょう。
プログラミングを独学で勉強する方法はこちらで詳しく解説しています。
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ネットワークエンジニアとして業務をはじめたら、スキルアップだけでなく給料アップも重要でしょう。知識や技術スキルがアップしても市場価値が上がらず給料も上がらないという状況は避けましょう。
スキルアップをしても給料が上がらなければ、身につけたスキルが埋もれてしまい希少価値がない希少性だけのエンジニアになってしまいます。
ここでは、給料アップのために失敗しない仕事選びについて紹介します。仕事を選ぶためには相応の知識と技術スキルが必要になるため、日々の自己研鑽も必要になるということは理解しておきましょう。
ネットワークの運用や監視業務は、毎月決まった金額で会社間で契約するのに対して、設計や構築はプロジェクト単位で金額が決まります。
設計や構築を行うエンジニアは運用以上に設計や設定する量が増えて、求められるスキルも高くなり、運用エンジニア以上にスキルの高いエンジニアを募集するため単価も高くなる傾向にあります。
ネットワークの設計や構築を発注する企業は、プロジェクトでエンジニアを動かすために潤沢な資金が必要になるといった側面も、設計や構築エンジニアの単価が高くなる要因の一つです。
設計や構築にステップアップをするためには、運用や監視のエンジニアで経験を積んでから、CCNPなどの上位資格を取得してチャレンジしてみましょう。
CCNPの勉強方法はこちらで詳しく紹介しています。
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仕事を発注するエンドユーザーに近いポジションであればあるほど資金が潤沢にあり、エンジニアの単価も上がります。2次請け、3次請けになると、1次請けの会社の諸経費を引かれてから、資金が2次請け以降に落ちてくるため、設計や構築を行えるエンジニアであっても単価も下がり給料も低くなってしまいます。
また、直請けの仕事に参加して給料アップしたいエンジニアはたくさんいるため、他のエンジニアと競争が発生します。他のエンジニアより、いかに自分が優秀であるかをアピールをする材料も必要になるでしょう。
直請けの高単価の仕事を獲得するためにも、常に自己研鑽を行いスキルアップをするための努力の積み重ねが必要です。
ファイアウォールやロードバランサーなどのアプリケーションの通信を制御するネットワーク機器を実装できるネットワークエンジニアの希少価値は非常に高いです。特に近年では、リモートワークの増加でSSL-VPNの利用が増えているので、ネットワークのセキュリティを高めるためにもUTMの需要が増えるでしょう。
日経クロスTECHが2018年度に行った調査によると、「フォーティネット」「パロアルトネットワークス」「シスコシステムズ」の3社でUTMのシェアの半分以上を占めています。
参考サイト:UTM比較「UTMの導入率はどのくらい? メーカー別のシェアを徹底比較」
UTMにはフォーティネットのFotigate(フォーティーゲイト)、パロアルトネットワークスのPaloalto(パロアルト)、シスコシステムズのASA with firepower(エー・エス・エー・ウィズ・ファイアーパワー)などがあり、今後の給料アップのためにはこれらの製品の実装スキルが積める仕事を選ぶと良いでしょう。
クラウドを利用する企業は年々増加傾向にあり、ネットワークエンジニアにもクラウドを扱えるスキルが今後は求められます。
2021年10月29日の時点の「給料ナビの年収の統計データ」によるとネットワークエンジニアを含むインフラエンジニアの平均年収が547万であるのに対して、クラウドエンジニアの平均年収は599万と少し高めになっています。
給料アップ、キャリアパスの実現のためにはクラウドのスキルは必須になるといえます。クラウドは今はAWSがシェアNo.1で人気なので、まずはAWSの認定資格の勉強で基本的な知識を固めつつ、クラウドの実務経験が積める仕事を選ぶと良いでしょう。
クラウドエンジニアの将来性や年収はこちらで紹介しています。
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未経験からネットワークエンジニアになるためには、まずはエンジニアとして業務を行うための基本的なIT知識を身につけるところから始めましょう。そのためには資格取得が一番の近道です。
ネットワークの業務を行うためには、まずネットワークの基礎知識を身につけておかないと、正しく設計や作業ができません。最初は、基礎知識を固めるために資格取得を目指しましょう。
CCNAは、シスコシステムズ認定のネットワークの基礎知識を習得できるための資格です。ネットワークの基礎知識に加えて、ルーターやスイッチを中心としたネットワーク機器の設定方法を取得できの実践的なスキルも身につきます。
ネットワークエンジニアを目指す方にとっては登竜門的な資格で、ネットワークの知識を習得するためには非常に人気のある資格です。上位の資格にCCNPがあり、CCNAを取得した後はスキルアップのためにCCNPを目指すエンジニアも多数います。
未経験者の方は、まずはCCNAの合格を目指して、より実践的で高度な知識を身につけたい方はCCNA合格後にCCNPを目指しましょう。
日本の3大携帯電話会社と一部の電機メーカーが会員になっている「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム」という団体の認定資格です。
携帯電話の無線通信の技術は、インターネット技術と並んで重要なネットワーク技術の1つです。5Gの登場により無線通信も増えているので、安定したネットワーク構築を行うためにも無線通信の技術を習得しておく必要があります。
試験内容は携帯電話が登場してから今日までの歴史や、ガラケーと呼ばれている昔の携帯電話技術から最近のスマホ技術まで広範囲に渡って出題されます。CCNAと違ってコマンドを打つという問題はなく知識のみの試験です。
ITスキルのレベルとしては基本情報技術者と同等ですが、無線通信の技術に詳しくない人にとって覚えることが多く難易度の高い試験になります。
Linuxの普及を目指すカナダの非営利団体のLPI(Linux Professional Institute)認定の資格です。Linuxの基本的な知識からオペレーションのスキルを身につけることができます。
ネットワークの運用でも構築でも、サーバーを操作する機会は必ずあるので、Linuxの操作をできるようになっておく必要があります。
LPIC Level-1はLinuxの基本的なことを理解して操作できる人であれば合格できる資格です。より実践的なスキルを身につけたい方はLPIC Level-2の合格を目指してサーバーの構築のスキルを身につけましょう。
LPICで身に付くスキルや勉強方法はこちらで詳しく解説しています。
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LPIC(エルピック)はLinux技術者の認定資格の一つで世界標準の資格です。IT業界に転職を考えている方、経験者でもスキルアップ...
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AWSを運営するAmazonの認定資格で、クラウドプラクティショナーはAWSクラウドの基本的な知識を問う入門的な資格です。試験のレベルはAWSの半年ほどの実務経験者を対象としています。
範囲は「クラウドの概念」「セキュリティ」「テクノロジー」「請求と料金」の4つの分野から均等に出題されます。AWSをまったく触ったことのない人にとっては新しい用語など覚えることも多く難易度が高い資格です。
まったくAWSを触ったことがない人は、まずはAWSでコンソールを操作できるようにアカウントを作ってから、参考書や問題集とセットで勉強を始めましょう。
クラウドエンジニアにおすすめの資格は以下の記事でも詳しく解説します。
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「クラウドエンジニアにおすすめの資格はどれ?」「資格を取得することでどのようなメリットがあるの?」など、クラウドエンジニア向けの資...
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ITシステムを運用するためのマネジメントの基本的な知識を習得できる、英国政府認定の公的資格です。試験内容はIT運用における基本的な知識の問題で、短期間の集中的な暗記だけでも合格できます。
ITILはあくまでITのシステム運用のお手本を示しているので、CCNAやLPICのように資格で得た知識が実務ですぐに使えるわけでなく、資格で得た知識をどのように運用で活かすかが問われます。
そのため、知識としてただもっているだけでは実務であまり役立たないため、取得後は資格で得た知識を使って、どのようにしたら運用を効率良く安定して回せるかを考えて業務を行いましょう。
参考サイト:itSMF Japan オフィシャルサイト
ネットワークエンジニアには夜間業務があったり、障害時には迅速な対応が求められるなどの厳しい一面もありますが、逆に資格取得をきっかけに未経験から転職ができたり、給料アップが狙えたりするというメリットもあります。
また、ネットワークエンジニアを含めて、ITエンジニアは常に人材不足で需要があり、日本人の平均年収より高い傾向にあるため、未経験者がキャリアチェンジで転職する場合においては総合的にはメリットの方が多い職種といえます。
手に職をつけて需要と将来性のある仕事に就きたいと考えている方は、この機会にぜひネットワークエンジニアを目指してみてはいかかでしょうか。
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最短1か月で資格をとって将来性の高いネットワークエンジニアになろう
「IT業界に転職したいけど、何を勉強すればいいかわからない」という悩みを持っている人は、まずはネットワークエンジニアをめざしてみてください。ITサービスとは切っては切れないネットワークを支えるネットワークエンジニアは、今後も需要は増えていく魅力的な職種です。
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