CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
近年パソコンやスマートフォンの普及にともなって、インターネットを使ってさまざまなサービスを利用することは私たちの日常になりました。インターネット上のサービスにはいろいろな種類がありますが、最も利用されているのはWebサイトでの情報閲覧やネットショッピングなどでしょう。
今回は、そんなWebサイトを作っている技術職であるWebエンジニアについて、仕事の内容や必要なスキルなどを詳しく解説しているので、ぜひ就職活動などに役立ててください。
目次
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Webエンジニアは、主にプログラミング言語などを使ってWebサイトを作る技術職の一つです。Webサイトを一般公開するためには、常時インターネットに接続して動き続けるWebサーバーが必要になるため、サーバーに関する技術的な作業もおこないます。
現代社会では日々新しいWebサイトが立ち上げられ続けていて、それらの制作作業は多くのWebエンジニアが支えています。
ここではWebエンジニアの仕事など基本的なことを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
国税庁の調査によると、Webエンジニアの平均年収は430万円ほどで、事業規模にもよりますが、日本人の平均給与とほぼ同じくらいの水準となっています。
現在注目されているインフラエンジニアのような専門分野の技術職の平均年収は540万円を超えていているため、WebエンジニアはIT業界内で特別年収が高い職種だとはいえません。
しかし、IT業界のエンジニア職は能力次第で収入を高めていくことができます。サイトの表面的な制作から始めた後も自己投資を続けていき、サーバーやネットワークなどの分野に関わるようになっていけば、次第に年収も高まっていくでしょう。
IT業界のエンジニアの種類による仕事の内容や年収の違いについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
関連記事:エンジニア全16種類の一覧|年収から適性までわかりやすく解説
Webエンジニアの主な仕事は、Webサイトの設計・作成と保守作業です。
Webサイトを具体的にどのように作成していくのかを決める「設計」作業では、サイト全体のページ構成を決めたり、Googleなどの検索エンジンへの対策についてなど、顧客や他のエンジニアとともにさまざまなことを協議します。
デザイナーなどが作ったWeb素材をWebサイトに組み込み、動きが必要な部分はプログラミングを作業するのが「作成」です。設計で取り決めした内容に従って作業を進めていきます。
すでに一般公開したWebサイトは、「保守」という形でWebエンジニアが作業することがあります。サイトのリニューアルや定期的なバックアップなど、作業の形はさまざまです。
Webサイトは一般の人が閲覧するため、流行りのデザインへのリニューアル頻度は高いので、保守はWebエンジニアの重要な仕事の一つです。
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一般的にWebエンジニアは、仕事の内容から大きく2つの技術職に分類されます。
一つはWebサイトの見た目の部分を担当する「フロントエンドエンジニア」と呼ばれ、もう一方はWebサーバー側でサービスを提供する部分を担当する「バックエンドエンジニア」と呼ばれます。
ここでは、この2つのエンジニアがどのような仕事をするのかを詳しく解説しているので、自分がどちらのWebエンジニアを目指したいのか確認して、勉強する方向性を決めたり、就職活動などで役立ててください。
エンジニアの分類は、業界の中でも分け方がいろいろとあり、場合によってはインフラエンジニアもWebエンジニアに含めることがあります。インフラエンジニアに興味のある方はぜひ以下の記事も参考にご覧ください。
関連記事:インフラエンジニアとは|ITインフラ全般を支えるエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの見た目にかかわる部分を担当する技術職で、Webサイト上のボタンを押したときの動きを作ったり、マウスを重ねたときに情報をポップアップして表示するような動作をプログラミングで実現します。
利用者が使っているブラウザの画面サイズによってデザインを切り替えて表示したり、ブラウザの種類で使うプログラムの命令が変わったりなど、ブラウザと非常に密接な関係のあるプログラムを作るという特徴があります。
利用者に直接的に触れてもらうソフトウェアなので、友人などに自分の関わった仕事を見てもらえる機会も多く、ソフトウェア業界の中でも特にやりがいを感じやすい仕事でもあります。
フロントエンドエンジニアはWebサイトの見た目や動きに関する部分を担当するため、Webサイトのデザイン部分を担当するWebデザイナーとは仕事上とても密接な関わりのある職種です。
デザイナーから受け取った画像素材などをプログラムから呼び出して画面に表示したり、アニメーションを再生したりなど、デザイナーと共同で一つのサイトを作る場面がたびたびあります。
打ち合わせなどでは画像に関する専門用語なども話題にあがるので、プログラミングだけではなく画像素材に関わる知識があると、仕事上のコミュニケーションなどが円滑になります。仕事によってはデザイナーがWebエンジニアを兼任したり、Webエンジニアが小さな画像加工作業もおこなうといった事例もよくあるほどに、とても近い仕事です。
バックエンドエンジニアは、Webサイトを支える技術職です。サーバー上でWebサイトを生成してブラウザにデータを渡す部分を担当しています。
フロントエンドエンジニアが作ったプログラムも、画像などと同様にサーバーからブラウザへ返却して実行準備するため、フロントエンドエンジニアに関する基本的なことを理解している必要があります。
また、Webサーバーがどういうソフトウェアであるのかを理解して、データの経路であるネットワークについても知識が問われるため、技術的に必要となる知識が多くなります。
サーバー上の技術の進化は比較的緩やかで、流行りなども少ないこともあり、フロントエンドエンジニアよりも安定した仕事で順調にキャリアを伸ばしていきやすいという特徴もあります。
Webサーバーはネットワークに接続して動いていて、多くのサイトではデータベースを採用してデータを効率的に管理しています。そのため、ネットワークエンジニアやデータベースエンジニアといったほかのエンジニアと連携しながら仕事を進めていくことが多くなります。
Webサイトの構築時にはフロントエンドエンジニアとも協力して一つのWebサイトを作り上げていくのが通例ですが、プロジェクトの規模によっては兼任することもあります。
サーバーやネットワークの専門的な会話がおこなわれる会議へ参加する機会も多いので、異なる分野のエンジニアと円滑にコミュニケーションをする能力が必要です。徐々に知識や経験を増やしていくことで、驚くほどIT全般に関して詳しくなることができる職種でもあります。
サーバーサイドエンジニアが関わることが多いネットワークを含むインフラに関連したエンジニアについてまとめた以下の記事もぜひご覧ください。
関連記事:インフラエンジニアとは|ITインフラ全般を支えるエンジニア
サーバーサイドエンジニアとサーバーエンジニアは名前が似ていますが、仕事内容はまったく異なります。
サーバーエンジニアは、サーバーという機器の設計・構築や管理運用を担当する技術職です。Webサーバーの設計や構築も担当しますが、Webサーバーが扱う画像などのデータについては管轄外で、そこから先はサーバーサイドエンジニアの仕事となります。
サーバーサイドエンジニアはWebエンジニアなので、HTMLやCSSといったWeb領域の技術や知識が求められ、サーバーエンジニアはWeb以外も含めてサーバー全般の知識が必要です。
サーバーエンジニアが先にサーバーを設定して、そのうえにWebエンジニア(サーバーサイドエンジニア)がWebサイトを構築していくという仕事の流れとなることが多いでしょう。
サーバーエンジニアの仕事について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
関連記事:サーバーエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説
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Webエンジニアには、Webに関する技術的な知識が不可欠です。フロントエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアでは仕事の内容が異なるため、必要となる技術的な知識も異なります。基本的には、サーバーサイドエンジニアの方がサーバー周辺の技術が必要になる分、必要となる知識が多くなります。
分かりやすいように、以下の表では各技術がどちらのエンジニアで必要となるかをまとめています。自分の目指すエンジニアに必要となる技術の確認に役立ててください。
技術 | フロントエンド エンジニア | サーバーサイド エンジニア |
---|---|---|
HTML | 〇 | 〇 |
CSS | 〇 | 〇 |
JavaScript | ◎ | △ |
ブラウザ | ◎ | △ |
Java | × | 〇 |
PHP | × | 〇 |
Ruby | × | 〇 |
OS | × | 〇 |
データベース | △ | 〇 |
ネットワーク | 〇 | 〇 |
HTMLの正式名称はHyperText Markup Languageで、私たちがWebページと呼ぶハイパーテキスト(画像や音声などを含んだコンテンツ)をマークアップする(作り上げる)ための言語です。
WebエンジニアにとってのHTMLは、フロントエンドエンジニアもサーバーサイドエンジニアの双方で最も基本的な技術であり必須の知識です。Webエンジニアの仕事はHTMLを扱わない日がないくらい、日常的に扱う技術です。
現在はすぐに調べたり確認する方法も多くあるので、すべてのタグを暗記する必要はほとんどありませんが、言語としてどのような技術でどんな制約があるのかなどの基本概念はしっかりと抑えておきましょう。
CSSはCascading Style Sheetの頭文字を取ったWebページのデザインを定義する言語仕様です。Webページを構成するHTMLと同じくW3Cという国際機関が策定しています。
CSSは文字の色や背景の装飾といった視覚効果を定義するために使われているので、現在のWebページの制作では欠かすことのできない技術となっています。
HTMLと比較すると、サーバーサイドエンジニアよりもフロントエンドエンジニアで特に重要視されます。ブラウザによっては、W3Cで決定している以上の表現を可能とする独自のCSSを定義していることも多いので、エンジニアは国際基準以上の知識を求められることもあります。
最新の表現はとても画期的で表現力も豊かなため、素晴らしい見た目のコンテンツを作れるという楽しみややりがいのある分野です。
JavaScriptはスクリプト言語と呼ばれ、Web業界でのプログラミング言語に相当する技術で、Webサイトにさまざまな動きや演出を加えることができます。
利用者がボタンを押すと注文処理をしたり、視覚的な効果を与えるなど、ソフトウェアに動きを与えるためにJavaScriptが使われるため、Webエンジニアの中でも特にフロントエンドエンジニアには必須級の技術知識となります。
JavaScriptの世界では、便利な処理をまとめて再利用できるライブラリが多数開発されていて、中にはjQueryのような業界標準といって良いほどのものもあります。ライブラリは国際的に定められた技術ではありませんが、最近のWeb技術の表現のためにWebエンジニアには扱う知識が必要とされています。
CSSやJavaScriptといったWebの世界を豊かにする技術の定義は、大手ブラウザ提供元であるGoogleやMicrosoftなどの各社が率先して新しい方法を提供して、それが定着化するとW3Cにより世界標準に認められるという動きになっています。
そのため、ブラウザの種類やバージョンによって、使える表現や実現できる動作には違いが生じていて、Webエンジニアはそれらに関する違いを理解してコンテンツを作る技術が必要になります。
この世界標準から外れた揺れ動くWebの世界は、エンジニアの世界の中でも少し特殊で、最先端の技術ならではの激動の状況をよく表しています。画期的な技術が次々と生み出され、自分もその一員として新しい世界を作り出していくことができる、とても夢のある世界です。
JavaScriptと非常によく似た名前のため間違えられることもありますが、Javaはまったく別のプログラミング言語で、サーバーサイドエンジニアは特に利用機会が多い言語です。
Java言語は複数の環境で同じプログラムを実行できる構造になっているのが最大の特徴です。
現在では、スマートフォン(Android)やWebサーバーを中心として広く使われているほか、マルチプラットフォームに対応したゲームなどの制作にも使われています。Javaを習得するだけで様々な環境でのソフトウェア開発に携わることができるようになるため、Webエンジニアから他のエンジニアへ転職する際にも非常に有利な言語です。
学べることも多いJavaは、最初に勉強するプログラミング言語としてもオススメです。
PHPは、Javaと同じようにWebのサーバー側で利用されることが多いプログラミング言語で、Javaに比べてプログラミングや実行環境などにお手軽な部分が多く、特に中小規模のWebサイトでは非常に採用率が高い言語です。
実行環境がすべて無料なので、勉強用のパソコンや収益性のないWebサイト構築に導入しやすいという魅力もあります。Webエンジニアに向けてプログラミング言語の勉強をはじめようという人にはとてもオススメの言語です。
サーバーサイドエンジニアはPHP環境に触れることも多いため、言語の基本的な仕様に留まらず、開発効率をあげるフレームワークやライブラリにも興味を持って取り組むのが良いでしょう。
Rubyは日本人が開発した非常に開発効率の高い言語で、JavaやPHPと同じようにWebサイトのサーバー側の処理を作ることに利用されるプログラミング言語の一つです。
JavaやPHPと比較すると歴史は浅いですが、その圧倒的な開発効率を利用して新しいWebサイトを作っている企業も多くあるので、これから活躍するWebエンジニアを目指すのであれば習得を検討しましょう。
RubyでWeb制作する場合は、事実上の標準となっている「Rails(レイルズ)」というWeb制作用のフレームワークとともに使います。Ruby on RailsでWeb制作する方法については書籍やWebの情報も多くあるうえに、日本語の文書が非常に多いプログラミング言語環境なので、IT業界が未経験の人も理解しやすいでしょう。
特にサーバーサイドエンジニアには、Webサーバーが動作しているOS(オペレーティングシステム)についての知識が必要です。Webサイトを利用する業種にもよりますが、サーバーにはWindowsとLinuxがよく使われています。
Webサーバーでファイルに関して操作する場合などは、OSの機能で制御する必要があり、JavaやPHPというプログラミング言語からOS機能を使ってデータを保存したり、ファイルを移動するといった処理をします。
ApacheなどのWebサーバーについての知識が必要になることも多く、OSとWebサーバーの組み合わせに合わせて、最も安全で効率の良いプログラムを作る技術力がWebエンジニアには求められます。
Webの世界では、他のIT業界以上にデータベースの利用頻度が高い傾向にあり、EC(ショッピングサイト)や動画サイトなどのほとんどで使われています。データベース処理は、Webサイトの表示にかかる時間や、操作に対する応答時間などに直接的に影響するため、サイトの品質において非常に重要です。
Webエンジニアはデータベースを効率的に管理・運用する技術が必要とされ、特にサーバーサイドエンジニアにはセキュリティを含めて総合的なデータ管理能力が求められます。
データベースの管理にはSQLという特殊な言語を使うため、効率的なデータ管理のためにJavaなどのプログラミング言語と合わせてSQLの知識も必要です。
SQLについて興味のある方は、エンジニアがよく使うものをまとめた以下の記事もぜひご覧ください。
関連記事:SQLとは|基本構文からエンジニア就活まで徹底解説!
Webサイトをブラウザで表示するには、サーバーからネットワークを通じてデータを受信する必要があるので、Webエンジニアにはネットワークに関する基本的な知識が必要です。
また、Webサイト上での操作に対してWebサイト全体を再読み込みせず、部分的に画面を更新するといった手法が多く使われていることもあるので、サーバーサイドエンジニアだけでなく、フロントエンドエンジニアにもネットワークの知識が必要とされています。
近年ではセキュリティ上の観点からデータベースとWebサーバーが異なるコンピューター上に配置されていることも多く、サーバーサイドエンジニアはWebサーバーとブラウザ、Webサーバーとデータベースという2つ以上のネットワークを同時に管理しなければならないため、より深いネットワークへの知識が必要です。
Webは一般的に使われることもあり、世界中の多くの悪意のあるプログラムや人からの標的とされやすいので、IT業界の中でも特にセキュリティに関して注意しなければならない業界です。
Webサーバーに侵入されてコンテンツを書き換えられたり、サーバー内のデータが流出してしまうなどの被害も多いので、Webエンジニアにはそれらの脅威からサーバーやデータを守る技術が不可欠です。
ただ強固すぎるセキュリティで守ると不便なサービスになってしまうため、Webエンジニアにはセキュリティの技術を理解したうえで、臨機応変で柔軟な運用が求められます。大規模なWebサイト構築を手がける優れたエンジニアを目指すのであれば、勉強の最初の段階からセキュリティについてもつねに意識して学んでいくことをオススメします。
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未経験からWebエンジニアになる場合は、まずはフロントエンドエンジニアを目指すのがオススメです。
サーバーサイドエンジニアには、フロントエンドエンジニアの内容に加えてサーバーに関するさまざまな知識も求められるため、ある程度フロントエンドエンジニアの仕事の経験を積んでから目指す方がよいでしょう。
ここでは未経験の人がWebエンジニアを目指す場合に、どのように進めていけば良いのかを分かりやすく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
最初はHTML/CSSで簡単なWebサイトを作るところから始め、徐々にJavaScriptで簡単な動きを付ける練習をしていって、Webサイトがどのように作られているのか基本をしっかり学びましょう。
HTMLとCSSは基本的なテキストファイルなので、ネットや書籍で勉強した内容を、メモ帳などの簡単なアプリを使って入力して、Chromeなどのブラウザで表示するだけで結果を確認できるため、IT技術の中でも格別にお手軽です。
実際のWebサイトは、作成したファイルをWebサーバーに配置して、ネットワークから閲覧できるように準備する必要があります。それらの一連の作業を実際に体験して、Web技術の基本を確実に理解しましょう。
Webの世界は驚くほど速いスピードで進化し続けています。Webエンジニアには、最新技術を使ったおもしろいことを実現する能力が求められます。
新しく始まったWebサービスなどでは、Webエンジニアがそのサービスをプログラムから使えるようにAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を公開していることがあります。APIを使うことで、他サービスの機能を自分のWebサイトで活用できます。
特にフロントエンドエンジニアは他サービスのAPIを使うことが多いため、人気のサービスや新しいサービスでは、使える技術情報がないか興味を持って調べるようにしましょう。
エンジニアの試験では面接が重要視される傾向にありますが、応募者が多いときなどは筆記試験の結果で足きり不合格になることもあるので、最低限の基礎学力は復習して身に付けましょう。
面接試験ではWebの世界に対する興味や熱意を伝え、自分の技術力をアピールしましょう。限られた時間の中で自分の技術力が証明できるIT系の資格や、ポートフォリオとして自分の作ったWebサイトなどがあれば非常に効果的です。
動きの速いWeb業界では即戦力が期待されることも多いですが、将来に対する考え方や自己投資の方向性なども重要視されることもあるので、自分の興味のある分野や勉強している最新技術などについても、しっかりとアピールしていきましょう。
Webエンジニア就職に資格は必須というわけではありませんが、就職試験という短い時間の中では、自分の能力を確実に証明できる資格は非常に有利に働きます。
Webエンジニアの就職で有利となるIT関連の資格にはさまざまな種類がありますが、一般的なIT知識を証明する資格と、Webやネットワークという専門分野に秀でた能力が証明できる資格の中から代表的なものをいくつか紹介しています。ぜひ参考にして取得を検討してみてください。
ITパスポートは、IT系国家資格の試験の中では最も難易度の低いレベル1に分類され、ITに関しての広い分野から基本的な問題が出題されます。2009年から実施されるようになった比較的新しい資格で、ITエンジニアの入門的な位置付けとなっています。
この資格では、IT業界の技術的な内容だけではなく、仕事の流れや法律的な部分まで広く浅く知識を得られることもあり、Webエンジニアに限らず、これからIT業界を目指そうという人にはオススメの資格です。
資格の効果としては、技術的に優れていることを証明する効果は強くありませんが、IT業界について基本的な理解があり、真剣にIT業界で働く意思を示すことができるので、一定の効果が期待できます。IT系の資格を持っていない人は、ぜひ取得を検討してみましょう。
関連記事:ITパスポートの勉強時間はどのくらい?|効率的な勉強方法を解説
基本情報技術者試験は、IT系国家資格の中でレベル2に分類され、ITパスポートの上位資格となります。すべて選択形式の試験ではありますが、試験内容にはプログラミング言語やSQLなどの技術的な内容が含まれます。
IT業界でエンジニアとして働くうえで必要となる具体的な内容が含まれているうえに資格としての歴史も古く、IT業界内での認知度が高い資格で、難易度に対して効果が高い資格といえます。
資格取得のための勉強で得られる知識は、エンジニアになった後の現場でも役立つことが多いうえに、プロジェクトの人選や初対面の人への技術力の証明になるなど、資格を取る過程から取った結果まで無駄になりにくい資格なので、IT業界のエンジニアを目指す人すべてにオススメの資格です。
試験対策についてまとめた以下の記事も参考にして、ぜひ取得を目指してみてください。
関連記事:基本情報技術者試験の攻略ガイド|日程から勉強方法まで完全網羅
応用情報技術者試験は、IT系国家資格のレベル3に分類されている難易度の高い資格です。選択形式の午前の試験と、記述式で回答する形式でおこなわれる午後の試験も加わり、合格するためには、知識だけでなく技術的な内容を簡潔な文章で伝える能力も求められます。
合格は簡単ではありませんが、IT企業への就職の時点でこの資格を持っていると、他の応募者と明確な差をつけることができるため、とても強力な効果が期待できます。
また、この資格を取得してから2年間は、IT系国家資格の中でも最も難しいレベル4に分類されている高度情報処理技術者試験を含めて一部IT系資格の午前の問題を免除される特典が付いています。受験する場合は忘れずに申請しましょう。
難易度の高い応用情報技術者試験の受験に役立つ情報をまとめた以下の記事も、ぜひご覧ください。
関連記事:応用情報技術者試験の攻略ガイド|難易度から勉強方法まで完全網羅
ネットワークに関連した資格ではCISCO社の認定資格がオススメです。CISCOの機器はIT業界で使う機会も多いので、特にネットワークやサーバー関連のエンジニアには認知度の高い資格です。サーバーサイドエンジニアの仕事に関連した部分が多い資格なので、勉強する過程で技術への理解が深まるでしょう。
CISCOの認定資格はネットワーク技術に関連した内容で、難易度に合わせていくつかの段階が用意されているため、自分の能力に合わせた資格に挑戦していくことができます。
関連記事:Cisco技術者認定資格とは? 種類・難易度と受験方法を解説
これからのIT業界ではネットワーク技術は欠かすことのできない分野でもあるので、特にこれからIT業界のエンジニアを目指す人はぜひ取得を検討してみてください。ネットワーク資格に初めて挑戦する人は、まずはCISCOの認定資格の中で入門ともいえるCCNAの取得を検討するのがよいでしょう。
CCNAについての詳しい情報を知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
関連記事:CCNAとは|試験の難易度から合格するための勉強方法まで紹介
データベースに関する資格としては、Oracle社の認定資格であるOracle Masterがオススメです。国家資格のデータベーススペシャリストという資格もありますが、IT業界での経験が十分にあるエンジニアでも合格するのが難しいほどの高難易度資格となっています。
Oracle Masterの資格は、Webエンジニアの中でも特にサーバーサイドエンジニアの仕事に密接に関わる内容なので、資格勉強の過程からも、業務の中で頻繁に使うデータベースに関する多くの知識を身に付けることができるでしょう。
Oracle Masterは難易度に合わせて段階が設けられているので、最初は難易度の低いものから挑戦していって、徐々に高いレベルを目指していきましょう。
他の業界でエンジニアとして活躍していた人が、転職でWebエンジニアになった場合に、業界の仕事の流れなどが違うことに戸惑うこともあるかもしれません。特に、制御系や汎用系のような手堅い業界と、オープン系やWeb系の仕事は異なることも多いです。
ここでは、エンジニア転職でWeb業界に入る人を対象に、Web業界ならではの注意点をいくつか紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Webエンジニアも、他のエンジニアと仕事の流れは基本的には同じですが、業界の流れが非常に速いという特徴があります。
技術の進歩も早いですが、仕事の進め方も早い傾向にあり、長い期間を要件定義や設計に費やすことが多い大規模なシステム構築と違って、Webサイト制作は設計から製造を含めて短期間で仕上げることが多いので、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
スピード感のある仕事の流れの中では設計と製造を兼任することも多いので、Web業界ではプログラミングにかかわる人は多くなっています。
他の業界では設計するようになると徐々にプログラミング比重が少なくなる傾向があったりしますが、Web業界ではプログラミングについての自己投資を継続していきましょう。
データベースやネットワークの分野や、汎用系や制御系の業界では、ソフトウェアの安定性を重視して実績のある技術を選ぶことを優先しますが、Web業界では新しいものを採用して革新的なことを取り入れるということが日常的におこなわれます。
他の業界から転職してきた場合は、そのスピード感に驚くこともあるでしょう。
Web業界のエンジニアには、他の業界のエンジニア以上に先見性が求められるので、新しいものが好きな人にはとても楽しめる世界でもあります。もちろん最新技術にリスクはつきものなので、短期間での評価やリリース後の迅速なサポートなど、Webエンジニアには作業時間を短くする工夫がつねに必要です。
Webエンジニアを続けながら、その過程でいろいろな能力を習得していくことで、さらに高度なエンジニアへのキャリアアップの可能性が拓けてきます。
IT業界は、能力の高い人はさらに責任があり報酬の高い役職へと押し上げられていく業界でもあり、人事の異動は比較的頻繁におこなわれます。
ここでは、Webエンジニアからのキャリアパスとしてのエンジニア職や、Webエンジニアに近い仕事をしているエンジニアを紹介しているので、将来の計画や自身の目標を検討する際に役立ててください。
システムエンジニアは、ソフトウェアを設計する技術職です。Webエンジニアとしてソフトウェア製造の経験を積んでいくと、特に小規模なサイト構築の仕事の中などで全体的に設計する機会を与えられることがあります。
サーバーやネットワーク、サイトの構造や動きの実現方法など、必要となることすべてを決定するため大きな責任をともないますが、サイト全体を作り上げたという達成感も得られます。
徐々に大きな規模のソフトウェアを扱うようになっていくと、特にWeb業界に強いシステムエンジニアへキャリアアップできることがあります。プログラミングの機会が減る代わりに、より大きなサイトの制作に携わりながら、多くの人から頼られるとてもやりがいのある仕事です。
システムエンジニアに興味のある人は、以下の記事でもっと詳しく仕事の内容や必要なスキルを紹介しているので、ぜひご覧ください。
関連記事:IT業界の花形 システムエンジニア | 仕事内容から年収まで解説
Webエンジニアのかかわるプロジェクトは、IT業界の中でも比較的短期間で終わるものが多いので、経験の浅いうちからプロジェクト全体を管理する機会が得られやすい業界でもあります。
制作業務も兼任する場合は、自分の作業とプロジェクト管理の両方をおこなうのが大変なこともありますが、その中から得られる経験はとても貴重で、失敗からもしっかり学んで次に活かしましょう。
プロジェクト全体の作業工数や予算のような収支に関わる情報や、人員のコストなどをしっかり理解していくことで、プロジェクト管理を専門におこなうプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへのキャリアアップの道が拓けてくるでしょう。
プロジェクトマネージャーに興味のある方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
関連記事:プロジェクトマネージャー| 仕事・年収から役立つ資格まで解説!
Webエンジニアはデータベースを扱う機会も多いので、仕事の中でデータベースに関する経験を積みやすいでしょう。興味を持って取り組むことで、他の人に負けない専門的な知識を身に付ければ、データベースを専門に扱うデータベースエンジニアへのキャリアアップも見えてきます。
データベースエンジニアはWebに限らずさまざまな形態のソフトウェアに活躍の場があるので、関わることができる世界を広げることができます。
ソフトウェアの重大なデータを扱うため責任も大きいですが、とてもやりがいのある楽しい仕事です。安全で高速なSQLを作るだけではなく、サーバーやネットワークの知識も必要になるため、広い視野をもって仕事に取り組みしていくことが重要です。
データベースエンジニアについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:データベースエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説
ネットワークはWebの世界では欠かすことができない技術なので、Webエンジニアの仕事では毎日ネットワークを扱うことになります。
ネットワークエンジニアは、IT業界のインフラであるネットワークを専門に扱う技術職で、プログラミング作業は少なく、機器と機器を繋ぐネットワークを設計構築して、運用と管理をします。
Webエンジニアの世界は最新技術を次々に取り入れていく仕事ですが、ネットワークの世界は比較的落ち着いた技術の組み合わせでさまざまなことを実現するイメージの仕事です。
Webエンジニアとしてネットワークに関わりながら、徐々に知識を拡げていくことでキャリアアップの道も拓けてきます。どのような原理でブラウザ上に文字や画像の情報が表示されているのかに疑問を持ち、データの流れについて一つずつ理解を深めていくのがよいでしょう。
ネットワークエンジニアの仕事に興味のある方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容&必須スキルまとめ
Webサイトには必ずWebサーバーが必要で、場合によってはデータベースサーバーなどのほかのサーバーソフトウェアや機器を使うこともあります。
サーバーサイドエンジニアは、Webサーバーを設定することも多いので、自分の構築したサーバーを他のエンジニアが使ってソフトウェアを作っていくことに達成感を感じるような人は、サーバーエンジニアへの適性があるでしょう。
サーバーエンジニアは、プロジェクトメンバーを支えている実感を得やすい技術職でもあり、扱うことのできるサーバーの種類が増えてくると、Webの世界に限らず広い分野のソフトウェアに関わっていくことができるようにもなります。
サーバーエンジニアの仕事について詳しく解説した以下の記事も、ぜひご覧ください。
関連記事:サーバーエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説
Webの世界は、IT業界の中でも比較的初期投資が少なくて済む業界でもあるので、サーバーの構築とサイト制作の技術がある場合は、独立企業して自分の思い描くWebサイトを作る道を選ぶのもよいでしょう。
制作コストと収益をすべて自分で責任を持つことになるので、とてもやりがいのある人生の大きなチャレンジになるでしょう。
独立起業する場合は、世の中に求められているソフトウェアを見極め、独自性と収益性を兼ね備えたアイデアを具体的に詰める準備が非常に大切です。新サービスを広めてくれる人脈や広告出稿のノウハウなども強力な武器になるので、Webエンジニアのプログラミングだけに留まらず、サービス全体の集客や収益についても知識を深めていくと良いでしょう。
Webエンジニアとして日々の仕事をしていく中でさまざまな経験を積んでいくと、徐々に大きなサイト構築にも携わるようになり、利用者の声などを聴いて自分の成長を実感することもあるでしょう。
ここでは、将来さらに他の人から頼られたり、高い技術力をもった技術者になるために、どのようなことに自己投資していくのが良いかを紹介しています。活躍し続けるエンジニアであるために、ぜひ参考にして自分にできる範囲のことからでも始めてみてください。
フロントエンドエンジニアの仕事を効率的に進め、自分の仕事の幅を増やしていくために、便利なフレームワークやライブラリの活用をどんどん積極的におこなっていきましょう。
特にJavaScriptの世界では、各種サービスのAPIライブラリなどだけではなく、便利な機能が満載なフレームワークのバージョンアップ頻度も高いので、上手く活用できれば、劇的に作業工数(期間)を減らすことができます。
効率が良くなって一定期間でできる作業量が増えるとその分収入アップにもつながりますし、空いた時間でさらに知識を増やしていくこともできます。
将来的に多くの優れた仕事をしていくために、同じ仕事を繰り返すのではなく、新しいことに挑戦し続けましょう。
Webの世界は、サーバーやネットワークが必ず必要になります。エンジニアとして仕事をして収入を得ることで満足するのではなく、将来を考えて自分でもサーバーやネットワークを構築できるくらいの知識を得るようにしていきましょう。
サーバーやネットワークのことに詳しくなれば、サーバーサイドエンジニアの仕事もできるようになり、格段に一人の技術者として実現できることが増えてきます。Webエンジニアは、自分一人でサーバーを含めてWebサイトすべてを構築できるようになる職種です。
他のエンジニアへのキャリアアップなどでは、専門的なIT資格を取得していると役立ちます。実務経験を活かして、難関資格のネットワークスペシャリストやCCNPなどに挑戦してみるのもよいでしょう。以下の記事も参考にしてぜひ検討してみてください。
関連記事:ネットワークスペシャリスト試験とは|難易度から勉強方法まで紹介
自分が制作にかかわっていないものでも、新しいサービスやWebサイトなどには注意を払うようにしましょう。特に人気のサイトなどで見たことのない演出や動作があれば、それがどのように実現されているのかに疑問を持ち、技術者視点で分析する努力をしましょう。
Webの世界は情報も多いので、どのように作られているのか解明が比較的簡単なこともあり、人気のサイトの技術などはあっという間に拡がって一般的なものになることがあります。
動きの早いWeb業界で最先端であり続けるために、人よりも高いアンテナをもって周囲に注意を払い、自分が最先端を発信するくらいのつもりで、新しい技術への自己投資していきましょう。
Webの世界はこれからの社会でも人びとに欠かすことのできない情報インフラであり、その技術を支えるWebエンジニアは、IT業界の中でも特に将来性が高い分野の仕事です。
技術革新が早いWeb業界は、日々新しい出会いやおもしろい技術と触れ合うことができる、やりがいがあって楽しい世界です。ぜひ必要なスキルを習得して、これからのWeb業界を支えるエンジニアを目指しましょう。
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飯塚 寛也
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