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2022.04.27
「ネットワークエンジニアに将来性はあるの?」「ネットワークエンジニアの需要が減っているようで不安」と感じている人もいるのではないでしょうか。
転職サイトなどでネットワークエンジニアの募集を探していると、以前と比べて少なくなっているように見えます。
これは、ネットワークエンジニアの需要が減少しているのではなく、ネットワークエンジニアから他の領域へステップアップして、より幅広い知識や多様なスキルを持っているエンジニア向けの募集が増えたためでしょう。
この記事では、ネットワークエンジニアの将来性や必要なスキル、未経験から目指すべきキャリアパスを紹介していきます。
目次
開く今日では日常生活の中で当たり前のようにスマホを使ったり、パソコンを使ってインターネットや動画、データのやり取りをしています。これらの通信サービスを構築して、快適に利用できるように管理することがネットワークエンジニアの仕事です。
ネットワークの安定性は、ITインフラを支える重要なミッションであり、企業活動にも直結するので、ネットワークを快適に利用できるように維持するネットワークエンジニアは非常に重要な仕事を担当します。
通信という目には見えない技術を支える縁の下の力持ちというべき仕事で、今後の情報化社会や生活インフラを支えるうえでなくてはならない存在です。
ネットワークエンジニアは、顧客の要望に沿って最適なネットワークシステムの「設計」「構築」「運用」「保守」「監視」の5つの業務を担当します。
上流工程に位置する設計や構築は、ネットワークの経験やスキルが高いエンジニアが担当する業務です。
要件定義・設計では必要な情報を顧客からヒアリングして、ニーズを実現するために必要な構成や機器を決定します。構築では、通信に必要なソフトウェアやコンフィグと呼ばれる機器の設定、機器同士の通信を設定して、電源の敷設など外部業者と調整を行い綿密な計画とスケジュールを組んで実施します。
下流工程に位置する運用や保守、監視は、ネットワークの経験やスキルの浅いエンジニアが担当することが多い業務です。
顧客が快適に利用できるようにデータ管理やサービスを変更して、通信トラブルの際には原因調査や復旧作業をします。また、ネットワークが問題なく利用できているか24時間体制で監視するのもネットワークエンジニアの仕事です。
関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容&必須スキルまとめ
ネットワークエンジニアの仕事内容をすべて紹介|業務内容や雇用形態
経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」の平成29年版から、IT系エンジニアのうち上位エンジニアが担当する「IT技術スペシャリスト」の平均年収は758万円でした。
※参考サイト:経済産業省 平成29年「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」
また、中級エンジニアが担当する「IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用・管理)業務」の平均年収は609万円で、経験の浅いエンジニアが担当する「IT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)業務」の平均年収は592万円となっています。
この給与収入は平均値なので、スキルや経験、担当する範囲によって大きく変わるでしょう。
ネットワークの技術は、ものすごいスピードで進化しているので、常に必要とされるネットワークエンジニアとして活躍するために、最新の技術を学び続けることが重要です。
ネットワークは世界中とつながっています。通信に必要な技術は、世界標準として規格化されているので、ネットワークエンジニアとして得た知識や経験はそのまま世界で活用できるでしょう。
将来的には、海外で活躍するエンジニアへのキャリアパスを目指すこともできるので、世界中の通信の安全と利便性を守るエンジニアとして、大きなやりがいや達成感を味わうことができるでしょう。
経験やスキルを武器に世界を舞台に活動するエンジニアに挑戦できることも、ネットワークエンジニアの魅力のひとつです。
関連記事:ネットワークエンジニアの仕事の魅力とやりがいとは?
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IT技術がより進んだ段階に移っていくことに伴い、ビジネスだけではなく私たちの生活様式にもネットワークは極めて大切なものとなったことで、ネットワークエンジニアの将来性はより一層高まっています。
無論、クラウド上に構築されたサーバーが広く行き渡っている現状において、オンプレミスにおけるネットワーク構築の需要は減少してきていますが、ネットワークエンジニアそのものの需要が尽きることはありません。
クラウドサービスに移行しても、システムを構築するための基礎となるものは変化しないため、ネットワークエンジニアの主たる業務内容はそのまま有効に使えるでしょう。
時代とともに変化していくITサービスの基盤となる、一連の情報技術の構成要素に合わせて、将来的にもネットワークエンジニアの需要が高いと考えられる理由について確かめていきましょう。
ITシステムにかかわる技術者は常に人手不足に陥っていて、ネットワークエンジニアも例外ではありません。下記の表は、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると経済産業省が発表したデータです。
出典: IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書 – 経済産業省
ITの進化により、ネットワークエンジニアの需要は増えると見込まれる一方で、人材は不足し続けています。特に成長分野であるセキュリティやクラウドといった技術の需要が大きく見込まれています。
これらのセキュリティやクラウドのスキルを持ったエンジニアの確保が緊急で必要であるために、ネットワークエンジニアの需要は高く、それに伴って将来性も高いといえるでしょう。
現在のIT社会では、いかなる技術もネットワークなしでは成り立たなくなっています。どんなに素晴らしい機能を兼ね備えたスマホでも、ネットワークがなければアプリもダウンロードできず、動画やSNSも利用できなくなってしまいます。
鉄道や航空機、銀行や証券など、ありとあらゆる重要なシステムの基盤がネットワークを使っています。ネットワークはいまや電気やガス、水道といった生活インフラと同じく私たちの生活に欠かせない、ライフラインや生活を豊かにするためのサービスを支える重要な技術です。
つまりこういったインフラネットワークの需要は今後も尽きることはないので、ネットワークエンジニアは常に需要が高い仕事であるといえます。
クラウド上に構築されたサーバーを利用しようと考えた場合、クラウド環境を設計・構築するにはネットワークエンジニアの精通した認識・理解が必要となります。
オンプレミス環境の業務が減少したとしても、クラウド上に構築されたサーバーを利用するときに活用方法を提案したり、現実の場において構築・運用するなどネットワークエンジニアが活躍するステージは新たに広がっていくでしょう。
そして今後もクラウド化の波は広がり続けていくと予想されています。そのため、クラウド環境を構築できるネットワークエンジニアの将来性は高いといえるのです。
クラウドサービスに関連する技術を身につけられれば、クラウド環境もカバーできるようになり、ネットワークエンジニアとして長いスパンで活躍できるでしょう。
第四次産業革命で画期的に革新される生産技術にはIoTやAI、ビッグデータといった、商品差別化の核となる技術があります。
とりわけインターネットを介してモノをつなぐIoTの開発は、商用サービスが2020年に新しく始まった5Gが広く行き渡ったことにより意欲的になってきています。
家庭で使われるスマート家電に留まらず、医療・交通・物流・農業・製造業など、それぞれに様子が異なる分野においてIoT技術による自動化・遠隔制御が現実のものになっています。
またネットワークに接続された機器同士が、間に何もはさまないで情報をやり取りして、高度な処理・制御をするM2Mも、多くの領域で導入されています。
エレベーターの遠隔制御やVICS(Vehicle Information and Communication System)、自動販売機の在庫管理などに使われており、より進んだ段階に移っていくことが期待されている分野です。
5Gを効果的に使っているIoTやM2Mを実用化するには、見聞によって得られたネットワークの知識を欠くことができないため、ネットワークエンジニアとして活躍できる分野です。
この分野のマーケットは将来的に広がって大きくなることが予測されているため、最先端技術の豊富な知識を持ち合わせているネットワークエンジニアに対する需要も広がって大きくなっていくでしょう。
関連記事:5Gとは? メリットとデメリットや歴史を簡単に解説
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ネットワークエンジニアとして日々継続していった仕事によって得られた知識や技能などを有効に使って、ほかのエンジニアになるキャリアパスも選択できる範囲のひとつです。
ネットワークエンジニアの業務範囲を広げて大きくしたゼネラリスト系、ネットワークエンジニアの業務範囲の一部に限定して専門化したスペシャリスト系に従って分けています。今後自分がどうなりたいか考えながら読み進めていってください。
関連記事:ネットワークエンジニアのキャリアパスとは|目標別の成功方法を解説
クラウドエンジニアは、クラウドサービスを提供するためのシステム設計や構築、運用などを担当する技術者です。クラウドサービスの発展により、インターネットサービスやインフラ環境は大きく変化しています。
自社でインフラ環境を用意するときのコストを考慮すると、すでに整っている環境を使用できるクラウドへ移行する企業が増えてきています。特に中小企業では、事業規模に見合うほどのカスタマイズや利便性を必要としないことも多く、利用できれば問題ないと考えている企業もあるでしょう。
そのため、クラウドの導入や開発を推進するクラウドエンジニアの需要が増加しています。
また、「ビッグデータ」や「IoT」など、クラウドサービスに関連する新しい技術は、企業の成長に必要であり、技術の進化の観点からもクラウドエンジニアの将来性は高いでしょう。
関連記事:クラウドエンジニアとは|高い将来性と年収からキャリアパスまで解説
ネットワーク設計で重要なものとして、確実で万全なセキュリティを維持することが挙げられます。
組織に関係のない部外者からネットワークを侵害されないようにすることを考えた際に、ネットワークとセキュリティは分けられない領域です。
つまり情報セキュリティに関連する資格を手に入れることで、ネットワークエンジニアとの経験とセキュリティに関する知識とを兼ね備えたセキュリティエンジニアは、極めて価値の高い存在でありネットワークエンジニアのキャリアパスのひとつとして考えられます。
ネットワークのセキュリティ診断や、脆弱点を探査して侵入できるかの調査などに特化したセキュリティエンジニアを目標にするといいでしょう。
関連記事:セキュリティエンジニアとは|仕事内容と年収から必須資格まとめ
エンジニアから管理者になる代表的なキャリアパスが、プロジェクトマネージャーです。プロジェクトマネージャーは、顧客が求めるITシステムをコミュニケーションを駆使して細部までくみ取り、ニーズに沿った導入計画を作ります。
まずは、あらかじめ決められた予算のもと、プロジェクトを立ち上げます。そして、社内の人員で対応できるのか、パートナー企業との連携は必要かなど作業全体のリソースやコストを考慮しながらプロジェクト全体を管理します。
プロジェクトが動き出したあとも業務の取りまとめや顧客との調整、進捗報告など統括者として非常に多岐に渡る業務をおこないます。
また、技術者としてリスク管理や想定外のトラブル対応などの問題をひとつずつ解決しながら、スケジュール通りに顧客にシステムを提供できたときの達成感を感じることができるのも魅力でしょう。
関連記事:プロジェクトマネージャー| 仕事・年収から役立つ資格まで解説!
フルスタックエンジニアは、どのような分野の業務も対応できるエンジニアのことです。
通常エンジニアの仕事は、専門性が高いため「設計」「構築」「運用」「保守」といった工程に分かれてそれぞれ専門の担当者が業務を行います。フルスタックエンジニアは、すべての工程の知識や経験が豊富なエンジニアなので、ひとりですべての業務を担当できます。
そのため、人手が不足している工程にどこでもフィットできるので、非常に重宝されるエンジニアです。特にプロジェクト規模の小さい案件では、人件費のコスト削減の観点から、すべての工程を担当できるフルスタックエンジニアが求められています。
ネットワークエンジニアとして知識を深めた後、Webシステムの開発から運用、関係する言語、ソフトウェアに対するスキルを習得すれば、フルスタックエンジニアになることも困難ではありません。
関連記事:フルスタックエンジニアとは|仕事内容やスキル、ロードマップを解説
ネットワークエンジニアに求められるスキルは、情報技術が次第によりよいほうへ進んでいくとともに変わっていきますが、大切な基礎の部分をしっかり理解しておくことは論じる必要のないほど重要です。
オンプレミス環境であってもクラウド環境でも、ネットワークでコンピューターを運用できるようにしたシステムを状況・目的などにぴったり当てはまるように設計・構築・運用するという業務内容に違いはありません。
ネットワークエンジニアの根幹となる、最も基本的な認識・理解を習得したうえで、さらに新しい領域のスキルを膨らませることで、将来活躍できるステージが大きく展開します。
ここではネットワークエンジニアと組み合わせたときの、相性が良く、将来的にも需要の勢いが上がると予測されている7つのスキルを確かめていきましょう。
自社で通信機器やサーバーを購入してネットワークシステムを構築するとき大きなコストがかかります。そこで、大手のクラウドシステムと契約して、コストを抑えて高度なクラウドネットワーク環境を使う企業が増えています。コスト面でのメリットが大きいため、今後ますますクラウド化の流れが進むでしょう。
代表的なクラウドサービスとしては、アマゾン・ドット・コム社のAWSがあります。
従来のネットワーク技術では対応できない環境が増えており、クラウドサービスを適切に使う知識や構築スキルは必須となっていくでしょう。クラウドや仮想化のスキルを身に付けることで、ネットワークエンジニアとして仕事をしていくうえで将来性を大きく広げることができるでしょう。
近年、サイバー攻撃は多様化が進み、より複雑で巧妙化しています。ネットワークは、高度で複雑な通信網から構成されている場合が多いので、ネットワークが大きくなるほどセキュリティリスクが高まるでしょう。
従来のように、セキュリティ機器を導入して、基幹ネットワークの入り口に置いて防御する方法では、大切な情報資産を守るうえで十分とはいえなくなりつつあります。
現在のような大規模なインターネットや企業ネットワークのように、構成が複雑化するほどセキュリティホールは増えていきます。「マルウェア」に代表されるウィルスによる感染、サービスの利用妨害する「DoS攻撃」、なりすましや改ざんといったサイバー攻撃に対する対策が必要です。
セキュリティ対策は、専門の知識やスキルを持ったエンジニアでなければ対処が困難で重要度は以前とは比較にならないほど高いため、セキュリティ関連の知識やスキルは必要でしょう。
IoT(Internet of Things)によって、これまでインターネットにつながっていなかった自動車や家電製品などの「モノ」と「インターネット」をつなぎ、センサーや無線技術が取り入れられるようになりました。
たとえば、医者や看護師が遠隔地からリアルタイムで患者の状態を把握できたり、必要に応じて薬の投与をすることも期待されています。そのためには、「AppleWacth」などのスマートウオッチなどのウエアラブル端末がその役割を担うなど、離れた場所からモノを操作したり、監視や制御できる未来が広がっています。
今後もモノがインターネットとつながることで、新しい付加価値が生み出されることが期待されていて、IT企業だけでなく、さまざまな業界で活用が見込まれています。
同時に無線に関する知識やスキルの需要も増えていて、IoTと無線化のスキルは、今後大きく需要が見込まれる分野なので、最新の情報を習得しておきましょう。
ネットワークエンジニアとして業務するうえで、プログラミング言語の知識は必須ではありませんが、IoTにかかわるエンジニアは、JavaやC++をはじめとしたプログラミングを用いて業務をすることがあります。
ITシステムの効率的な運用や正確な情報管理には、プログラミング化されたアプリケーションが実装されているため、プログラミングスキルとRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のスキルは、将来的にも需要が見込まれるでしょう。
RPAとは、「ロボットによる業務の自動化」という意味です。ロボットといっても、工場や店頭で見かけるようなものではなく、コンピュータープログラミングを駆使して動くソフトウェアのことを示しています。
ソフトウェアに操作手順を組み込んでおくことで、自動でアプリケーションソフトや業務システムを操作したり、ファイルのコピーや移動、メールを送信したりできます。
人間が決められたオペレーションをするよりもミスがなく、効率的に業務ができるため、今後RPAによる高度な自動化システムをプログラミングできる知識とスキルは必要になるでしょう。
関連記事:プログラミングを独学で身につける方法とは|効率的な勉強方法を解説
クラウドや無線をはじめ、サービスを提供するには基盤となるネットワークシステムが必要です。最新技術を盛り込んだシステムを提供するためには、ネットワークを設計し構築する必要があるため、ネットワーク設計スキルを持っていると今後も幅広く需要が見込めるでしょう。
ネットワーク設計ができるエンジニアになるためには、下流工程から専門知識や実務経験を積んで、ネットワークに関する深く広いスキルを習得する必要があります。
ネットワーク設計では、顧客からヒアリングしニーズをまとめ、要件に応じてネットワーク構成や導入する機器、実装するソフトウェアや機器の設定、回線などを決定します。
また、導入にかかる費用やサービスをリリースするまでのスケジュールの検討も必要なので、業務内容は非常に多岐に渡ります。
顧客や社内、社外の関係者と円滑に業務を進めるうえでコミュニケーションは重要なスキルなので、コミュニケーションスキルを持っていることで、エンジニアとしての将来性を広げることができます。
たとえば、業務を提案するためのプレゼンテーションをするとき、提案に納得してもらうには、難しい内容をいかに聞き手が理解できるように説明できるかが重要です。そのため、提案に最も必要とされる能力がコミュニケーションスキルといえるでしょう。
また、顧客と信頼関係を築き、業務を円滑に進めることもコミュニケーションスキルが欠かせません。
そのほか、何か交渉が必要な状況やヒアリング、部署との連携などエンジニアの仕事や成果にかかわる重要なスキルがコミュニケーションです。専門的な知識やスキルの習得も重要ですが、普段から意識してコミュニケーション能力を磨くようにしましょう。
技術に関する知識やスキルとあわせて、マネジメントスキルを身に付けて管理職を目指すのも良いでしょう。
プロジェクトを統括するマネージャーは、顧客と交渉したり、プロジェクトを立案するところからスタートします。プロジェクトを完了させるために、要件を分析して、必要な人数やスキル、作業工程の洗い出して、実現できるネットワーク設計、機器の選定などを検討します。
また、プロジェクトの進行中もスケジュールの管理や顧客との調整、進捗報告やトラブル発生時のリカバリなど幅広い対応をスムーズにおこなう能力が求められます。
マネジメントスキルは、ネットワークだけでなくほかのIT関連の業務や業種を超えてノウハウを活かすことができるので、幅広く活用できるのも魅力です。
ネットワークエンジニアとして業務に携わっていくなかで、キャリアアップを目標としているのであれば、よりすぐれたスキルをものにするだけではなく、同時に資格も手に入れることでスキルが証明できるメリットがあります。
キャリアアップや、その分野を深く知りつくしていないとわからないような知識を身につける場合に推奨されている資格を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
シスコ技術者認定試験は、ネットワーク機器を製造することに従事するメジャーな会社であるシスコシステムズ社がおこなっている認定資格です。
資格を手に入れることで数多くの企業で効果的に使われている、シスコシステムズ社の機器で構築されたシステムに関する知識を習得していることが証明できます。
シスコ技術者認定試験の中で、特にCCNAはネットワーク・セキュリティの基礎やIPサービスなど、ネットワーク構築に関する知識を自分のものとして持っていることが証明できる資格です。
CCNAは多数のネットワークエンジニアが手に入れており、キャリアアップにも良い効果をもたらすため、ネットワークエンジニアとしてキャリアアップを目標としている場合にはほかの資格より先にゴールとして設定するといいでしょう。
情報処理安全確保支援士試験は情報処理技術者試験のひとつで、情報の機密性・完全性・可用性を維持する技術のエキスパートとして、安全が保証されている情報システムの企画から保守までができることが証明できる国家資格です。
キャリアアップしたいセキュリティエンジニアが取得することの多い資格ですが、ネットワークエンジニアもセキュリティに関連した資格を手に入れることで価値を高めていくことにつながります。
将来的にセキュリティ関連の業務にも対応していけるようにしたい人や、セキュリティエンジニアとしてキャリアを積んでいきたいと考えている人は意欲的に取得を目標としていくといいでしょう。
基本情報技術者試験は、情報処理関連の技術全体の幅広い知識が習得できるため、キャリアアップを目標としている多数のエンジニアが取得している国家資格のひとつです。
受験資格に制限は設けられていないため、未経験からエンジニア全般を目標としている人が転職を有利に進めるために取得している場合も多いので、未経験からネットワークエンジニアを目標としている場合も同じくプラスに働く資格です。
キャリアアップを目指して上位資格になる応用情報技術者試験を受験している人もいるので、広範囲の知識を習得したいと考えている人は基本情報技術者試験を最初に受験してみるのもおすすめです。
情報処理技術者試験のひとつであるネットワークスペシャリスト試験は、実現したいサービスに適合するネットワークの設計・構築・運用・保守ができることが証明できる国家資格です。
受験資格に制限は設けられていませんが、試験の難易度は高いため、実際にネットワークエンジニアとして具体的な仕事に携わったうえで、ITスクールなどを効果的に利用して学ぶことが推奨されています。
ネットワークスペシャリスト試験の資格を取得していることで、転職する場合にもプラスに働きます。今後キャリアアップをしさらにネットワークエンジニアの価値を高めていきたいのであればぜひ目標として設定してみてください。
Linux技術者認定試験(LPIC)は、コンピューターシステムを動かすための基盤になるプログラムであるLinuxに関連する認識・理解が証明できる認定資格です。
Linux技術者認定試験は世界共通基準の認定資格で、日本特有の認定資格として「LinuC」がありますが、取得するのであれば世界基準のLPICの資格が推奨されています。
従来のようなオンプレミス環境でのサーバーだけでなく、クラウドコンピューティングを利用したサービスの構築・運用にも関連する資格なので、クラウドにも対応できるネットワークエンジニアになるために、取得しておきたい資格のひとつです。
未経験者がCCNAを独学で取得することはできますが、基礎的な資格とはいえ学ぶべき範囲は広いので、知識も専門分野ばかりなので初学者にとって簡単に取得できる資格とは言えません。
効率よく勉強して資格を取得するには、ITに特化したスクールに通うのが良いでしょう。
中でもネットビジョンアカデミーは、ネットワークやインフラに特化したスクールなので、ネットワークエンジニアに必要な知識とスキルを基礎から効率よく学ぶことができるうえに、実務に役立つスキルもあわせて身に付けられます。
また、ネットビジョンアカデミーでは、資格を取得した後に就職のサポートを受けることもできます。提携している100社以上の企業のいずれかに就職すると、スクールの利用料が無料になるのも魅力のひとつです。
通常ITスクールで学ぶ費用は数十万円と高額になるケースが多いので、ぜひネットビジョンアカデミーで資格取得と転職の両方を勝ち取りましょう。
関連記事:【受講料0円! 】現役スクール生に聞いてみた! ネットビジョンアカデミーの『ココ』がいい!
ネットワークエンジニアとして職業経験を積むことによってキャリアアップするためには、先の見通しもなくむやみに知識を身につけようとしてはいけません。
現在おかれているポジションを再検討したうえで、習得するスキルの方向性をはっきりさせることが重要になるので、キャリアアップするための要点について確かめていきましょう。
関連記事:未経験でもなれるネットワークエンジニア|売り手市場のインフラ業界
現場で仕事を通して得た経験からは、非常に重要なスキルを学ぶことができるでしょう。特にトラブル発生時の対応をすることで将来役に立つ経験を積むことができます。
トラブル対応は時間との戦いなので、その間に事象の確認や原因の追究、復旧方法の提案と次から次に進める必要があります。
1分対応が遅れればその分影響が増えてしまうので、早期解決というプレッシャーの中で、顧客への報告も欠かせません。説明のための状況の整理などタイトな中でやることが多いうえに、簡単には解決しないトラブルに遭遇することもあります。
一方で、トラブルシューティングを一通り経験するとネットワークエンジニアとしての応用力やコミュニケーションスキルが鍛えられるといったメリットがあります。実践を通して基礎的から応用的なスキルまで広く身に付けて、経験値を上げていきましょう。
ネットワークエンジニアは、ITシステムが発展するほど将来性が高まる仕事ですが、将来性があるといってもネットワークの分野のみ集中して知識やスキルを積み重ねるだけでは将来性が高いとは言えないでしょう。
今後、需要が高い分野であるクラウドやIoT、セキュリティをはじめ、将来性と専門性を兼ね備えたエンジニアが求められています。いずれの分野もネットワークエンジニアを通して経験を積むとスムーズに身に付けることができるでしょう。
たとえばクラウドは、はじめに基盤から設計や構築しますが、ベースになる知識はネットワークに関係するものが多くあります。クラウド独自の知識やスキルはもちろん必要ですが、ネットワークの設計や構築の経験があれば応用できるでしょう。
そのため、自分の描くキャリアパスを考慮して必要な知識やスキルを身に付けましょう。
ネットワークエンジニアは、今後ますます進化していく生活や社会、企業活動の基盤となるITシステムを提供する将来性の高い仕事です。
ネットワークエンジニアの経験を通して、より専門性の高いクラウドやセキュリティエンジニア、プロジェクトマネージャーといったキャリアパスを目指すことで将来性が広げることができるでしょう。
また、将来必要となる7つのスキルを紹介したので、ネットワークエンジニアを通してどのようなスキルが今後求められるのか理解したうえで、ニーズの高い知識やスキルを身に付けることで、将来性の高いネットワークエンジニアを目指しましょう。
未経験からエンジニアへの転職は不安なことも多いはず。ITスクールに通えば、わからないことをすぐに聞いて解決することも可能です。今の仕事を続けながらエンジニアの勉強をしたいという人は、オンライン受講もできます。
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飯塚 寛也
2022.04.27
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