IT仕事内容

ITエンジニアの種類や仕事内容とは? 必要な能力とやりがいも解説

ITエンジニアの種類や仕事内容とは? 必要な能力とやりがいも解説

「ITエンジニアにはどんな種類があるの?」「おすすめのITエンジニアを知りたい」など、ITエンジニアの種類や仕事内容、将来性が高くおすすめのエンジニアは何か知りたい人は多いのではないでしょうか。

ITエンジニアは、担当する分野ごとに仕事が分かれており、種類が数多くあります。その分、その中からどのエンジニアが自分に向いているのか迷う人もいるかもしれません。

この記事では、ITエンジニアの種類や仕事内容を解説するので、自分に合ったエンジニアとは何か、考える際の参考にしてください。

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ITエンジニアとは?

ITエンジニアは、ITサービスを提供するための専門的な知識を持った技術者のことです

ITサービスとは、Amazonに代表されるインターネットショッピングやYouTubeに代表される動画配信などのことです。もっと身近なところではスマートフォン自体がITサービスの集合体とも言うべき存在です。

スマートフォンは、ハードウェアとソフトウェアから作られています。ネットワーク通信を利用したLINEやゲームなどスマートフォンアプリのすべてがITサービスです。

私たちの生活に必要不可欠なものや生活を豊かにするものの多くはITサービスによって成り立っていることからも、ITエンジニアがいかに必要不可欠な存在かが理解できるのではないでしょうか。

ITエンジニアの仕事内容を大きく分けるとアプリなど利用者が直接操作したりするものを作る「開発系エンジニア」とITサービスの基盤を作る「インフラ系エンジニア」があります。それぞれエンジニアの種類や仕事内容について解説します。

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【開発系エンジニア】種類と仕事内容

開発系エンジニアとは、ITエンジニアがおこなうサービスのうちITシステムの設計や開発などをする技術者です。

以前は、システム開発を手掛ける「プログラマー」や「WEBエンジニア」、「システムエンジニア」が開発系の主なエンジニアでした。

近年は新しい技術が次々と生まれたことで、さまざまなITサービスが誕生しました。それに伴って、現在は「IoTエンジニア」や「AIエンジニア」をはじめ、以前よりも多くの開発系エンジニアが存在しています。

開発系エンジニア一覧

この章では、IT業界の開発系エンジニアの仕事内容について詳しく説明するので、エンジニア選びの参考にしてみてください。

WEBエンジニア

Webエンジニアは、ECサイトやWEBサイトを作成したりデザインしたりするエンジニアです。

ECサイトとは、ネットショッピングを利用する人ならおなじみのAmazonや楽天などのことです。WEBサイトのデザインでは、たとえばホテルのホームページ(HP)をインターネット上に公開し温泉や料理、部屋、館内のサービスなど魅力が伝わるようにレイアウトを考えたりします。ほかにWEBサーバーを構築すること、快適に動作するか設定してテストをすることもあります。

HTML・CSS・JavaScriptなどWEBでよく利用されるプログラミング言語を駆使してWEBサービスを提供します。さらに、WEBサイトをどのようにレイアウトを作ればアクセスした人が見やすいか、どのような写真やサイトの構成にすれば集客できるのかなど、デザインやマーケティングなどの知識も仕事において持っておく必要があります。

学ぶ範囲は広くなりますが、その分いろいろな経験をできるのはメリットといえるでしょう。

関連記事:Webエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

プログラマー

プログラマーは、スマートフォンアプリやソフトウェアなど、主にITサービスの利用者が操作するときの動作などを開発する仕事です。

ソフトウェアを動かす際は、決められたルールにもとづいて、プログラミング言語と呼ばれる言わば「機械語」を駆使し、ソフトウェアに「命令」するコードを作ります

使うソフトウェアによって最適なプログラミング言語は異なるうえに、プログラミング言語によってルールや命令するための「言葉」も変わります。複数のプログラミング言語を駆使して開発をおこなわなければなりません。

また、プログラマーは開発のみならず、アプリやソフトウェアが想定通りに動くか繰り返しテストもおこないます。そこでバグなど異常な動作が見つかれば修正するのもプログラマーの仕事です。

関連記事:プログラマーとは|仕事内容や年収から向いている人や資格まとめ

システムエンジニア

システムエンジニアは、WEBエンジニアやプログラマーの上位職種に該当します。顧客から要望をヒアリングしたり、より良いシステム導入を提案したりして、システムを設計するのが主な仕事です。

システムエンジニアは、ヒアリングした内容をもとにシステム設計をおこない、実際にどのようなスキルやシステムを利用すれば実現するかを決めて詳細設計へと落とし込んで行きます

プロジェクトとして仕事をすすめると、管理者としてチームメンバーを指揮してリリースへと導く役割となり、システムエンジニアが実際にプログラミングをおこなうことはあまりありません。

しかし、プロジェクトを管理するためにはプログラミングも含め、システム開発全般の高度なスキルが必要と言えるでしょう。

関連記事:IT業界の花形 システムエンジニア | 仕事内容から年収まで解説

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションなど利用者が直接見ることができる部分に特化したエンジニアです。

企業側ではなく利用者側の目線で、WEBデザイナーが作ったデザインを構築したり、ユーザーインターフェース(UI)、ユーザーエクスペリエンス(UX)、SEO(検索エンジン最適化)などに考慮することが欠かせません。

これだけではフロントエンドエンジニアの仕事がわかりにくいと思いますので例を挙げます。

たとえば、急ぎで欲しいものがありECサイト(Amazonなど)にアクセスする必要があったとします。そのサイトは非常にわかりやすいWEB表示になっていて、手早く目的の商品を見つけ簡単に注文できて、かつ、すぐに商品が届いたため非常に満足できました。

このとき、ECサイトを構成するWebページの「デザイン」や「使いやすさ(ユーザーインタフェース)」、「配送の素早さ」、「手軽で安全に決済手続き」などにより利用者が「満足できた」という結果を得て、また機会があれば使いたいという気持ちが生まれます。

このように、フロントエンドエンジニアは、利用者が満足してサービスを利用できるようにするため、デザインや心理などさまざまな視点からアプローチをします。たとえば画面のレイアウトを変更したりデザインを追加・削除したりしています。

マークアップエンジニア

マークアップエンジニアは、WEBデザイナーが設計したデザインしたとおりにレイアウトや画像の配置、タグ付けをするのが仕事です。

HTMLやCSSといったプログラミング言語を使ってWEBサイトの画面デザインを実装します。しかし、デザイナーの仕様書通りにデザインやコーディングするだけではなく、ターゲットとなる利用者側の目線に立ってどのようにデザインすれば注目を集められるか、見やすいかを考える必要があります

どのようにデザインしたりコーディングすれば、利用者が快適に利用できるのか、印象に残るのかを考える必要があるため、SEOを意識したコーディングやコンテンツ自体の設計や制作といったコーディングスキルも必要です。

WEB公開後に多くのユーザーが集まるようにするためにどうすべきかというところまで考えて仕事をする必要があるため、WEBディレクターの要素も兼ね備えた仕事といえるでしょう。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、家電や車、機器などに搭載して特定の動作をさせたり、コンピューターを制御するシステムの開発などをするのが仕事です。

たとえば、自動車はアクセルを踏むと前に進み、ブレーキを踏むと車が止まります。また、万が一の事故の際にどれくらいの衝撃が加わったらエアバックが開くのか、盗難防止警報が鳴る条件など、あらかじめ決められた動作の仕組みを作ります。

このように、車には車そのものを制御するコンピューターシステムが搭載されており、そのシステムを作っているのが組み込みエンジニアです

制御するための仕組みは、主にソフトウェアによって構築されていますが、対象となる製品によってはハードウェアとソフトウェアの両方を組み合わせて開発する場合もあります。

近年、IoT技術が開発されたことで、制御するソフトウェアが必要なので組み込みエンジニアの需要が非常に高くなっています。

IoTエンジニア

IoTエンジニアは、IoT技術を使ってIoT製品などを開発します。

IoTとは「モノのインターネット」を表しています。あらゆるモノがインターネットとつながることで新しいサービスが提供できる技術として、近年注目されるようになってきました。

IoTエンジニアは、組み込みやアプリケーション・デバイスなどのハードウェアから、ネットワークやセキュリティ・ワイヤレスなど非常に幅広い知識やスキルを駆使して仕組みを構築します

IoTエンジニアが開発し実用化されている技術に遠隔医療があります。

具体的には、遠く離れた医師が自宅で療養している患者の状態をつねに確認できるように、センサー機能があるデバイスを自宅に設置して、体温、呼吸、脈拍、行動などをチェックして、何か問題があればすぐにセンサーが反応し医師に連絡が行くことで、手遅れにならず救える命が増えるといったサービスを提供しています。

関連記事:将来性抜群のIoTエンジニアとは? 仕事内容やスキルを解説

AIエンジニア

AIエンジニアは、最先端の技術であるAI(人工知能)を開発したり、蓄積されたデータの解析しより精度の高いAIを開発したりする技術者です。AIの知識やスキルを活用してシステムを開発して、企業が抱えているさまざまな課題を解決に導くことが求められています

AIエンジニアは、Python、C++、JavaScriptなどのプログラミング言語を使ってAIシステムを開発します。

学習に必要なさまざまなデータをAIシステムにプログラミングして繰り返し学習させると、AIがパターンを導き出したりします。そのパターンから導き出した情報をエンジニアが解析し、さらに効率的な動作をさせるためのシステムを開発したりします。

特に医療やヘルスケア領域でAIエンジニアの活躍が見込まれています。データの収集や分析による医療の進化、健康促進アプリやツールの利便性を向上させるため、将来性が高いとされているエンジニアです。

関連記事:最先端の技術職AIエンジニアとは? 仕事内容から将来性まで解説

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エンジニア診断ツール」を使うと、12の質問に答えるだけで、8種類のエンジニアの中から一番自分に向いているエンジニアがわかります。

さらに、「エンジニア診断」は無料で受けられて、診断結果には向いているエンジニアの仕事内容が記載されているので、自分の適性をその場で理解することが可能です。

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【インフラ系エンジニア】種類と仕事内容

インフラとは、「基盤」という意味があり、重要な設備のことを指している言葉です。

つまり、インフラ系エンジニアとは、ITサービスに必要な通信やサーバー、セキュリティなど重要な機器を扱う技術者のことです。

通信インフラ系エンジニアの全体図

インフラ系のエンジニアもITサービスには欠かすことができない重要なシステムを扱う技術者としてますます将来性が高まっている仕事です。

この章では、インフラ系エンジニアの仕事内容について詳しく説明するので、エンジニア選びの参考にしてみてください。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、通信システムの「設計」「構築」「運用」「保守」「監視」をするエンジニアです。

ネットワークエンジニアの6つの仕事内容

ネットワーク設計とは、これから作るネットワークシステムの具体的なプランを決定することです。プランを決めたら、必要な構成や使う機器、通信経路など具体的に必要な技術をまとめて設計書を作ります。

その設計書に基づきネットワークを作るのがネットワーク構築です。機器を配置して、ケーブルを敷設したら、設定を入れて設計書通りに通信できるように組み立てていきます。そして実際の業務に支障がないか、負荷や障害テストを繰り返して完成させます。

システムは完成させるだけで終わりではありません。完成後、利用者がネットワークシステムを快適に利用できるように機器をカスタマイズしたり、調整したりすることも必要です。これをネットワーク運用といいます。また、このほか利用者が増えたときは新しく機器を追加したり、システムの使い方などの問い合わせに対応することもあります。

そして、ネットワークに障害が発生した際に原因を特定して解消するのがネットワーク保守です。原因がネットワーク機器の故障であれば、代わりの機器を手配して交換し復旧させます。

同様に24時間365日安定して動いているか定期的にチェックをするのがネットワーク監視です。もし異常が発生したときは、内容を確認し対応しつつ担当エンジニアに報告します。

関連記事:ネットワークエンジニアの仕事の魅力とやりがいとは?

     ネットワークエンジニアとは?仕事内容&必須スキルまとめ

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サービス情報を蓄積しているサーバーシステムの「設計」「構築」「運用・保守」をするエンジニアです。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーとは「提供するもの」という意味があり、ITサービスを提供するためのアプリケーションやWEBサービスを提供するための「高性能パソコン」だと考えるとわかりやすいでしょう。

サーバーエンジニアは、このサーバーを使って利用者がサービスを快適に利用できるようにするのが仕事です

ソフトウェアでサービスの根幹となる重要な情報が詰まったサーバーを構築したり、24時間動き続けるサーバーをサポートするといった業務をおこなっています。システムを支える大黒柱ともいえる非常に重要な仕事です。

関連記事:サーバーエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの「設計」「構築」「運用」「保守」をするエンジニアです。

データベースとは、ITサービスに必要なデータや企業が仕事で使うファイルから、個人で使う写真や動画など、あらゆる電子データを格納する記憶媒体のことです。

これらのデータは、情報資産であり企業の機密情報や個人情報などとても重要なものばかりです。

データベースエンジニアは、重要かつ資産価値の高いデータを格納して、利用者が使いたいときはいつでも素早く取り出せるように、どんな規則でデータを並べるのか、どうすれば整理整頓できるのかを考えてサービスをするのが仕事です

データベースシステムを担当するには、データベースというハードウェアの知識やスキルだけではなく、ソフトウェアや特有のプログラミング言語であるSQLにも精通している必要があります。

関連記事:データベースエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウドの「設計」「構築」「運用」「保守」をするエンジニアです。

設計から保守まではほかのエンジニアがおこなう業務と変わりません。クラウドエンジニアが担当するクラウドとは、ネットワークやサーバー、ソフトウェアを持っていなくても、インターネットを通して必要なときに必要な分だけ手軽にサービスを利用できるという技術です

一般的には、自社でネットワークやサーバーなど必要なITインフラを用意して環境を作ってサービスを提供しており、このことをオンプレミスといいます。

自社で用意して作るとなると初期費用が大きくなるため、新たなサービスで事業を展開したいと考えても、資金に余裕が少ない企業にとっては大きな障壁となってしまいます。

クラウドを使うことで、自社でシステムの維持・管理する必要もないため、設置場所やメンテナンスなどでエンジニアを常駐させる人件費も削減できます。

メリットの大きさから近年クラウド化の流れが加速しており、クラウドエンジニアの需要は高まりつつあります。

関連記事:クラウドエンジニアとは|高い将来性と年収からキャリアパスまで解説

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに特化した専門家として「設計」「実装」「テスト」「運用・保守」をするエンジニアです

ITサービスは、生活や企業経営に欠かすことのできない重要な技術となっている一方で、取り扱う情報の価値は飛躍的に高まるにつれサイバー犯罪による被害も大きくなっています。

たとえば、ビットコインと呼ばれる暗号資産(仮想通貨)を扱う取引所に不正アクセスして、ビットコインが盗まれるという事件が起きています。

このようなサイバー犯罪から情報資産を守るのがセキュリティエンジニアの仕事です。

情報資産の安全を守るエンジニアとして非常に高度な知識が必要になる一方、対応できるエンジニアが不足しているため、非常に需要が高くなっています。

関連記事:セキュリティエンジニアとは|仕事内容と年収から必須資格まとめ

エンジニア診断を受けて最初の1歩を踏み出そう!

エンジニアになるかどうか悩んでいる人は、まず「エンジニア診断ツール」を活用するのがおすすめです。

「エンジニア診断」を使うと、どのエンジニアに自分が向いているのか、簡単に理解することができます。約30秒で診断できるので、気軽に利用してみてください。

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  • 8種類のエンジニアの中で最も自分に適性があるもの
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  • 向いているエンジニアの年収の目安

【技術営業エンジニア】種類と仕事内容

技術営業(テクニカルセールス)エンジニアは、技術的な専門知識やスキルを活かして顧客へ営業活動をする仕事です。

ITの進化や変化は目まぐるしく、エンジニアが技術を学び経験を積んでも技術は進化し続け追いつかないほど進化が早いのが現状です。

交渉を担当する営業担当者は技術理解が追いついていないため、顧客の疑問や実現したいサービスを形にするために必要なハードウェア、ソフトウェア、技術などを顧客に説明することが少し困難です。

また、営業だけでなく顧客も同様に技術に詳しいとは限りません。特に決裁権を持っている経営層の人であればなおさらでしょう。そのため、技術のもっとも身近にいるエンジニアが営業活動をおこなえば、より顧客にわかりやすい説明ができるといえます。

技術の進化とともにますます必要とされる分野です。

プリセールスエンジニア

プリセールスエンジニアはいわゆる技術営業職です。他のエンジニアがおこなうような設計・構築などの具体的な作業はおこなわず、IT技術や知識を駆使して営業担当者のサポートをおこないます

具体的にはITサービスを使ってサービスを提供したいと考えている顧客に、技術面でどのように実現可能か、想定するイメージを形にして提案することが仕事です。

顧客のニーズを踏まえて、営業担当では回答できない技術的な質問や課題、必要なハードウエアやソフトウェアなどを顧客に説明して、導入してもらえるようサポートします。

営業と一緒にコスト面と技術面の両方から顧客のニーズをくみ取り受注を勝ち取る役割を担っているのです。

気になるITエンジニアの年収は? 

ITエンジニアの年収は高いのか気になる人も多いでしょう。

結論から言うと、ITエンジニアの年収は高いです。

大手転職サイトの年収調査結果によると、2021年の全職種の平均年収は403万円となっている一方で、IT・通信全体の平均年収は438万円となっているため、ITエンジニアの収入は平均年収を上回っています。

ITエンジニアは、専門職であるとともに将来性が高い仕事に見合う年収といえます。

主なITエンジニアの平均年収

同じデータによると、職種別の主なITエンジニアの平均年収は、ネットワークエンジニアが433万円、サーバーエンジニアが438万円、セキュリティエンジニアが445万円、SE(システムエンジニア)・プログラマーが404万円、プリセールスエンジニアが630万円となっています

ちなみに、エンジニアの上位職種である、プロジェクトマネージャーが671万円、ITコンサルタントが585万円と管理や経営職種の平均年収はそれに見合うような高い年収になっています。

プリセールスエンジニアの平均が高いのは、ITシステムが採用されれば基本給とは別にインセンティブなどの上乗せを設けている企業が多いためです。また、そもそもITシステムの導入金額が非常に高いことも年収が高くなる理由のひとつでしょう。

ITエンジニアの4つのやりがい

ITエンジニアとして働いていると、仕事を通してさまざまなやりがいを感じることができます。

ITエンジニアならではのやりがいとしては、次の4つがあります。

ITエンジニアの4つのやりがい

ITエンジニアは、将来性が高く安定して仕事を続けることができる仕事です。そのため、技術革新とともにITエンジニアの重要性が高まるにつれ、高収入が見込めたり自らの手で新しいものを生み出すことで、人びとの生活を豊かにするという達成感が得られるのが大きいです。

ITエンジニアのやりがいについてそれぞれ詳しく解説します。

高収入が見込めるエンジニアになることができる

ITエンジニアには多くのキャリアパスがあり、たとえば管理職であるマネジメントや企業経営にかかわるITコンサルタントや、技術力を極めて独立したフリーランスエンジニアなどがあります。

責任は大きくなりますが、その分幅広い裁量が与えられます。キャリアパスが上がれば上がるほど、職位に相応しい高度な知識やスキルを駆使して仕事をおこなうエンジニアとして、高収入を得ることができるでしょう。

自分で努力した成果として年収が上がることで、エンジニアとしてのやりがいを実感できる人もいるのではないでしょうか。さらに上位職を目指すというモチベーションにもつながるはずです。

キャリアパスを実現するには、ぞれぞれの分野に必要な技術的な知識を深めるだけでなく、コミュニケーション力や企画、提案力などさまざまなスキルが必要になるので、目指すキャリアに必要なスキルを普段から意識して身に付けるようにしましょう。

自分のスキルを使って新しいものを生み出すことができる

ITエンジニアの仕事は、自分のスキルが新しい形となってモノを作ることができます。

たとえば、スマートフォンアプリの開発エンジニアとなり新しいゲームを制作したとします。そして、そのゲームアプリが大ヒットし、たくさんのユーザーを夢中にさせることもあるかもしれません。

このように、ITエンジニアは自分が作成にかかわったゲームアプリを通して誰かを楽しませ幸せにできたり、人々の生活を便利にさせるような新しいサービスを一から作り出すことができます。自分のつくったものが世に出るということにやりがいや達成感を感じやすいのではないでしょうか。

また成功の陰には失敗をともなうことも多いでしょう。失敗の連続でつらいことも多い分、ひとつのシステムやサービスが提供できたときの喜びはひとしおなはず。これもITエンジニアのやりがいのひとつですね。

チーム一丸となって作り上げる喜びを感じることができる

ITエンジニアの仕事は、基本的にひとりではなくチームを組んで仕事を進めていきます。

そのため、ひとつの製品や仕事をチームメンバーをはじめいろいろな人と力をあわせて目標を達成ために協力し合うことになります。

仕事をしていれば、その間にさまざまな困難にぶつかることがあるでしょう。そうした苦労を一緒に乗り越えたり、困っているメンバーがいたらフォローしたりすることで、チームとしての一体感を感じることができます。

このように自分はチームの一員として貢献できているというやりがいと、ひとつの目標に向かってチーム一丸となって達成したときの喜びを味わうことができます

仕事が人びとの生活や社会の役に立っていることを実感できる

仕事をする中で、自分の仕事がどのように役立っているのか見えないと、モチベーションが下がってしまうという人もいるはずです。

しかし、その点ITエンジニアの仕事は、自分が担当している仕事が生活や企業の成長を支える重要な仕事であることが明白です

たとえば、近年発生する自然災害の被害が大きくなっていることを例に挙げてみます。

地震や台風などの自然災害に対して、ITシステムが事前に地震を検知して非難を警告したり、台風の進路を予測して河川の氾濫や土砂崩れを勧告したりして迅速な避難誘導によって被害を軽減し多くの命を救こともITサービスによって成り立っています。

このような人の生活や生命にかかわる重要な仕事を担当することで、陰から表から人や社会に役立っているのです。社会貢献性が高く、それがやりがいにつながる人もいるでしょう。

エンジニアの1日はどんなふうに仕事をしている?

実際ITエンジニアは、1日どんなふうに仕事をしているのか知りたい人も多いのではないでしょうか。

ITエンジニアを目指したいけれど、エンジニアとして働いていない人からするとエンジニアはどのような流れで仕事をしているのか、その実情がつかみにくいということが多いでしょう。

そこで、プログラマーやネットワークエンジニアになると1日の仕事の流れを紹介するので、イメージを掴んでみてください。

プログラマー業務の1日の流れ

あくまでもプロジェクトの進行状況に応じて忙しさが変わりはしますが、基本的なプログラマーの1日のスケジュールを見ていきましょう。

プログラマー業務の1日の流れ

プログラマーの1日はおおむねこのように流れています。

長時間勤務しているイメージを持っている人もいるかと思いますが、基本的には繁忙期以外は残業をしているわけではありません。落ち着いている時間を有効活用することもできるでしょう。

たとえば新しい言語を勉強したり、業務改善など効率化してプライベートを充実させるといった働き方も可能です。

ネットワーク設計業務の1日の流れ

ネットワーク設計は、上流工程を担当する管理者です。それではネットワーク設計業務の1日のスケジュールを見ていきましょう。

ネットワーク設計業務の1日の流れ

ネットワーク設計の1日はおおむねこのように流れています。

ネットワーク設計は上流工程のため、自分が何か作業する1技術者というよりもチームを管理する役割を担います。そのため、1日の時間の多くは顧客との打ち合わせやメンバーの管理、調整などマネジメントの役割が多くなります

顧客やチームを管理しつつ自分の作業分野である設計書づくりなど技術的な仕事をおこないます。

エンジニアに必要なスキルや資格

エンジニアを目指す際は、事前にそのエンジニアに必要な知識やスキルを身に付けておくと良いでしょう。実際に働いてからの自分の助けになるのはもちろんですが、エンジニアという仕事に対して意欲的な姿勢も伝わります。

また、勉強後は資格も取得しておくことをおすすめします。資格を持っていることで、第三者に自分は何の知識やスキルを持っているのか証明できるため、定量的にどんなスキルを持ち合わせているのかを示すことができます。

スキル

自分が目指すITエンジニアとしてスキルを学んだり、さらに詳しく身に付けたいと考えている向上心が高い人も多いと思いますが、まずはその前にエンジニアとして必要な能力についても知っておくことが大切です。

ITエンジニアとして活躍できる人材には特徴があり、次に示す7つの能力を持っていることが重要です。

システムエンジニアに必要な7つのスキル

ITエンジニアは高度な技術を扱う専門職です。IT技術に精通しているのはもちろんですが、新しいサービスが次々と開発されるので勉強し続けなければなりません。また、トラブルが発生したら解消するまで対応する責任感も重要なスキルです。

このように、ITエンジニアという仕事の特徴を踏まえた能力とITエンジニアとしてさらなる高みを目指すための能力が求められていることを理解しておきましょう。

資格

ITエンジニアになるために資格は必ずしも必要ではありませんが、知識やスキルを身に付けるうえで役立つことがあります。

そもそも資格とは、その分野の知識を有していることを証明するものです。そのため、たとえばLinuxサーバーの資格を持っているのなら、Linuxサーバーや付随する知識まで身に付けていると証明されることになります

また資格は業務に必要な知識が問われるので、実務に役立つ知識を効率よく勉強できるというメリットもあります。

資格といっても非常に多くの資格が存在しています。その中から持っていると有益な資格やエンジニアを目指すうえで役立つ資格はこちらの5つです。

ITエンジニアおすすめの資格 概要
基本情報技術者試験 システム開発系エンジニアの登竜門的な国家資格
IoT検定 IoT検定制度委員会が主催している、
IoTに関する知識やスキルを認定している資格
CCNA シスコシステムズ社が主催している、
ネットワークに関する知識やスキルを認定している資格
LPIC Linux技術者認定機関が主催している、
Linuxサーバーに関する知識やスキルを認定している資格
AWS認定資格 アマゾンドットコム社が主催している、
クラウドコンピューティングサービスに関する知識や
スキルを認定している資格


自分が目指すエンジニアに合わせて取得してみてはいかがでしょうか。

言語

開発系エンジニアを目指すならプログラミングの知識やスキルを学ぶことが必要ですが、プログラミング言語なら何でもいいというわけではありません。

プログラミング言語は数多くありますが、需要が高い言語には次のようなものがあります。

プログラミング言語 概要
Python AI(人工知能)開発や業務効率化でよく使われる現在注目されている言語
JavaScript、HTML Webアプリ開発やWebサイトの制作によく使われる言語
Ruby Webアプリやスマホアプリの開発で主に使われる言語
Java 大規模な業務システムやスマホアプリの開発によく使われる言語
PHP Web系サービスの開発やゲーム開発で主に使われる言語


各エンジニアごとに必要な言語は変わってきます。自分がやりたいエンジニアや将来性の高い言語を選んで学ぶようにしましょう

未経験からエンジニアになるには?

ITエンジニアは、どの種類も将来性が高く需要が拡大することが見込まれている成長分野であるにもかかわらず人材不足となっています。

今後も人材不足が加速している現在、未経験からでもエンジニアになることはそう難しくはない状況です。

ただし、誰でもエンジニアになれるわけではありません。

未経験者は、目指すエンジニアになるために、事前に知識やスキルを学びエンジニアとして少しでも即戦力になれるようにしておくことが重要です。そのための方法を解説していくので、この中から自分がもっとも学びやすい方法を選んでみてください。

独学で学ぶ

独学の勉強方法には、「専門書を購入して勉強する方法」と「WEBサイトを使って勉強する方法」などがあります。

自分で勉強するといってもいざ始めるとなると何から手を付けていいか戸惑う人もいるでしょう。

効率よく勉強するためには、まずは自分が目指したいエンジニアに必要な知識は何かを最初に確認するところから始めましょう

たとえば、WEBエンジニアを目指しているのであれば、Webサイトの作成やWebアプリの開発でよく使われる言語である「JavaScript」や「HTML」を勉強するのが効果的でしょう。さらにWEBサーバーを操ることもありますから「Linuxサーバー」についても勉強しておくと良いですね。

そうすることでJavaScriptやHTMLの専門書を購入して勉強すればよいことがわかるので、あとは自分に合った専門書やWEBサイトを使って勉強をすすめましょう。

このように、目指すエンジニアに役立つ知識は何かを洗い出して、必要な知識が学べる参考書を購入し勉強しましょう。

転職サポートがあるITスクールで学ぶ

独学だといまいちやり方がわからず不安という人には、ITスクールで学ぶのがおすすめです。

ITスクールとはITエンジニア専門のスクールで、技術力と指導力の高い講師の指導のもと、カリキュラムに沿って勉強することで、必要な知識を体系的に学ぶことができます

また、ITスクール選びでは転職サポートがあるスクールを選ぶとさらに良いですね。

スクールで学びながら転職相談やキャリアシートの添削や面接対策をすることで、スクール卒業後すぐにでも自分が就職したい企業へ、準備が整った状態で選考に臨むことができるというメリットがあります。

スクールに通うと高い費用が掛かってしまうというデメリットがある反面、その費用に見合うだけの知識やスキルが効率的かつわかりやすく学べたり、転職サポートにより希望する企業に就職できたりすれば費用対効果は高いといえるでしょう。

転職サポートが手厚いネットビジョンアカデミー

ネットビジョンアカデミーは、ネットワークとインフラに特化しているITスクールです。

ネットビジョンアカデミーは、ネットワークに精通したスキルを持っている講師が直接監修した質の高いカリキュラムのもと、資格取得や実務に役立つ知識を体系的に学ぶことができます

転職サポートも充実していて、ネットビジョンアカデミーが提携している企業に転職した場合は、スクールの受講料が無料になる点もおすすめポイントのひとつです。

スクールで学んだあと手厚い転職サポートをしっかり受けた状態で面接に臨めるというのも受講者にとって負担や不安が減るのも魅力のひとつでしょう。

関連記事:【受講料0円!】現役スクール生に聞いてみた!ネットビジョンアカデミーの『ココ』がいい!

エンジニアの仕事内容を理解して自分に合ったITエンジニアになろう

ITエンジニアには多くの種類があること、そしてそれぞれの仕事内容について詳しく解説しましたが、自分がなりたいエンジニアは見つかったでしょうか。

エンジニアとして何を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかなどキャリアビジョンに合った仕事を見つけることができるでしょう。

生活や社会に欠かすことができないITサービスの専門家として責任が大きい反面、重要なシステムを提供しているため、やりがいが高いのも魅力のひとつです。

エンジニアの仕事内容を理解して自分に合ったITエンジニアになりましょう。

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記事の監修責任者

飯塚 寛也

エンジニアとして移行調整・NW更改作業・クラウドシステムの設計・構築等を手掛ける。 入社2年目でネットワーク最高資格であるCCIEの筆記試験に合格。 人材開発室にてCCNA/CCNPの勉強会を50回以上開催、100名以上の合格者を輩出し、スクール事業の礎となる。
監修責任者からのメッセージを読む
株式会社アプエンテ 職業紹介責任者(010-190717133-004) 情報処理技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験(第NW-2021-04-00112号) Cisco認定試験 CCNP Enterprise 認定/CCNA

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