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サーバーエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

サーバーエンジニアとは|仕事内容から必要なスキルまで徹底解説

IT業界には、サーバーエンジニアという職種があります。エンジニアであることは名前から分かりますが、サーバーがどういうものかというイメージが湧きにくい人も多いのではないでしょうか。

この記事では、サーバーエンジニアがどのような仕事をしているのかといった基本的な情報から、サーバーエンジニアを目指そうとしている方々に向けての勉強方法、必要となる技術的な知識などを徹底的に紹介していきます。

目次

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サーバーエンジニアとは|システムを支える大黒柱

サーバーエンジニアとはIT業界における技術職の一つで、名前のとおりサーバーに関するプロフェッショナルの職種です。

ソフトウェアやサービスなどで、サービスの根幹となる多くの重要な情報が詰まったサーバーを構築したり、24時間動き続けるサーバーをサポートするといった業務を行います。システムを支える大黒柱ともいえる非常に重要な技術職です。

便利なITサービスを利用できるのは、動き続けるサーバーとそれを支えるサーバーエンジニアのおかげとも言えるでしょう。

サーバーとクライアントの役割

サーバーは、サーバー・クライアント形式と言われるシステム構成で登場する一つの要素で、サービスを提供する役割を担います。サービスを利用する「クライアント」からの要求に対してさまざまな動作をします。

私たちが使うChromeなどのWebブラウザは一般的な「Webクライアント」で、ブラウザからの要求に対してサイトの情報を返してくれるのが「Webサーバー」です。これは非常に一般的なWebサービスの構成で、サーバー・クライアント形式の典型とも言えます。

このように、クライアントの要求に対応するのがサーバーの役割で、クライアントは一般の人の場合もあれば、特定の企業だったり、場合によっては他のサーバーということもあります。

サーバーエンジニアの年収は400万円

サーバーエンジニアの平均年収は400万円ほどです。IT業界のエンジニア職の給与には非常に幅があるのが特徴で、その人のスキルレベルによって大きく変わります。サーバーエンジニアでも同様に、担当する業務の幅が広い人は給与も多くなる傾向があります。

DODA マイナビAGNET 転職会議 求人ボックス
サーバエンジニア 463万円 465万円
設計・構築 492万円
運用・保守 381万円 416万円 406万円
クラウドエンジニア 572万円

運用や保守といった業務を行うだけのサーバーエンジニアの年収は300万円〜400万円くらいでしょう。一方で新しいシステムの設計を行ったり、実際に構築するサーバーエンジニアは、400万円〜500万円くらいの給与であることは珍しくありません。

さらに、プロジェクトのマネジメントまで行う場合は、技術職でありながら500万円以上の年収の人もいます。

ネットワークエンジニアとの違い

よく似たIT関係の職種でネットワークエンジニアという技術職があります。同じようにサービス全体の構築に関係した、非常に重要な役割を担います。

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアは、共通する部分が多い職種ではありますが、サーバーエンジニアは「サービスを構築する」エンジニアで、ネットワークエンジニアは「インフラを構築する」エンジニアという明確な線引きがあります。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違い

サービスは「機能」と言い換えても良いかもしれません。実際に使う機能に直接関連しているものを構築するのがサーバーエンジニアです。ネットワークエンジニアは、間接的にはサービスに関わりますが、直接的にはネットワークというインフラにのみ携わる技術者です。

ネットワークエンジニアの仕事内容などについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容&必須スキルまとめ

     インフラエンジニアとは|ITインフラ全般を支えるエンジニア

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サーバーエンジニアの仕事内容を知ろう!

サーバーエンジニアは、システムが動き出す前から動き出した後まで、非常に幅広い工程で活躍します。サーバーの環境を構築する以外にも、もっと上流の工程である設計業務も行い、すでに利用されているシステムをサポートする運用業務にも携わります。

サーバーエンジニアの仕事内容

ここでは、サーバーエンジニアの具体的な仕事内容について、各工程でどのような業務を行っているのかをそれぞれ紹介します。

システムの全体構想をまとめる「設計業務」

システムは、さまざまな要素が複雑に絡み合って構成されていますが、最初から複雑なものが存在しているのではなく、十分な知識を持った人が一つ一つの要素を組み合わせて、結果として複雑になっているのです。

新しいシステムを作り出す場合は、どのようにそれを実現するのか、サーバーエンジニアを含め多くの技術者が知恵を持ち寄って、最善の方法を模索します。これを「設計」と言います。実現方法とともに、セキュリティの考慮や稼働後に想定されることなど、システムへ影響するすべてのことを網羅して検討します。

ITの業界の設計工程では、最終的には仕様書や設計書といった資料を作るのが通例です。後の工程ではこれらの資料に沿って作業を進めていきます。

システムを実際に組み立てる「構築業務」

設計工程で出来上がった仕様書や設計書をもとに、実際に必要なものを集めて組み合わせ、それぞれが動くための設定をしていく作業を「構築」と言います。構築作業には、物理的な機器の接続といった作業と、論理的なソフトウェアの設定といった二つの側面が含まれています。

サーバー上にはすべての情報が集まってくるので、関係するすべてのエンジニア達と連携しながら作業を進めることになります。

実際に構築が完了すると、想定通りに動くか確認するためのテストもこの工程で行います。サーバーはシステム内の多くの要素と連携することになるので大変ですが、非常に重要な役割なので、念入りに多くのテスト項目を実施します。

利用中のシステムを支える「運用業務」

すでに動いているシステムで、日々の業務を支えたり定期的なメンテナンスを行う「運用」業務もサーバーエンジニアの担当業務です。

サーバー内部のデータやプログラムなどは、他のエンジニアの担当区分であることがほとんどですが、サーバー機能のアップデートや機器の定期点検などはサーバーエンジニアの担当です。非常事態が発生した際にも想定通り動くかの確認などの点検を、計画を立てて実施するといった仕事になります。

また、事前に計画して進めるものだけでなく、実際に機器が故障した場合などの緊急対応もあり、システムが提供するサービスの内容や緊急度によっては、深夜時間帯に対応しなければならないものなどもある大変な業務でもあります。

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サーバーエンジニアのやりがいと厳しさ

サーバーエンジニアという仕事について、どのような点が他の職種より優れていて、どのような点が大変なのかを知っておくことは重要でしょう。サーバーエンジニアの素晴らしいところを知ることで、よりいっそう目指す気持ちが強くなったり、厳しさを知ることで気持ちを引き締めることにも役に立つでしょう。

特にこれからサーバーエンジニアを目指す人たちに向けて、具体的にどういった魅力があり、どのような厳しさがあるのかを紹介します。

サーバーエンジニアのやりがい

サーバーエンジニアの一番のやりがいは、非常に大きな達成感にあります。サーバーは、ソフトウェアやサービスにおける中心的な機器なので、完成した際には、それら全体を支えるものを自分が作り上げたという自負と達成感が得られます。

また、設計や構築の過程では多くのエンジニア達と議論して、交流を深めることになるので、一つ一つ実績を重ねるごとに、多くの人脈も獲得していくことができます。エンジニア達との交流を通じて、サーバー以外の技術的な知識もどんどん蓄えていくことができます。そういった知識を踏まえて、さらに高い役職や責任ある立場にキャリアアップしてく人も珍しくありません。

サーバーエンジニアの厳しさ

サーバーエンジニアの厳しいところは、やりがいの裏返しでもありますが、非常に責任重大なところです。多くの場合でサーバーは停止することが許されず、24時間365日動き続ける必要があります。一瞬でも停止することを許されないシステムを構築することは、冷や汗が出るほと緊張感のある仕事です。

しかし、現実には想定外のことは発生してしまうので、そういう場合にはシステム障害の対応として緊急対応を余儀なくされることもあります。緊急対応は一刻一秒を争うため関係者全員が必死で作業をしますし、復旧後には原因究明と再発防止対策などを関係者に説明しなければなりません。これらの業務はサーバーエンジニアにとって非常に厳しい仕事といえるでしょう。

夜勤事情について

サーバーエンジニアは、主にネットの情報などで「きつい」とか「大変だからやめとけ」といったことを言われたりします。これには、サーバーエンジニアの夜勤事情も関係しているようです。

止めることのできないサーバーを運営していると、緊急の対応で夜間に対応しなければならないこともありますし、日中に停止時間を取れないようなサービスでは、計画して夜間にメンテナンスを行う場合もあります。

夜勤対応については、企業によって待遇が異なり、特別な手当てが支払われたり、代休のような措置が取られる場合もあります。十分な考慮がされない企業では、担当するエンジニアにはきついと感じることも当然あるでしょう。できるだけ待遇の良い企業を見極めて選択するようにしましょう。

同じようにネットワークエンジニアでも夜勤が発生することがあります。エンジニアの夜勤事情に興味のある方は以下の記事もご覧ください。

関連記事:ネットワークエンジニアに夜勤はある? 夜間発生業務や避ける方法

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サーバーエンジニアに向いている人の3つの特徴

サーバーエンジニアに向いている人の3つの特徴

実際のサーバーエンジニアの業務内容から、適性がある人の特徴について紹介します。技術的な知識については書籍などさまざまな方法で習得が可能ですが、実際にどのような性格の人がサーバーエンジニアに向いているのかといった情報は手に入りにくいので、ぜひここでの解説を参考にしてみてください。

① 最後までやり遂げられる責任感のある人

どんな仕事でもそうですが、サーバーエンジニアは特に、最後まで投げ出さずやり遂げられる「責任感のある人」が向いています。

規模の大きなソフトウェアを新しく作り出す際には、途方もない設計と膨大な量の構築作業を一つずつ積み上げて最後まで気を緩めずやり遂げられなければいけません

また、障害などのトラブルが発生したときは、絶対に途中で諦めることが許されない状況になります。絶望的な状況であっても、何を積み上げていけばゴールにたどり着けるのかを冷静に考えて、最後までやり遂げる責任感がサーバーエンジニアには必要とされます。

② 肉体的・精神的に体力のある人

IT関連の職種であれば、体力はあまり必要なさそうに思えますが、サーバーエンジニアには意外と「体力のある人」の方が有利な場面があります。

たとえば、構築作業の中でサーバー機器を移動する際などに体力が必要とされます。サーバー機器などの多くは重量があり、少し移動するだけでも大変な作業です。最終的な設置場所に置いてあったとしても、配線の関係や周辺機器との接続の関係などで、サーバーエンジニアが動かさなければならないような場面はあります。

また、精神面でも体力が問われる場面としては、トラブルなどで急な対応が必要な場合などが挙げられます。対応自体は冷静に行うしかないのですが、原因が判明するまでは自分の過ちも心配しながら休まず対応が必要なこともあり、それに耐えうる精神力や体力が必要となるのです。

③ 相手に合わせたコミュニケーションができる人

サーバーエンジニア自身は専門的な知識を持っていますが、会話をする相手はそうでないことの方が多いので、技術的なことが分からない相手に対して、その人が理解できるように一般的な言語で分かりやすく状況を説明できなければなりません。相手の理解を助けるために、適切な例を挙げて説明するなど、柔軟な会話ができる人が有利です。

また、非常時にも冷静に相手の話を聞き、必要な情報を的確に収集しなければなりません。混乱して取り乱した相手と会話することは容易ではありませんが、そういった場合にも適切な対応ができる高いコミュニケーション能力が必要です。

サーバーエンジニアに求められる能力

サーバーエンジニアに求められる能力

サーバーエンジニアが担当する業務では、どの工程であっても専門的な技術に関する知識が必要とされますが、技術的な知識以外にも必要とされる能力がいくつかあります。

他のIT職種と同様に意外と一人で孤独に仕事する場面は少なめで、専門知識さえあれば良いわけではなく、他者との円滑なコミュニケーションができる能力も求められます。

計画性

サーバーを使うシステムは、全体の規模が大きいものが多いので、設計や構築の作業期間が長く、作業量も多くなりがちです。最終的なゴールに向けて、そのような大量の仕事を計画を立てて消化していく必要があります。

サーバーエンジニアは、関係者達と連携を取って計画を実行しながら、問題があれば計画を再調整することで、予定していたゴールに確実にたどり着く必要があります。設計や構築の工程では特に重要な能力ですが、システム導入後の保守計画などもシステムの保全において重要な要素となります。

広い視野を持って全体を俯瞰で把握し、現実的な進め方を検討するという計画性は、サーバーエンジニアには欠かせない能力です。

コミュニケーション力

サーバーエンジニアの業務である設計工程では、多くの技術者との調整に明け暮れることになり、コミュニケーション能力が重要となります。必要なものや危険なものなど、設計の中で考慮しなければならない技術的な要素を漏れなく確認して、仕様書や設計書といった資料を作成します。サーバーに関する分野だけでなく、相手の担当分野も含めた広い技術的な知識を交えた会話が行える必要があります。

また運用業務では、逆に技術的な言い回しを避けて、一般の人が理解できる説明をしなければなりません。サーバーエンジニアには、さまざまな人と会話をするうえで相手に合わせた円滑なコミュニケーションを取って、業務に必要な情報を整理する能力が必要です。

IT技術に関する向上心

危険を冒さず、決められた手順で間違いのない仕事をすることは、安定第一で安定したシステムを作るために非常に重要なことですが、習得した知識を活用するのと同じくらい、新しい技術に関する知識欲や向上心といったものも必要です。そういった新しい技術の中から、現場の問題を解消するヒントが得られたりすることもあります。

安定第一のサーバーの世界では、新しい技術の多くはすぐに活用ができないことが多いのですが、原理を理解し応用することを常に考えることで、驚くような大きな仕事につながることがあるのがサーバーエンジニアのおもしろいところでもあるのです。

サーバーエンジニアに求められる技術的な知識

サーバーエンジニアに求められる技術的な知識

IT分野におけるエンジニアには、それぞれの役割ごとに求められる知識が異なっています。その中で、サーバーエンジニアに求められる専門的な知識が、具体的にどういったものなのかを紹介します。

以下の文章はサーバーエンジニアなどの技術職を目指している方向けに、文中に専門的な用語もそのまま記載しているので、勉強の方針などを決定する際などに参考にしてみてください。

OS (オペレーティングシステム)

サーバーエンジニアにはさまざまな知識が必要になりますが、その中でも特に重要なのが「OSに関する知識」です。作業をするうえでの前提として必要となる知識になるので、サーバーエンジニアとしての役割を果たすためにOSの知識は絶対に欠かせません。

重要な機能を提供する役割であるサーバープログラムを設定するうえでも、その動作基盤であるOSの知識がないと満足に作業を行うこともできないことになります。

WindowsとLinuxについて

OSにもさまざまな種類のものがありますが、一般的にはWindowsとLinuxが使えることが重要です。Windowsのバージョンや、Linuxのディストリビューションなどについては、すべてを完全に習得する必要まではありませんが、得意なものはあった方が有利です。

また、OSがどのように外部デバイス(周辺機器など)を制御しているのかなど、根本的な知識があることが望ましいです。まだ世に出ていない新しい外部機器を使うことなども多く、そういった根本の仕組みが理解できていないと、会議で話についていくこともできないのです。

CPUやメモリの監視などで使うツール類に熟練している必要もあり、これらは構築の工程から運用まで頻繁に使用します。

仮想化について

最近は一つのサーバー機器に複数の環境を構築する仮想化(VMWareなど)も頻繁に行われます

特に、実際のサービスで使う本番環境ではなくテストを行う環境などでは、コストの関係で安価なクラウドや仮想化で対応するといったことはよくあります。サーバーエンジニアがそういったテスト環境を構築することもあるので、仮想化ソフトウェアについても知識が必要になります。

物理的なコンピューターだけではなく、仮想化ソフトウェアで作成した環境に対して、必要なOSをインストールして動かすといった作業が行えなければなりません。また仮想環境上で、ストレージやネットワークなどがどのように動いているのかの原理を理解して、具体的な取り扱いを熟知している必要があります。

アプリケーションサーバー

構築工程では、サーバー機器で動いているOSのうえで、目的の機能を持ったサーバーソフトウェアを使える状態にする作業があります。

利用者であるクライアントからのさまざまな要求に対して、サーバー上のリソースを利用して、それぞれに対応した機能を対話的に提供するようなサーバーを、「アプリケーションサーバー」と呼びます。

アプリケーションサーバーの代表としては、多くの人が使うWebサーバーなどが挙げられます。アプリケーションサーバーで利用されるサーバーソフトウェアには、Webやメールのような定番のようなものが多く、こういった利用頻度の高いものについての知識は必須です。

必要となる知識レベル

多くのサーバーソフトウェアについて、細かな設定についてまで暗記する必要はありません。大きな流れを把握したうえで、どの資料を確認すれば良いのかが分かっていれば、多くの業務で支障はありません。

同じ種類のサーバーで複数のサーバーソフトウェアがある場合は、それぞれの特徴は理解しておいた方が良いでしょう。ただし、データベースサーバーのように利用頻度が高いものにも関わらず、サーバーソフトウェアの種類によって設定や管理方法が大きく異なるものもあります。

ある程度暗記しておくことで、これらの作業期間を短縮することができるので、徐々にでも覚えるようにすると効率は高められます。

ネットワーク

ソフトウェア開発のプロジェクトにおいて、ネットワーク全体に関わる業務ついてはネットワークエンジニアの担当区分です。サーバーエンジニアの扱うネットワークは、基本的にはサーバー上で動くOSから上の層のソフトウェア的な部分になります。

最近は、サービスの安定性や速度などの理由から、サーバーを複数台の構成として冗長化することもよくあります。同じ機能を持ったサーバーが、ロードバランサーなどでネットワーク上で振り分けられたり、サーバー内の機能で同期を行うなど手法はさまざまですが、必ずネットワークの知識が必要になります。

OSにネットワークの接続が認識されるところまでは、ネットワークエンジニアと共同で疎通確認をします。

サーバー上のネットワーク設定

サーバー機器がネットワークに接続された後は、サーバー上で動くサーバーソフトウェアなどの各機能に対して、ネットワークが正しく利用できる状態になるように設定していきます。

また、ネットワークの知識は通信に問題が確認された場合に、自分の身を守り関係者に正しい情報を伝えるために必ず役立ちます。通信の問題がサーバー内のソフトウェアやOSが原因なのか、それともハードウェアに関する何かが原因なのかを切り分けするためにも、ネットワークの知識が必要になります。

ネットワーク技術の根幹に関する知識も役立ちますが、それよりもサーバーソフトウェア上で、ネットワークがどのように扱われていて、設定によりどういったことができるのかといった知識が必要になります。

セキュリティ

セキュリティの知識というと、一般的な感覚ではパスワードなどを想像しますが、エンジニアにとってのセキュリティはもう少し複雑です。たとえば、サーバーエンジニアがセキュリティ設定で除外した相手は、そのサーバーの機能を完全に利用できなくなります。

不正なアクセスを行えない安全な環境を構築するために、基本的には入り口を完全に閉じた状態から、必要な相手だけを通すような設定をします。

セキュリティ設定は、機器のファイアウォール機能だけでなく、OSやサーバープログラムにも存在します。これらの設定作業中は、調べ物をする環境すら動作しないことが多いので、できるだけ必要な知識を暗記しておくことが望ましいでしょう。

セキュリティについては、専門の技術者であるセキュリティエンジニアが全体を統括する場合もあります。セキュリティエンジニアについて詳しく知りたい方は以下もご覧ください。

関連記事:セキュリティエンジニアとは|仕事内容と年収から必須資格まとめ

ハードウェア

サーバー上で動いているハードウェアについても知識が必要です。故障したときなどは基本的にはメーカー修理に依頼するので、分解して直すなどの技術は通常必要ありません。

基本的なコンピューターのCPU、メモリとストレージ(HDD/SSD)などについては理解しておきましょう。機器によっては電源が入ったままHDD増設できるものなどもあり、設計工程で機器を選定する際に役立つので、そういった知識があると有利です。

サーバー上には、特殊な周辺機器が付けられることはあまりありませんが、拡張性(接続インターフェースの有無など)については把握できていなければなりません。設計工程では将来の拡張性の担保、構築や運用においては実作業に直結してきます。

未知のハードウェアについて

高度な技術職であるサーバーエンジニアであっても、最新の技術を利用したものなど、触れたことがないハードウェアへの対処が必要な場合もあります。

そういった未知のハードウェアを使う場合は、設計工程においてセキュリティやその他安全性を考慮して、使用しても問題ないかを判断できる必要があります。機器の開発元と共同プロジェクトである場合などは、その機器に足りない要件を指摘するのも重要な役目となります。

これらの判断をするために、サーバーエンジニアにはOSやネットワークなど、広い知識が必要となります。マニュアルなどから機器の特性を読み解き、必要に応じて試験期間を設けるなど、適切な措置を取る判断力も必要になります。

サーバーエンジニアに向けての勉強

サーバーエンジニアに向けての勉強法

サーバーエンジニアに必要なスキルを習得するための勉強方法について、個人で勉強をする場合に実際に使える方法を紹介します。以下に紹介する勉強方法のどれかを行うのではなく、すべてを並行して実施することに意味があります。

これらの勉強は、サーバーエンジニアを目指すときだけでなく、実際にサーバーエンジニアになった後も継続していくことになるので、ぜひ参考にして実践してみてください。

書籍やインターネットの情報から学ぶ

まず最初は、勉強する対象について書籍やインターネットから情報収集するところから始めましょう。

書籍での勉強は、概要や大筋の理解が目的です。書籍は、一連の技術に対して道筋を立てて説明しているので、読むことで大筋が理解できる構造になっています。全体の流れを把握するうえでも、書籍の「目次」は非常に重要です。習得できる内容を目次で確認しましょう。

ネット情報は、使い方が書かれている「リファレンス」などで細かい知識を埋めるために利用します。書籍に書かれていないものを調べるためにも便利ですが、公式リファレンスの検索機能の有無などを把握して「調べやすさ」を知ることが重要です。公式の情報が不便な場合は、調べる効率を上げるためにメモをまとめるなど工夫しましょう。

実際にサーバーを構築する

実際に体を動かして経験することで、生きた知識として身につけることができるので、実際にサーバーで作業する勉強は非常に重要です。大抵の場合は、想定したとおりには作業が進まず、問題を解決をする過程で、書籍からでは得られない素晴らしい知的財産ができるのです。

サーバーはプログラミングの勉強などとは違って、機器の性質上実際に扱うのが困難なものもありますが、Webサーバーやメールサーバー程度なら個人のパソコンなどでも十分試せますし、今は価格が比較的安いレンタルサーバーなどもあるので、そういったものも利用して、できる限り実際に作業を行いましょう。

学生からサーバーエンジニアを目指す人などは、大学のゼミ室や部室のパソコンなどを利用させてもらうなどで、ぜひ挑戦してみてください。

サーバーを利用するプログラミングを勉強する

構築したサーバーが、正しく動いているのかを確かめるためにも、サーバーの機能を利用する側のプログラミングを習得することは非常に有効です。

プログラミングを勉強する過程で利用する側の都合などが理解できるようになり、サーバーエンジニアになった後にも必ず役に立ちます。自身が構築したサーバーの確認作業を、人に依頼するのではなく、簡単なプログラムを作成して事前に確認できるといったメリットもあります。

また、プロトコル(手順)に関する知識は設計や構築工程で必要になるので、理解することが非常に重要となります。機能を提供するサーバーと利用するクライアントが、決められたプロトコルで処理して、その中で重要な情報が行き交う仕組みになっています。

関連記事:プログラミングを独学で身につける方法とは|効率的な勉強方法を解説

サーバーエンジニアにおすすめの資格4選

サーバーエンジニアになるために資格は必須ではありませんが、取得に挑戦することで自分の知識レベルを推し量ったり、初対面の方に自分のスキルレベルが証明できるなど、便利な場面は多くあります。

プログラマーやシステムエンジニアのように、広い基礎知識を持っていることが証明できる基本情報技術者試験なども有用ではありますが、ここでは特にサーバーエンジニアに特化して、OSやネットワークに関してのオススメ資格を4種類紹介します。

サーバーエンジニアにおすすめの資格4選

① MCP(Microsoft認定資格プログラム)

MCPは、Windowsの開発元として知られるMicrosoft社の認定資格プログラムです。国家資格ではなく企業が認定しているベンダー資格ですが、サーバーエンジニアの現場ではWindowsサーバーやクラウド製品と出会うことも多いため、取得しておくと便利な場面も多いでしょう。

MicrosoftはOS以外にもさまざまなソフトウェアを提供していて、MCPではそれらの分野ごとに認定資格が設けられています。サーバーエンジニアとして役に立つものとしては、Micorosoft社のクラウド製品であるAzureに関連したAzure FundamentalsやAzure Administrator Associateなどが挙げられます。

② LPIC(Linux技術者認定資格)

OS業界ではWindowsと双璧を成しているというとMacを思い浮かべそうですが、サーバー業界ではLinuxの導入が格段に多いです。LinuxはWindowsやMacと違って、初期導入コストが格段に安価なので、新しい事業などでの導入されやすくなっています。

LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、Linuxに関する知識を証明することができる資格です。LPICでは、サービスやネットワークなどの分野によっていくつかの認定試験が行われていますが、サーバーエンジニアにとってはどの分野も必要な知識ばかりです。資格取得のための勉強の過程でも、現場で使える知識が身に付くことにもなるでしょう。

関連記事:LPICとは|取得で身につくスキルとメリットから勉強方法まで解説

③ CCNA(Cisco Certified Network Associate)

CCNAは非常に有名なネットワーク関連の資格で、Ciscoというネットワーク機器に関する企業が運営しているベンダー資格の一つです。サーバーはネットワークとは密接な関係があり、特に設計や構築工程ではサーバーエンジニアにもネットワーク知識が求められます。

CCNAは基本的にはネットワークに関する入門資格のような位置付けの資格となっていて、ネットワークの基礎的なところからセキュリティのような少し深い内容までが試験内容として含まれています。

ネットワークに関連した作業を行うソフトウェアやサービスによっては、CCNAを所持していることが条件とされることがあるくらい有名で権威のある資格です。

CCNAを本気で取得することをご検討されている方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

関連記事:CCNAとは|試験の難易度から合格するための勉強方法まで紹介

     CCNAに合格できる勉強法とは|おすすめの参考書・サイトも紹介

④ CCNP(Cisco Certified Network Professional)

CCNPはネットワーク関連の資格で、CCNAと同じくCiscoが運営しているベンダー資格の一つです。

入門的なCCNAの上位資格という位置付けで、試験内容も難しくなります。資格取得のためには、基礎的なネットワークの知識以上に、ネットワークの深い知識や経験が必要になります。CCNAと違って、開発現場でCCNPの資格所持まで必須とされるプロジェクトはあまりないでしょう。

サーバーエンジニアとして十分な経験を得たら、自分の実力を測るためにCCNPに挑戦してみるのも良いでしょう。取得できれば、エンジニアとして一歩前進したことが証明できることにもなり、キャリアアップにも役立つでしょう。取得を目指す場合は、日頃の業務でネットワークエンジニアとも連携を強め、知識を深めましょう。

関連記事:CCNPとは|年収・難易度から勉強方法までを実例付きで解説

未経験からサーバーエンジニアを目指すコツ

プログラマーなどからキャリアアップでサーバーエンジニアになる人も多いですが、未経験から目指すことももちろん可能です。

特に有効なのが、転職支援サービスなどを活用して未経験可の募集を狙う方法です。そういった企業の採用試験の面接では、経験の有無よりも適性を見て判断されることが多いので採用される可能性が高くなります。

また、未経験から知識を付ける場合はITスクールなどを活用することも検討してみましょう。知識の習得から資格取得をサポートしてくれるほか、就職の支援や面接の練習などが付いているものもあります。

関連記事:IT業界への転職を徹底解説! 未経験から転職しやすい職種やポイントなど

サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアは高度な技術職ですが、その後のキャリアパスも魅力的です。キャリアアップには、サーバーエンジニアの仕事だけにとらわれず、技術面や経営面なども含めて「広い知識を得ようとする姿勢」が重要です。

サーバーエンジニアのキャリアパス

特にサーバーエンジニアは他のエンジニアと連携する機会が多く、機器が高額なこともあって会議では経営層の方々とコストについて話し合う機会も比較的多いので、そういったチャンスを活かして着実に自分の知識や経験を積んでいきましょう。

サーバーのスペシャリスト

サーバーエンジニアのキャリアパスとして最も一般的なのは、技術職として極めていく形でしょう。

肩書はサーバーエンジニアから変わらない場合もあり、面白みはないように見えるかもしれませんが、幅広い知識と多くの経験を有したエンジニアは高額な給与を得ることも難しくありません。サーバーエンジニアは、特に多くの人から広い知識を得やすいので、技術職であるにも関わらず経営など他の分野に関する知識を持った人が多い職種でもあります。

スペシャリストの道を選択すると、エンジニアでありながら、プロジェクトの管理も並行して行って、現場ではサーバーエンジニアとして実作業も行うような、マルチな活躍をするようになる場合も多くなるでしょう。

管理職やマネージャー

サーバーエンジニアは、業務で扱うサーバーという機器がソフトウェアやサービスの中心に位置することもあり、すべてを統括しながら並行して作業することに適した分野なので、プロジェクトのマネジメントには適しています。

特に規模が小さめのプロジェクトの場合は、プロジェクトマネージャーがネットワークやサーバーの技術者の役割も兼任する場合があります。

また、プロジェクトのマネジメントに留まらず、経営面の知識やコスト意識などが強まると、企業内の管理職などにキャリアアップをする場合もあります。高額なサーバー設備導入などを適切に判断しつつ、企業全体の利益向上へ貢献することを期待される形になります。

関連記事:プロジェクトマネージャー| 仕事・年収から役立つ資格まで解説!

ITコンサルタント

企業内での管理職やマネージャー職に留まらず、企業に対してIT資産の活用をアドバイスする役割であるITコンサルタントへキャリアアップすることも可能です。サーバーエンジニア時代に培ったIT技術のさまざまな知識や、プロジェクト運営に関わる費用や人的リソースの取り回し経験といったものなどを、IT活用検討する企業に買ってもらう方法です。

突然自分自身で選んでキャリアアップする形よりも、取引先の企業や紹介してもらった関係者の方から信用され、その方々にコンサルタントの役割を準備されて転職するパターンの方が多いかもしれません。

ITコンサルタントを目指す場合は、できるだけ多くの人とコミュニケーションを取り、強固な人脈を形成していくことが重要といえるでしょう。

実績を活かして別の職種へ

サーバーエンジニアとして実務作業の中で多くの知識を得た人の中には、異なる技術職として活躍するようになるエンジニアもいます。

サーバーに特化するのではなく全体を取り纏めるシステムエンジニアになったり、自身はネットワークエンジニアになりサーバーは後輩などに任せるというケースがあります。平均年収が低いとされる職種に移行した場合であっても、こういったキャリアチェンジの場合は当然給与は上がることになり、平均年収よりも高い条件で雇用されることになるでしょう。

プロジェクトや企業によってもさまざまですが、十分なスキルがある人は、明確なキャリアアップや職種の移行などをともなわず、他のエンジニア職を兼任するといった場合もあります。

IT業界の花形ともいわれるシステムエンジニアについて詳しく解説した以下記事もぜひご覧ください。

関連記事:IT業界の花形 システムエンジニア | 仕事内容から年収まで解説

サーバーエンジニアの将来性

サーバーエンジニアの仕事内容は、近年のクラウドの登場によって変化しつつあります。

自社でサーバー機器を用意するオンプレミス構成もまだまだ現役ですが、リスク回避の観点などで近年はクラウドの選択肢が重要視されています。特に有名なAWS(Amazon Web Service)はサービスの幅も広く信頼度も高いため、活用の提案を求められる傾向にあります。

IT業界はまだまだ成長過程でもあり、求められる知識に変化はありますが、総合的にはサーバーエンジニアの将来性は明るいといえます。

関連記事:クラウドエンジニアとは|高い将来性と年収からキャリアパスまで解説

新しいサービスを生み出すサーバーエンジニア

技術の原理を理解できると、その技術を別のことに応用することができます。社会の流れに身を任せるのではなく、自分が理解した技術を組み合わせて、まだ世にない新しいサービスの企画を打ち立てることで、新しい流れを作っていくことができるのもサーバーエンジニアの強みです。

サーバーといった狭い分野の知識に留まらず、プログラミングのような技術的な知識や、コスト面などを含めた経営的な思考も自分の中に取り入れていって、それらを包括した発想ができるようになれば、自然と人やお金も集まるでしょう。

新しい企業として独立したり、新サービスで成功するといった未来も夢ではありません。将来を決めるのは時代ではなく自分自身です。サーバーエンジニアを取り巻く環境は、その流れを生み出すことに非常に恵まれているといえます。

サーバーエンジニアに関するよくある質問

サーバーエンジニアを目指す人達からは、技術的な知識としてどのようなものが必要になるかや、どちらを重点的に勉強しておくべきなのかといった質問をよく耳にします。

ここではそのような「よくある質問」からいくつかを取り上げて紹介して、それぞれについて具体的に回答しています。これからサーバーエンジニアを目指していこうと考えている人は、勉強方針を決める際などにぜひ参考にしてみてください。

WindowsとLinuxとどちらが重要ですか?

サーバーOSとしては、WindowsとLinuxが非常に有名で、書店などでも関連書籍が数多く陳列されているのを目にします。サーバーエンジニアを目指すうえで、OSの知識は非常に重要なので、どちらを勉強するべきか悩む人も多いでしょう。

もちろん両方とも重要ですが、一方を選ぶのであればLinuxをおすすめします。一般的な企業では導入コストが安いLinuxが圧倒的に多いのが現状で、Windowsは社内用などで多く活用されています。

両方を勉強するのは大変そうに感じるかもしれませんが、OSは根本的には似たソフトウェア構造をしており、どちらかに詳しくなると、もう一方は比較的容易に理解ができるでしょう。できるだけ両方の知識を身につけましょう。

サーバーエンジニアにとって非常に重要なLinuxについての詳しい情報を知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

関連記事:Linux(リナックス)って何|意味や用途を完全解説

プログラミング知識は必要ですか? 

サーバーエンジニアの運用工程では、プログラミング知識はほとんど必要ありませんが、それでも知識はあった方が良いと断言できます。

特に設計や構築の工程では、プログラマーとやり取りすることも多く、プログラミング知識は役に立ちます。本職のプログラマーのように多くの言語の細かい部分までを習得する必要はないので、サーバーとの連携に関する部分だけでも知識があるとかなり便利です。

また、自分でプログラミングできれば、構築したサーバーのテストを行うことも可能になります。他の担当者へ疎通確認を依頼する前に、自分自身で最終確認を行うことができるので、相手にとても信頼されることにもつながります。

関連記事:プログラミングを独学で身につける方法とは|効率的な勉強方法を解説

年齢や性別は関係ありますか?

サーバーエンジニアになるのに年齢や性別で有利不利はありません。IT業界は極端な力仕事でもなく、特に性別による差は少なめで、実際に多くの技術職で女性も活躍しています。

ただ、年齢については将来性の観点から、採用の際には若い方が有利な場合もあります。サーバーエンジニアに求められる知識の範囲は非常に広く、実務を行いながら経験を重ねて成長していくものという認識もあり、採用する際にはそれらを考慮して若い人を選択することにつながりがちです。

サーバーエンジニアへの転職を考えている場合は、そういった事情も考慮して、早めに行動した方が有利です。

経験や実績がなくてもなれますか?

サーバーエンジニアには知識と経験が必要になりますが、実績がない未経験の人でも、就職や転職することが可能です。

サーバーエンジニアは、企業に採用された後に先輩や上司などから現場で教育を受けることも珍しくありません。同じサーバーでも人によって構築の手順なども違って、たとえ経験者であっても先輩などからその企業のやり方を受け継ぐのが業界の常識ともいえます。

そのため、重要なのは採用時点の経験や実績などではなく、学ぶ姿勢にあるといえるでしょう。どのような勉強をして今に至り、採用後はどのような姿勢で業務に取り組んで、自身を高めていくのかを、面接などで自信をもってアピールできるようにしましょう。

必要なスキルを習得してサーバーエンジニアを目指そう

サーバーエンジニアには非常に多くの知識が求められるので、目指すのは大変そうに思われるかもしれません。

実際にサーバーエンジニアになると、素晴らしいやりがいや達成感を得られるとともに、大きな重圧と戦うことになりますが、サーバーというITサービスの中心的なものに携わることにより、IT業界すべてが視野に入るようになり、エンジニアとして大きく成長できるチャンスが広がっている職種でもあります。

必要なスキルを確認しながら地道な努力を積み重ね、ぜひサーバーエンジニアという楽しい職種を目指していきましょう。

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記事の監修責任者

飯塚 寛也

エンジニアとして移行調整・NW更改作業・クラウドシステムの設計・構築等を手掛ける。 入社2年目でネットワーク最高資格であるCCIEの筆記試験に合格。 人材開発室にてCCNA/CCNPの勉強会を50回以上開催、100名以上の合格者を輩出し、スクール事業の礎となる。
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