
CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
フィールドエンジニアという職業に興味はあるけど、「どうやったらなれるの?」「給料はどうなの?」「資格とかいるの?」「労働環境はどうなの?」などなど、疑問は尽きないことでしょう。
この記事ではそんなお悩みを抱えている皆さんに、フィールドエンジニアの業務内容や、将来性、他のエンジニアとの違いなどについて解説していきます。
目次
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自宅のルーターが壊れてネットにつながらなくなったら、誰かに助けてもらいたいですよね。そのような通信障害や機械の不具合などを解決してくれるのがフィールドエンジニアです。
不具合のある機器を確認する必要があるので、直接現場に赴いて作業を行う点が、ほかのエンジニアとは異なる特徴です。
ここからはフィールドエンジニアの業務内容について解説します。
フィールドエンジニアは、特定の技能を扱うエンジニアの名称ではなく、特定の業務を担当するエンジニアの総称です。顧客のオフィスやデータセンターでの、サーバーやネットワーク機器のメンテナンス、トラブル対応が主な業務内容です。業務の特性上、速やか現場に駆けつける必要があります。
作業対象がネットワーク機器ではなく、映像配信装置や工場などにあるような産業機械を取り扱う人もフィールドエンジニアといわれますが、この記事ではネットワーク機器やサーバーを扱うエンジニアを紹介します。
顧客との良い関係性を維持するために、日頃からサポートやメンテナンスは欠かせません。サーバーやルーターなどのネットワーク機器の設置や、製品の使用方法を顧客に教えてサポートしたり、定期的に機器に異常がないかメンテナンスします。
こういった日々のサポートやメンテナンスが、未然にトラブルを防ぐことにつながります。
サーバーやルーターなどのネットワーク機器が故障した場合は、現場に駆けつけて対応します。機器が故障すると顧客の業務に支障がでてしまうので、機器の交換といったトラブル対応は非常に優先度の高い業務となります。
フィールドエンジニアと似た名前で混同しがちなエンジニアとしてサービスエンジニアがあります。どちらも客先に赴き、メンテナンスやサポート・トラブルの対応が主な業務内容です。
顧客からの製品の使用方法についての問い合わせに答えるなどの、サポート要素が強い業務を担当する人のことをサポートエンジニアと呼び分ける場合があります。
関連記事:エンジニア全16種類の一覧|年収から適性までわかりやすく解説
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エンジニアといえば、自社のオフィスでコーヒーを片手に、パソコンで仕事をしているイメージもあるかと思いますが、フィールドエンジニアは自社のオフィスにずっといるわけではありません。
フィールドエンジニアの主戦場は、データセンターや顧客のオフィスなど実際の通信機器が置かれている場所です。
データセンターは、YoutubeのようなWEBサービスを提供している企業のサーバーを保管している場所です。日本各地の都市部や郊外など、いたるところにあり、世の中のIT化が進むにつれて、どんどん新しいデータセンターが作られています。
データセンターでは、サーバーやネットワーク機器の設置、破損した機器の交換やトラブル対応をします。
顧客のオフィスにも、ルーターなどのネットワーク機器やサーバーがあるサーバー室があり、データセンターでの作業と同じく機器の交換やトラブルに対応します。
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AIやRPA(ロボットツール)の登場によって、一部の職種は将来的になくなってしまうという話を聞いた方も多いでしょう。そのような社会情勢のなかでも、フィールドエンジニアは今後もなくなることのない将来性のある職業だといえます。
ここからはフィールドエンジニアの将来性と平均年収について解説します。
フィールドエンジニアは十分に将来性のある職業だといえます。現在、クラウドサービスの需要が増えているので、需要を満たすために大量のサーバーが保管できるデータセンターが必要不可欠となっています。
ここ数年、日本国内でもデータセンターの建設が盛んに行われています。IDC Japanによる「国内データセンター延床面積予測」の発表でも、2025年までの国内のデータセンターは年間成長6.7%で増え続けると予測されており、それにともなってデータセンターで働くフィールドエンジニアの需要が高まっています。
参考サイト:IDC Japan「国内データセンター延床面積予測を発表」
また、自社オフィスにルーターだけでなく、ファイヤーフォールやUTMという不正な通信を防ぐ機器を導入し、セキュリティに力を入れる企業も増えています。導入する機器が増えるほどメンテナンスやサポートが重要なので、フィールドエンジニアの需要も高くなります。
関連記事:IT業界の将来性はない?今後も需要のあるエンジニアとは?
求人ボックスにおける、フィールドエンジニアの平均年収は478万円で、大手企業でも求人を出しています。
DODA | 転職会議.jp | 求人ボックス | |
フィールドエンジニア | – | – | 478万円 |
サービスエンジニア | 451万円 | 機械:427万円 電気・電子:482万円 |
494万円 |
ただ、「フィールドエンジニア」というキーワードで求人を出している企業は少なく、エンジニア系の求人を中心に扱っている転職サイト「type」でも2021年9月時点での求人数は15件程度でした。
一般的には「ネットワークエンジニア」や「サーバーエンジニア」として求人が出ていて、担当する業務内容が「フィールドエンジニア」に該当するといったことが多いようです。
ここまでフィールドエンジニアの業務内容や将来性を理解すれば、「どうやってフィールドエンジニアになるのか」が気になっている人も多いでしょう。フィールドエンジニアは未経験からでも挑戦しやすい職業で、インフラエンジニアへのステップアップも可能です。
ここからはフィールドエンジニアになる方法と、なった後のキャリアパスについて解説します。
フィールドエンジニアになるためには、ネットワーク機器やサーバーなどを販売している企業や、ネットワークの導入支援を行っている企業に入社するという方法があります。
そういった企業に入社するためには、フィールドエンジニアに求められる知識やスキルを身に着けることと、面接対策として明確な志望動機が必要です。
フィールドエンジニアの採用面接では、さまざまなエンジニアのなかでもなぜフィールドエンジニアになりたいかという志望動機をしっかり語れることが重要です。
エンジニア適性としては、これまでの社会人経験のなかから、チームでの作業経験や、課題に対して粘り強く対処した経験など、フィールドエンジニアとして行かせるものをアピールしましょう。
また、フィールドエンジニアは顧客のオフィスで作業をすることもあるので、コミュニケーション能力の高さもアピールポイントになります。コミュニケーションをとったことで解決したエピソードなどを伝えて、コミュニケーション能力をアピールできるようにしましょう。
フィールドエンジニアは、WEBサービスの提供に必要な環境を作ったり、作った環境を整備・維持していくインフラエンジニアに分類されます。
インフラエンジニアの主な業務内容は、上流工程の「要件定義」「設計」「構築」と、下流工程の「運用」「保守」「監視」の6つに分類され、フィールドエンジニアの業務は「運用」「保守」に分類されます。
関連記事:インフラエンジニアとは|ITインフラ全般を支えるエンジニア
一般的に、下流工程よりも上流工程のエンジニアの方が、求められるスキルが高くなり、それともなって年収も上がっていきます。年収を上げるためには、フィールドエンジニアとして経験を積み、スキルを身に着けて上流工程へとキャリアアップしましょう。
関連記事:ネットワークエンジニアのキャリアパスとは|目標別の成功方法を解説
エンジニアとしてのキャリアを長く続けていくためにも、自分に適性があるか知っておくことは重要です。
フィールドエンジニアに向いている人の特徴としては、以下の3つが挙げられます。それぞれの特徴について解説していくため、フィールドエンジニアに興味がある方は、自分が当てはまるか確認してみてください。
フィールドエンジニアに限らず、すべてのエンジニアにとって、ある程度の我慢強さは重要です。自分ではすぐに解決できないトラブルに直面してしまったり、トラブル対応がうまくいかない場合は、心理的にきつい状況が続きます。
また、早急に作業を完了させる必要があることから、常に緊張感が付きまといます。このような逆境をはねのけて頑張ることができる人が、フィールドエンジニアに向いているといえるでしょう。
今は我慢強くない人でも、我慢強さを身につけて武器にしましょう。
一刻も早く復旧が求められる障害対応を行うため、常に冷静でいられることも重要です。
すぐに原因を究明できたり、対処できる程度のトラブルであれば良いのですが、中には対処に時間がかかってしまう場合もあります。そういったときに重要になってくるのが冷静さです。
経験を積んで知識が身についてくると、自然と冷静になるものです。日々トラブルと向き合って、冷静さを身につけていきましょう。
機械に触れるのが好きという人は、フィールドエンジニアに向いているといえます。
フィールドエンジニアは、ネットワーク機器やサーバーを扱うことが主な業務となります。扱う機器はメーカーや機種もさまざまなので、いろいろな機械の特徴を覚えることは特に重要です。
仕事を行ううえで、やりがいは大事だと考える人も多いでしょう。 また、転職を考えている方は、事前にその職業の厳しさを知りたいかと思います。
フィールドエンジニアは顧客と直接対面して最前線で活躍するエンジニアなので、ほかのエンジニアとは異なるやりがいや厳しさがあります。
ここからはフィールドエンジニアのやりがいと厳しさについて解説します。
フィールドエンジニアは顧客のオフィスに出向いて機器交換を行うことがあるので、顧客と接する機会も多くあります。そこで顧客が抱えている仕事での問題や悩みを解決できれば、顧客から直接感謝されるので、大きなやりがいになります。
また、トラブルや問題を解決することで得られる達成感も、フィールドエンジニアのやりがいの一つです。
もちろん厳しい側面もあります。緊急の障害対応では、休日や退社後でも対応が必要な場合もあるからか、まれに「フィールドエンジニアは底辺だ」と言われることがあります。
このような労働環境がフィールドエンジニアの退職理由になることも多いので、縁の下の力持ちとして社会貢献することにやりがいを感じる人が向いているでしょう。
どんな職業にも求められるスキルがあります。フィールドエンジニアでは主に「ITの知識」「ハードウェアの知識」「オフィススキル」「コミュニケーション能力」の4つが求められます。
フィールドエンジニアを目指している人は、あらかじめ必要なスキルを理解し、身につけておくことが大切です。それぞれのスキルについて解説していくため、ぜひ参考にしてください。
フィールドエンジニアにはネットワークやサーバー、LinuxやWindowsOSについてなど、幅広い知識が求められます。また、自社で独自開発しているアプリケーションや汎用的なアプリケーションを顧客が使っている場合は、それらに関する知識も必要です。
IT未経験の方からしたらハードルの高いスキルに思われるかもしれませんが、最初から完璧な知識を身に着けることは不可能なので、まずは基礎知識を身に着けて、あとは実務の中で必要な知識を身に着けましょう。
ルーターなどのネットワーク機器や、サーバーやハードディスクといったハードウェアについても理解しておくことは重要です。
ハードウェアが故障してしまった場合、パーツを交換する対応が必要です。また、顧客に新しい機器の導入を提案する際には、提案しようとしている製品が他社の製品と比較して優れている点や、費用面などを総合的に判断して提案する必要があります。
フィールドエンジニアもWordやExcel、Powerpointといったオフィスソフトを使用して、顧客への提案資料を作成するといった事務作業は多くあります。オフィスソフトの基本的な使用方法、簡単な関数の使い方やショートカット操作を身に着けておくと、事務作業にかかる時間を短縮することができます。
企業ではMicrosoftの純正ソフトを使用していることが多いですが、純正は高額です。互換製品であるGoogleスプレッドシートは無料でExcelとほぼ同じことができますので、練習を始めたい方はスプレッドシートを操作してみましょう。
フィールドエンジニアは顧客と直接コミュニケーションを取る機会が何かと多いので、コミュニケーション能力も非常に重要なスキルです。
コミュニケーション能力が高いと、顧客との関係性を良好に保つことができます。もし、導入している製品に何かしらのトラブルが発生したとしても、関係性が良好ならクレームを受けることも少なくできます。
また、顧客が抱えている課題をヒアリングすることで、より良い製品やサービスを提案することができます。提案した製品やサービスで顧客の課題を解決できれば、さらに関係性がよくなったり、売上向上にもつながるでしょう。
フィールドエンジニアになるのに「資格は必要なのか?」と気になる方もいることでしょう。
働くうえで必要な資格はありませんが、IT知識を身に着けるために資格を取得することはとても有用ですし、転職する際の書類選考の通過率も大きく変わってきます。
資格名 | ITスキル標準レベル | 資格タイプ | 運営元 |
---|---|---|---|
CCNA | レベル2 | ベンダー資格 | Ciscoシステムズ |
LPIC / LinuC | レベル1~3 | LPI / LPI-Japan | |
ITパスポート(IP) | レベル1 | 国家資格 | 経済産業省 |
基本情報技術者(FE) | レベル2 |
関連記事:ネットワークエンジニアにおすすめ資格一覧|年収や難易度まで紹介
「CCNA」はネットワーク機器最大手のCisco社が認定しているネットワークの資格です。資格を取得するとネットワークについての基本的な知識を身に着けることができるので、フィールドエンジニアに転職する際に大きなアピールポイントとなります。
IT未経験の人でも学習しやすい初級レベルの資格ではありますが、独学だと挫折してしまう人が多いのも事実です。CCNAの取得を目標とする場合は、ITスクールを利用することも選択肢に入れておきましょう。
CCNAについて詳しく知りたいという方はこちらの記事もどうぞ。
関連記事:CCNAとは|試験の難易度から合格するための勉強方法まで紹介
LPICとLinuCは、どちらもサーバー用OSとして非常に多く使用されているLinuxの認定資格です。LPIC/LinuCとも、試験範囲にネットワークに関する内容が盛り込まれているので、CCNA取得した後だと、比較的楽に取得できます。
フィールドエンジニアはサーバーに触れる機会が多いので、ぜひ資格取得を目指しましょう。
LPICについて詳しく知りたいという方はこちらの記事もどうぞ。
関連記事:LPICとは|取得で身につくスキルとメリットから勉強方法まで解説
ITパスポートは「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生」を対象としている国家資格です。非エンジニアの方も対象に含まれているため、CCNAなどと比べるとフィールドエンジニアに有利な資格とはいえませえんが、ネットワークなどのIT知識だけでなく、企業の経営戦略についても出題されるため、これからIT業界を目指す未経験の方にとっては、前提知識をつけることができる入門資格といえます。
ITパスポートについて詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
関連記事:ITパスポートの勉強時間はどのくらい?|効率的な勉強方法を解説
基本情報技術者は、ITパスポートの上位にあたる資格です。ITパスポートよりもやや出題範囲が広く、問題の難易度も高いです。その分、身に着けることができる知識も多くなりますし、ITパスポートよりも資格としての価値は高いので、社内の評価にもつながりやすいでしょう。
基本情報技術者について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
関連記事:基本情報技術者試験の攻略ガイド|日程から勉強方法まで完全網羅
MCP(Microsoft Certified Professional)は、マイクロソフトが運営している資格の総称です。
フィールドエンジニアにとっては、この中のMCSA: Windows Server 2016という資格が有用でしたが、2021年2月以降廃止となりました。
フィールドエンジニアのなり方や、業務内容について理解できたでしょうか?
フィールドエンジニアはさまざまな機器に触れる機会が多いので、ネットワークやサーバーなどの知識を身に着けやすい職種です。身に着けた知識はキャリアアップするのに役に立てることができます。
フィールドエンジニアになるためにも最低限の知識は必要なので、まずはネットワークについて学び、CCNAの取得を目指してみましょう。
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飯塚 寛也
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