CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
エンジニアは専門的な知識が必要な職種です。そのため「未経験からエンジニアは難しいのでは」「未経験からエンジニアはやめとけと言われた」など、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、未経験ではエンジニアになるのが難しいと言われている理由を解説していきます。そのうえで、未経験からエンジニアに挑戦する方法も解説していくので、未経験からエンジニア就職が不安に思っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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目次
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「未経験 エンジニア」とインターネットで検索すると「未経験エンジニアはやめとけ」「未経験からエンジニアになると後悔する」などネガティブな結果を目にしてしまいます。
なぜそのように言われるのでしょうか。
この章では、未経験者ではエンジニアになるのが難しいと言われている主な理由を4つ解説していきます。
未経験からのエンジニア就職が難しい理由を知って、エンジニアになるために必要なことを具体化していきましょう。
本当に未経験者の場合は、プログラミング経験もないでしょう。しかし、エンジニアの求人に関しては基礎知識としてプログラミングの知識があるものの実務経験がない人のことを未経験者と呼んでおり、このギャップがエンジニアになるのが難しいと言われるポイントです。
さらにプログラミングは覚えることが多くあるため、未経験の人がつまずきやすいとされています。
プログラムの書き方には決まりがあり、1文字でも決まりが守れないとシステムは動かないことがあるため、経験者のエンジニアでもプログラミングは難しいと感じている人は多くいます。
このようにプログラミングはエンジニアの基礎知識なので、未経験者でもプログラミング経験を求めているケースがあるため、難しいと言われている理由といえます。
一言でエンジニアといっても、「Web系を扱うエンジニア」や「システムを開発するエンジニア」「インフラを提供するエンジニア」などさまざまな種類があります。
それぞれのエンジニアに求められる知識は異なり、未経験でもあらかじめ知識が求められるケースが多くあります。
たとえばWebエンジニアになる場合はプログラミングスキルも必要ですが、Webサイトがどのように作られているのかサーバーやデータベースなど各エンジニアが専門的に扱う知識も必要になるケースが多いです。
このようにエンジニアには幅広く専門的な知識が求められるために「なるのは難しい」と言われやすいのです。
「未経験者だから実績がない」一方で「企業側からは実績が必要と言われる」というギャップも未経験エンジニアには難しいと言われる理由の1つです。
完全未経験者をエンジニアとして募集している企業はありますが、労働条件が経験者に比べると良くない可能性は高くなります。未経験者の場合はまず研修などで社員を育てることから始めなくてはならないからです。
何らかの実績があれば「それだけのことができる人なのか」と企業が理解できるでしょう。それだけの活躍を期待して、労働条件や待遇も良くなることが想像できます。このように質の高い実績が必要となることもあるのが未経験者エンジニアになるのが難しいと言われる理由の1つです。
しかし未経験者でも、資格をとったりポートフォリオを作ったりするなどで、実務経験以外で実績を作ることが可能です。そうすれば転職活動時に企業の選択肢を増やすことができます。ただし、実績を作るにも、企業が「実際の業務に活かせる」と判断できるものにしてくださいね。
未経験エンジニアとしての採用は年齢が上がるほど難しいといわれています。
20代と30代・40代を比べると、若い世代のほうが体力もあり知識も吸収しやすいため、大きな成長を期待できると企業は考えているからです。
年齢が高い場合は、今までの経験を活かしたエンジニアとして働ける可能性もありますが、企業側は長く自社に貢献してほしいと考えているため、若い世代のほうが採用されやすいといえます。
そのため、未経験者からエンジニアになるのに年齢が障壁となることがあります。
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未経験ではエンジニアになるのが難しいと言われていますが、実際に未経験者からエンジニアとして働いている人も多くいます。
この章では、未経験でもエンジニアになりやすいと言われる主な理由を3つ解説していきます。
この章を読むことで、エンジニアを取り巻く環境を理解でき、前向きな状態で転職ができるでしょう。
エンジニアはIT業界を支える職種の1つであり、将来性が高い職種だといわれています。
ITを使わない生活は考えられないですよね。パソコンを使って資料を作ったり、Webサイトを見たり、必要な情報をインターネット上から探したりなど、ITは私たちの生活に密着しています。
今後もITを活用する活動は増えると予想され、IT業界だけでなく、製造業界や物流業界、農業などさまざまな業界まで、AIやIoT、5Gなどの最新技術を使ってより活発な動きをしようとしています。
たとえば、製造業界では自動車を作るための機械の故障がすると生産が止まってしまい、予定していた納期に間に合わないことが問題となっていました。
この課題を解消するためにIT技術を駆使して、設備の状態を確認することで機器故障の前兆をとらえることができるようになりました。その結果、故障する前に設備のメンテナンスをすることで、生産停止を避けられたという事例もあります。
このようにITを使う場面は多くあり、今後も増えると予想されるため、そのITを支えるエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。
いま説明したように、ITが求められる場面が増加しているため、それに比例して多くの企業がIT人材を求めています。
経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、ITを活用する場面は増えるが、エンジニアは年々不足するという結果がでています。
特に2030年には、約160万人の需要に対して供給できるのは約115万人。その差の約45万人のIT人材が不足するとされており、人材不足は深刻といえるでしょう。
このようにIT人材を求める企業は今後も多くなっているため、エンジニアの門戸は未経験へも広がってきています。だから未経験でもエンジニアになれるといえるのです。
エンジニアにはさまざまな種類があるため、自分自身のポータブルスキルを活かしやすいといえます。ポータブルスキルとは「持ち運びできるスキル」のことです。以下に代表的な例を紹介します。
ポータブルスキルの代表例
これらのスキルはどれもエンジニアに欠かせないものです。
エンジニアは顧客と何度も打合せを重ねて、本当に必要としているものを作り上げます。そのため顧客との関係性を築くことはエンジニアにとって不可欠です。
また、表面上のやり取りだけでは、本当に顧客が求めているものを理解できません。コミュニケーションスキルを発揮することで、エンジニアとしての業務を円滑にできます。
このように未経験であってもポータブルスキルが求められる場面が多々あるため、エンジニアになりやすいといえます。
たとえば、システム開発においては顧客と取り決めた仕様をベースに開発します。この際に顧客とのやり取りをするためのコミュニケーション能力は必須のものとなります。
もしエンジニアのコミュニケーション能力が低く、顧客が望む仕様と異なったシステムが完成されたら、いかに優れたプログラムコードや堅牢なセキュリティで保たれていても、そのシステムはまったく役に立ちません。
ネットワークでも同様に、顧客が望むネットワークと異なるものが作られてしまうとそれはまったく意味がないものになってしまいます。やはりコミュニケーション能力がエンジニアの仕事の土台です。ここではコミュニケーション能力を例に挙げましたが、それ以外でもポータブルスキルはエンジニアの実務にとってさまざまな場面で必須のスキルと言えます。
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さらに、「エンジニア診断」は無料で受けられて、診断結果には向いているエンジニアの仕事内容が記載されているので、自分の適性をその場で理解することが可能です。
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ここまでの解説を通しても「エンジニアを本当に目指してもよいのか」「エンジニアとして今後望むキャリアが歩めるのか」と悩んでしまう未経験の人もいるかもしれません。しかし、未経験からエンジニアへの挑戦はおすすめできる選択です。
この章では、未経験者がエンジニアに転職することのメリットを2つ紹介します。
メリットを知ることでエンジニアにより興味を持って転職活動をおこなえる可能性があります。迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
エンジニアの業務は上流工程と下流工程に分けられますが、上流工程に携わることで年収アップしやすいケースが多いです。
上流工程は、顧客の課題や要求を明確にして、予算やプロジェクト期間を定めたり、具体的なシステムの値や構成を決めたりします。下流工程は、上流工程で決められた内容を実行して、顧客に提供します。
このように、上流工程は下流工程で実施することを考えて決めていくため、スキルや経験が求められます。そのため、上流工程に携わることで年収アップを期待できます。
未経験からの場合は下流工程から担当することが多いですが、経験やスキルを伸ばすことで上流工程にも挑戦できるようになるでしょう。また、より上位資格を取得したり、さまざまなエンジニアの経験を積んだりすることでも年収アップを見込めますよ。
実際に未経験からエンジニアになり、そこから年収を上げていったエンジニアは存在します。その中には、エンジニアになることすら難しいと思われた人もいますが、本人の努力で高いプログラミングスキルや専門的な知識を取得し、少ないチャンスをものにして年収をあげていったエンジニアは実際にいるのです。
たとえ最初はアルバイト採用で収入はわずかでも、エンジニアは本人の努力次第で貪欲にスキルアップでき、またスキルアップに伴い年収も上げていくことができます。また、実力を伸ばせば、会社員としてのエンジニアに留まらず、フリーランスとして独立して、どんどん年収を上げていくことも可能です。未経験の人は自分の可能性を常に信じ、貪欲に向上心を持つようにしましょう。
エンジニアとしての実績や経験、人脈ができれば独立することもできます。
実際にエンジニアの中には会社に所属して働き、そのスキルを磨いたのちに独立する人も多くいます。独立して経営者やフリーランスとして働くことで年収アップも見込めるほか、時間や場所に縛られない働き方もできるかもしれません。
独立することは簡単ではないでしょうが、エンジニアとしての実績を積むことで少しずつ現実味を帯びていくでしょう。このように働き方の選択肢が増えやすいのも、エンジニアになるのをおすすめする理由の1つです。
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エンジニアになるかどうか悩んでいる人は、まず「エンジニア診断ツール」を活用するのがおすすめです。
「エンジニア診断」を使うと、どのエンジニアに自分が向いているのか、簡単に理解することができます。約30秒で診断できるので、気軽に利用してみてください。
エンジニア診断ツールでわかること
未経験からエンジニアを目指す人に知ってほしい内容を5つ紹介します。
エンジニアには未経験からでもなれ、手に職をつけるという面で専門性の高いエンジニアは将来性の高い職種です。ただし、どの職種にもメリットがあればデメリットも存在します。
実際にエンジニアとして働くうえで知っておくべきことを紹介していくので、エンジニアの働き方の理解を深めて自分が向いているのか判断するのに役立ててください。
良い面だけでなくデメリットも知っておくことで、エンジニアになってから後悔することが少なくなりますよ。
エンジニアは慢性的に人材不足なので、一人ひとりの仕事量が多くなりやすく、残業や休日出勤が多くなる企業もあります。
特に未経験者は、仕事を覚えながら実務をこなす必要があるため、経験者より時間がかかりやすく、残業や休日出勤が多くなる場合もあります。
さらにはシステムの導入や切替は通常勤務の時間ではできないため、休日や業務時間外に実施することが多くなります。
未経験者はこのような仕事にも慣れる必要があるため、あらかじめ残業や休日出勤が多くなりやすいことを理解しておいてください。未経験者へのサポート体制は企業にもよるため、企業選びの際は未経験者の場合の働き方について情報収集するようにしましょう。
たとえば、開発したシステムが正常に動くことや不具合がないか確認するためにテストを実施しますよね。このテストはあらかじめ作られたテスト仕様書に従って、テストを繰り返します。
テスト内容としては、値を入力したときにエラーがでないか、クリックできるかなど単純なものが多いです。
しかしテストの件数としては、開発したシステム規模にもよりますが正式に導入する前に問題点を洗い出す必要があるため、単純ではあるもののこなす量は多くなります。
一方でテストにも締切日があり、必ず間に合わせる必要があります。あらかじめテスト期間は余裕をもって決めていたものの、開発中の不具合対応に時間を割かれたためにテスト期間が削られる、などということもよくあります。
こうした場合でも締切日を守る必要があるため、多くの人員をかき集めます。この際に未経験者エンジニアも駆り出されるケースが多いです。このように未経験者エンジニアの場合は、単純作業に駆り出される場面も多くあることを意識してください。
一般的に単純作業と思われることも、自分の作業に対する取り組み方次第では単純作業ではなくなります。繰り返しおこなわれるテストも漫然と取り組むのではなく、「テストで不具合を見つけてやるんだ」ぐらいの強い気持ちを持って望むと、新たな発見も生まれやすく単純作業ではなくなるでしょう。
モチベーションは自分の仕事を漫然とこなすのではなく、そこから生まれる大きな成果を期待し、全力で取り組むことで保たれます。もちろん、それでも単純作業とならざるを得ない作業も一部は発生しますが、このように取り組むことで必然的に単純作業の割合は低くなるでしょう。
システム障害やトラブルが発生した場合は、顧客業務への影響を最小限にするため、即座に対応しなければなりません。平日日中帯だけでなく夜間や休日などに対応するケースもあるため、エンジニアの負担がかかりやすくなります。
さらには対応後も原因究明や再発防止を検討、実施し、報告書として求められる場合もあるため、さまざまな面でエンジニアへの負担がかかることを理解してください。
エンジニアはキャリアアップすることで年収アップを見込めますが、そのためには勉強し続けなければなりません。
ITスキルは日々移り変わっており、数年前には一般的であった技術が今では時代遅れということもあります。
そのため、一度身につけたスキルのみしかもっていなければ、時代が移り変わる中でエンジニアとしての価値は下がってしまいます。そうならないためにも、最新情報に目を向け耳を傾けて、スキル向上に努めなければなりません。
最新技術にもいち早く対応できるようになれればエンジニアとしての価値が上がり、その結果キャリアアップも目指すことができるといえるでしょう。
未経験からエンジニアになる場合はもちろん勉強は必要ですが、エンジニアになってからも勉強は必要になることを知っておいてください。
エンジニアはスキルや経験に応じて給与が決まるケースが多いため、未経験の場合は、最初の給料は低い場合があります。
2017年に経済産業省から発表された「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」では、以下のようになっています。
スキルレベル | 年収 |
---|---|
レベル1 ( 新人・初級者レベル/仕事に慣れ始めたレベル) |
437.8万円 |
レベル2 (上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル) |
499.2万円 |
レベル3 (独立して仕事ができる中堅人材レベル) |
576.0万円 |
レベルが上がるにつれて年収も上がっていくことがこの表からわかりますよね。未経験者の場合はレベル1に属するため、年収として437.8万円が目安といえるでしょう。
このように未経験者エンジニアの場合はスキルも経験も少ないため、最初の給与が低い可能性があります。つまり、エンジニアになったら年収が上がるのではなく、努力次第で年収アップがしやすいということは覚えておきましょう。
エンジニアになれるのは理解したれけど、実際現場で自分がエンジニアとして働けるのが不安という人も多いのではないでしょうか。エンジニアとして働くためには、専門的な知識だけでなく、コミュニケーション能力などの素質も求められます。
この章では、未経験者でもエンジニアとして働くのに向いている人の特徴を紹介していきます。自分がエンジニアとして働くのに向いているかを判断する材料にしてみてください。
エンジニアは一人で黙々と作業するイメージがありますが、基本的にはチームで連携して仕事を進めていくことが多くあります。
特に未経験者の場合は、自分一人ではわからないことも多く、周囲に聞かないと進められない仕事もあるため、円滑なコミュニケーションをとれるだけのスキルが必要になります。
チーム内だけでなく、顧客と信頼関係を構築するためにもコミュニケーション力は求められます。エンジニアの仕事の本質は顧客の課題を解決するためにITを活用することなので、顧客が困っていることを理解しなければなりません。
ただ、顧客が言ったことをそのまま受け入れるだけでなく、本当に解決したいことを汲み取れるようなコミュニケーション力を持った人は、特にエンジニアに向いているといえるでしょう。
また、顧客が解決したい課題に対するITを使った解決法をわかりやすく伝えるコミュニケーション能力が求められます。
このようにエンジニアとしては未経験でも、これまでのキャリアでコミュニケーション力を培ってきた人は、エンジニアになってからも活かせるでしょう。
エンジニアが求められるコミュニケーションスキル
エンジニアの技術は日々進化しているため、一度身につけた知識でも数年後には使いものにならないこともあります。
業務中に必要な知識を学ぶのも良いですが、業務時間以外で自分に足りない知識や将来必要になりそうな分野を学ぶことで、エンジニアとしての価値を高められます。
未経験者の場合は、まずは自分の目指すエンジニアの知識を学ぶことが大切です。実務に慣れてきたら、少しずつ自分が理想とするエンジニアに慣れるための学習を進めてみてください。
このようにエンジニアは日々の学習が必要なので、能動的に学び続けられる人は向いているといえるでしょう。
エンジニアの実務では単純作業や細かな対応を求められるケースもあります。たとえば、システムのテストをおこなう場合、単純に画面をクリックしたときの動作結果やエラー内容を資料に記録するというシステムテストを実施します。
システム規模にもよりますが、1週間程度かけて実施することもあり、その間中は「テスト操作→結果の確認→結果の記録」を繰り返さなければならないため、忍耐力が必要です。
このように単純作業が続く場面がエンジニアの実務にはあるため、忍耐力がある人が向いていると言えます。
また、特に納期前はタイトなスケジュールになることが多いので、短い時間で多くの業務をこなさなければならないケースもあり、ストレスがたまってしまう人もいるでしょう。
さらにはトラブルで時間外に対応が求められる場合もあるため、プライベートの時間が削られてしまうかもしれません。多少の負荷がかかっても、業務にあたれる忍耐力も求められます。
エンジニアは、顧客の指定した納期に間に合わせるために、逆算して、何を・いつまでに・誰に依頼するなどすべきことを決めていく必要があります。
スケジュールだけでなく、トラブル発生時の原因究明や対応方法を検討する際にも論理的思考力は必要です。
トラブルが発生したときによくあるのが「システムが使えなくなった」「ページが開かなくなった」などの抽象的な症状を顧客に言われるケース。何が起こっているのか把握できないため、解決に時間がかかってしまいます。
すばやく解決するためには「いつからシステムが使えなくなったのか」「どのシステムが使えないのか」「特定の人だけが使えないのか」「どのページが開かないのか」など原因を特定する必要があります。
必要な情報を集め、発生している事象から、原因と思われる個所を絞っていける論理的思考力が求められます。
エンジニアはチームで仕事をすることが多いため、チームをまとめ、顧客の求めているシステムを導入するために、マネジメント力が必要になります。マネジメント力は、プロジェクトやメンバーの管理など、顧客の課題に対して「人」「物」「金」を管理する能力です。
必要に応じて、他部署と連携をとったり、メンバーのモチベーションを上げたりして、プロジェクトが納期までに完了するように考えて行動しなければなりません。
このようにエンジニアにはマネジメント力が求められるため、スキルを持っている人は向いているといえます。
未経験からエンジニアを目指すにあたって特に重要なのは、能動的に学び続けられることです。誰に言われるわけでもなく、自分から能動的に学習できるエンジニアは自然とスキルも高くなります。特に未経験者はスキルが低いので、経験者以上に能動的に学び続けなければ追いつけません。
また、忍耐力があることも重要です。仕事における負荷に耐えるという意味でも忍耐力は重要ですが、それに加えて未経験者の場合、エンジニアになったあとに挫折しそうになる場合があります。そのような時に、エンジニアとして留まる忍耐力がなかったら、そこでエンジニアを辞めてしまう場合すらあるでしょう。そのようにならないようにも、強い忍耐力があることは重要です。
エンジニアといってもさまざまな種類があり、特徴も異なります。未経験者におすすめのエンジニアを紹介していくので、自分に合ったものを探してみてください。
選ぶ基準として、たとえば一日中パソコンと向き合っていても楽しく感じられるのであれば、Webエンジニアかプログラマーが向いているともいえます。ネットワークエンジニアは不備やバグがあった際はアクティブに動かなければならない場合があるので、一日中パソコンと向き合っているだけなのでは少し不満という人はネットワークエンジニアの適性があるかもしれません。
組み込み系エンジニアは比較的ハードウェアに触れる機会が多いので、よりモノづくりの実感を得たい人にはおすすめです。サーバーエンジニアも物理的な機器を扱うオンプレミス環境であればハードウェアに触れられますが、近年ではクラウド環境も増えているので、どうしてもハードを使う仕事がしたいなどの事情があれば業務内容も確認すると良いでしょう。
エンジニア選びの指標には明確なものがあるわけではないですが、どのエンジニアを目指すか悩んだら、単純にプログラムを書いてみて楽しいと感じるかとか、機械の設定をしてみて楽しいと感じるかなどの感性で選ぶのも良いですよ。
WebサイトやWebアプリに携わるエンジニアをWebエンジニアといいます。顧客や利用者が使いやすいようにWebサイトやWebアプリケーション、ECサイトなどの設計、開発、運用、保守などをおこないます。
昨今はインターネット上で使えるWebサイトやWebアプリケーションが増えているため、今後もWebエンジニアの需要は増えていくでしょう。
また、Webエンジニアには2つの種類があります。
Webエンジニアの種類
フロントエンジニアは、Webサイトのデザインなど目に見える部分を作り上げます。自分で作ったものが全世界に発信されるといったやりがいがあるのが特徴です。
逆にバックエンドエンジニアは、Webサイトの裏側を作り上げます。たとえば、キーワードを入力したら検索結果が出るという流れがありますよね。
これらの流れは実はバックエンドエンジニアによって成り立っています。作成物は表に出ないですが、Webサイトやアプリケーションの重要な部分を担っているため、やりがいは大きいといえるでしょう。
未経験エンジニアでもフロントエンジニアとして活躍している人は多くいます。一方で知識が求められるバックエンドエンジニアは、ある程度経験を積んでから就くことが多いです。
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ITインフラの1つであるネットワークに関するエンジニアです。企業や個人が使いやすいようにネットワークの設計や構築、運用、保守をします。
Webサービスやリモートワークの需要も高まっていることにより、ネットワークに関する需要も高まっています。そのため、ネットワークエンジニアは将来性が高いといえるでしょう。
運用、保守は、マニュアルに沿っておこなうことが多いため、未経験でも実施しやすく、未経験からIT業界に入るために向いている職種といえます。
一方で設計や構築など高度な技術が必要になる業務には未経験から就くのは少し難しいでしょう。まずは、運用、保守をしてネットワークエンジニア知識を高めてから、構築、設計へとステップアップすることをおすすめします。
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システムやアプリケーションが動くための基盤としてのサーバーを扱うエンジニアです。
扱うサーバーの例としては以下が挙げられます。
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サーバーを扱うためには「Windows Server」や「macOS」「Linux」「Unix」などの知識が必要です。また、仮想化技術の発展により、1つのサーバーで複数のシステムが動かせるため、サーバーエンジニアの需要は高まっています。
ネットワークエンジニア同様、運用・保守は未経験でも実施できる業務があるため、初めての人でも安心して業務に取り組むことができ、未経験への門戸は広い職種のひとつです。
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ハードウェアに組み込まれているソフトウェアに携わるエンジニアです。パソコンやコンピューターではなく、家電機器や産業用機器などに組み込まれるソフトウェアを操作します。
家電や産業機器の例
これらの機器は、ソフトウェアがなければただの容器です。これらにソフトウェアを組み込み、制御するためのシステムを開発しています。
昨今では、IoTやAI技術を使って自動車の自動運転システムや生体認証、スマート家電などが注目されており、これらを実現させているのが、組み込み系エンジニアです。
そのため、組み込み系エンジニアの将来性は高いといえるでしょう。
IT知識がない場合でも、製品のテストや動作確認など組み込み系エンジニアとして働く業務があるため、未経験でもなりやすい職種です。ただし、テストや動作確認などの単純作業ばかりになるケースもあるので、やりがいを感じられない可能性があることには注意してください。
業務をおこないながらITスキルを身につけて、開発などへステップアップできます。
システムエンジニアが指示した仕様に沿って、システムを実際に開発するエンジニアです。
基本的にITを使ったすべてのシステムは、プログラマーがコンピューター言語を使って作ったものです。つまりITを使うためにはコンピューター言語を使いこなすプログラマーが不可欠です。
今後もITの活用場面は増えていくと予想できることから、プログラマーは将来性が高いといえるでしょう。
未経験からIT業界に入ってシステム開発をするのであれば、まずはプログラマーになってさまざまなプログラムを経験するのがおすすめです。そこからキャリアが広がっていくため、将来は開発系の業務に就きたいと考えている人は、まずプログラマーから始めてキャリアアップを目指しましょう。
プログラマーについては、こちらの記事でその仕事内容やなるために必要な勉強方法を解説しています。
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ここで紹介するエンジニアの名前を聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、これらは経験がないとなるのが難しい職種です。未経験ではなるのが難しい職種に果敢に挑戦してしまうと、不採用通知を受けることになる可能性が高いです。
せっかくエンジニアになろうと意気込んでいても、不採用通知を受けるとその意気込みもそがれてしまうでしょう。
ここで紹介するエンジニアになるためのキャリアプランも紹介しているので、参考にして自分のキャリアをイメージして、転職活動に活かせるようにしてみてください。
システム開発に携わるエンジニアをシステムエンジニアといいます。略称としてSEと呼ばれることもあります。
業務内容は、システム開発の提案から設計・開発・構築・テストまでを実施します。
開発はシステムエンジニアがおこなうのではなくプログラマーに実施してもらうこともあるため、実装してもらうべきシステム内容をプログラマーに指示する役割ももっています。
また、顧客とのコミュニケーションを取ることが多く、課題をヒアリングして、優先度によって要望を取捨選択したりします。
顧客から無理難題を要望される場合もありますが、開発メンバーの人数や稼働状況を考慮して、優先度をつけて実装できるように、顧客と交渉する能力も求められます。
このようにシステムエンジニアは、業界知識や顧客とのコミュニケーションや交渉力が求められるため、未経験でいきなりおこなうのは難しい職種です。まずはプログラマーとして業務に携わり、システムエンジニアとして必要なスキルを磨くことをおすすめします。
セキュリティエンジニアは、ITを活用していく中で重要な情報セキュリティの専門家です。社会はITを使って便利になる一方で、サイバー攻撃など高度な攻撃も増えているため、システムを守るセキュリティエンジニアの需要は非常に高くなっています。
セキュリティエンジニアはネットワークやサーバーの知識が求められる場合が多いため、未経験者がいきなりセキュリティエンジニアとして働くことは難しいでしょう。
そのため、セキュリティエンジニアを目指す場合は、まず、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアで働き、ITインフラの知識を身につけることをおすすめします。
AI(人工知能)を使って生活を豊かに変えていくエンジニアです。AI人材の需要は大きくなると言われているため、将来性の高いエンジニアの1つです。
プログラミングやIoTの知識など高い専門性が求められるため、未経験からすぐにAIエンジニアとして働くことは難しいでしょう。まずは、AIを学んで、統計や機械学習などのAIエンジニアに必要な知識を身につけることが必要です。
世界的に注目を浴びているエンジニアの1つで、AIエンジニアとして働くことで活躍の場は広がります。
昨今のAIエンジニアは業界の垣根を越えて多くの企業からニーズが高まっているため、大規模案件や重要なプロジェクトにかかわる可能性が高いので、大きなやりがいを感じられるのが特徴です。
さらには、需要も多くなっているため、年収も高くなるケースが多いのも特徴の1つです。
たとえばAIエンジニアは自然言語処理と呼ばれる、人間がコミュニケーションで自然に使う言葉をコンピュータが理解できるようにする専門的な処理を扱います。この処理に関する知識は簡単に身に付くものではなく、経験者でも難しいこともあります。そのため未経験では難しいとされているのです。
またシステムエンジニアやセキュリティエンジニアは、前提となるプログラムやネットワークやサーバーの理解が必須なので、必然的に未経験者にとっては難易度が高くなります。システムの根幹はプログラミングで動いているのでシステムエンジニアにとっても、プログラミングの理解は必須です。また、ネットワークやサーバーにセキュリティを実装するためには、ネットワークやサーバーの具体的にどの部分に脆弱性があるかなどを判断する必要があるので、ネットワークやサーバーの理解が必須です。
実際に未経験からエンジニアになるための流れを4ステップで解説していきます。
この章を読むことで、エンジニアになるための道筋を学べるため、まずは何をすべきかがわかりるはずです。スムーズな転職活動ができるように、ぜひ最後まで読んでみましょう。
まずは自分が目指すエンジニアの種類を選ぶことが大切です。エンジニアの種類は多くあるため、選ぶのが難しいと感じる人も多いかもしれません。それぞれのエンジニアの特性を理解して、エンジニアになって何をしたいのかを考えてみましょう。
やりたいことが実現できないエンジニアを選んでしまうと、ミスマッチから長くエンジニアのキャリアを続けることができません。さらに、未経験からエンジニアになる場合は、なぜそのエンジニアになろうと思ったのかという志望動機を企業側へ伝える必要があります。
未経験からの就職だからこそ、この志望動機が非常に大切なので、自分のビジョンに合ったなりたいエンジニアの種類を選ぶことは重要といえるでしょう。
未経験から挑戦しやすいエンジニア
なりたいエンジニアの種類が決まったら、それに合った知識やスキルを身につけていきましょう。主な知識の身につけ方は以下の2種類です。
知識の身につけ方
この章ではそれぞれの特徴を解説していきます。自分に合った勉強方法で知識を身につけていきましょう。
費用を比較的抑えて知識を学ぶ方法として、独学があります。インターネットを活用すれば無料で勉強でき、書籍や参考書を使うと費用はかかるものの専門的な内容を学べます。自分のペースで進められるのが独学のメリットです。
一方で独学はわからないことがあると、相談する相手がいないためつまずきやすいというデメリットがあります。
学習を進めていくと疑問が出てくるのは当然のことです。一通り勉強して、すべて理解できたという人は少ないでしょう。疑問を解消するため、調べる方法もありますが、ほしい情報を得られない場合が多く見受けられます。
その際は知識のある人に聞く必要がありますが、未経験からエンジニアになろうとしている人の場合は、相談相手がないことが多いでしょう。
このように知識を身につけるために独学することで費用を抑えられるメリットがありますが、疑問点が解決できない場合があるというデメリットがあることを理解してください。
独学のメリットとデメリット
独学で勉強するのが不安な人はITスクールに通って知識を得る方法がおすすめです。独学では自分でスケジュールを決めて勉強して、疑問点があっても解消しにくいという特徴があるので、自分には向いていないと思う人もいるでしょう。
ITスクールではカリキュラムが用意されているため、それ通りに学習を進めれば、必要な時期までに学びたい知識やスキルを得られます。
さらには、専門の講師もいるため、疑問点があればすぐに質問しに行けて、解消できるというメリットがあります。一方でITスクールに通う場合は費用が掛かってしまうのがデメリットです。
しかし、ITスクールによっては無料で通えるものもあるため、気になっているITスクールがあれば確認することをおすすめします。
ある程度知識やスキルを学んだら、得たスキルや知識を証明できるようにしましょう。証明する主な方法は2種類です。
スキルや知識を証明できる方法
それぞれの特徴を解説していくので、ぜひ参考にして転職活動を有利に進められるようにしてください。
エンジニアの資格は数多くありますが、未経験からエンジニアになる人におすすめの資格を紹介します。
未経験からエンジニアになる人におすすめの資格
それぞれの資格の詳細は以下の記事にまとめています。ぜひこちらも併せて読んでみてください。
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学んだスキルや知識を客観的に証明する方法の1つとして、ポートフォリオを用意する方法があります。
ポートフォリオとは、自分の作品や書類をまとめたものをいいます。たとえばWebエンジニアの場合は、自分が作ったWebサイトやWebアプリケーション、ネットワークエンジニアでは、ネットワーク設計書などがポートフォリオとなります。
未経験からエンジニアになる人の中でポートフォリオを作っている人は多くないため、作ることでライバルと差がつけられる可能性が高くなります。
さらには、採用担当者と面接する際に、ポートフォリオの説明をすることがあります。面接が苦手でアピールがしにくい人でも、自分の作った作品の工夫したところや苦労したところを伝えることで、自己アピールになります。
このようにポートフォリオを用意することは、スキルや知識の証明になるだけでなく、自己アピールの方法の1つになるため、未経験者からエンジニアを目指す人は用意するようにしましょう。
自分のスキルや知識を客観的に証明できるものを用意できたら、実際に企業へ応募しましょう。未経験でも募集できる求人を探して、応募していきます。主な応募方法は以下の3点です。
主な応募方法
それぞれの特徴を解説していきます。
自分で調べて応募するため、好きな時間でできるのがインターネットで求人検索をするメリットです。検索の際は「エンジニア 未経験」などというキーワードで調べてみるようにしましょう。実務経験を求めていない、未経験でも応募可能な求人が多く出てきます。
応募の際は、応募条件にきちんと注目しましょう。ここで「実務経験○年」など、経験者を求める求人に応募しても合格の可能性は低いです。不合格は自信の喪失につながってしまいます。必ず応募条件を確認して、「未経験OK」「未経験歓迎」などの記載があるところに応募しましょう。
しかし、転職活動では、職務経歴書や面接などアドバイスが欲しい場面もあります。その際も自分で調べる必要があります。他にも各企業との面談日程の調整や情報収集を自分でおこなう必要があるため、転職にかかる時間は多くなりやすいです。
転職に時間を取られたくない、そもそも取れないという人はインターネットで検索する方法は向いていないかもしれません。気になる企業がある人や自分のペースで転職活動を進めたい人には、この方法がおすすめです。
転職エージェントは、転職希望者それぞれに担当者がついて、自分に合った企業を紹介してくれたり職務経歴書や模擬面接などの転職サポートをしてくれたりします。
インターネットを使って検索してもどれが自分に合っている企業かわからないという人は、転職エージェントの利用がおすすめです。あなたが活躍できそうな企業を転職エージェントには種類があり、経験者向けと未経験者向け、業界特化型や総合型などの4種類に分けられるケースが多くあります。
未経験からエンジニアになりたい人の場合は、未経験者向けの転職エージェントを使うのがよいでしょう。
ITスクールを使った人は、そのスクールで設けられている就職支援を活用するのも、求人応募する手段の1つです。ITスクールによっては企業と連携しているところもあります。
そのようななITスクールでは、求人を紹介するだけでなく転職エージェント同様に職務経歴書の書き方や面接の対策などの転職サポートをしています。
一人ひとりに合った転職支援を受けられるので、ITスクールを使った人はぜひ活用してみてください。
未経験からエンジニアに転職する場合は、年齢によって転職の難易度や企業側へのアプローチ方法が異なることに注意してください。
この章では、各年代ごとの転職難易度とアプローチ方法を紹介していきます。自分の年齢や経験に合った転職活動ができるように参考にしましょう。
この内容を参考にしないといつまで経っても転職活動が終わらないなどと焦りが生まれ、希望する企業に入れない可能性が高まってしまいます。充実した転職活動を送るためにもこの章を理解して転職活動に活かしてください。
20代の転職難易度は比較的低く、完全未経験でもエンジニアになれる可能性が高いです。
そもそも多くの企業は、自社で長く働き活躍する人材を求めています。時間をかけて研修をおこなった分、採用した人にはより長く働き自社の成長に貢献してほしいものです。
その企業で長くキャリアを形成してほしいことから、企業としては年齢が若い人を優先的に欲しています。
新卒採用と同様、20代前半であれば、社会人経験やスキルよりも将来性を重視した採用をしている場合があります。
そのため20代前半・未経験でエンジニア転職を検討する際は、成長する意欲がアピールの肝です。これからエンジニアとして大成していきたい意欲を伝えましょう。
20代後半では、20代前半で重視していた成長性のほかに、社会人経験やスキルが重視されるようになります。20代後半は社会人経験も3年を超えてきたころです。
前職の経験をしっかりと採用担当に伝え、これから得ていくエンジニアスキルとどう掛け合わせて活躍していきたいかを伝えましょう。
30代でIT業界に未経験で転職する難易度は比較的高めです。完全未経験での転職は簡単ではありません。30代ではマネジメントなどの管理職のスキルが求められる場面があるため、この経験がないと採用されない可能性もあります。
それでも、未経験からエンジニアになるためには、以下を中心に説明できるようにしてください。
30代で未経験からエンジニアになるためのポイント
基本的に30代でIT業界へ未経験で転職する場合の採用率は低いため、ITスキルの有無よりもこういったポータブルスキルがあることをアピールすることが採用率を上げることにつながります。
30代の未経験転職の採用率は、確かに20代の未経験転職の採用率より低い傾向にあります。しかし、近年30代の未経験転職の採用率も企業によっては高い場合があります。
理由はエンジニアの慢性的な不足が続いているため、20代の人材が見つからなければ30代の人材を探すためです。このため、30代の未経験で転職活動が簡単にうまくいかなくても、自分を必要としてくれる企業がきっと見つかると信じ、前向きに転職活動をすると良いでしょう。
また、20代の未経験と30代の未経験を比較すると、若さや将来性の意味では20代の未経験の方が魅力的ですが、30代ならではの社会経験を高く評価し、求めてくれる企業もありますよ。
そもそも市場的に40代の転職難易度は非常に高いので、完全未経験でエンジニアとして転職するのは、40代以上になると難しくなるでしょう。
未経験の場合は給与が下がることが多いので、前職と比較しても低くなる可能性が高くなります。給与以外でも条件のすり合わせが難しい場合が多いため、ある程度の覚悟が必要です。
一般的に、40代はキャリアも順調に形成されてきている時期です。このタイミングでの大幅なキャリアチェンジには企業としても疑問に感じます。転職活動の際はキャリアプランについて明確に答えられるようにしておきましょう。
それでも、40代未経験でエンジニア転職を成功させるためのポイントは以下の5つです。
40代で未経験からエンジニアになるためのポイント
また、成長意欲が試される20代とは異なり、経験やスキルがよく見られます。
転職先でもこれまでの知識が活かせるような仕事や業界を選ぶことや培ってきたリーダーシップや営業力などのポータブルスキルを存分にアピールして、エンジニアとして即戦力とはいかないまでも、すぐに戦力になれる部分をアピールしましょう。
しっかりと戦略を立ててから転職活動に臨んでください。
40代が未経験でエンジニア転職を目指すのは実際珍しいです。40代の未経験転職をする場合、仮に40代で個人的なスキルが高くても、なぜ40代までエンジニアとしての業務経験がないのかという点をきちんと説明できるようにすると良いでしょう。
ただ、年齢にかかわらず魅力的な人材も存在します。40代の未経験転職は諦める必要はまったくないですが、20代のエンジニアが学習する量の、最低でも2倍は学習していくぐらいの強い気持ちを持って臨みましょう。
客観的に20代のエンジニアより40代の方が将来性が低いと見られるのはやむを得ないので、それを補うだけの成長スピードを示せると良いでしょう。
未経験でもエンジニアになるのは難しいと言われている理由を紹介しましたが、結論としてエンジニア転職は未経験でもできます。
あらかじめスキルを身につけることで、未経験からエンジニアになれる可能性が高くなるだけでなく、活躍しやすくなるかもしれません。
未経験からエンジニアを目指すなら、ITスクールの利用がおすすめです。
体系的なカリキュラムに沿って、効率的に学習できます。就職支援を受けられるITスクールもあるため、ぜひチェックしてみてください。
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飯塚 寛也
2022.04.27
2022.01.24
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2020.07.03
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2020.06.11
2020.06.04
エンジニアは実力がものを言う傾向があります。プログラミング経験も、専門的な知識も、実績も実力の証明につながるので、それらが乏しい未経験者ではエンジニアになるのが難しいと思われてしまう場合があるのです。
実務の世界で「未経験」とはプログラミングの経験や専門的な知識がまったくない人のことを指すのではなく、仕事としての業務の経験がない人のことを言う場合もあります。仮に業務未経験でも、高いプログラミングスキルや専門的な知識を取得している場合は、エンジニアになるのが難しいとは限りません。しかし、このように業務未経験の人が高いプログラミングスキルや専門的な知識を持っているというケースはまれなので、未経験者ではエンジニアになるのが難しいと言われやすいのです。