
CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
ネットワークエンジニアを目指している方の中には「ネットワークエンジニアはプログラミングができないとなれないのか?」と思う方や、「ネットワークエンジニアってプログラミングするの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ネットワークエンジニアはプログラミングはできなくても、未経験からなれますがプログラミングスキルを身につけるとキャリアパスの幅をさらに広げることができます。
この記事ではネットワークエンジニアとして成長していくために身につけておきたいプログラミング言語から勉強方法まで紹介します。
目次
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ネットワークエンジニアはプログラミングはできなくても、ネットワークが構築できれば誰でもなることができます。
プログラミングをしなくてもエンジニア業務ができるのかと疑問に思う人もいるでしょう。ここではプログラミングスキルなしでもネットワークエンジニアになれる理由を3つ紹介します。
未経験からネットワークエンジニアを目指そうと考えている方は参考にしてみてください。
ネットワークの構築は具体的にはルーターやスイッチなどのネットワーク機器を設定する作業です。ルーターやスイッチの設定はプログラミングのような長い文字列を入力する作業ではなく、決まったコマンドを入力していく作業です。
コマンドは用途に応じて決まったものを入力するため、何度も繰り返し入力していくうちに誰でも覚えられるようになります。
また、ネットワーク機器の中にはChromeやEdgeなどのWebブラウザでアクセスして設定ができるものもあります。さらに、AWSやAzureなどのクラウドを使ってネットワークを構築する場合もWebブラウザで設定するため、プログラミングができなくてもネットワークが構築できます。
ネットワークの運用業務は業務内容に合わせて、ネットワーク機器を設定する作業です。
たとえば業務でサーバーが1台追加されたので通信できるようにネットワーク機器に設定したりします。運用業務においても構築業務と同様にネットワーク機器の設定はプログラミングではなく、決まったコマンド入力の作業なのでプログラミングスキルはなくても業務できます。
そのほか、機器が故障した場合の保守業務は、新しいネットワーク機器にコマンドで入力する業務でこちらもプログラミングスキルは必要ありません。運用や保守業務はネットワークが安定して動いていれば、通常業務は資料の整理などが主な業務になるので、空いた時間でもプログラミングをするということはないでしょう。
ネットワークエンジニアの登竜門的な資格としてCCNAがあります。CCNAはネットワークの基本的な知識が習得できる資格です。また、ネットワークの構築業務でよく使われるCisco機器の基本的な設定から管理まで習得できます。
ネットワークエンジニアになるためには、ネットワークの知識の習得と、ルーターやスイッチを設定してネットワークを作れるスキルが必要になるため、CCNAの勉強は役立つでしょう。
IT業界未経験でプログラミングスキルがない方も、一つ一つ確実に理解して勉強すればCCNAの合格は十分可能です。未経験からネットワークエンジニアを目指そうと考えている方は最初はCCNAの合格を目指しましょう。
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ネットワークエンジニアはプログラミングスキルはなくてもなれますが、スキルアップやキャリアアップをして業務を続けていくためにはプログラミングスキルが必要になる場面もでてきます。
ネットワークの構築や運用やプログラミングスキルは必要ありませんが、業務を効率的におこなっていくためにプログラミングスキルが必要なケースが出てきます。ここでは、ネットワークエンジニアのスキルアップのためにプログラミングスキルが役立つ理由について紹介します。
関連記事:プログラミングの将来性は? 業界の動向から言語選択まで徹底解説
ネットワークの運用業務では機器にログインして状態を確認するために決まったコマンドを何度も実行します。同じ機器にログインして、同じコマンドを実行するような単純作業はプログラムを実行させておけば、時間の節約になります。空いた時間で他の業務をすることで業務パフォーマンスを大きくアップできます。
そのほか、機器に何か障害が起こった場合はできるだけ早く機器にログインして情報を収集する必要があります。障害対応はできるだけ短時間で解決することが求められます。
障害時に原因を調査するために一つ一つ手動作業で情報収集に時間がかかると業務影響も大きくなります。そのため、プログラムを使って早く確実に情報を収集できるようにしておくと業務を効率化できるでしょう。
ネットワーク機器の数が増えるほど、設定や確認などの作業量が増えてきます。機器の数が数百台、数千台あって手動でログインして作業するのは非効率です。
たとえば、すでに運用している機器に設定ミスがあったり、大きなバグが見つかった場合はできるだけ早く対応する必要があります。たくさんの機器に同じコマンドを実行するのに手動作業では間に合わないため、プログラムを使って早く確実に実行する必要があります。
そのほかにも、機器の設定ファイルを確認するときに、数百台、数千台分の設定ファイルを一つ一つ手動でファイルを開いて確認するような場合も同様です。
運用されるネットワーク機器が増えると作業量も増えて手動では間に合わなくなり、プログラミングスキルが必要になります。
CCNAの上位資格であるCCNPからはPythonに関するプログラミングの問題が出題されます。ネットワークエンジニアとしてスキルアップを目指す場合はプログラミングスキルは必須です。
また、クラウドでITインフラを構築する場合は、GUIで設定する以外にもPythonを使ってプログラムで構築するケースもあります。
従来はルーターやスイッチなどのネットワーク機器にコマンドを入力してITインフラを構築する場合がほとんどでしたが、クラウドではGUIで構築する以外にもプログラムを実行してITインフラを構築するケースもあります。そのため、ネットワークの環境の変化にともなってプログラミングスキルが必要なケースが増えてきます。
CCNPについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事:CCNPとは|年収・難易度から勉強方法までを実例付きで解説
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ネットワークの環境の変化にともなって、ネットワークエンジニアにはプログラミングスキルも必要になります。これからのネットワークエンジニアには、クラウドでのITインフラの構築や業務効率化、セキュリティのためにプログラミングスキルが必要です。
ここでは、これからのネットワークエンジニアに必要になるプログラミングスキルについて紹介します。
PythonはCCNPの試験範囲になっているため、CCNAを取得して、スキルアップのためにCCNPに挑戦する場合はPythonの知識が必要になります。Pythonはこれからのネットワークエンジニアにとっては一番最初に身につけておきたいプログラミング言語です。
Webアプリを作れたり、データ分析できたり用途は多種多様ですが、ネットワークエンジニアとしてPythonを身につける前にネットワークの業務でPythonがどのような用途で使われるか理解しておきましょう。
ネットワークエンジニアとしてPythonのスキルを身につけたいと思う方のためにいくつか用途を紹介するので、今後のスキルアップのために参考にしてみてください。
クラウドでITインフラを構築する場合は、クラウドで提供されているサービスをWebブラウザで設定する以外にもPythonを使ってプログラムで構築することも可能です。
PythonではAnsibleという構成管理ツールを使ってITインフラをプログラムで構築できます。構成管理ツールとは、ハードウェアやソフトウェアをインストールする場合にバージョンを管理できるツールです。
構成管理ツールを使って、ITインフラを構築する場合には、どんなソフトを使ってどんなバージョンのものを使うかを指定してインストールをします。そのほかにもIPアドレスは何を割り当てるか、ホスト名を何にするかなど、ルーターやスイッチでコマンドで設定した作業も、プログラムで実行できます。
ネットワークを構築する場合に検証のためにWebサーバーを立てなければならないケースもあります。サーバーを立てるためには、仮想環境かサーバー用のマシンを準備して、OSのインストール、サーバーアプリケーションのインストールなど少し手間がかかる作業が必要です。
このような一連の作業が、Pythonのプログラムだけで実行できます。Pythonではデフォルトでhttpというライブラリが提供されているので、ライブラリを読み込んで10数行程度のプログラミングだけで実現できます。
OSやサーバーアプリケーションの準備をしてサーバーを立てるのは時間がかかる作業です。業務効率化のためにPythonを使って短時間でプログラミングだけサーバーを立てる方法も習得しておきましょう。
データ分析の用途で使われることが多いPythonですが、各種ライブラリを使ってネットワーク機器のログをPythonを使って解析することも可能です。
ネットワークの運用で障害が発生すると、いろいろなネットワーク機器のログを解析して原因を調査する必要があります。こういう場合も、Pythonのライブラリーを使ってネットワーク機器のログを解析することも可能です。
Pythonライブラリのpandasを使ってログを特定の条件で抜き出して確認したり、場合によってmatplotlibを使ってグラフに出して傾向を確認できたりできます。そのほか、ログファイルをまとめたり分割したりして解析のためにファイルを見やすく整形することもできます。
数千や数万行のログをテキストファイルだけで確認していくのは大変な労力が必要です。Pythonを使えば必要な個所を効率よく確認できます。
エクセル作業を自動化する方法としてエクセルマクロを使う方法がありますが、Pythonのopenpyxlを使っても同じことができます。たとえば、シートやセルをコピーして別のシートやセルに貼り付けたり、エクセルの結果をテキストファイルで出したりできます。
ネットワーク機器の詳細設計書ではエクセルがよく使われます。また、ネットワークの運用では、設定変更の作業があるたびに、変更個所をエクセルに記載して更新していきます。
運用業務では同じ内容の設定変更作業が繰り返しおこなわれることが多いので、エクセルの単純な更新作業の場合は、Pythonで自動化しておくと便利です。
セキュリティエンジニアとしてのキャリアパスを考えている人にはプログラミングのスキルは必須です。プログラミング言語はたくさんありますが、Webアクセスの通信でクライアント側で動く唯一のプログラミング言語であるJavascriptは、ネットワークセキュリティのために最初に理解しておきたい言語です。
外部から攻撃を受ける前には、クライアントが外部から何かの悪意のあるファイルを受信している可能性があります。悪意のあるファイルを受信するきっかけがWebアクセスであった場合は、HTMLファイルからどんな内容のJavascriptが実行されたか理解する必要があります。
また、Javascriptと合わせてHTMLやCSSについても理解しておくと良いでしょう。
関連記事:セキュリティエンジニアとは|仕事内容と年収から必須資格まとめ
Linuxで自動化するためにLinuxのシェルスクリプトがありますが、Perlは一言でいえばシェルスクリプトの強力版です。Perlを使うとLinuxのシェルスクリプトでは実行できないような複雑な処理が実行できます。
Linuxの自動化のためのプログラミング言語はたくさんあり、なかでもPerlは古い言語ですが、昔から長く動いてるサーバーではperlのスクリプトを使って運用しているサーバーはたくさんあります。
ネットワークの運用業務でLinuxサーバーを管理するために同じコマンドを毎回実行するよりも、Perlなどで自動化して効率良く管理できるスキルを身につけておくとネットワークエンジニアとしてのスキルアップをしやすいでしょう。
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エンジニア診断ツールでわかること
通常業務の中で手動でおこなっている単純作業をプログラミングをうまく活用して業務効率化をしてみましょう。プログラムを使うことで、早く確実に作業ができます。毎日おこなっている自分の作業を振り返ってプログラムで自動化できることは積極的に自動化して、自分の作業効率を上げていきましょう。
ここではネットワークエンジニアの業務の中で身につけておくとすぐに役立つプログラミングスキルについて紹介します。
ネットワークの運用業務では、サーバーを含めてたくさんのネットワーク機器にログインして確認コマンドを実行するケースはたくさんあります。機器にログインするたびに、同じIPアドレスを入力して、同じパスワードを入力するのは少し非効率です。プログラムで自動化しておけば時間の節約になり作業も楽になります。
機器にログインするためのターミナルソフトはたくさんありますが、TeraTermがよく使われるためTeraTermマクロを作成できるようになりましょう。
また、機器にログインするような単純なプログラムならインターネットで検索すればサンプルコードがたくさん見つかるので、プログラムが苦手な方でも必要なところを自分の環境に合わせて変更して使うとよいでしょう。
ネットワークエンジニアでも、運用業務でLinuxサーバーにログインしてコマンドを実行するケースはたくさんあります。Linuxでデフォルトで準備されているシェルスクリプトを使って、毎回実行しているコマンドを自動化してみましょう。
CPUやプロセスなどの各種のリソース確認やログ取得など、毎日定期的におこなっている作業は自動化しておけば時間の節約にもなります。また、実行する時間が決まっていれば、スケジュールを組んで決まった時間にプログラムを実行させておくことで、毎日の作業は結果の確認だけで終わります。
Linuxサーバーを効率よく楽に運用するためにも、Linuxシェルスクリプトは使えるようになっておきましょう。Linuxを触ったことがない方はLPICの勉強をはじめましょう。
関連記事:LPICとは|取得で身につくスキルとメリットから勉強方法まで解説
Windowsパソコンでおこなう業務も、デフォルトで備わっているWindowsバッチで自動化することで業務効率化ができます。
たとえば、毎日同じページにアクセスしたり、同じフォルダにアクセスするような単純な作業を、毎回お気に入りに登録したアイコンをクリックするよりもWinodwsバッチでプログラムを作っておけば時間の節約ができます。
そのほかにも、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の設定ファイルやログを確認する場合も、特定の文字列を抽出したり、ファイルをまとめたり分割したり、決まっておこなうような作業はプログラムで自動化しておくと良いでしょう。
ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の設定値の管理にはエクセルがよく使われます。単純なエクセルファイルの更新作業はエクセルマクロをつかって自動化をしておくと業務の効率化ができます。
エクセルで設定値だけを入力して、ネットワーク機器で実行するコマンドや、サーバーの設定ファイルをエクセルマクロを使ってテキストで出力できるようにしておけば、毎回同じコマンドをテキストファイルに書いて準備しなくても済みます。
また、プログラムが苦手な方は自動化までできなくてもエクセルの関数を使って、実行するコマンドを管理するのも良いでしょう。定型業務における実行コマンドの準備などは、エクセルの関数やマクロを使って業務効率化に役立てましょう。
ネットワークエンジニアの通常業務ではプログラミングすることがほとんどないため、プログラミングそのものを業務を通じて身につけることが難しいのが現状です。しかし、プログラミングのスキルを身につけておけば、時間の節約になり、空いた時間で他の業務をこなすことができるため業務の幅を広げることができます。
ここでは、プログラミング上達のための方法について紹介します。
関連記事:プログラミングを独学で身につける方法とは|効率的な勉強方法を解説
プログラムはどんなに複雑に実装されて文字列が長くても、シンプルな構文の集まりです。プログラミング上達のためにはとにかくシンプルなプログラムを書いて、少しずつ複雑な処理ができるプログラムを書けるようになってステップアップしていきましょう。
シンプルなプログラムを何度も書いて反復練習をすることで、自分で確実にその文法が習得できたと思ったらより高度な書き方をしてさらに反復練習していきましょう。そして、まずは、自分でどんどん手を動かしてみましょう。
また、プログラミング言語は、どの言語でもできることは似ています。1つの言語をある程度使えるようになっておけば、他の言語を新しく勉強する場合は習得も早くなります。初めてプログラミング言語を学ぶ方はいろんな種類の言語に手を出すのではなく、1つの言語を何度も書いて練習してみましょう。
プログラミングができても何か役に立ったという実感がなければ、勉強してもやりがいを感じられなくなったり、上達した実感もなくなってしまいます。そのためにも、普段自分がおこなっている業務の中で、プログラムで自動化できたら便利だと感じることがないか探してみましょう。
たとえば、業務で毎回同じサイトへアクセスするような作業は、WindowsバッチでWebブラウザを起動して決まったURLへアクセスできるようにしておくと良いでしょう。そのほか、毎日エクセルを使って作業する場合は、エクセルマクロを使って自動化できるようにしておくと良いでしょう。
まずは、毎日の業務の中で自動化できたら作業が楽になりそうなことを探して、それをプログラミングで効率化してみましょう。
ネットワークの運用業務では、サーバーなどのネットワーク機器にログインしておこなう定型の確認作業はたくさんあります。
たとえば、毎日同じサーバーにログインして、同じ確認コマンドを実行する場合は、TeraTermマクロで一連の作業を自動化してみましょう。プログラミングが苦手な方はインターネットで公開されているサンプルコードを使って、プログラムを動かしながら、どの部分の文字列を変更したらどんな動作になるか確認するところから始めてみるのも良いでしょう。
そのほかにも、ログファイルや設定ファイルを確認する場合も、確認項目が決まっていればプログラミングで自動化しておくことで毎回同じ作業をしなくて済みます。定型業務のなかで同じことの繰り返し業務がないか振り返って、プログラムを書いてみましょう。
プログラミング言語にはたくさんの機能があり、すべての機能を習得することは不可能です。また、すべての機能を習得しても、よく使われる機能もあれば、あまり使われない機能もあります。
プログラミングを有効に活用するためにも、プログラミング言語の完全習得を目指すのではなく、自分の環境に合った範囲で便利な手段として使うことを心掛けましょう。
ネットワークエンジニアは、プログラミング以外にもITインフラの勉強を続けていかなければなりません。限られた時間の中で、プログラミングの勉強時間と、ITインフラの知識や技術を習得するための勉強時間を、どのようにバランスを取っていくかも考えましょう。
プログラミング言語を勉強する方法は大きく分けて「書籍を使う方法」「インターネットの学習サイトを使う方法」「スクールに通う方法」の3つです。それぞれ、メリットとデメリットがあり、プログラミング上達のためには個人の環境に合わせた勉強方法を選ぶ必要があります。
ここでは、3つの勉強方法の特長について紹介します。プログラミング言語を勉強しようと思っている方は参考にしてください。
完全に独学で自分のペースで勉強したい方向けの勉強方法です。プログラミングを勉強する場合はプログラミングの実行環境を準備する必要がありますが、書籍によってはプログラムの構文だけがたくさん載っていて環境構築の手順が載ってない場合もあります。
そうなると、まったくプログラミング経験がない初心者にとっては何から始めたらいいかわからないということもあります。初めてプログラミングを勉強する方は実行環境の構築方法が記載されている書籍を選びましょう。
また、書籍を読んでも理解できない場合は独学で解決しなければならないので、インターネットのプログラミング言語の公式サイトと併用して勉強する必要があります。
書籍の勉強方法と同様に完全に独学ができる方向けの勉強方法です。インターネットの学習サイトを使う場合は無料版と有料版があります。
未経験者の方で独学で始める場合は、問題解決のために講師への質問ができる有料版を使う方法もあります。しかし、基本的にはメール対応がほとんどで、問題解決のために少し時間かかるというデメリットがあります。
また、無料版を選ぶ場合は機能が制限されている場合もあるため、書籍での学習と同様にプログラミング言語の公式サイトと併用して勉強する必要があります。
未経験者の方向けの勉強方法です。書籍やインターネットの学習サイトを使って勉強する方法と比べて、スクールの費用がかかり割高になるというデメリットがありますが、わからないことがあればリアルタイムで講師に質問して短時間で問題解決ができます。
また、問題解決が早いために短時間でたくさんのことが習得できるので、未経験者の方にとっては勉強の効率を上げることができます。
講師の中にエンジニア経験者がいれば、勉強に関する質問以外にも業界に関する話も聞けるので、未経験からエンジニアを目指そう考えている方にとっては貴重な情報を得る機会にもなります。自身の費用と相談してスクールを選んでみるのもいいでしょう。
ネットワークエンジニアの本業はITインフラの構築で、業務の中で使うプログラミングは最初は開発目的でなく業務効率化のための補助的な位置づけと考えて身につけるのが良いでしょう。
ここでは本格的なプログラミングの習得よりも手段として使うために、短時間でプログラミングを使いこなすための書籍を紹介します。プログラミングの便利さを知って業務に活かしていきましょう。
ターミナルソフトTera Termガイドブックはおすすめです。
TeraTermの現役の開発者によって書かれた書籍で、日本で初めてのTeraTermの専門書です。専門書といっても数百円で買える安さです。マクロのサンプルコードも載っているため業務ですぐに活用できます。
そのほかにも、ターミナルソフトを便利に使いこなすためのヒントがたくさん書かれており、TeraTermのオペレーションに関してはほぼすべてのノウハウが手に入ります。
ネットワークエンジニアにとってはTereTermを使いこなすことは必須のスキルで、業務を続けていく間は確実に使うツールです。未経験からネットワークエンジニアになった方にとっては、カバンの中につねに持っておきたい書籍の1冊です。
Linuxに不慣れなプログラマーのためのシェルスクリプト最速入門は、Linux初心者がこれからシェルスクリプトを学ぼうとするための書籍です。完全に初心者向けで、シェルスクリプトを最初から学ぶためには最適です。まずは、こちらの1冊でシェルスクリプトの基本を完全にマスターしましょう。
シェルスクリプトの作り方や動かし方から始まり、基本的な文法を中心に書かれています。理解しやすいように非常にシンプルなサンプルコードで丁寧に解説されています。
また、こちらはamazonのkindle版のみの販売ですが、価格が99円という安さのため、試しにLinuxを自動化したいと考えている方にとっても手軽に購入できます。
初めての Windows Batchは、とにかくWindowsバッチを動かしてみたい方のための1冊です。本書はプログラミング経験者を対象としていますが、各章で使うサンプルコードをgithubからダウンロードできるため、未経験者でも出来上がったプログラムを動かしながら学習できます。
サンプルコードは250も提供されており機能ごとにサンプルコードを選んで実行できるので、最初は詳細な文法を理解して言語の習得を目指すよりも、プログラムを実行しながら手段としてプログラムを使うことを目的として勉強すると良いでしょう。
Winodwsバッチは、普段のパソコン作業で幅広い用途で使えるので、こちらの書籍はエンジニア業務にとらわれずに重宝するでしょう。
最短距離でゼロからしっかり学ぶ Python入門 必修編は、プログラミング未経験者がPythonの基本を習得するための最適の1冊です。初めてプログラミングをする方のために、プログラムの実行環境の構築方法から解説されています。
紹介されている文法は条件分岐や繰り返しから、大量のデータ処理のためのリストや辞書の書き方、さらに関数やオブジェクト指向の書き方まで、Pythonを使いこなすための文法が一通り網羅されています。
本書は基本的な文法に特化した内容で、Pythonライブラリについては記載されてないため、この書籍で学んだ文法を活かして便利なライブラリを使って業務に活かしましょう。
書籍だけでなく、インターネットでもプログラミングスキルを身につけるために役立つサイトがたくさんあります。ここではプログラミングの勉強のために無料で利用できるサイトを紹介します。
ここで紹介するサイトは、ネットワークエンジニアを目指そうと考えている方だけでなく、すでにエンジニアとして業務している方にも役立つサイトなので、ブックマークをしておいて何か調べものをするときに使ってみてください。
ネットワークエンジニアならずっと使っていくTeraTermについて詳細に書かれたサイトです。親切にコピー&ペーストができるようにTeraTermマクロのサンプルも公開されています。
サイトだけも十分なボリュームですが、さらに理解を深めたい方は「ターミナルソフトTera Termガイドブック」と合わせて勉強するのもいいでしょう。
こちらのサイトはTeraTerm以外にもエクセルマクロやLinuxのシェルスクリプトについても書かれています。
参考サイト:Tera Term のススメ
Linuxのシェルスクリプトについて書かれたサイトです。「UNIX & Linux のコマンドおよびシェルスクリプト」という書籍をもとに作られたサイトで、膨大な数のサンプルコードが公開されています。
サイトはLinuxのbashをベースに書かれているため、Linuxサーバーの実運用でも十分に使えるだけのナレッジをこのサイトで拾うことができます。
参考サイト:Linux コマンド・シェルスクリプト リファレンス
Linuxのシェルスクリプトを作るためにはLinuxコマンドを理解しておく必要があります。下記の記事で覚えておくと便利なLinuxコマンドをまとめているので、こちらも参考にしてみてください。
関連記事:現場で使えるLinuxコマンドを習得しよう|就活方法まで徹底解説
windowsバッチ作成のためのサイトです。タイトルに超入門という文言が記載されていますが、初心者から上級者向けまで幅広く高度な内容まで扱っています。入門者向けの講義をはじめ、コマンド別の解説や、やりたいことから検索できたり、書籍なしでもこのサイトだけで十分windowsバッチが勉強できます。
講義形式で記載されているため、時間の合間をみて1日1講義ずつ学習を進めていくのもいいでしょう。サンプルコードは1行1行丁寧にわかりやすく解説されており、実行結果も載せてくれています。
そのほか、パソコン環境についても書かれており、初めてwindowsバッチを触る方でもこちらのサイトで独学で進めていけます。
参考サイト:知識ゼロからのwindowsバッチファイル超入門
Pythonの基礎文法が習得できるサイトです。未経験者の方が初めてプログラミングを勉強するときに最初につまづきやすいポイントである、プログラムの実行環境の構築についてはWindowsやLinuxなどOSごとに解説されているため、未経験者の方でもサイトに沿って勉強を進めることができます。
実行環境の構築についてはPythonのバージョン2とバージョン3の両方が記載されていますが、これからPythonの勉強を始めようと考えている方は最新のバージョン3をインストールしましょう。
そのほか、こちらのサイトは書籍のように索引もついているのでうまく活用して効率よく学習を進めていきましょう。
参考サイト:とほほのPython入門
ネットワークエンジニアの業務はITインフラの構築や運用がメインで、プログラミングスキルは必ずしも必要とされません。しかし、プログラミングスキルを身につけることでキャリアパスの幅が広がり希少価値の高いエンジニアとしてスキルアップできます。
CCNPからはPythonのプログラミングに関する問題も出題されます。1つ上のネットワークエンジニアになるためにもプログラミングスキルも身につけましょう。
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飯塚 寛也
2022.04.27
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