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2022.04.27
システムの設計・開発を担当するシステムエンジニア(SE)の仕事は幅広く、人によって担当している業務が異なります。
その分、実際にシステムエンジニアとして働いている人は、数多くある業務の中から今後どのようなキャリアパスを目指すべきなのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、システムエンジニアのキャリアパスの考え方・ステップについて詳しく解説していきます。システムエンジニアのキャリアプランの例を知ることで、自分に適したキャリアアップの方法・ステップを具体的に検討できるようになるでしょう。
自分のキャリアについて悩んでいる、キャリアアップのヒントを得たいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
企業の特性や受講生の要望を汲み取り、企業にとっても受講生にとっても良いマッチングができるよう就職活動をサポートしています。「誠実」をモットーに受講生が安心して就活に専念できるよう尽力しています!前職の精神科で培った「傾聴力」を活かし何でも相談できる存在になれるよう日々求職者に寄り添っています!
キャリアアドバイザー
杉田 早保
これまでの営業経験やキャリアコンサルタントの国家資格を活かし、効果的なコミュニケーションと問題解決力を培い、個々のキャリアの成長支援に情熱を注いでいます。「初志貫徹」をモットーに、自分らしく輝くキャリアパスを見つけるお手伝いをします。常に相手の立場に立ち、親身なサポートを提供できるよう努めています。
目次
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はじめに、システムエンジニア(SE)がキャリアパスを考えるべき理由を説明します。キャリアパスを考えるべき理由は4つ挙げられます。
システムエンジニアがキャリアパスを考えながら仕事に取り組むのは非常に重要です。しかし、その重要性をきちんと理解していなければ、積極的に考えようとは思いづらいですし、適切なキャリアパスを選べるかもわかりません。
だからこそ、それぞれの理由についてきちんと理解しておきましょう。
システムエンジニアの仕事は非常に幅広いので、キャリアアップの方法もさまざまです。基本的には若いうちにどのようなプロジェクトを経験してきたか、どのようなスキルや知識を持っているのかがキャリアアップするうえで非常に重要になってきます。
自身が望んでいる形でキャリアアップするためには、早い段階からキャリアアップのステップや身に付けておくべきスキルや知識を整理していかなければなりません。
後からキャリアチェンジを図ろうとしても、年齢制限など思いもよらないものが壁となって実現が難しくなるケースもあるからです。
早期のキャリア形成は自身の選択肢を増やすことにもつながるので、自身の将来・キャリアパスについて早めに考えておきましょう。
システムエンジニアのキャリアパスの選択肢は以前よりも増えています。キャリアアップの手段が多様化したことで、その後のキャリアを考慮したうえで必要なスキルや知識を絞る必要性が高まっているのです。
キャリアパスを早い段階で考えて必要なスキルや知識を身に付けておけば、昇進・転職時に有利に働きます。
キャリアアップを成功させるには、ほかの人よりも早い段階からキャリアパスの計画を立てておき、必要なスキルや知識を身に付けるために長期に渡って取り組む必要があります。
システムエンジニアのキャリアアップの方法は、システムエンジニアからプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーなどのマネジメント層に進む形が主流でした。
しかし現在はIT技術の進歩やエンジニアの種類が増えている影響もあり、システムエンジニアのキャリアパスも以前より変化しつつあります。また、企業に属さずに働くフリーランスとしての働き方を選ぶ人も年々増えています。
自分に合った働き方を選ぶためにも、システムエンジニアとしてのキャリアパスを早めに考えておく必要があるのです。
システムエンジニアの仕事に限らず、どの職種においてもキャリアを積めば積むほどキャリアチェンジが難しくなります。システムエンジニアの求人内容を見ると、キャリア形成を目的に35歳以下という年齢制限を設けているケースが多いのが現状です。
なんとなく経験を積んだまま年齢を重ねてしまうと、キャリアアップ・キャリアチェンジの選択肢が限られてしまいます。
早期にシステムエンジニアとしてどのようにキャリアアップしていくのか、どのようにして働きたいのかを考えておくことで、自身が描いている理想の働き方を実現しやすくなるでしょう。
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キャリアパスを考えるのが重要とはいえ、実際にどのようにキャリアパスを立てればよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。キャリアパスを立てるためには、以下の3ステップでおこなうようにすると良いでしょう。
まずは、現在自分がシステムエンジニアとしてどのような仕事をしているのか、どのような知識やスキルを持っているのか、今後どうなりたいのかを明確にすることから始めましょう。
自己分析や目標設定が曖昧だとなんとなくキャリアを重ねていくことになり、自分が望んでいるキャリアを実現する可能性は低くなります。
自己分析をきちんとおこなえば、目標と現在のスキルや知識のギャップを把握できます。ギャップを埋めるために、どのような仕事をしていくか、どの分野の知識を重点的に身に付けるかを明確にしたうえで、キャリアパスの方向性を決めていきましょう。
キャリアパスの方向性を設定したら、3年後、5年後、10年後それぞれの目標を具体的に決めていきましょう。具体的な目標を立てることで、今身に付けるべき知識やスキルを把握しやすくなります。
システムエンジニアの仕事はプロジェクトに入っておこなうため、プロジェクトが完了したタイミングや、新規プロジェクトに入るタイミングでキャリアアップするケースが多いです。
1つのプロジェクトの完了には数年がかかるケースもあるため、3年後、5年後、10年後といった形で年単位で目標設定するのが望ましいでしょう。
次に目標を達成するための計画を立てていきましょう。目標を達成するために、どのような知識やスキルを身に付けておくべきかを明確にすることが重要です。以下のキャリアパスを参考に、具体的なキャリアプランを立ててみてください。
システムエンジニアのキャリアパスの例 | ||
---|---|---|
期間 | 目標 | 身に付ける知識やスキル |
3年後 | ・システム開発の知識や 経験を積む ・システムエンジニアとしての 土台を作る |
システム開発における基本的な知識 |
5年後 | ・上流工程に携わる
・顧客により近い立場で 仕事をする |
チーム・顧客をまとめる コミュニケーション能力 |
10年後 | ・プロジェクトの統括や マネジメント業務を担う ・責任が重い大規模な仕事を 担当できるようになる |
スケジュール管理や予算管理の能力、 顧客と交渉する能力 |
併せて、必要とされる知識やスキルをどのような方法で身に付けるかも考えておきましょう。実務を通して必要な知識やスキルはどんどん身に付けられますが、キャリアアップを図るには客観的な評価アップにつながる資格取得もおすすめです。
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システムエンジニアのキャリアパスの特徴
キャリアパスを立てるためには、現実的かつ実現しやすい計画を立てる必要があります。システムエンジニアのキャリアパスの特徴を知っておけば、システムエンジニアはどのような方法でキャリアアップしやすいのかイメージしやすくなります。
ここでは、システムエンジニアになる前・なった後のキャリアパスと、システムエンジニアからキャリアチェンジする場合はどの職種に就きやすいのかを解説していきます。
システムエンジニアになるパターンとして、プログラマーの仕事を経てシステムエンジニアにキャリアアップするといった流れが多く見られます。
プログラマーの主な仕事は、システムエンジニアが作った仕様書に基づいてコードを記述することです。ほかにも、バグのチェックやテストなども担当します。
プログラマーとして実務経験を重ねていき、システムを実装する能力が十分に身に付いたら、システムの企画・設計などを担うシステムエンジニアになるパターンが多いです。
ジェネラリストとは、1つの分野だけではなく複数の知識・技術を活かして幅広い業務に対応できる人材のことを指します。システムエンジニアの仕事内容は多岐に渡るため、複数の知識・技術を持っていればジェネラリストとしてさまざまな現場で活躍できるでしょう。
または、数多くのプログラマーやエンジニアを束ねてプロジェクトをマネジメントするのもシステムエンジニアによくあるキャリアです。
システムエンジニアとしてキャリアアップする場合は、プロジェクトをマネジメントする「プロジェクトリーダー」や「プロジェクトマネージャー」などの役職に就くか、幅広い知識やスキルを活かしてジェネラリストとして活動するケースが多いです。
システムエンジニアからキャリアチェンジして別の分野のエンジニアとして活躍することも可能です。その場合は、Webエンジニアかインフラエンジニアになるケースが多く見られます。
詳しくは後ほど解説しますが、Webエンジニアとインフラエンジニアの仕事はシステムエンジニアの仕事との親和性が高いため、キャリアチェンジもしやすくなります。
システムエンジニアの仕事は幅広く、求められる知識やスキルも多いため、異なる職種にキャリアチェンジしたとしても、培ってきたスキルや知識は十分に活かしていけるでしょう。
ここで紹介したシステムエンジニアのキャリアパスの特徴も、自身のキャリアプランを立てる際に参考にしてみてください。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
キャリアアップを考えた場合、マネジメントやジェネラリストは、1つのプロジェクトの中でも実際に手を動かすエンジニアと比べると採用枠が少なくなるため、このポジションでキャリアアップできるエンジニアは少ないです。
さらにプログラマー経験を経て、システム構築を全体統括するシステムエンジニアのポジションも、プロジェクトの中で各機能の実装を担当するエンジニアと比べて枠が少ないため、マネジメントやジェネラリストのポジションと同じくキャリアアップできるエンジニアは少ないです。
逆に、Webエンジニアやインフラエンジニアは需要がたくさんあるため技術スキルを身につければキャリアパスを実現しやすいです。またプログラマー経験を経てWebエンジニアや、インフラエンジニアにキャリアチェンジをするケースも多いです。
プログラミングのスキルがあればWebエンジニアとしてWeb開発に携われ、インフラエンジニアにキャリアチェンジする場合もITインフラの構築過程で、業務効率化や自動化ツールの作成などができれば重宝されます。
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エンジニア診断ツールでわかること
システムエンジニアのキャリアパスは、大きく分けて以下の4つの選択肢が存在します。
システムエンジニアのキャリアパスの選択肢
ここでは、それぞれのキャリアパスのメリット・デメリットについて解説していきます。どのキャリアパスを目指すのが良いのか考えるための判断材料にしてみてください。
前述した通り、ジェネラリストとは、1つの分野だけではなく幅広い業務に対応できる人材のことです。システムエンジニアの場合は、システムのテストや保守対応、設計書の作成、スケジュールの策定、顧客との折衝など、幅広い業務に対応できることを目指していきます。
幅広い業務経験を活かして、現場の運用をより円滑にしたり、メンバーをまとめたりなど、プロジェクトを進めるために必要な業務を柔軟におこなうのが主な役割です。システム開発に関する豊富な知識だけではなく、対応力やマネジメント力も求められます。
ジェネラリストは幅広い分野の仕事に対応できるため周りから頼られやすく、その分評価アップや自身の収入アップにつながりやすいメリットがあります。高度な知識やスキル、マネジメント力を持っているジェネラリストは必要不可欠です。
プロジェクトを円滑に進めていくためには、全体の状況を把握して、必要な業務を柔軟にできる人の存在が欠かせません。ジェネラリストになることで、どの現場からも必要とされるため、さまざまな現場で働けるでしょう。
さまざまな分野の仕事に対応できるジェネラリストですが、各分野に関する専門性が突出して高いわけではないので、器用貧乏に陥りやすいデメリットがあります。
これといった強みがないため、1つの分野に特化したエンジニアと比較すると、スキル面では劣ってしまうでしょう。
また、裏を返せば専門性が浅い人材として評価されてしまう可能性も考えられます。実務経験やスキルの幅広さに加えて、強みになるスキルを1つでも持っているとキャリアアップのために有利になるでしょう。
ジェネラリストとは反対に、特定の分野の知識やスキルを極めていくスペシャリストを目指すキャリアパスも存在します。特定分野のプロフェッショナルとして、難易度が高い専門的な仕事をしていきます。
スペシャリストの仕事はシステムの実装をしたり、技術的なトラブルに対して迅速に対応したりなど、マネジメント業務よりも自身の技術力を活かした仕事をメインにおこなうのが特徴です。
システムエンジニアの場合はジェネラリストやマネジメントを目指すのが一般的なキャリアパスですが、スペシャリストを目指すキャリアパスを選ぶことも十分にできます。
スペシャリストは得意分野がはっきりしているため、その分野での仕事において確実な成果が出せると周囲から信頼してもらいやすくなります。スペシャリストの専門的な知見・提案はプロジェクトの成功の一助になるでしょう。
また、持っているスキルや知識が明確なので、転職時に有利に働くケースも多いです。エンジニアの現場では特定のスキルを持っている人材は貴重なので、ほかのエンジニアとの差別化にもなります。企業が求めるスキルセットとマッチすれば、高収入を得ることもできます。
1つのスキルや知識を極めるスペシャリストのデメリットは、IT技術の急速な変化によって極めた分野の需要がなくなる可能性もある点です。年齢を重ねたときに極めた分野の需要がなくなると、またイチから新しい分野の知識を身に付けなければなりません。
このようなリスクも考慮して、技術の変化に対応できる柔軟性と、周りのメンバーと円滑に仕事ができるコミュニケーション力も磨いていくことが重要です。また、日頃からIT業界のトレンドや市場について察知しておけば、新しい技術も身に付けやすくなるでしょう。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
スペシャリストを目指す場合は、究める部分は技術スキルがメインになり、ジェネラリストの場合は知識やマネージメントがメインになります。
スペシャリストの場合はその分野に特化したスキルを身につけて、設計から構築まで自分でシステムを実装できるための技術スキルが必要です。キャリアパスの実現のために、実際に手を動かしてシステムを作れる実践力を高めていきましょう。
それに対してジェネラリストの場合は、マネージャー業務が多くなるためたくさんの知識を習得して、コミュニケーション能力を身につけていかなければいけません。キャリアパス実現のためには、特定の技術分野に限らず幅広い知識を習得していきましょう。
システムエンジニアとしてのキャリアを重ねていったら、プロジェクトのマネジメント業務を極めていく方向に進んでいくのも1つの手です。
プロジェクトにはさまざまなスキルや経歴を持ったメンバーが携わるため、メンバーの管理やマネジメントが欠かせません。複数のメンバーが団結して仕事ができるようになれば、より高い成果を得られるようになります。
システムを完成させるためには、一人の力では不可能なので、メンバーが協力し合って日々仕事をする必要があります。メンバーを統一する役割を担うマネジメント職は、システムエンジニアの中でも特に重要といえるでしょう。
マネジメント職は責任が大きいポジションでもあるため、その分自身の報酬アップにつながりやすいメリットがあります。また、システムエンジニアとしてメンバーをまとめ上げたり、他チームとの交渉を経験することで、自身のマネジメントスキルを大幅にアップさせることにもつながるでしょう。
また、大規模なシステム開発であるほど、より多くの人と協力しながらプロジェクトを進める必要があります。さまざまな人とコミュニケーションをとりながら仕事を進められる点も、マネジメント職のやりがいの1つといえるでしょう。
マネジメント職の仕事は非常に責任が大きいため、とてつもないプレッシャーを感じながら仕事を進めていく必要があります。1つの判断ミスでプロジェクトがスムーズに進まないケースもありえるため、豊富なシステム開発の経験に加えて、強靭な精神力も求められます。
また、さまざまな考えを持ったエンジニアをまとめるのも苦労する業務の1つです。マネジメント職に就くためには、メンバーをまとめられるだけのコミュニケーション能力やヒアリング力、頼りにしやすいといった人間的な魅力も求められます。
どこかの企業に属して働くのではなく、フリーランスとして独立して働くのもキャリアパスの1つです。フリーランスの人口は日本国内でも年々増えており、フリーランスのシステムエンジニアとして働いている人も多く見られます。
エンジニアの現場では多くのメンバーがプロジェクトに携わるため、所属している会社がバラバラということは決して珍しくはありません。
メンバーや業務内容によってやりやすさも変わることが想定されますが、会社に属しているとなかなか自分の望むプロジェクトにのみ参加できるものではありません。
その点フリーランスのシステムエンジニアの場合は、専門的な知識と豊富な実務経験を活かして、自身が選んだ現場で働くこともできます。
フリーランスとして働くメリットも数多くありますが、中でも一番のメリットは、もらえる報酬が高くなりやすい点です。自分のスキルや知識に応じた報酬が手に入るため、正社員よりも高額な報酬が期待できます。成果に見合った報酬をもらえるのが、フリーランスの魅力といえるでしょう。
また、自身で働く場所や時間などもコントロールしやすい点も魅力です。
企業に属して働いている場合はさまざまなルールに縛られますが、フリーランスに求められるのは確実な結果や成果です。自分の中で理想としている働き方がある場合は、フリーランスとして働くことで実現しやすくなるでしょう。
フリーランスのデメリットは、成果を出せなかったりそもそも参加するプロジェクトをうまく見つけられなかったりした場合には収入がゼロになるリスクがある点です。
高収入は期待できるものの、仕事の量などで収入は変動するため、会社員よりも収入の安定性は落ちてしまうでしょう。その分営業力や自己管理能力も求められます。
フリーランスに転身する場合は、会社に所属している状態でスキルや知識を十分に身に付けたうえで独立を検討するのが良いでしょう。
システムエンジニアとしてのスキルに自信があり、自分の仕事の成果が報酬に直結していることに魅力を感じている人は、フリーランスへの転身がおすすめです。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
システムエンジニアとしてフリーランスになることは可能です。ただし、自分がどのポジションで働くかが重要になってきます。
プロジェクトマネージャーの経験があれば、フリーランスとしてITを使った課題解決をするITコンサルタントになったり、またはどこかのプロジェクトに入ってPMO(Project Management Office)として、若手のPMを補佐するポジションで働くケースがあります。
エンジニア業務の場合は、設計から構築まで1人で実装できて、自走できるエンジニアであれば今まで培った専門の知識や技術スキルを活かして、フリーランスとして高い単価でプロジェクトに参加することができます。そのほか、起業したり個人事業主として、開発を直接受注して働くケースもあります。
ジェネラリスト・マネジメント職に求められるスキル・能力
ここまで紹介したとおり、システムエンジニアのキャリアパスはさまざまですが、ジェネラリスト・マネジメント職に進むケースが多く見られます。
ここでは、ジェネラリスト・マネジメント職に求められるスキル・能力について詳しく説明していきます。キャリアパスを実現するためにも、これらのスキルは必ず身に付けておきましょう。
ジェネラリスト・マネジメント職を目指すには、システムの開発・設計やテスト、運用まで一通り対応できるのが最低条件です。
これらの各業務に対応できるようになれば、それぞれの現場の大変な点や事情を汲み取り、お互いがやりやすい形で仕事を進められるようにうまく調整できます。
メンバーが働きやすい環境を作るためにも、まずは自分でシステム構築で必要な業務を一通り習得することが重要です。一般的には、システムのテスト・運用などの業務から覚えて、徐々に開発・設計などの難易度が高い業務を担当する流れが多く見られます。
システムエンジニアの仕事は、自分が所属しているチームのメンバーはもちろん、他チームや顧客とコミュニケーションをとる機会が多くあります。特にジェネラリスト・マネジメント職を担当する場合は、高いコミュニケーションスキルが求められます。
システム開発に関する知識は個々でバラつきがあるものなので、話している相手のITに関する知識やスキルなどを考慮したうえで、わかりやすい言葉で話す気遣いが求められています。
特に顧客と対話する機会が多いジェネラリスト・マネジメント職の場合は、相手の要望を上手く引き出すことも重要です。
ジェネラリスト・マネジメント職は、システム開発に関する豊富な知識を持っているのが条件ですが、持っている知識をどのように活かしていくかが求められています。幅広い知識をもとにして、自ら業務改善案を積極的に提案できれば、どの現場においても重宝されるでしょう。
業務の課題を解決するためには、現場で働いている人の意見が特に重要です。さまざまなシステム開発に携わってきた経験をもとに、ほかの人とは違った切り口で業務改善案を提案することがジェネラリスト・マネジメント職には求められています。
ジェネラリスト・マネジメント職の仕事では、部署・チーム間のミーティングや意見の取りまとめなども担当します。部署ごとにそれぞれ問題点や事情があるため、これらの妥協点を探すなどしてお互いが不利益を被らないようにまとめる能力が必要です。
特にシステム開発の規模が大きくなればなるほど、かかわる部署や人は多くなるため、調整する難易度も高くなります。
ジェネラリスト・マネジメント職の仕事では、普段から他部署のメンバーとも積極的にコミュニケーションをとっておいて、問題が大きくなる前に対応しておくことが大切です。
ジェネラリスト・マネジメント職の仕事は、顧客と話すことが多いポジションです。顧客の要望にすべて応えると、現場の負担が大きくなったり、決められた予算・工数がオーバーしたりなど、さまざまなリスクにつながります。
そのため、現場への負担や予算・工数などを考慮したうえで、顧客と交渉する能力が求められます。
必ずしもシステム開発に詳しい顧客ばかりではないため、できるだけ専門用語を使わずに、要望に応えるために必要となる人員やコストなどをわかりやすく説明しなければいけません。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
ジェネラリストやマネジメント職のスキルを得るには、業務経験が必要です。まずは、どんな流れで業務が進んで、自分より経験のある先輩や上司がどのようなマネージメントをしているのかを理解していきましょう。システム開発がどんな流れで進み、問題が起こった時の先輩や上司がどんなやり取りや対応を行っているか、最初は自分より経験のある人のやり方を習得することが大事です。
また、円滑なコミュニケーションのために、最初にプロジェクトで関わる部署や人物はできるだけ詳細に把握しておきましょう。正しい連絡先がわからないとそれだけで、時間のロスが起こり業務が止まってしまいます。
そして、コミュニケーションを取る場合は対話でも文章でも、できるだけ明確にポイントを押さえて、相手の知識レベルに合わせたコミュニケーションを取るようにしましょう。相手の理解度と自分の理解度を合わせることで、認識のずれをなくして円滑なコミュニケーションを取ることができます。
システムエンジニアの仕事は幅広いので、ほかのエンジニア職の仕事と共通する部分が多くあります。ジェネラリスト・マネジメント職を目指さず、思い切って職種を変えるのもキャリアパスの選択肢の1つです。
ここでは、システムエンジニアの経験を活かしやすい職種を紹介します。
フロントエンドエンジニアとは、Webサイトの外観や見た目の部分を担当するエンジニアのことです。HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて、ユーザーが見やすく使いやすいWebサイトやアプリケーションを構築していきます。
システムエンジニアが開発するシステムにはこうしたWebサービスなども含まれ、仕事やプロジェクトの中でフロントエンドエンジニアの業務に触れることもあるでしょう。
昨今のWebコンテンツの多様化にともない、フロントエンドエンジニアの仕事の幅は拡大しています。Webデザイナーのデザイン案を実装する業務だけでなく、企画の段階から深くかかわるフロントエンドエンジニアも増えています。
バックエンドエンジニアは、Webサービスやアプリケーションなどの土台や裏側を主に担当するエンジニアのことです。
システム稼働に必要なWebサーバーやDBサーバーを構築したり、C#やJavaなどのサーバーサイドのプログラミング言語を使ってシステムを開発したりなど、幅広い仕事をおこないます。
さらに、構築・開発したサーバーやプログラムなどの保守・運用を担当することも多くあります。
また、フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニアのことをまとめて「Webエンジニア」と呼ぶこともあります。システムエンジニアの仕事と親和性が高いので、システムエンジニアからキャリアチェンジしやすいのが特徴です。
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどのITインフラの設計や構築・運用・保守などに携わるエンジニアのことです。
システムエンジニアの仕事と混同されやすい部分もありますが、システムエンジニアがシステム全般の設計・開発に携わるのに対して、インフラエンジニアの場合は、システムの土台となっているITインフラが担当領域になります。
すべてのITシステムはITインフラの下で動きます。システムエンジニアとして働く以上、ITインフラに触れる機会は必ずあるため、システムエンジニアからインフラエンジニアにキャリアチェンジするケースも多いです。
インフラエンジニアの仕事についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください。
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インフラエンジニアは、世の中のITインフラを支える重要な業務を担っています。専門的な知識が求められる職種なので、「インフラエンジニ...
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クラウドエンジニアとは、クラウド環境上でインフラ環境を構築するエンジニアのことです。クラウドエンジニアの主な仕事は、クラウド上でサーバーの設計・構築をしたり、ネットワーク環境を整備したりなどが挙げられます。
クラウド上でインフラ環境を構築することで、サーバーやネットワーク機器の購入費や設置する手間などを削減できるメリットがあります。
近年、企業内にサーバーやネットワーク機器を設置する「オンプレミス型」からメリットが大きい「クラウド型」のインフラ環境を選ぶ企業が増えており、クラウドエンジニアの需要は高くなっています。
システムエンジニアの業務においても、AWSやGCP、Azureなどのクラウドサービスを利用してシステムを開発するケースが増えています。クラウドサービスを用いた開発経験があれば、クラウドエンジニアへのキャリアチェンジも比較的しやすいといえるでしょう。
クラウドエンジニアの仕事についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください。
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AIエンジニアとは、AI(人工知能)を活用してシステムやアプリケーションなどを開発するエンジニアのことです。
AIを活用した製品・サービスは年々増えており、革新的なチャットサービスとして注目を集めた「ChatGPT」や、室内を自動で掃除する掃除ロボット、自動車の自動運転システムなど、多岐に渡ります。
近年、多くの企業がAIを活用したシステム開発にも積極的に取り組んでおり、システムエンジニアの仕事においてもAIを活用する機会は多くなるでしょう。
AIエンジニアは、機械学習やディープラーニングなどの高度な知識を活用して、さまざまなシステム・アプリケーションの開発に携わります。数学的知見や論理的な思考なども求められる職種です。
セキュリティエンジニアとは、企業の情報セキュリティを専門に担当するエンジニアのことです。サイバー攻撃を未然に防ぐための調査・対策などをしつつ、セキュリティに配慮したシステム設計・運用を実施していきます。
システムエンジニアの仕事においてもセキュリティに配慮したシステム設計が求められることもあるため、システムエンジニアの仕事と共通している部分も見られます。
近年、企業を狙ったサイバー攻撃は多様化している背景もあるので、セキュリティエンジニアの重要性は年々高まっています。システム設計においてセキュリティ対策に携わった経験があれば、キャリアパスとして考えてみても良いでしょう。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
上記のエンジニアだと、インフラエンジニアへのキャリアチェンジは比較的簡単です。インフラエンジニアは、そのほかのエンジニアと比べるとプログラミングスキルが無くてもなれます。また、ネットワークやサーバーなどのITインフラのシステムをまとめるという業務内容がシステムエンジニアと似ているため、ほかのエンジニアよりもシステムエンジニアの経験を活かすことができます。
また、インフラエンジニアとしてITインフラの知識や構築経験があればクラウド上でネットワークやサーバーを作るクラウドエンジニアになったり、ITインフラのセキュリティを勉強してセキュリティエンジニアになることもできます。
バックエンドエンジニア、AIエンジニアはプログラミングとデータベースのスキルが必須です。また、フロントエンジニアに関してもJavascriptやフロントエンドWebフレームワークのプログラミングスキルが必要です。システムエンジニアとして自分が直接手を動かしてプログラミングをおこなって何かのアプリケーションの実装した経験が無い場合はキャリアチェンジは難しいでしょう。
システムエンジニアが希望のキャリアパスを実現するための2つの秘訣
システムエンジニアが希望のキャリアパスを実現するためには、限られた時間の中でどのように過ごすかが重要です。
特に「情報収集を怠らない」「キャリアパスに必要な資格を取得する」の2つが大切になってきます。この2つを日々意識することで、自分が目指している姿に近づくことができるでしょう。
IT業界は技術の移り変わりが非常に早いのが特徴なので、普段から最新技術やトレンドに関してキャッチアップする必要があります。
自分がなりたい姿、働き方に必要なスキルや知識が変わることも十分に考えられるため、日頃から需要が高いIT技術について把握することが重要です。
また、キャリアパスを立てた後でも、普段から情報収集しておけば、需要が高いエンジニアにキャリアチェンジするなど、臨機応変に行動できるようになります。
キャリアアップを実現するためにも、IT業界・IT技術の最新情報の収集は怠らないようにしましょう。
自分が立てたキャリアパスを実現するためにも、必要となる資格は計画的に取得するようにしましょう。
資格取得はシステムエンジニアに必要な知識を体系的に身に付けられるだけではなく、客観的にスキルが証明できたり、キャリアアップする際に有利に働いたり、多くのメリットを得られます。
キャリアパスを立てる際に、どの資格を取得するのかも併せて決めるのがおすすめです。システムエンジニアのキャリアパスに有効な資格は多くあるため、その資格を取得するメリットについて事前に把握しておきましょう。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
キャリアパスを実現するためには、何よりも最初に情報収集が一番大事です。IT技術は日々進歩しています。IT業界でどんな技術が流行っていて、どんな需要があるのかを理解して、自分に必要な技術スキルを身につけることが、エンジニアとしてキャリアパスを成功するポイントです。逆に使われない技術をどんなに身につけても、需要がないためキャリアパスの実現が難しくなります。
また、新しい知識を身につけたいと考えてる人は資格取得が一番の近道です。この日までに合格しようという目標を持って、勉強をすることで必然的に知識が身についてきます。上位の資格を取得すれば高度な知識が身についていると認められるので、エンジニアとして市場価値を高めることができ、キャリアパスを実現しやすくなります。
システムエンジニアの仕事では、さまざまなIT技術を使います。システムエンジニアとして長く働くうえで押さえておきたい最新技術は「AI」「IoT」「ビッグデータ」の3つです。
今後さらに需要が高まる可能性が高い技術でもあるので、今後、望むキャリアパスをかなえるためにもこの3つは必ず押さえておきましょう。
近年、AIを活用したサービスはIT業界のみならず、製造業や農業、水産業、医療など、幅広い業界で導入されています。
また、AIを活用して業務効率化や生産性向上を実現したい事例は国内・世界で多く見られます。今後はシステムエンジニアが開発するシステムにAIを導入する機会も増えていくでしょう。
AIの活用方法は多岐に渡るため、まずはAIの導入事例などをネットで収集するのがおすすめです。実際の導入事例を見ることで、AIをどのようにして活用すればよいのか、イメージがわきやすくなります。
AI業界の最新情報を仕入れる方法としては、AI関連のイベントに足を運ぶのがおすすめです。
IoT(Internet of Things=モノのインターネット)とは、その言葉の通りでパソコンやスマートフォンなどのデバイスがインターネットと接続されている状態のことです。IoTの技術はAIと同じく、さまざまな業界で活用されています。
IoTによって、遠くにあるモノを遠隔操作したり、モノの異常を速やかに検知したりなどができます。近年、さまざまな場面でこのIoT技術が活用されるようになってきました。今後もIoT技術を盛り込んだシステムの開発は増えていくでしょう。
さまざまな業界での活用事例を読むことで、IoTの活用方法について理解が深まります。DX推進が求められている世の中において、IoTの技術は多くの企業で活用されると予想できるので、ぜひ早めに知識をつけておきましょう。
ビッグデータとは、企業で分析しきれない大量のデータ群のことです。
近年のクラウドサービスの利用増加にともない、企業で管理しなくてはいけないデータは増加しました。企業ではこの膨大な量のビッグデータをどのように活用していくのかが大きな課題となっています。
このような背景もあり、ビッグデータを取り扱ってさまざまな分析をするエンジニアの需要が高まっています。ビッグデータを活用するためには、統計学や数学、データベースやクラウドなどに関する知識など、豊富な知識が必要です。
ビッグデータに関する知識を身に付ければ、コスト削減や顧客数拡大などの施策に貢献することも可能です。
またシステム開発の際にビッグデータを活用すれば、精度の高い予測ができるシステムを作れます。たとえば、商品・サービスの需要予測や、データに基づく施策立案・効果検証などに役立つでしょう。
システムエンジニアのキャリアパス実現に役立つ資格6選
ここでは、システムエンジニアのキャリアパス実現に役立つ資格を6つ厳選して紹介します。前述したとおり、キャリアパスを実現するためには資格が大きな武器となります。
どのような知識が身に付けられるのかも解説するので、自分のキャリアプランに適した資格を選んでみてください。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
キャリアパスを実現するためには、何よりも最初に情報収集が一番大事です。IT技術は日々進歩しています。IT業界でどんな技術が流行っていて、どんな需要があるのかを理解して、自分に必要な技術スキルを身につけることが、エンジニアとしてキャリアパスを成功するポイントです。逆に使われない技術をどんなに身につけても、需要がないためキャリアパスの実現が難しくなります。
また、新しい知識を身につけたいと考えてる人は資格取得が一番の近道です。この日までに合格しようという目標を持って、勉強をすることで必然的に知識が身についてきます。上位の資格を取得すれば高度な知識がを身についていると認められるので、エンジニアとして市場価値を高めることができ、キャリアパスを実現しやすくなります。
基本情報技術者試験とは、経済産業省が認定している資格で、システムエンジニアやプログラマーに必要な基礎的なスキルや知識が証明できる国家資格です。システムをつかさどるシステムエンジニアにとって、IT全般の知識を幅広く付けておくことは重要かつ大前提となります。
もともと上期・下期に分けて実施されていましたが、2023年4月5日から年間を通じてCBT方式で実施されています。この変更によって、受験者が都合の良い日時を選んで受験できるようになりました。
基本情報技術者試験を取得したいと考えている人は、こちらの記事を読んでみてください。
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より専門的なITの知識・応用力を身に付けたい人におすすめなのが「応用情報技術者試験」です。
「基本情報技術者試験」とは少し違い、実務経験があるシステムエンジニア・プログラマーを対象とした国家試験となっており、システムの企画・要件定義、設計・開発などの知識が問われます。基礎情報技術者試験に比べると難易度は高いです。
特にシステムエンジニアとして、実務の現場で生きていきたい人はぜひ取得しておくべきといえるでしょう。
システム監査技術者試験とは、経済産業省が認定している国家資格のことです。ITだけでなく法律の高度な知識も問われる試験で、難易度が高い試験として知られています。
システム監査技術者試験はシステム監査業務や経営的な内容が含まれているため、今後マネジメント職として、企業のシステム監査やセキュリティをチェックするといった仕事もおこなっていきたい人におすすめです。
システム監査技術者試験は年1回、秋期に試験が実施されています。年齢制限や受験資格などは特に設けられていないので、マネジメント経験が現状ないという人でもチャレンジできます。
情報セキュリティマネジメント試験とは、情報セキュリティマネジメントができる人材を育成することを目的とした経済産業省認定の国家試験のことです。
情報漏洩やサイバー攻撃、内部不正などのリスクに対応するために必要なマネジメント計画・運用・評価・改善をおこなうスキルが問われます。情報セキュリティマネジメント試験は、年間を通じて随時試験が受けられるので、CBT方式の試験となっています。
システム開発の中でも、他者からの攻撃を防ぐためセキュリティの実装・強化は欠かせません。セキュリティに関するスキルや知識を高めていきたい人におすすめの試験です。
システムアーキテクト試験も経済産業省が認定する国家資格で、システム開発の上流工程を担うエンジニアを目指している人に適した資格となっています。
要件定義や設計で必要な知識やスキルが身に付くため、上流工程の仕事をこれからおこないたいと考えている人にもおすすめです。
システムアーキテクト試験は全国62都市で実施されており、試験は筆記のみとなっています。試験内容は、情報システムの設計や、組込みシステム、IoTを使ったシステムなど多岐に渡り、難易度も非常に高いのが特徴です。
ITストラテジスト試験は、ITを活用した事業戦略の策定や提案、推進までを担う人材を選ぶための試験となっています。マネジメント職として働く場合、現場の規模や人数によっては自身が事業戦略・事象計画にも携わるケースも十分に考えられるでしょう。
今後そのような事業規模でのマネジメントにも携わりたいと考えている人や、CTOやITコンサルタントなど経営層に近いポジションでITにかかわりたい人におすすめの試験です。
システムエンジニア関連の資格を取得する方法は、大きく分けて「独学で学習を進める」か「スクールを利用する」の2つです。
ここでは、それぞれの学習方法のメリット・デメリットについて解説します。どのような方法で学習するか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
独学で学習を進める場合は、自身で書籍や学習サイトなどを参照しながら学習を進めていきます。
独学のメリットは、自身のペースで学習を進められる点です。スマートフォンなどで学習を進められるサイトも増えており、移動時間や休憩時間などをうまく活用しながら学習を進められます。
ただし独学の場合は、不明点などがあったときに自身で解決しなければいけません。また、学習スケジュールなども自分で立てる必要もあるので、スピーディーな合格を目指すためには必要に応じて自分を律しながら進めていく必要があります。
スクールの場合は、合格に向けた学習カリキュラムを提供してもらえるのが大きなメリットです。合格するために必要な内容だけを効率的に学習できます。
仮に不明点などがあったとしても、講師陣に質問できる環境があることもメリットの1つです。不明点を素早く解決することで、スムーズに学習を進められるでしょう。
スクールは独学よりも費用が掛かる点がデメリットともいえますが、ものによっては無料で受講ができるところも。独学で学ぶよりプロのエンジニアから学ぶ方が、得られる知識の精度を上げることもできます。合格の確率も上がるでしょう。
効率的に資格を取得したい人は、スクールの活用がおすすめです。
システムエンジニアの仕事内容は現場によってさまざまであり、キャリアパスの選択肢も幅広くあります。自身が望むキャリアアップを実現するためには、早いうちからキャリアプランを立てておくことが重要です。
キャリアアップに有効な資格を取得すれば、自分が立てたキャリアプランを実現しやすくなります。日頃から最新のIT技術・トレンドについて情報収集しつつ、資格取得にも積極的にチャレンジしていきましょう。
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飯塚 寛也
2022.04.27
2022.01.24
2022.01.12
2020.09.09
2020.07.03
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2020.06.11
2020.06.04
キャリアアドバイザー
石川 未雪
システムエンジニアは多種多様で ITインフラを作るシステムエンジニアや、業務アプリを作るシステムエンジニアなどさまざまです。そのため、キャリアパスを考える場合どんなシステムを作るエンジニアとして業務をしていくかが重要です。
キャリア形成や、キャリアチェンジを考える場合は、できるだけ早く計画を立ててキャリアパス実現のために身につけるべきスキルを明確にして、早く勉強に取りかかった方がその分キャリアパスの実現が早くなります。
ただし、IT技術は日々進歩しており、5年後10年後どんな技術が流行るかなかなか読めない部分もあります。そのため、キャリアパスを考える場合は、自分が業務をしている分野の現状を理解しながら、自分のキャリアパスを定期的に棚卸しして軌道修正することも必要です。