
CCNAの合格点は? 試験改定後の傾向や勉強方法を解説
2022.04.27
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ルーターは、OSI参照モデルのネットワーク層で動作する機器のことです。
パケットに含まれるIPヘッダの情報(宛先IPアドレス)を確認したあと、ルーティングテーブルを参照してパケットを転送します。データリンク層においては、Ethernetヘッダのタイプフィールドを確認することで、ネットワーク層で使用されるプロトコルを識別しています。
IPはレイヤー3で一番使われているプロトコルで、IPv4のほかにIPv6などもあります。
ルーティングとは、ネットワーク上でデータを送信する際に、宛先IPアドレスをもとに最適な経路を選択してデータを送信することです。ルーターなどのレイヤー3の機器がルーティングをおこないます。
たとえば、「大久保駅に行きたい人」がいたときに、「駅への生き方を教えてくれる人」のようなものがルーターのおこなうルーティングの役割です。
下図において、PC1からPC2への通信が発生する場合、PC1からのパケットには、送信元アドレスが「192.168.1.1」、宛先アドレスはPC2のIPアドレスである「192.168.3.1」という情報が含まれています。
まずルータAがパケットを受け取ったら宛先アドレスを確認して、ルーティングテーブルの情報を参照します。下図の場合、ルーターAのルーティングテーブルには3行の情報があります。宛先IPアドレス「192.168.3.1」に該当するネットワークは3行目の「192.168.3.0/24」です。このネットワークの範囲には「192.168.3.1」~「192.168.3.254」までのアドレスが含まれているので、これが今回の宛先ネットワークになります。
つぎに、ネットワークに届けるためにネクストホップを参照します。ネクストホップとは、該当のネットワークに届けるために次に経由するIPアドレスのことです。
この図でいうとルーターBの「fa0/0」に設定されている「192.168.2.253」というIPアドレスがルーターAから見た「192.168.3.0/24」のネクストホップになります。送出インターフェースは該当のネットワークに到達するためにパケットが送出される自分のインターフェースのことです。
つまり、ルーターAは「192.168.30./24」に届けるために、自分の「fa0/1」のインターフェースから送出して、ルーターBの「192.168.2.253」にパケットを転送する。
ルーターBがパケットを受け取ると、ルーターAと同じくルーターB自身のルーティングテーブルを参照して、宛先ネットワーク「192.168.3.0/24」に送るために、直接接続しているインターフェース「fa0/1」からパケットを転送します。
このようにして、PCAからPCBへ通信できるようになっています。
ダイナミックルートを使ったルーティングをダイナミックルーティングといいます。また、ルーティングプロトコルというプロトコルによって、学習したネットワークのことをダイナミックルートといいます。
ダイナミックルーティングは、スタティックルーティングとは異なり、あるネットワークへの経路が障害などで使用できなくなっても、自動的に迂回経路を探して、自動的(動的)に経路を切り替えることができます。
ただし、自動的とはいうものの、各ルーティングプロトコルの設定は必要になります。
ルーティングプロトコルを動作させる都合上、スタティックルーティングと比較してダイナミックルーティングのほうがルーターの負荷は高くなってしまいます。
設定の工数としてはダイナミックルーティングのほうが少ないため、現在の企業ネットワークにおいては、ダイナミックルーティングのほうが多用されています。
項目 | スタティックルーティング | ダイナミックルーティング |
---|---|---|
経路の設定 | ip routeコマンドで手動設定 | ルーティングプロトコルで動的に学習 |
経路の更新 | 変化なし | 動的に経路学習して更新する |
ルーター負荷 | 無 | CPU/メモリを消費(消費量はプロトコルによる) |
管理負荷 | 大 | 小(ルーティングプロトコルに対しての知識が必要) |
用途 | 小規模ネットワーク向け | 大規模ネットワーク向け |
下のようなトポロジの場合、トポロジ上のすべての経路を学習させるためには、R1に3つ、R2に4つ、R3に3つ、R4に4つの合計14のスタティックルートを設定する必要があります。
そのためには「ip routeコマンド」で宛先アドレス、サブネットマスク、ネクストホップを指定するコマンドを14回も打ち込むことになり、それだけ管理者の負荷は高くなってしまいます。
ダイナミックルートでは、各ルーターがほかのルーターに通知(アドバタイズ)します。
そうすると、同じルーティングプロトコルが動作しているルーター同士で、自分と直接接続しているネットワーク(自分が知っている情報)を通知(アドバタイズ)しあい、通知された情報は、さらにほかのルーターに通知します。
ダイナミックルートの場合は、各ルーターでルーティングプロトコルを有効化し、直接接続しているネットワークを通知する設定をするだけなので、ネクストホップを調べる必要もなく、設定工数を減らすことができます。
ルーターにはスタティックルートとダイナミックルートを混在させることができます。また、ダイナミックルートのなかでも「RIP」と「OSPF」など異なるダイナミックルートを複数設定することもできます。
そのような状況で、ある1つのネットワークに対して複数の経路情報があった場合、どの経路を最適経路としてルーティングテーブルに登録するかを判断する指標が「AD値」です。
それぞれのルーティングプロトコルやスタティックルートなどの登録情報源によってAD値が異なります。ルーターは最もAD値が低い(信頼度が高い)経路を最適経路としてルーティングテーブルに登録します。AD値は0~255までの範囲です。
信頼度 | AD値 | 情報源 |
---|---|---|
高い ↑ ↓ 低い |
0 | 直接接続 |
1 | スタティックルート | |
20 | eBGP | |
90 | EIGRP | |
110 | OSPF | |
120 | RIP | |
200 | iBGP |
表:シスコ機器におけるデフォルトのAD値(一部掲載)
下図においてR1は192.168.4.0/24の情報源として以下の2つがあります。
シスコ機器における各AD値はスタティックルートが「1」OSPFが「110」です。この場合スタティックルートのAD値が最も小さいので、ルーティングテーブルにはスタティックルートで学習した情報が登録されます。
ルーター1のルーティングテーブルの記載のとおり、「192.168.4.0./24」の情報源は「S(スタティックルート)」、ネクストホップが「192.168.2.2」、送出インターフェースが「fa0/1」になっています。
ただし、OSPFで学習した経路はあくまでルーティングテーブルに登録されないだけで学習はしています。
下図において、ルーター1とルーター2の間の「192.168.2.0/24」のネットワークがダウンした場合、ルーティングテーブルにはOSPFで学習した経路が登録されます。
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飯塚 寛也
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