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2022.04.27
「セキュリティエンジニアの年収って高いの?」「年収1,000万円は目指せる?」
情報セキュリティの重要性が高まったことで注目を集めているセキュリティエンジニアについて、上記のように年収について気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、セキュリティエンジニアはほかの職種と比べて平均年収が高めで、1,000万円超えも不可能ではありません。
この記事では、セキュリティエンジニアの年収について解説していきます。年収を上げるために必要なスキルや役立つ資格も紹介していくのでぜひ参考にしてください。
目次
開くキャリアアドバイザー
石川 未雪
企業の特性や受講生の要望を汲み取り、企業にとっても受講生にとっても良いマッチングができるよう就職活動をサポートしています。「誠実」をモットーに受講生が安心して就活に専念できるよう尽力しています!前職の精神科で培った「傾聴力」を活かし何でも相談できる存在になれるよう日々求職者に寄り添っています!
キャリアアドバイザー
杉田 早保
これまでの営業経験やキャリアコンサルタントの国家資格を活かし、効果的なコミュニケーションと問題解決力を培い、個々のキャリアの成長支援に情熱を注いでいます。「初志貫徹」をモットーに、自分らしく輝くキャリアパスを見つけるお手伝いをします。常に相手の立場に立ち、親身なサポートを提供できるよう努めています。
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求人ボックスの統計データによると、セキュリティエンジニアの平均年収は約597万円です。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 339万円 | 345万円 |
25~29歳 | 447万円 | 432万円 |
30~34歳 | 541万円 | 489万円 |
35~39歳 | 589万円 | 493万円 |
40~44歳 | 639万円 | 553万円 |
45~49歳 | 659万円 | 554万円 |
50~54歳 | 695万円 | 591万円 |
55~59歳 | 682万円 | 588万円 |
一方、国税庁が発表した「令和2年分 民間給与実態統計調査」を参照すると、国内全体の平均年収は約433万円です。セキュリティエンジニアの平均年収は、国内平均より164万円ほど高いことがわかります。
また、求人ボックスの統計データからは、セキュリティエンジニア全体の給与幅は375〜1,058万円と幅広いことも読み取れます。このように、知識やスキルを磨いて経験を積めば、セキュリティエンジニアは高収入も目指せる職種です。
セキュリティエンジニアの平均年収は約597万円ですが、転職したときの年収は未経験者か経験者かで異なります。
未経験者の場合は、平均よりも年収が低くなる可能性が高いでしょう。求人ボックスで「未経験」の条件付きで求人を検索すると、300~400万円台の年収が多くみられました。年収を上げるためには、転職後に知識・スキルを身につけながら、セキュリティエンジニアとしての実績を着実に積む必要があります。
経験者の場合は、保有するスキルによって年収が変わってきます。求人ボックスで求人を検索すると、500万円台の年収を記載している企業が多いですが、上限1,000万円という企業も少なくありません。スキルの高さを示せれば、平均年収よりも高い収入を得ることもできるでしょう。
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セキュリティエンジニアの年収は、ほかの職種に比べると高い傾向にあります。年収が高い理由を知ることで、セキュリティエンジニアの将来性や、身につけるべきスキル・マインドについて理解できるでしょう。
以下では、セキュリティエンジニアの年収が高い理由を2つ紹介します。企業に必要とされ、長く活躍できるエンジニアとなるために、ぜひ参考にしてください。
企業のIT化が進んだことに伴い、サイバー攻撃を受けるリスクも高まっています。各企業はサイバー攻撃を防いで安全性を確保するため、セキュリティの専門家であるセキュリティエンジニアを重視するようになりました。
近年はサイバー攻撃の数が急増しているだけでなく、その手口も複雑化しています。攻撃を受ければデータの改ざんや情報漏洩、ランサムウェアによる金銭搾取など、さまざまな被害を被ることになるでしょう。また、株主や顧客などからの信頼が損なわれると、最悪の場合企業が倒産する恐れもあります。
サイバー攻撃によるこのようなさまざまなリスクを考えると、サイバーセキュリティの強化は必須です。そのため、セキュリティエンジニアの需要は今後も増え続けるでしょう。
今説明したように企業のセキュリティに関する意識は高まっているものの、セキュリティエンジニアの数は十分とはいえません。日本ではIT人材が全体的に不足しているため、今後も売り手市場が続くでしょう。
企業が取り扱う情報には個人情報や機密情報が多いので、サイバーセキュリティは必須です。こうしたセキュリティの需要に対して人材の供給が少ないという希少性から、セキュリティエンジニアの年収は高くなっています。
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下記の表は、経済産業省が発表した日本とアメリカのIT人材の平均年収を年代別にまとめたものです。
日本 | アメリカ | |
---|---|---|
全体 | 598万円 | 1,157万円 |
20代 | 413万円 | 1,023万円 |
30代 | 526万円 | 1,238万円 |
40代 | 646万円 | 1,159万円 |
50代 | 754万円 | 1,041万円 |
表からは、日本とアメリカのIT人材の平均年収には2倍ほどの開きがあるとわかります。このデータを鑑みると、日本とアメリカにおけるセキュリティエンジニアの年収差も大きいと推測できます。
アメリカのエンジニアは、大学などでコンピューターサイエンスについて学んだ人が就職するため、専門性が非常に高い職業と位置づけられています。そのため、アメリカの全産業の中でも特に年収が高くなっています。
一方で、日本は未経験でもセキュリティエンジニアを目指せるため、平均年収はアメリカより低くなると考えられます。そのためアメリカのエンジニアと同等の年収を得るには、高い専門性を身につける必要があります。
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セキュリティエンジニアは1,000万円以上の高収入も目指せる職種ですが、日々の業務をこなすだけで、高収入が得られるわけではありません。
以下では、1,000万円を目指すための方法を3つ紹介していきます。努力は必要ですが、その分だけ年収アップが見込めるので、ぜひ挑戦してみましょう。
外資系企業の場合は、セキュリティエンジニアの年収が800万円を超えることも珍しくありません。さらに高いスキルを示せれば、1,000万円以上の年収も目指せるでしょう。
外資系企業の多くは成果主義なので、結果を出せば出すほど歩合給がプラスされる傾向にあります。日系企業は今も年功序列の風潮を残している企業が多いですが、歩合給を採用する外資系企業であれば実力で収入をアップさせることができるため努力次第で相場以上の年収が期待できます。
ハイレベルな資格を取得すれば、セキュリティエンジニアとしての市場価値の高さを示せます。セキュリティに関する資格は多数ありますが、以下の資格は取得すれば高度な技術レベルにあると認められるため、特に年収アップに直結しやすいといわれています。
・CCIE
・CISM
・情報処理安全確保支援士
上記3つの資格を取得すれば、セキュリティに関する知識・スキルの高さを客観的に証明できます。難易度が高いため取得は一筋縄ではいかないかもしれませんが、挑戦する価値は十分にあるでしょう。
管理職への昇格を目指すことで、1,000万円以上の収入を得られる可能性を高めることができます。いくつかの求人サイトによると、企業にもよりますが、セキュリティエンジニアの管理職の年収は800~1,500万円ほどとされているようです。
管理職になるにはコミュニケーション力やリーダーシップ、マネジメント能力、問題解決能力、決断力など、技術だけに限らない複合的なスキルが必要になります。普段からチームメンバーや顧客の意見を汲み取れるよう意識する、経営視点で担当案件を分析するなどして、管理職に必要なスキルを身につけておくのが良いでしょう。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
上記の中でセキュリティエンジニアとして年収を上げるために目指しやすい手段は、ハイレベルな資格を取得することです。外資系企業に転職したり、管理職への昇格を目指すのは実力で勝ち取るのはかなり難しく、そのポジションとして採用される枠が少ないです。
逆に資格は、自分が努力して勉強すれば実力で勝ち取ることができます。また、ハイレベルな資格を取得すれば、それをアピールして外資系企業に転職したり管理職への昇格を目指すという方法で年収アップを目指せます。年収アップのためには、まずは自分の努力で勝ち取れる知識やスキルを確実に身につけるところから始めましょう。
セキュリティエンジニアの仕事内容は、①企画・設計、②実装、③テスト・運用保守の3段階にわかれます。
以下では、それぞれの具体的な内容について紹介していきます。
セキュリティ上の課題を把握して、システムにどのようなセキュリティが必要なのかを提案します。併せて、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やプライバシーマークの取得、サイバー攻撃に関する対策などについても協議します。
設計には、セキュリティに関する幅広い知識が必要です。ネットワーク機器やサーバー、システム運用など、あらゆることを考慮して設計します。設計に問題があるとシステムの脆弱性につながるため、慎重さ・正確さが求められる工程です。
企画・設計は3~5年目ほどで担当するようになる工程で、システム作成の工程の中でもっとも重要な工程だといわれています。企画・設計ができるようになると、企業によってはプロジェクトリーダーを任されることもあります。そのため、この工程を担当できるようになれば年収も上がってくるでしょう。
実装段階では、セキュリティを考慮したプログラミングだけでなく、ネットワーク機器やサーバー、OSの設定などをしてシステムの安全性を確保します。また、暗号・認証の設定やアクセス権の設定なども、実装段階でおこないます。
実装の際は、システムや機器にとって最適なセキュリティであるかを判断することが大切です。セキュリティが最適でなければ、システムが外部から攻撃を受けるリスクが生じてしまうので、セキュリティへの深い理解が求められます。
実装の工程は、未経験からのスタートであれば入社1~2年ほどで任されることが多い傾向にあります。セキュリティの知識をさらに深めていく必要があり、ここでしっかりとスキルを身につけることが、将来的な年収アップのカギとなるでしょう。
テストでは、設計どおりにシステムが作られているか、脆弱性に問題はないかなどのチェックをします。具体的なチェック内容は、ネットワークに接続したシステムに疑似的なサイバー攻撃をする「ペネトレーションテスト」や、脆弱性を網羅的に検査する「脆弱性診断」などです。
システムを導入したら、いよいよ運用です。そして運用と同時に保守をします。サイバー攻撃は頻繁に手法が変わるため、常に最新情報を入手して、システムの更新をすることが重要です。エンジニア自身のセキュリティリテラシーも、日々アップデートさせていく必要があります。
未経験の場合、テスト・運用保守の工程から業務がスタートすることが多い傾向にあります。まずはテスト・運用保守を着実にこなし、設計や実装の際に意識すべきポイントを理解できると、年収アップへと一歩近づけるでしょう。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
セキュリティエンジニアの業務においては、すべての工程においてセキュリティを実装して堅牢なシステムを作るためにはどうするのが良いかがポイントになります。
企画・設計においては、顧客の求めるセキュリティ要件に合わせて、どんなセキュリティ製品を導入したら良いのかというところから始まります。そのため、セキュリティ製品の選定は非常に重要で、いざ導入しても実はその機能はなかったということになれば大問題になるため、実現したいセキュリティ技術については先に検証をしておかなければいけません。
そして実装においてはセキュリティ製品の知識が必須です。顧客のセキュリティ要件を実現するために、設計に基づいた設定ができなければいけません。最終的には、導入したセキュリティ製品を使って、業務で使うアプリケーションの通信をチェックするため、アプリケーションの通信に関する理解が必要です。
また、運用保守が始まると実際にシステムへの攻撃に遭遇することがあるかもしれません。セキュリティエンジニアとしてSOC(Security Operation Center)で運用保守をおこなう場合は、システムへの攻撃の際、被害を最小限に抑えるために俊敏な動作で対応することが必要になってきます。
セキュリティエンジニアは、さまざまな分野で必要とされています。分野によって求められる仕事内容が多少異なり、年収も変わってきます。
以下の表は、セキュリティエンジニアが活躍できる代表的な7つの分野をまとめたものです。
セキュリティベンダー系 | セキュリティベンダーとはウィルス・セキュリティ対策ソフトウェアなどを 提供する事業者のこと。 セキュリティエンジニアは、脆弱性の検査や運用保守などを担当する |
---|---|
メーカー系 | メーカー系の企業で、自社製品の製造に関する技術や特許を守る。 製造過程で使っているシステムのセキュリティ対策をしている |
コンサル系 | 顧客情報の漏洩事故を防ぐためにセキュリティ対策を施す |
SIer系 | 顧客の業務を請け負うSler系では、安全性の高いシステム開発のために、 設計・実装・運用保守などを担当する |
インフラ系 | セキュリティの提供によって電気や水道などのインフラサービスを支えている |
商社系 | 取引先情報や企業機密などの情報漏洩を防ぐためにセキュリティ対策をしている |
金融系 | 不正送金や情報悪用のリスクをなくすために、 セキュリティエンジニアがサイバーセキュリティを実施している |
セキュリティエンジニアとして特に高収入が期待できるのは、セキュリティベンダー系とコンサル系といわれています。セキュリティベンダー系とコンサル系は、企業全体の平均年収が高い傾向にあるためです。ただし、セキュリティベンダー系やコンサル系の場合、すでに同分野での実務経験がある人材を求める企業も多く、就職・転職のハードルが高い面があります。
もちろんセキュリティベンダー系やコンサル系でなくても、スキルや実績次第で年収アップは可能です。また、まずはそれ以外の分野に就職しセキュリティに関する知識や実績を積んだのちにセキュリティベンダー系やコンサル系を目指し、年収アップを狙う方法もあります。
自分の適性や希望を考慮して、業界選びをしましょう。
キャリアアドバイザー
杉田 早保
どこの業界でもセキュリティエンジニアの需要は高いです。セキュリティエンジニアになるために入りやすい業界となると、セキュリティベンダー系の業界でしょう。ほかの業界もセキュリティエンジニアを募集していますが、セキュリティを専門におこなっている訳ではないので採用枠が少ないです。
それに比べて、セキュリティベンダー系は、独自でシステムのセキュリティ監視をするためのSOCサービスをおこなっていたり、ほかの業界へセキュリティ製品を導入するための設計から構築支援までをおこなっているため、たくさんのセキュリティエンジニアが必要で、時期を問わず募集していることが多いです。
セキュリティエンジニアが年収アップを目指すためには、より高度なスキルが求められます。
以下では、特に必要になるスキルを3つ紹介していきます。紹介するスキルを身につけられるように意識しながら、日々の業務に取り組むようにしましょう。
セキュリティエンジニアにセキュリティスキルは欠かせません。個人情報や企業機密が外部に漏れれば、大問題に発展します。
諸々のリスクを防ぐためには、アンチウイルスやファイアウォール、アプリケーション・OSのセキュリティ、認証、暗号、不正アクセスなど、幅広い知識とスキルが必要です。
とはいえ、ただ知識やスキルを身につけただけでは、なかなか年収アップは叶わないでしょう。企業が必要としているのは、セキュリティ状況を把握して進言できる人材や、企業が掲げるセキュリティの目標・経営課題に対応できる人材です。このような人材を目指すには、セキュリティ知識にプラスして、マネジメント力や経営者視点を養う必要があります。日々の業務や資格の取得などで、スキルの獲得を目指しましょう。
サーバーとは、サービスやデータなどを提供するコンピュータのことです。情報はすべてサーバー内に格納されるので、サイバー攻撃によるリスクを防ぐため、サーバーを守るセキュリティを施す必要があります。
Windows ServerやUNIXなどのサーバーOSのスキルもセキュリティエンジニアには必要です。サーバーOSとはサーバー向けに設計されたOSのことで、多数のユーザーにサービスを提供しています。
ただし、サーバーOSの種類ごとにセキュリティの構築方法が異なります。そのため、1つのOSだけでなく、複数のOSに関する知識を身につけておくとさまざまなOSでセキュリティ対策ができるため、仕事の幅が広がるでしょう。
ネットワークを介したリスクには、不正アクセスやデータ改ざん、マルウェア感染など、さまざまなものがあります。そして、それぞれのリスクにはそれぞれ適切な防御策があります。ネットワークの知識を身につけることで、それぞれのリスクを防ぐために最適なセキュリティ対策を選択できるようになるでしょう。
外部の攻撃からネットワークを守るには、以下のような機能やシステムが必要です。
アクセス制御 | ネットワークにアクセスできる人の条件を設定し、 部外者からのアクセスを制限する機能 |
---|---|
情報漏洩対策(DLP) | 特定の機密データを監視するセキュリティ対策システム |
侵入検知システム(IDS) | ネットワークへの不正アクセスを検知し、管理者へ通知するシステム |
不正侵入防止システム(IPS) | 不正アクセスの検知に加え、防御・遮断まで対応するシステム |
上記の機能やシステムへの理解を深めたうえで、要件定義や設計などの上流工程に携わることができれば、年収アップも期待できます。セキュリティを意識したネットワーク構築ができるよう、ネットワークへの理解を深めていきましょう。
キャリアアドバイザー
石川 未雪
ネットワークにおけるセキュリティの一番の基本はアクセス制御です。どことどこを通信させて、誰にアクセスさせるのが正しいのかが制御できていないと、関係ないユーザーに不正にアクセスされてしまい情報漏洩やシステムが攻撃をされる原因になります。
アプリケーションの通信をチェックするIPSやIDSの機能を使う前に、アクセスを許可させるIPアドレスやユーザーを必要最低限に絞ることが大事です。まずは確実にアクセス制御のスキルを身につけましょう。
資格を取得すれば自分の持つ知識やスキルを客観的に証明できるため、セキュリティエンジニアとしてのスキルや実績があることがわかり、年収アップにつながる可能性をさらに高めることができます。
以下では、セキュリティエンジニアに役立つ資格を4つ紹介していきます。年収アップを目指したいのであれば、積極的にチャレンジしましょう。
CCNPはシスコシステムズ社が実施している、ネットワークに関する技能を認定する試験です。シスコ技術者試験の難易度は5段階あり、CCNPは3番目に高い難易度です。プロフェッショナルレベルであることを認定する資格なので、IT初心者にとっては難易度が高いといえます。
CCNPは「コア試験」と「コンセントレーション試験(6科目の中から1つ選択)」の2科目に合格する必要があります。コア試験とはネットワークのコア、中心となる知識や技術について出題されます。出題内容は以下の6つです。
コンセントレーション試験とは、ネットワークデザインやワイヤレス、自動化など最新のテーマと、プログラミングなど業界固有のテーマが重点的に出題されます。選択式で、6分野の中から1つを選んで受験します。
CCNPを取得すれば、ネットワークに関して一定のスキルや知識があることをアピールでき、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指す足がかりになります。上位職へキャリアアップできれば、年収アップも狙えるでしょう。
CCIEはCCNPよりも一段階上の難易度で、エキスパートレベルであることを認定する資格です。シスコ技術者試験の最高レベルである「CCAr」は新規認定をしていないため、CCIEが実質的にシスコ技術者試験の最難関の資格です。
試験コースは6種類あり、いずれか1つに合格すれば資格取得となります。
試験は筆記試験とラボ試験(実技試験)の2段階で、両方に合格することが必要です。筆記試験ではアーキテクチャやセキュリティなどが出題され、ラボ試験では8時間の試験時間内にネットワークのプログラムや自動化をします。
CCIEは業界内でも取得が難しい資格に分類されるため、取得するだけで希少価値が高いエンジニアとして評価されます。管理職も目指しやすくなり、大幅な年収アップも期待できるでしょう。
CCIEの受験料は筆記・ラボ試験合わせて約25万円と非常に高いですが、企業によっては資格手当が毎月10万円以上支給されるということもあるようです。
関連記事:CCIEとは? 取得難易度や平均年収・勉強時間を解説!
情報処理安全確保支援士試験も、IPAが主催する国家資格です。サイバーセキュリティについての知識や、実践的なスキルを有する人材の育成を目的とした試験で、合格にはセキュリティに関する指導・助言ができるレベルが求められます。
難易度はIPAが実施している試験でもっとも難しい「スキルレベル4」に指定されており、IPAが発表している「情報技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 合格者の推移表」によるとこれまでの試験の合格率はほぼ10%台です。合格率はそれほど高くありませんが、取得すれば情報セキュリティに関する高いスキルと知識が証明できます。
情報処理安全確保支援士は高度な専門性を持つ士業としても活躍できるため社会的信頼が高まります。資格を活かして、指導や助言をおこなうセキュリティコンサルタントへのキャリアアップを目指せば、年収アップも期待できるでしょう。
公認情報セキュリティマネージャーは、ISACAが主催する情報セキュリティの国際的資格です。誰でも受験できますが、認定には情報セキュリティに関する5年以上の実務経験と、セキュリティマネジメントに関する3年以上の実務経験が求められます。
試験では情報セキュリティ戦略や脆弱性診断、リスク管理、事故の管理など、幅広い知識が求められます。合格率は公開されていませんが、難易度はやや高めであるようです。セキュリティエンジニアの求人条件には、公認情報セキュリティマネージャーの取得が含まれている場合もあるため、今以上の年収アップを目指す経験者はぜひ取得を目指しましょう。
情報セキュリティの重要性が高まっているため、セキュリティエンジニアの年収は高い傾向にあります。外資系企業への転職や資格の取得、管理職への昇格によって年収1,000万円も目指せるので、スキルを磨きましょう。
セキュリティエンジニア以外にも、IT人材は業界全体で不足傾向にあります。ITスクールを活用すれば未経験からでもITエンジニアを目指せるため、ぜひ一度チェックしてみてください。
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飯塚 寛也
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キャリアアドバイザー
石川 未雪
サイバー攻撃は年々巧妙化し、かつシステムに攻撃を仕掛けるブラックハッカーは後を絶ちません。そのため、システムを守るためのセキュリティエンジニアは、ITシステムが運用されている間は必須の人材です。
企業運営にとって情報資産の適切な運用や保護は必須で、情報漏洩などが起これば、大きな社会問題となって最悪の場合企業は信頼を失い企業経営が危なくなることもあります。
そのため、情報資産をどのようにして守るかが企業の大きな課題の1つで、高い年収を払ってでもセキュリティエンジニアを雇いたいと考える企業はたくさんあるのです。